みやや競馬

2022年京都牝馬S 全頭評価。その5。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ビップウインク>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
バーデンバーデンC 16着 稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。スタート出遅れている。
フリーウェイS 18着 ややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
飛騨S 3着 ややハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になり3着まで。持続力を見せた。
新春S 13着 ハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。心肺機能で見劣り。
トリトンS 1着 稍重でややハイペースバランスを少頭数の離れた中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。持続力の高さを見せた。
バーデンバーデンCでは稍重でハイペースバランス、スタートで伸びあがり若干遅れてからリカバリー、前半で脚を使った感じで凡走した。フリーウェイSではややハイペースバランスを先行したが凡走、L3からの11.2‐11.4で一杯になり凡走、トップスピードの質で見劣り。飛騨Sではややハイペースバランスを中段のやや前からで、中緩みのない消耗戦になっている。直線で前が壁になり空いてからバテ差しで3着なので、瞬発力とトップスピードの質は評価できない、まぁまぁの心肺機能とパワー、持続力の高さを見せた。

新春Sではハイペースバランスを中段のやや前からで、自身もハイペースバランスで凡走したので、心肺機能で見劣り。トリトンSではややハイペースバランスを離れたメイン集団の中段からなので、自身はややスローだったはず。稍重馬場もあって直線でも時計が掛かり差し切れた。 

前半が33秒台に入ったり、直線速いラップを求められると凡走してしまう。心肺機能はまぁまぁでだし、トップスピードの質は高くないので、適性の幅が狭い。

「京都牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、条件戦だが摂津特別1200mで2着があるので、阪神内回りは問題ない。前走1400mを勝ち上がってきたので、距離適性も良い。悪材料はクラス負けの危険で、前走条件戦を勝ち上がったので重賞は初めて。この馬は適性の幅が狭く、前半が速過ぎると心肺機能で見劣り、直線で速いラップを求められるとトップスピードの質で見劣る。なので道悪ならばチャンスがある。

適性:竹

<プールヴィル>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。・1400大好き。

”りんどう賞”ではややスローバランスを先行して押し切り、この時の2着がローゼンクリーガー。”阪神JF”では平均バランスを先行、直線で進路をふさがれる大きな不利を受けてから外に出し再加速、5着まで。”紅梅S”ではややハイペースバランスを中段から、L4.L3で中緩みがありトップスピード戦、先頭に並ぶまで行きながら2着。”フィリーズレビュー”ではややハイペースバランスを中段から、直線前に詰まって追い出しが遅れて1着同着。”桜花賞”ではスローバランスを逃げて6着に粘る、超高速馬場だった為に逃げても止まらなかったがトップスピードの質では見劣り。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを先行、距離で凡走。”2019年京成杯AH”ではハイペースバランスを離れた2番手追走、直線入り口で一杯になり凡走、この時休み明け。”2019年信越S”ではハイペースバランスを離れた追走集団の前から、直線スムースだったが2着まで。”2019年オーロC”では平均バランスを中段のやや前から、終始外を回して直線スムースだったが差されて2着。”2020年京都牝馬S”では重馬場でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年阪神牝馬S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが早々に一杯になり凡走。”2020年安土城S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースにバテ差し3着まで。”2020年信越S”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年オーロC”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2021年阪神牝馬S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年ヴィクトリアM”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オーロC”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。

「京都牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

フィリーズレビューでややハイペースバランスを克服したのは大きい、この時は稍重で800m46.8とかなりのペースだったはずで、それを中段の前から直線前が壁になるなどかなりロスが多い競馬で1着同着は立派、心肺機能の高さは十分見せた。阪神JFでは不利もあっての5着、直線で前をカットされブレーキしたあとに、良く挽回したがバテ差したもので、再加速まではしていないので瞬発力は低いと思う。桜花賞ではスローペースからの後半特化戦にははっきりとトップスピードの質で見劣っている。

2019年京成杯AHではハイペースバランスを離れた2番手追走だったが、直線入り口で一杯になり凡走、展開は合っていたがこの時は休み明け。2019年信越Sではハイペースバランスで2着、心肺機能と持続力の高さは見せたが、アル―シャに差し切られているのでスピード能力で見劣った。これは続く2019年オーロCでも平均バランスを中段やや前から進め、直線スムースだったがテトラドラクマに差されてしまった。どうしてもトップスピードの低さが要因で勝ち切れない。2020年京都牝馬Sでは重馬場適性と、休み明けでもトップスピードの質が問われない展開なら好走できることを示した。この時はスローバランスで心肺機能も問われていない。

2020年阪神牝馬Sでは中段から進めてスムースだったが凡走、マイルで距離適性が合わなかった。2020年安土城Sでは後方からで届かず、自身の上り34.0なので特に体調に問題があったわけではなく、展開が合わなかった。2020年朱鷺Sではハイペースバランスを中段からバテ差し3着、この時は休み明けだったがトップスピードの質が問われなかった、最後にカテドラルに差された分が休み明けの影響かな~。

2020年信越Sではトップスピードの質で見劣った典型的なレース、平均バランスにも拘わらず中段やや前で折り合ってしまった。意外な展開になったのが2020年オーロCで、1400m戦の割にややスローバランス、これを中段から差し切ってしまった。まずこの日は直線外ほど伸びる馬場で大外を伸びてきたこと、時計が掛かっていたためL1では12.2も掛かっていたことで、この馬自身は実質バテ差しをしてきた。かなり嵌った感じで額面通りには捉えない方が良いと思う。

2021年阪神牝馬Sでは高速馬場で距離適性を誤魔化せた、スムースに追走して4着に粘った。2021年ヴィクトリアMではスタート良かったが、中段の後ろまで下げる謎騎乗で凡走。2021年オーロCではややハイペースバランスを中段の後ろから、直線スムースだったがL2でトップスピードの質で見劣り。Ⅼ1でバテ差す形で伸びてきたので、持続力は見せた。

この馬は社台F生産で休み明けが良くない、2019年京成杯AHは初古馬戦だったが、それでも負け過ぎなので休み明けははっきりとマイナス。京都牝馬Sで休み明けを2着している、この時は重馬場だったので、トップスピードの質を問われなかったことが要因だと思う。

好材料はコース適性で、3歳時だがフィリーズレビューを勝っている。1400mは他にも2年前の京都牝馬S2着、オーロC1着と好走多数。もちろんクラス負けの危険もないし、56㎏だが朱鷺Sで同斤量のカテドラル相手に同タイム3着なので不安なし。悪材料は特になく、前走スタート出遅れたことくらい、ヴィクトリアMではスタート出たが下げて行ったので度外視して良いと思う。スタートさへ出ればチャンスはあるはず。

適性:竹+

<メイショウケイメイ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

”500万条件”ではスローバランスを2番手から、直線トップスピード戦で1着。”阪神JF”では平均バランスを中段から、トップスピードの質で見劣り凡走。”紅梅S”ではハイペースバランスを中段から、2F戦になり1着、この時の2着がプールヴィルで1400で良さが出た感じ。”フィリーズレビュー”では平均バランスを先行、直線狭くなって追えず5着。”桜花賞”ではスローバランスを先行、L2で一杯になり凡走、距離の可能性が高い。”葵S”では平均バランスを出遅れ中段の後ろから、トップスピードの質で見劣り9着、スタートで大きく寄れた。”2019年CBC賞”では不良馬場で平均バランスを中段の前から、直線入り口では一杯になってしまい凡走、不良馬場でもスピード負けしてしまった。 ”2019年阪神C”では平均バランスを3,4番手先行から、終始外目を回して直線も外に出してしまい伸びずに凡走。”2020年淀短距離S”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で詰まって凡走。”2020年京都牝馬S”では重馬場でスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年パラダイスS”では不良馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になるシーンもあったが伸びずに凡走。”2020年信越S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年ニューイヤーS”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都牝馬S”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年CBC賞”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年北九州記念”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オパールS”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年タンザナイトS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年北九州記念”では稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「京都牝馬Sへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険、展開。

2019年葵Sではスタートで大きく寄れてバランスを崩してしまい、中段の後方からトップスピードの質で見劣り凡走した、なのでこの1戦で見限る必要はないと思う。1200mは新馬、500万条件で連勝しているが、いずれもスローバランスで参考にはならない。フィリーズレビューが5着だがいい内容で、稍重の平均バランスを先行したが、直線で前が壁になり追えなかったが持続力も見せた。同じ位置に居たプールヴィルが、外に出してからバテ差しで1着同着なのでなんとも勿体ない敗戦だった。

阪神JFと桜花賞は距離だが、フィリーズレビューと葵Sは騎手の責任が大きい騎乗だった。ワークフォース産駒なので重馬場は合うはずで、フィリーズレビューが稍重で好内容だったので道悪は歓迎。デビュー4走目の紅梅Sを勝ち切っているし、ワークフォースの産駒は使い減りしないので疲労には強いと思う。

2019年CBC賞では不良馬場で平均バランスを中段やや前から進めたが、直線入り口では一杯になってしまい凡走している、 初めての古馬混合重賞で完全にクラス負けしてしまったような負け方で、古馬混合の重賞では苦しくなりそう。2020年淀短距離Sでは直線入り口で詰まって凡走、瞬発力の低さを見せた。2020年京都牝馬Sでは重馬場で距離適性がモロに出てL2過ぎに失速。

2020年パラダイスSでは不良馬場で行き脚付かず後方から、直線で前が壁になるシーンもあったが、既に勝負権がなかったので、クラス負けだと思う。2020年信越Sでは中段から全く伸びず、51㎏の軽ハンデでも勝負にならなかった。2021年ニューイヤーSで中段から伸びずに凡走した、このクラスでは無理だと思う。2021年京都牝馬Sでは中段やや後ろから、トップスピードの質で見劣り凡走した。

2021年CBC賞ではスタート出たが控えて中段の後ろから、直線スムースだったが届かず凡走したので、上がり3位の時計だがトップスピードの質はやや高いくらい。2021年北九州記念でもスタートは出たが出して行かずに後方から届かず。2021年オパールSでは平均バランスを中段の後ろから、この時は平均バランスで馬群が凝縮していたので、中段の後ろでも前を射程に入れられたことで4着まで持ってきた。2021年タンザナイトSでハイペースバランスを中段の後ろから、縦長の展開で届かず凡走。2022年北九州記念では稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、縦長の展開で出番なし。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、古馬になってからは3着以内無し。展開面が最大の不安材料で、スタートは良いが控えて後ろまで下げてしまうので、馬群が凝縮しないと届かない。連闘はやってみないと何とも・・・。

適性:梅

<ロータスランド>・心肺機能はやや高い、パワーはある、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・L1で12秒台に入れば好走する。

”新馬戦”ではスローバランスを2番手先行、L2から追い出して押し切り。”もみじS”では不良馬場でややハイペースバランスを2,3番手先行、直線L2から追い出して2着、外から勢いを付けてきたラウダシオンにトップスピードの質で見劣った。”2019年阪神JF”ではハイペースバランスを2番手先行、直線入り口で一杯になり凡走。”2021年2月1勝クラス”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年3月1勝クラス”では稍重でややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2021年須磨特別”では稍重でスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2021年米子S”では重馬場でややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2021年中京記念(小倉)”ではスローバランスをやや離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2021年関屋記念”では平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し差し切り。”2021年富士S”ではややスローバランスを逃げて凡走。”2021年マイルCS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「京都牝馬Sへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:斤量。

サンプルが少なく不明な点が多いが、それも2戦とも福永競馬をしているので持続力が高いのかどうかが分からないんだよね~。もみじSで不良馬場をややハイペースバランスで先行して2着だから、持続力は高そうだけど上がり3Fが36.0ではなんとも・・・。血統的には父系も母系もアメリカ型なので、ダートや芝でも短距離で良さが出そうだけど、これもやってみないと分からない。2019年阪神JFではハイペースバランスを2番手先行、直線入り口で一杯になっているのでこの距離では心肺機能が持たないと思う、1200で見直しかも。

2021年2月阪神1勝クラスではスタート良かったが下げて中段から、直線ではL2で逃げ馬に引き離されたが、L1でジリジリ伸びてきたので、パワーと持続力を見せた。2021年3月1勝クラス稍重でトップスピードの質が問われず、パワーと持続力で快勝した。この時は中段の前から進めたことも良かったはず。須磨特別では稍重だったが高速馬場、2番手先行から3F戦を抜け出し下り坂を利用してトップスピードの質を誤魔化せた。2021年米子Sでは重馬場でややハイペースバランス、自身は平均くらいで心肺機能の高さを見せたし、持続力とパワーも見せた。2021年中京記念(小倉)で弱点を曝け出してしまった、この開催の小倉は異様な高速馬場で、スローバランスを容認した騎手のペース認識の悪さに足を引っ張られた。これでL4から11秒台の半ばを連発する展開になり、トップスピードの質で見劣った。特に下り坂がなかったことでスピード負けした格好で、L1でもバテていないので距離適性は1800mまで持つはず。

2021年関屋記念ではスロー気味の平均バランスを先行して押し切り、前優位の流れだったがクラス負けの危険も覆して快勝した。トップスピードの質は見せていないが、持続力の高さは見せた。2021年富士Sでは逃げて凡走、前哨戦でプラス10㎏なので仕上げて来なかった。2021年マイルCSでは高速馬場でスローバランス、L2で10秒台に対応できずに凡走した。

好材料は距離適性で、1400mはもみじSで不良馬場を2着、1着はラウダシオンなので1400mは合うと思う。悪材料は斤量で56㎏は初めて、55㎏で勝っているので大きな不安はないが。休み明けは勝ち鞍が無いが2着はあるので、大きな不安はないかな~。展開面では速い上がりを求められるとボロ負けするので、道悪なら問題ないし消耗戦になれば出番はあるかも。

適性:竹