2023年府中牝馬S　全頭評価。その1。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は今のところまぁまぁ。

ローズSでは中段やや前からで折り合いはついていた、スローからの3F戦で瞬発力を生かしてL2で勝負を決めてしまった。この日は前日の重馬場から回復した良馬場で前優位、実際逃げたエイシンヒテンが2着に粘っている、これを中段やや前からL2で10秒台のラップを踏んで抜け出したので、瞬発力だけでなくトップスピードの質も高い。秋華賞では4F戦になり適性外だったが、内からスムースだったこともあり3着に好走した。

2022年愛知杯ではスローからの4F戦で中段の前から、直線スムースだったが全く伸びなかったのは、休み明けでプラス16㎏の影響だと思う。2022年阪神牝馬Sではややスローバランスだが中緩みのない消耗戦、これをやや離れた2番手で先行したが、直線で差されて2着まで。前走からマイナス4㎏でまだ太い感じだった。この時は内・前優位の馬場だったので2着を確保できた感じ。

2022年ヴィクトリアMでは初輸送でマイナス10㎏、スムースだったが全く伸びなかったので輸送の影響だったはず。2022年府中牝馬Sでは前走輸送で減った馬体重を戻して3着、中段からスムースだったが休み明けの影響かトップスピードの質は見せられなかった。2022年エリザベス女王杯ではスタート五分に出たが二の足が遅く中段のやや後ろから、3，4コーナー馬場の悪い内目を回してしまい伸びずに凡走。重馬場で走り難そうだった。

2023年愛知杯では重馬場で凡走、直線全く伸びなかったので馬場適性が合わなかった。2023年阪神牝馬Sではスタートでやや遅れ中段の後ろから、3，4コーナーで内目を回したので直線伸びたが、届かず5着までなのはトップスピードの質で勝負できないから。2023年ヴィクトリアMではスタートやや早かったが、中段のやや後ろに下げてしまいトップスピードの質で見劣り凡走。

この馬は瞬発力が異様に高くL2で勝負を決めてしまう、なので阪神外回りや京都外回りが得意なはず。ノーザンF生産馬だが休み明けの2022年愛知杯で凡走、プラス16㎏だった。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

2021年マーメイドSでは中段のやや前から、直線スムースだったが伸びなかったのでトップスピードの質で見劣り。西宮Sでは中段やや前から、直線入り口でスムースに外に出し伸びたが、後ろから併せてきたジェラルディーナに坂上で離されているので、スピード負けしている。2021年エリザベス女王杯では中段からで自身平均バランスくらい、これで前が潰れたため5着に入った。この日の馬場も血統的に合致した感じ。

初音Sでは稍重でスローバランスを、スタート五分に出て中段から掛かり気味、スムースだったが伸び無かったので、前半行きたがった分余力がなくなった感じ。飛鳥Sではややスローバランスを中段から、やや行きたがったので3コーナー手前で中段の後ろまで下げ、直線は詰ってしまい脚を余す形で3着まで。この時は1着ヤマニンサンパに4㎏、2着エンデュミオンに3㎏あげていたので高評価。難波Sではスローバランスを中段の前から、少頭数でバラケテしまい前に馬を置けずに掛かり気味、これで後半伸びなかった感じ。

垂水Sではスローからの3F戦を中段の前から、スムースに抜け出し差し切ったのでまぁまぁのトップスピードの質を見せた。2022年府中牝馬Sでは内が良い馬場を最内を回して差し切り、平均バランスで持続力の高さを見せた。2022年エリザベス女王杯では中段のやや後ろから、3，4コーナーで馬場の悪い内目を回してしまい伸びず。

2022有馬記念では中段のやや前からで4着、スムースだったがパワーと持続力でわずかずつ見劣った。2023年阪神牝馬Sではスタート五分から中段、3，4コーナーで馬場の悪い中目を回したし、直線は内からルージュスティリアにぶつけられて凡走。休み明けで反応も悪かった。2023年ヴィクトリアMではスタートやや遅かったがリカバリーして中段から、直線スムースだったが伸びずに凡走。2023年クイーンSではスタートやや遅く中段の後ろから、スローからの5F戦で後ろからだと届かなかった。転厩初戦で休み明けだったが、末脚は悪くなかった。2023年札幌記念ではスタート五分に出たが後方から、馬場が悪く外を回して伸びきれず。

＜ここまでの3レースは同じコースで、難波Sの凡走を見ると、11秒台を踏める距離が短い感じで、L4までならば問題ないが、L5から11秒台に入ってしまうと苦しくなる感じ。エリザベス女王杯の結果からも、心肺機能で見劣るのではなく、トップスピードの持続力が低い感じ。＞2023年ヴィクトリアM後に転厩。