下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。
<セダブリランテス>・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は不明、持続力は高い。
レース名 | 着順 | |
2018年中山金杯 | 1着 | スローバランスを2、3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。L2でウインブライトに一旦前に出られたが、ゴール前で差し返したので持続力の高さを見せた。 |
2018年新潟記念 | 7着 | ややスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時は57.5㎏のトップハンデだった。 |
2019年ディセンバーS | 1着 | スローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに押し切り。スローからの5F戦で心肺機能と持続力、パワーの高さを見せた。 |
2021年六甲S | 6着 | 稍重で平均バランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
2021年エプソムC | 17着 | ややスローバランスを3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
総評 | ||
2018年中山金杯では先行押し切りだが、直線入り口で内を掬われる形でウインブライトに一旦前に出られた、ゴール前で差し返しているのは5F戦であることを考えると、相当高い持続力を見せた。2018年新潟記念ではトップハンデの57.5㎏だったので、度外視して良いと思う。2019年ディセンバーSでは1年3カ月の休養明けで快勝、5F戦で心肺機能と持続力、パワーの高さを見せた、この時の2着が同斤量のウインイクシードで0.2差を付けたのは好印象。2021年六甲Sでは6着に凡走、この時も1年3カ月の休み明けで、L3の11.0には対応したがL2から減速率が大きくなり凡走した。長休明け、稍重、初輸送、7歳と敗因は一つに絞れない。2021年エプソムCでは先行したがⅬ2で一杯になっているので、距離適性が短くなった可能性、クラス負けの可能性もある。 |
「オールカマーへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:近走の不振。
好材料はコース適性で、中山は3戦3勝と庭と言って良いレベルの相性。今回は3カ月強の休み明けだが、この馬は社台F生産馬らしくなく休み明けでも走る、ディセンバーSでは1年3カ月強の間隔で勝ち切ったし、アルゼンチン共和国杯3着も4カ月の休み明けだった。なので近2走の凡走理由は休み明けではないと思う。悪材料は近走の不振で、六甲SとエプソムC共に休み明けだったが、恐らくこれは理由ではないと思う。9戦しかしていないがすでに7歳で衰えを感じる、特にエプソムCではややスローバランスを先行したがL2で一杯、L3のレースラップが11.1なので、ここで一杯になってしまった可能性がありAT値の低さを感じる。六甲SでもL3のレースラップが11.0だったので、AT値の低下は可能性として高いと思う。重馬場になって速いラップを求められなければ、可能性はあると思うが。
適性:梅
<ソッサスブレイ>・心肺機能は不明、パワーは不明、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
レース名 | 着順 | 内容 |
2021年AJCC | 16着 | 不良馬場でスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時は休み明けでプラス16㎏。 |
2021年メイS | 13着 | ややスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時は休み明けでマイナス16㎏。 |
2021年巴賞 | 6着 | スローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線若干狭くなり伸びずに凡走。 |
2021年関越S | 3着 | スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。4F戦になって持続力の高さを見せた。 |
2021年関屋記念 | 13着 | 平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
総評 | ||
2021年AJCCでは3コーナー手前で12秒台前半に対応できなかった。続くメイSも休み明けで、今度はマイナス16㎏、これで先行してL2で一杯になっているので、レース内容ではなく厩舎の能力不足を見せている。2021年巴賞では直線若干狭くなってからの再加速で見劣ったので、瞬発力は低そう。2021年関越Sではスローからの4F戦、これを中段から3着に伸びてきたので持続力の高さは見せたが、外からサトノウィザードに差されているので、トップスピードの質はやや高いというレベル。2021年関屋記念では後方から伸びずに凡走、トップスピードの質で見劣り。 |
「オールカマーへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。
好材料はなし、悪材料はまず距離適性で、AJCCでも同コースで凡走したし、母系からも短い方が良さそう。クラス負けの危険は大いにあって、重賞では勝負になっていないので、このクラスでは苦しいはず。
適性:梅
<ブレステイキング>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は高くない。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力が高くロンスパ向き。
・休み明けは良くない。
”2018年セントライト記念”ではスローバランスを離れた追走集団の中段から、直線入り口で中目からスムースに抜け出したが、持続力とトップスピードの質でやや見劣り4着。”2018年精進湖特別”ではスローバランスを中段やや前から、3F戦で差し切り。”2019年アメジストS”ではややスローバランスを中段から、3F戦になったが伸びきれず3着、この時が休み明け。”2019年TVh賞”では平均バランスを2,3番手先行、L3で手応えが怪しくなったが直線まで踏ん張って僅差の4着。”2019年レインボーS”ではスローバランスをやや離れた中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して押し切り。”2019年チャレンジC”ではスローバランスを中段から、終始最内を回して直線は内からスムースに伸びて3着。”2020年京都金杯”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず5着。”2020年メイS”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年巴賞”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず4着。”2021年白富士S”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。”2021年大阪城S”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線L2手前で一杯になり凡走。
「オールカマーへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。
プリンシパルS2着でクラシックへの出走は叶わなかったが、その後も安定した成績だがやや期待には届いていなかった。古馬になってやっと本格化してきた感じでOP入り。プリンシパルSの結果からもトップスピードの質ではまぁまぁの評価だったし、持続力は結構いいものを見せていた。この特性から古馬になって先行して結果を出してきた、特に2019年レインボーSがL3から11秒台に入る3F戦をシッカリ押し切ったのは高評価で良いと思う、先行することで着順も安定した来たので、持続力を生かす展開ならOPでも通用する目途を立ててきた。2019年チャレンジCでは中段から終始最内をロスなく進めて、直線も内からスムースに抜け出すムーア騎手らしい競馬で3着だった、終始ロスなく進めたことでの好走だと思う。
2020年京都金杯ではスタート良かったが中段の後ろまで下げてしまった、上位の馬は中段よりも前だったので前半の位置取りが致命的、直線伸びてはいるがL1でのバテ差しだったのでトップスピードの質は高くない。2020年メイSではスタート出たが中段のやや後ろまで下げていった、レーン騎手なので陣営からの指示が出ていた可能性がある。これで直線スムースだったが全く伸びず、外からデゼルに完全に見劣ったのでトップスピードの質では勝負にならないことを見せた。この時は休み明けだったことも影響したはず。2020年巴賞でもスタート良かったが下げてしまい、トップスピードの質が足りずに届かなかった。
2021年白富士Sでは中段の前から、府中2000mで外枠の不利もありジワジワ上がって先行してきた、この辺りはさすがルメール騎手でこの馬の特性を分かっているんだと思う。直線はL2で一杯になってしまったが、この時は休み明けだったので当然の結果だと思う。2020年大阪城Sでは中段の前から進めたが、L2の手前で一杯になり凡走した。休み明けではないし、スローバランスだったので距離適性が短くなっている可能性がある。
ノーザンF生産馬の割に休み明けがピリッとしないようで、セントライト記念、2019年アメジストS、2019年TVh賞が休み明けで勝ち切れなかった、いずれも1番人気で期待を裏切る形なので、仕上がりが遅いのかもしれない。
好材料はコース適性で、中山は新馬戦1着、セントライト記念でレイエンダと0.2差4着、阪神内回りのチャレンジCで3着があるので、コース適性は良いはず。悪材料は距離適性で、前走を見ると特に不利もなかったし、スローバランスを先行してL2で一杯になったことから距離適性が短くなっている可能性がある。クラス負けの危険も大いにあって、OPでも苦戦しているのでこのクラスでは苦しいと思う。
適性:梅