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2024年京都記念 全頭評価。その3。


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下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<バビット>・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

”新馬戦”では平均バランスを押し出されるように逃げてL2最速戦で2着。”阪神未勝利戦”では平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが差せずに2着。”福島未勝利戦”では平均バランスを並んで逃げて押し切り。”早苗賞”ではスローバランスを逃げ切り。”ラジオ日経賞”では稍重で平均バランスを逃げて圧勝。”2020年セントライト記念”ではスローバランスを逃げ切り。”菊花賞”ではスローバランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL1で一杯になり凡走。”2020年有馬記念”ではスローバランスを逃げて凡走。”2021年中山記念”では平均バランスを逃げて凡走。”2022年オールカマー”ではスローバランスを逃げて4着。”2022年天皇賞(秋)”ではハイペースバランスを離れたメイン集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年AJCC”ではスローバランスをスタートやや早く2番手から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年毎日王冠”ではスローバランスをスタート早く中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。”2023年福島記念”ではハイペースバランスをスタートやや早く中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線挟まれて凡走。

「京都記念へ向けて」好材料:なし。 悪材料:近走の不振。

<心肺機能について>ラジオ日経賞では平均バランスを逃げて圧勝しているので、心肺機能はやや高い。

<パワーについて>福島の坂も克服しているので、パワーは十分ある。

<瞬発力について>福島未勝利戦ではL2で出し抜くだけの加速を見せているので、瞬発力はまぁまぁ。

<トップスピードの質について>阪神未勝利戦では2,3番手先行だったが、差せずに2着なのでトップスピードの質は期待できない。2022年天皇賞(秋)ではメイン集団をコントロールして、スローからの3F戦にしてしまいトップスピードの質で見劣り凡走。2023年AJCCではスローからのL2最速戦で凡走、L2の11.3でトップスピードの質で見劣り。

<持続力について>早苗賞では逃げて4F戦を押し切っているので、持続力は高い。ラジオ日経賞でも4F戦に持ち込んで圧勝。2020年セントライト記念では超スローバランスを逃げて押し切り、誰も競ってこない楽な逃げだったが、後半L5から11秒台に入るロンスパを押し切ったので持続力の高さは見せた。L2,L1ではかなり落としているが、この時は良馬場表記だが重馬場以上に時計の掛かる馬場だったので、評価は変わらない。2022年オールカマーでは屈腱炎で長休明け、スローバランスだが絶妙なペースで逃げて、馬場の助けもあり4着は好走と言って良いと思う。

<その他について>この馬は非ノーザンF生産馬だが福島未勝利戦が休み明けで圧勝、意外にも休み明けを苦にしないかもしれない。ラジオ日経賞では逃げて圧勝したが、ハンデ戦で53㎏、この時は51~54㎏の範囲だったので軽ハンデとは言えないが、絶対的な斤量は軽かった。2020年セントライト記念では良馬場表記だが重馬場並みの馬場で逃げ切り、特にこういうトップスピードの質が問われない馬場を得意としているサトノフラッグを0.3秒ちぎったのは高評価。

菊花賞では先行したがL1で一杯になり凡走、マイナス12㎏で体調イマイチだった。2020年有馬記念では逃げて凡走、前半のペースが遅過ぎて後半のロンスパに対応できなかった、ラジオ日経杯が稍重だがタイムが良いので、軽い高速馬場の方が合っている感じ。2021年中山記念では離して逃げて凡走、一緒に逃げたウインイクシードが3着なので、3歳秋以降の成長が出来ていない可能性が高い。2023年毎日王冠では中段の前からスムースだったが、直線に入って内にモタれる感じが見えたので、左回りは良くないかもしれない。2023年福島記念ではハイペースバランスを中段の前から、消耗戦になってトップスピードの質は問われなかったが、直線入り口で反応が悪く挟まれてしまい凡走。

<2021年中山記念後に屈腱炎>

好材料はなし、悪材料は近走の不振で、前走はダートに転向したが全く勝負にならなかった。

適性:梅

プラダリア 特性 ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。   

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名

(ペース)

着順

(馬場

状態)

内容
新馬戦

(スローバランス)

2着(良) スタート~道中 スタートソロっと出てリカバリーしたら掛かる、中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが2着まで。
未勝利戦①

(スローバランス)

2着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが届かず2着。
未勝利戦②

(スローバランス)

1着(重) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースに抜け出し圧勝。
青葉賞

(ハイペース

バランス)

1着(良) スタート~道中 スタート五分に出て離れたメイン集団の中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに差し切り。
ダービー

(平均バランス)

5着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったがジリジリまでで流れ込むだけ。
神戸新聞杯

(スローバランス)

8着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや後ろから。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
菊花賞

(ハイペース

バランス)

7着(良) スタート~道中 スタートやや遅く中段のやや後ろから。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2023年日経新春杯

(スローバランス)

3着(稍) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 向正面で中段のやや後ろに下がり、3,4コーナーは外目。
直線 スムースに伸びたが3着まで。
2023年京都記念

(平均バランス)

2着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに抜け出し3着。
2023年目黒記念

(スローバランス)

5着(良) スタート~道中 スタートやや遅く中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが5着まで。
2023年宝塚記念

(ハイペース

バランス)

6着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2023年新潟記念

(スローバランス)

4着(良) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 外目をスムース。
直線 スムースだったが4着まで。
2023年京都大賞典

(スローバランス)

1着(重) スタート~道中 スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに抜け出し押し切り。
2023年有馬記念

(平均バランス)

14着(良) スタート~道中 スタート五分に出て3番手先行。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
新馬戦ではスタート出たが加速がつかず、リカバリーしたらやや掛かる。中段のやや前からスムースだったが2着まで、L1で若干離されてしまった。未勝利戦①ではスターと五分に出て中段から、スローからの2F戦になり、届かなかった。未勝利戦②では重馬場でスローバランスを中段から、スローからの3F戦だが、上がり3F最速で2位の馬に対して1.3秒も速いので、重馬場適性は異様に高い。

青葉賞ではハイペースバランスを離れたメイン集団の中段やや前から、自身は平均くらいでまぁまぁの心肺機能を見せた。3F戦だがL3から11.7-11.9-11.9と速いラップを求められなかったので、持続力で差し切れた。ダービーでは中段のやや前から、直線バテてはいないがトップスピードの質では見劣り、距離適性を生かして流れ込むだけ。

神戸新聞杯ではスタート五分から中段のやや後ろ、スムースだったが全く伸びずに凡走。この時は休み明け。菊花賞では中段のやや後ろから、L2で一杯になっているので距離が長かった。2023年日経新春杯ではスタート五分から中段のやや前、向正面で中段のやや後ろに下がり、直線ではスムースだったがL3からヴェルトライゼンデと同じ脚色だった。この時はヴェルトライゼンデに3㎏貰っていたので高評価は出来ないが、3カ月弱の休み明けで走れたことは今後に繋がりそう。

2023年京都記念ではスタート五分から中段のやや前、3,4コーナーで内目に入れて直線スムースだったが3着まで、ドウデュースには並ぶ間もなく交わされたし、L1でマテンロウレオにも交わされているので、トップスピードの質では見劣った。2023年目黒記念では中段のやや前からスムース、直線差せずに差されているのでトップスピードの質で見劣り。

2023年宝塚記念ではスタート五分に出て中段から、L1で伸びなかったのでこのクラスでは苦しい感じ。2023年新潟記念ではスタート五分に出て中段のやや前から、スローからの4F戦でL2で一旦先頭に立ったが、L1で差されているのでトップスピードの持続力で見劣り。L4から11.7-11.3-11.2-11.8なので、11秒台前半を2連発して苦しくなった感じ。

2023年京都大賞典ではスタート五分に出て中段のやや前から、これで馬場の良い最内を走れた。直線で内からボッケリーニに1発貰ったが、怯むことなく差し返しているので闘志も見せたし、パワーと持続力の高さも見せた。2023年有馬記念ではスタート五分から先行して凡走、外枠から前に行って消耗してしまった感じ。

「京都記念へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:特になし。

好材料は距離適性で、昨年のこのレースは阪神だったが、2200mで僅差3着だし、日経新春杯でも同距離で3着、宝塚記念も6着だが0.4秒差なので、この距離は好相性で良いと思う。京都大賞典を勝っているので、当然クラス負けの危険も無し。悪材料は特になし、前走の有馬記念は外枠だったので度外視、池添騎手に手が戻るので先行出来れば不安はない。

適性:松