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2023年ジャパンC 全頭評価。その5。


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下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<トラストケンシン>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2019年秩父特別”ではほぼ平均バランスを最後方から、稍重表記の割に流れてバテ差しが届いて1着。”2019年むらさき賞”ではスローバランスを中段の後ろから、トップスピードの質で見劣り4着まで。”2019年垂水S”ではハイペースバランスを後方から、4コーナー中目を回して直線ややスムースさを欠き5着まで。”2019年六社S”ではスローバランスを中段のやや前から、1着アフリカンゴールドと同じ位置から直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り2着まで。”2019年アルゼンチン共和国杯”ではスローバランスを後方から、3,4コーナーで取り付き直線ジリジリ伸びて5着。”2021年甲斐時S”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2021年中日新聞杯”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年日経新春杯”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線進路変更を強いられて伸びずに凡走。”2022年日経賞”では稍重でスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年目黒記念”ではスローバランスをスタートでやや伸び上がり遅れ中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線詰まって凡走。”2022年オクトーバーS”では平均バランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年ジャパンC”ではスローバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー内目を回し直線前に詰まって凡走。”2023年ダイヤモンドS”ではスローバランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「ジャパンCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

トップスピードの質はまぁまぁで高速馬場を後方からでは届かないことが多い、むらさき賞でフランツに後ろからあっさり交わされているし、スムースさを欠いたとはいえ垂水Sでもアイスストームにははっきり見劣っている。秩父特別のような展開が理想的で、バテ差しが得意パターンになりそう。六社Sは2着と好走したが、あまりレベルの高いレースではなかったし、アフリカンゴールドにトップスピードの質で見劣ったのは印象が悪い。

2021年甲斐時Sではややスローからの5F戦を、中段のやや後ろから差し切り。持続力の高さとまぁまぁのトップスピードの質を見せた。2021年中日新聞杯ではスローからの5F戦だったが、前残りの馬場で届かず、トップスピードの質が高くないことを見せた。スタートは五分くらいに出ているが二の足が遅い。2022年日経新春杯ではスローからの4F戦、すぐ横に居たヨーホーレイクにL2で瞬発力とトップスピードの質で見劣り凡走した。

2022年日経賞ではスローからの3F戦を中段から、トップスピードの質で見劣り凡走。2022年目黒記念ではスタートでやや伸び上がり、スタート自体は五分に出たが出して行かずに中段のやや後ろから、直線包まれてしまい凡走。2022年オクトーバーSではスタート五分に出て中段のやや後ろから、直線スムースでL1過ぎに弱冠詰まったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣りしたがこの時休み明け。

2022年ジャパンCでは内の中段からだったが、直線で詰まって凡走、手応えは良かった。2023年ダイヤモンドSでは後方から伸びずに凡走、距離が長かったようで最後は流れ込むだけ。

好材料なし、悪材料はクラス負けの危険で、昨年のこのレースは詰ったが13着、一瞬の反応は良かったが、トップスピードの質では勝負にならない感じだったので、良馬場では苦しいと思う。休み明けも大きな不安材料で、非ノーザンF生産馬だし、叩いて次かな~。

適性:梅

<パンサラッサ>・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”新馬戦”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー馬群の中から中目を回して、直線スムースだが伸びず。”阪神未勝利戦”ではスローバランスを2番手先行、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り2着。”京都未勝利戦”では不良馬場でハイペースバランスを2番手先行、4コーナーで先頭に立ち大差で圧勝、道悪適性を見せた。”エリカ賞”ではスローバランスを2番手先行、4コーナーで先頭に並ぶも直線では垂れてしまい凡走。”2019年ホープフルS”では平均バランスを逃げて6着、L1手前までは踏ん張ったが良馬場では距離が長かった感じ。”2020年神戸新聞杯”では平均バランスを逃げて凡走。”2020年オクトーバーS”では稍重でハイペースバランスを逃げて2着。”2020年アンドロメダS”では平均バランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021関門橋S”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年中山記念”では平均バランスを離れた追走集団の中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年マイラーズC”では直前に出走取り消し。”2021年オクトーバーS”ではややハイペースバランスを逃げ切り。”2021年福島記念”ではハイペースバランスを逃げ切り。”2021年有馬記念”ではハイペースバランスを逃げて凡走。”2022年中山記念”ではハイペースバランスを逃げ切り。”2022年宝塚記念”ではハイペースバランスを逃げて凡走。”2022年札幌記念”ではハイペースバランスを逃げて2着。”2022年天皇賞(秋)”ではハイペースバランスを後続を離して単騎逃げ2着。

「ジャパンCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性。

京都の未勝利戦で大差で圧勝した馬で、この時は不良馬場だった。最初の2F目以外は一度も11秒台のラップを踏まなかったうえに、その後は12秒台後半のラップを連発する消耗戦でL1は14.2もかかっている。 この馬はロードカナロア産駒で母の父はモンジュー、その父がSadler’s Wellsなので母系はパワー型のヨーロッパ血統、父系もキングカメハメハ系なのでパワーに特化したタイプだと思う。心肺機能の低さは再三見せていて11秒台のラップを連発してしまうと息切れしてしまうタイプ、 現状ではレベル云々言える話ではないがサトノクラウンやクリンチャーのようなタイプです。

エリカ賞を見てもトップスピードの質と良馬場での持続力に関しては全くあてにならない。 2019年ホープフルSでは平均バランスを逃げて6着、同厩舎のコントレイルの為のラビットだった可能性が高く、良馬場でこのペースでは苦しかった。2020年神戸新聞杯では平均バランスを逃げて凡走、L2標識付近で一杯になっているので距離かもしれない。2020年オクトーバーSではハイペースバランスを逃げて2着、稍重で前半59.1なので心肺機能は見せたが、1着テリトーリアルが57㎏に対してこちらは54㎏だったので、高評価までは出来ない。

2020年アンドロメダSでは平均バランスをやや離れた2番手で、自身はややスローくらいだったはず。当然のように直線はスピード負けしたので、騎手のペース認識の悪さが出た。2021年関門橋Sではハイペースバランスを中段の前からで、自身もハイペースバランスだった、これで2着に粘ったので心肺機能と持続力を見せた。2021年中山記念では離れた追走集団の中段から、伸びずに凡押すしたのでトップスピードの質が低いことを見せた。

2021年オクトーバーSでは離して逃げて押し切り、ややハイペースバランスだが中緩みがあっての3F戦で、2着とは首差なのでトップスピードの質は評価できない。2021年福島記念では逃げ切り圧勝、道中すぐ後ろに居たコントラチェックが15着に惨敗しているので、心肺機能と持続力は見せた。ただコントラチェックは距離適性もあったし、メイン集団の前に居たのがフェアリーポルカ三浦騎手とヒュミドール吉田豊騎手なので、仕掛が遅れた可能性もあり額面通りには受け取れない。

2021年有馬記念では逃げて凡走、4コーナーで一杯になったので距離適性も長かったし、このクラスでは苦しかった。2022年中山記念ではハイペースバランスを逃げ切り、大逃げで押し切ったので心肺機能と持続力を見せた。2022年宝塚記念ではハイペースバランスを逃げて凡走、1F長かった。2022年札幌記念では逃げて2着、ハイペースバランスで上がりも掛ったので前が残り2着。2022年天皇賞(秋)では後続を離してハイペースで逃げ粘って2着、軽い高速馬場で1F持ったし、後続が大きく離れていたにもかかわらず、スローからの3F戦してくれたことも大きかった。<ドバイWC後に繋靭帯炎>

好材料はなし、悪材料は距離適性で、昨年の天皇賞(秋)で2000mを2着したが、超高速馬場で1F誤魔化せた感じなので、2400mははっきり長い。加えて繋靭帯炎を患っての休み明けで、どこまで回復しているか未知数。

適性:梅

<フォワードアゲイン>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはまぁまぁ、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

”中山未勝利戦”では稍重でややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線ジリジリで4着まで。”東京未勝利戦”ではややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったジリジリまで。”新潟未勝利戦”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが差せずに2着。”東京未勝利戦”では不良馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切って圧勝。”2020年1勝クラス”では稍重で平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”2022年壇ノ浦S”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年晩春S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年むらさき賞”ではスローバランスをやや離れたメイン集団の中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年阿武隈S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年STV賞”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2023年目黒記念”ではスローバランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年関越S”では平均バランスをスタートやや早く中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年ケフェウスS”ではハイペースバランスをスタート五分に出て離れたメイン集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「ジャパンCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>東京未勝利戦で不良馬場、ややハイペースバランスを中段からで、自身も平均には入っていたはず、これでL2からグ~んと伸びて圧勝したので、心肺機能はまぁまぁの評価。

<パワーについて>中山1勝クラスでL1の坂でやや失速したので、パワーが少ない可能性はある。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>東京未勝利戦3着時が差せずにトップスピードの質で見劣った、良馬場では良さを見せていないのでトップスピードの質はやや低いと思う。2022年晩春Sでは後方から全く伸びずに凡走、L3の11.0で反応できなかったのでトップスピードの質で見劣り。2022年むらさき賞では中段から、スローからの4F戦で全く伸びなかったので、トップスピードの質で見劣り。2023年目黒記念ではスムースだったが伸びずに凡走、4コーナーですぐ前に居た1着ヒートオンビート、3着サリエラに付いて行けなかった。2023年関越Sでは中段のやや後ろから届かず、平均バランスだが中緩みからの3F戦でトップスピードの質で見劣り。2023年ケフェウスSではハイペースバランスだが、自身は後方からでスロー、4コーナーで同じ位置に居た1着エピファニ―、2着スタッドリーにも見劣り凡走。

<持続力について>中山1勝クラスで稍重の中、消耗戦になっていて11秒台を連発している、これでL1で失速したが坂の可能性もあり2着確保は高評価で良いと思う。2022年STV賞ではスローからの6F戦で差し切り、11秒台の後半を連発することで、スピード能力が問われず持続力で押し切った。

<その他について>2022年壇ノ浦Sでは向正面で11秒台に入ってやや遅れ、直線でも伸びなかったので、トップスピードの質だけでなく基礎スピードの質で見劣り。2022年阿武隈Sでは向正面で11秒台に入ったところで遅れて後方、基礎スピード不足を見せた。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、重賞では勝負にならない。

適性:梅

リバティアイランド ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質は高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 スローバランスをスタート遅く中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り圧勝。
アルテミスS 2着 スローバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー中目を回して直線外に出せずに2着まで。
阪神JF 1着 ハイペースバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて圧勝。
桜花賞 1着 平均バランスをスタート五分に出て中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。
オークス 1着 ややスローバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。
秋華賞 1着 稍重でスローバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
新馬戦ではスローからの3F戦を差し切り圧勝、スタートは遅かったがリカバリーして中段から、上がり3F31.4という驚異的なラップを見せた。アルテミスSではスタート五分に出て中段から、残り300m辺りで前が空いてから伸びたが2着まで。トップスピードの質は見せたが瞬発力の低さも見せた。阪神JFではスタート五分に出て中段のやや前から、自身もややハイくらいに入っていたはずで、やや高い心肺機能は見せたし、直線スムースだったことで他馬を寄せ付けなかったので、持続力の高さとパワーも見せた。3,4コーナーで中目を回しているので、着差以上に強い内容。

桜花賞ではスタート五分くらいで、切れ目を探して下げて行った。中段の後ろから3,4コーナーで馬場の悪い外目に出して、直線異次元の末脚で差し切り。トップスピードの質に乗るのに時間が掛かっているので、瞬発力は高くない。オークスではスタート五分に出て中段のやや前から、スムースなレースで、L2で持ったまま抜け出して圧勝。秋華賞ではスタート五分に出て中段から、外を塞がれずにストレスフリーで走れたし、スローからの3F戦になり、自分のタイミングで動けて楽に抜け出し快勝。

「ジャパンCへ向けて」好材料:コース適性、斤量。 悪材料:初古馬戦。

好材料はコース適性で、オークスで圧勝しているので好相性。斤量も大幅に軽く、このレースは3歳牝馬と好相性で、アーモンドアイ1着、カレンブーケドール2着、デニムアンドルビー2着、ジェンティルドンナ1着と斤量の恩恵は大きいと思う。悪材料は初の古馬戦で、こればかりはやってみないと分からない。

適性:松