みやや競馬

2022年府中牝馬S 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<シャドウディーヴァ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。

・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。・輸送はダメ、新潟も。

”11月未勝利戦”ではスローバランスを中段から、直線は詰ったが馬群を割って伸びる、ドスローからのトップスピード戦になり瞬発力とトップスピードの高さを見せた。”フリージア賞”ではスローバランスを馬群の外で進めて掛かり気味、直線もバランスを崩しながらで伸びきれず3着、中盤迄掛かっていた。”フラワーC”ではスローバランスを中段の後ろから、最内を進めて折り合えたが直線は4着まで。”フローラS”ではスローバランスを中段の最内から、直線は詰ってL1でバテ差しハナ差2着、ここでもやや掛かり気味、詰まってから馬群を割る闘志は見せた。”オークス”では平均バランスを中段の最内から、直線はジリジリまで、疲労の影響かも。”ローズS”ではスローバランスを中段の前から、直線全く反応なく凡走、初輸送の影響だと思う。”秋華賞”では平均バランスを中段から、稍重で消耗戦になりバテ差し4着、直線入り口で狭くなり一瞬待たされているので、スムースだったら・・・。”2019年エリザベス女王杯”ではスローバランスを後方から、直線スムースだったが届かず、この時が休み明け3走目。”2019年常総S”では平均バランスをやや離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースににけだし押し切り。”2020年東京新聞杯”では平均バランスをやや離れた追走集団の中段やや後ろから、終始最内を回して直線スムースに伸びて2着まで。”2020年阪神牝馬S”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線伸びずに凡走。”2020年ヴィクトリアMではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年クイーンS”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年府中牝馬S”では重馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年エリザベス女王杯”では平均バランスを離れた追走集団の中段から、4コーナーで詰まってしまい直線でも進路変更があり伸びなかった。”2021年東京新聞杯”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。”2021年中山牝馬S”では不良馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2021年マーメイドS”ではスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年関屋記念”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年府中牝馬S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2021年ジャパンC”ではスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが7着まで。”2021年有馬記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して4コーナーで一杯になり凡走。”2022年金鯱賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年ヴィクトリアM”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年エプソムC”では重馬場でスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線狭くなり凡走。

「府中牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性、休み明け、輸送なし。 悪材料:特になし。

馬群割る闘志や瞬発力の高さなど、ハーツクライ産駒らしからぬ馬でヌーヴォレコルトに近い感じかな。フローラSでは内枠から中段の最内を進めたが、それでもやや掛かり気味だったので気持ちが前向き過ぎる感じ。直線詰まってしまい普通のハーツ産駒ならここでレースは終わるはず、ところがここから馬群を割って一気に伸びた、もちろんL1は11.5とバテ差しの形だが自身は11.2くらいは出ているはずで、持続力を発揮している。オークスでは平均バランスを中段やや前からレースをして、まずまずの結果だったので、心肺機能はまずまずのものを持っていると思う。フローラSからもトップスピードの質が高いとまでは言えないと思う、瞬発力はまぁまぁの物を持っているが、スムースに持続力を生かした方が良いと思う。

ローズSは初輸送、初右回りでレースにならなかったが、本番の秋華賞では栗東滞在でしっかり調整してきた。中段から進めたが直線入り口で狭くなり一瞬待たされてしまった、松山騎手の弱い部分が出てしまった感じ。前が空いてからの伸びは良かったのでスムースなら2,3着はあったと思う。2019年エリザベス女王杯では後方から凡走、休み明け3走目で疲労の影響が疑われる。2019年常総Sでは平均バランスを離れた追走集団の前からなので、自身はややスローくらいだと思うのでややロンスパと考えて良いと思う、これを3,4コーナー早目に捲り追い込みで押し切っている、その上L2最速戦で11.5だからまぁまぁのトップスピードの質を見せた。ただ直線入り口で手前を替えたタイミングだと思うが、体がやや左に流れているので右回りにはやや不安がある

。2020年東京新聞杯では中段後ろからで最内を回りコースロスなく、直線は内から前がポッカリ空いてスムースに伸びたが2着まで、左回りで非常にスムースだったし2カ月の間隔空けでフレッシュだった。2020年阪神牝馬Sでは中段の後ろから進めて凡走、この時は輸送の影響があった感じ。

2020年ヴィクトリアMでは中段の後ろから、前残りのレースで出番なし。ただし似たような位置から進めたプリモシーンも8着なので、東京新聞杯と着差は同じような物、これを考えるとこの2頭の現状は同じような能力の可能性があり、東京新聞杯のその他の馬を見ると、大したメンバーではない。3着クリノガウディ―はマイルがやや長かった可能性があるし、サトノアーサーも骨折休養明け以降ピリッとしない、ダービー卿CTを勝ったクルーガーも8歳のキンカメ産駒で、相手関係を見ると疑問が出てくる。現段階で結論は出ないがあまり高い評価は禁物だと思う。2020年エプソムCでは不良馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外を回して全く伸びず、クラス負けの危険が露呈したと思う。

2020年クイーンSでは後方かから溜めての競馬で展開は合っていたが、休み明けの影響で伸びずに凡走した。2020年府中牝馬Sでは重馬場で2着、3,4コーナーから馬場の良い外目を通したし、左回りの適性も見せた。2020年エリザベス女王杯では中段の最内から、4コーナーでブレーキした上に直線でも進路変更を強いられて、伸びきれずに凡走。2021年東京新聞杯では中緩みの無い展開を中段から、スムースに伸びたので持続力の高さを見せた。2021年中山牝馬Sでは不良馬場のハイペースバランスを後方から、直線差を詰めて5着だったが、外からホウオウピースフルに差されたところを見ると、1800mの不良馬場で距離適性が出た可能性が高い。

2021年マーメイドSではスローバランスを中段のやや前から、終始内で脚が溜まりスムースに差しに行ったが3着までだった、この時はハンデ戦で55㎏だったので高評価で良いと思う、加えて栗東滞在だった。”2021年府中牝馬Sでは中段の後ろから、直線スムースに差し切り、トップスピードの質と持続力の高さを見せた、この時が輸送なし。2021年ジャパンCでは先行して7着、溜めた方が良かったかも。2021年有馬記念ではハイペースバランスを中段の前からで、4コーナーで一杯になり凡走、心肺機能と距離適性が出た感じ。

2022年金鯱賞ではやや離れた中段の前から、道中なぜか内に入れずに直線も全く伸びず、輸送の影響が大きかったはず。2022年ヴィクトリアMでは中段の後ろからで、前残りの展開で届かず。この時は上がり3F最速タイの32.9を出しているので体調は良かったはず、中1か月位の間隔だと疲労が抜けない可能性がある。2022年エプソムCでは中段のやや後ろから、重馬場でスローバランスだったし、中3週だったこともあり反応が悪く狭くなり凡走。

この馬はノーザンF生産馬だがどうも休み明けがピリッとしない、フリージア賞では1番人気に支持されながら3着、道中掛かっていたし直線もバランスを崩していた。同じコースで行われたフローラSとは別馬のようだった。ローズSは休み明けだけでなく、初輸送の影響もあったと思う。疲労の影響が顕著に出たのが2019年エリザベス女王杯で全く良いところなく凡走、間隔空けず出走した常総Sを勝ち切っていることを考えると、肉体的な疲労よりも精神的な疲労の影響が大きいと思われる。輸送も懸念材料で、阪神牝馬Sでは2度目の輸送競馬だったが凡走した、輸送に慣れる可能性もああったが淡い期待だったようで、今後は関西圏のレースでは滞在競馬で買い、輸送では見送りで良いと思う。

2021年マーメイドSが栗東滞在で3着に好走。2021年関屋記念ではスムースだったが伸びなかった、この時は新潟への輸送があった影響だと思う。

好材料はコース適性で、昨年のこのレースで1着、2020年の府中牝馬Sでも2着と相性抜群。今回は4カ月の休み明けで、間隔が詰まっていないのでフレッシュな状態で、能力を発揮できるはず。輸送がない事も大きな好材料。悪材料は特になく、騎手が誰になるか・・・。前走はともかく、ヴィクトリアMでは後ろ過ぎて届かない位置だったので、坂井騎手だと不安ですね。

適性:松

<ソダシ>・心肺機能はやや高い、パワーは高い、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

”新馬戦”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”札幌2歳S”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。”アルテミスS”ではスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”阪神JF”ではややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて1着。”桜花賞”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”オークス”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年札幌記念”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”秋華賞”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年ヴィクトリアM”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2022年札幌記念”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「府中牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:なし。

<心肺機能について>札幌2歳Sではハイペースバランスを中段の前から、このレースは1.9のハイペースだったので、自身でもハイペースバランスに入っている。これで押し切っているので心肺機能の高さを見せた。桜花賞ではややハイペースバランスを中段の前からで、自身のギリギリややハイには入っていたはずで、快勝したことから心肺機能の高さを見せた。

<パワーについて>アルテミスSでL2の坂部分で加速して引き離している、加速自体は0.3だが、ラップは10.9と悪くなかったので、パワーの高さを見せた。

<瞬発力について>アルテミスSでL2の加速が0.3と、坂部分であることを考えればまぁまぁの評価で良いと思う。

<トップスピードの質について>これもアルテミスSでL2が10.9と悪くはないが、この日は10RのキタサンブラックMで走破タイム1:32.8、上がり最速33.3が出ているので馬場が速かった。そこを考えると高評価は出来ないが、L2で後続を突き放したしまぁまぁの評価で良いと思う。2022年ヴィクトリアMでは先行して抜け出し、上がり3F33.4なのでやや高いトップスピードの質を見せた。

<持続力について>札幌2歳Sでハイペースバランスを中段の前から押し切ったし、アルテミスSでも3F戦を押し切っている。ただアルテミスSはL1で11.9迄落としているので、まぁまぁの評価で良いと思う。どちらかというと速いラップを持続するよりも、まぁまぁのトップスピードを長く維持する能力が高そう。阪神JFでは直線だけ含水率が上がった馬場で、パワーと持続力が活かせた格好で1着、2着サトノレイナスとはハナ差で運がある馬だと思う。桜花賞ではややハイペースバランスを中段の前から押し切り、持続力の高さを見せた。2021年札幌記念では平均バランスを2番手先行、後半4Fを全て11秒台で揃えて押し切ったので、持続力を見せた。

<その他について>札幌2歳SでもアルテミスSでも前半掛かっている、スタートは良いので位置取りの自由度はあるはずなので、折り合いの為にも内枠の方が良さそう。オークスでは直線入り口から伸びが悪く、L1で一気に失速したので距離適性が出てしまった。秋華賞ではゲート内で暴れて歯を負傷した、お母さんブチコの悪い面が出てきたのかもしれない。2022年札幌記念では中段のやや前から進めたが、直線全く伸びなかったので距離と馬場が合わなかった。

好材料はコース適性で、府中はマイルだがヴィクトリアMを圧勝している。前走は2000mで凡走したが、洋芝で時計の掛かる馬場だったので距離が持たなかった感じなので、1Fの短縮は好材料。悪材料はなし、コース、距離、クラスに不安はないし、2カ月の間隔も問題なし。

適性:松

フォラブリューテ 特性 ・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

   レース名   (ペース) 着順(馬場状態) 内容
新馬戦(スローバランス)
1着(良)
スタート~道中
スタート五分に出たが二の足が遅く中段から。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
L2まで馬の後ろで控えてスムースに差し切り圧勝。
アルテミスS(平均バランス) 5着(良) スタート~道中 スタート五分に出たが二の足が遅く中段の後ろから。
3,4コーナー 3,4コーナー中目を回してスムース。
直線 スムースだったが直線入り口ですぐ後ろに居たサークルオブライフに差されて凡走。
紅梅S(平均バランス)
1着(良)
スタート~道中
スタート五分に出たが二の足が遅く中段のやや後ろから。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
スムースに差し切り。持続力の高さを見せた。
2022年桜花賞(ややスローバランス) 14着(良) スタート~道中 やや遅れて後方から。
3,4コーナー 3,4コーナー外目を回してスムース。
直線 L2で遅れて凡走。
NHKマイルC(ハイペースバランス)
18着(良)
スタート~道中
抜群のスタートだったが下げて中段のやや前から。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースだったが伸びずに凡走。
新馬戦は新潟なのでトップスピードの質は未評価、L2標識まで馬の後ろに置くなど、川田騎手が将来を見据えた騎乗をしているのが印象的。L2区間での加速はかなり良かった。アルテミスSでも新馬戦と同じようにスタート五分だが、二の足が遅く中段の後ろから。直線でもサークルオブライフにはっきり見劣り凡走、トップスピードの質で見劣り。紅梅Sでは前2走と同じようなスタートで、中段のやや後ろから。中緩みのないラップ推移でL1が12.2、これをスムースにバテ差したので、持続力の高さを見せた。

2022年桜花賞ではややスローバランスを後方から、内・前優位の馬場で3,4コーナー外目を回してスムース。直線はL2で一杯になり凡走、トップスピードの質で見劣り。NHKマイルCではスタート早く出たが、下げて中段のやや前から、ハイペースバランスだったので自身も平均くらい、これで直線全く伸びなかったので心肺機能で見劣った感じ。

「府中牝馬Sへ向けて」好材料:・・・。 悪材料:初古馬戦、クラス負けの危険。

好材料は見つけにくく、初古馬戦だし1800mも初めて、ただお母さんのブルーメンブラッドがこのレースを勝っているので、血統的にはあっさり勝ってもおかしくない。悪材料は初古馬戦だし、桜花賞14着、NHKマイルC18着なのでクラス負けの危険もあり、通用するかどうか全くの未知数。

適性:竹

<ホウオウピースフル>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。

”新馬戦”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”百日草特別”ではスローバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”クイーンC”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走、この時が休み明け。”フローラS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になりL1だけで2着まで。”オークス”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線はバランスが悪く、まともに追えない状態で凡走。”紫苑S”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”秋華賞”では稍重でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線全く伸びずに凡走。”2020年ディセンバーS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年中山牝馬S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びたが4着まで。”2021年カシオペアS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外に逸走して大差負け。”2022年ニューイヤーS”では稍重で平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年東風S”ではややスローバランスをスタート五分に出て、やや離れたメイン集団の中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年谷川岳S”ではスローバランスを少頭数の中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年巴賞”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2022年クイーンS”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに5着まで。

「府中牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>現状では不明。

<パワーについて>百日草特別でL2の坂をものともしないで加速しているので、パワーは十分。

<瞬発力について>新馬戦、百日草特別とかなりのスローから加速自体は良かった、ただ加速前のラップが遅過ぎて評価を出来るほどではない。フローラSでは直線で前が壁になってからL1だけで2着まで持ってきたが、加速しているわけではないので現状ではまぁまぁの評価。

<トップスピードの質について>百日草特別でL2自身10.8くらいを出しているので、スローバランスであればまぁまぁのトップスピードの質を見せ見せられる。2022年ニューイヤーSでは中段の後ろから、トップスピードの質で見劣り凡走。2022年東風Sでは中段から、トップスピードの質で見劣り伸びず。2022年谷川岳Sでは中段の後ろから、トップスピードの質で見劣り凡走。

<持続力について>フローラSで直線前が壁になったが、L3から11.8を連発する形でL1も自身は落していない。3Fなら十分な持続力を見せた。2020年ディセンバーSでは中段の後方から、直線も内からスムースだったがスローバランスで届かず、L1まで伸びてはいるので持続力は見せた。2021年中山牝馬Sでは後方から届かずだったが、L1でも差を詰めているので持続力は高い。2022年巴賞では一本調子の平均バランスを中段のやや後ろから、直線バテ差す形で差し切り。

<その他について>クイーンCの凡走をどう見るかだが、この時は休み明けでプラス12㎏、ノーザンF生産馬だがさすがに緩め過ぎたのだろう。成長期なので仕上げが難しかったんだと思う、続くフローラSでもプラス2㎏だったが2着に好走している、つまりしっかりと筋肉量が増えたんだと思う。オークスでは直線であっちへフラフラこっちへフラフラでまともに追えずに凡走した、かなり癖がある感じなので乗り慣れた騎手で見直したい。紫苑Sでも休み明けでプラス12㎏で凡走、厩舎力もあるのか仕上がりが遅い感じ。秋華賞では初輸送で入れ込みが激しく、先行したが直線早々に一杯になり凡走。2020年ディセンバーS、2021年中山牝馬Sとスタートが良くなかった。2021年カシオペアSでは半年ぶりで、3,4コーナーで外へ逸走して大差負け。2022年クイーンSでは直線入り口ですぐ後ろに居たテルツェットに差されて5着、クラス負けした感じ。

好材料はコース適性で、フローラSで2着しているし、百日草特別も勝っているので好相性。距離適性も良く2走前の巴賞で1着、ディセンバーSと中山牝馬Sで4着なので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、古馬の重賞ではちょっと足りない感じで、前走のクイーンSで0.2差5着、中山牝馬Sで53㎏だったので、このクラスでは苦しいと思う。

適性:梅