走破時計3:16.2 前半1000m60.5 上がり3F 36.4
今回の青と昨年の菊花賞のグラフ赤を比べるとよく似ています、展開的にも前半の1000mで後続を引き離している部分も共通です。前走の日経賞のペースを、お父さんに指摘されたのかもしれませんね。前半の1000m60.5は馬場を考えても速いです、これは菊花賞も一緒。中盤の1000mでペースを落として、自身は息を入れておきながら、後続に差を詰めさせて息を入れさせないペースですね。自身は中緩みで息を整えて、L3で11.5を踏んで出し抜き勝負を決めてしまいました。タイトルホルダーはグラフの通り1000mのレースを、休憩を挟んで2回走っている感じですね。逆に後続は1000mのレースと2000mのレースを連続して行ったということですね。
ディープボンドがまたしても2着でした、この馬は驚異的な持続力を持っていますが、速い上がりを使えないので届かない。特に今回のL3の11.5で完全に出し抜かれています。ここで離された分を詰められずに、2着が精一杯でした。和田騎手のレースメイクの悪さ、タイトルホルダーに対する研究不足を感じさせる騎乗でした。前半からタイトルホルダーにベタマークして、中緩みを作らせない展開であれば、圧勝したのはディープボンドだったでしょうね。
タイトルホルダーが1周目のスタンド前で7馬身程離して逃げ体勢、メイン集団はクレッシェンドラヴ、テーオーロイヤルが前からで、タガノディアマンテが上がって外目。ディープボンドは内に入れて、アイアンバローズは4コーナーの出口から外目に出しています。この辺りも石橋騎手のコース取りは謎ですね。
4コーナーです、タイトルホルダーが先頭で、L3から11.5-11.7でディープボンド以下を出し抜き、テーオーロイヤルは何とか対応できた感じですが、それでもこの図以上に間隔が空いていました。タイトルホルダーはこの地点で勝負を決めていましたね。ディープボンドは内から2.5頭目くらいで、押して押して促していますが、タイトルホルダーのL3には対応できず、引き離されて勝負ありでした。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はタイトルホルダー、菊花賞と同じ展開になりましたから、圧勝しても驚けないですね。横山和騎手が考えてこのペースを作ったなら、昨年ブレイクした横山武騎手に続くと思いますが、お父さんの入れ知恵だと今後も若干不安ですね。タイトルホルダーは本質的にはステイヤーではないと思います。
2着はディープボンド、スタート五分から出して行って、初手で中段の前に行ったことは良かった。ただ最初の3コーナーでタイトルホルダーを逃がしてしまったこと、ここが勝負のポイントでしたね。タイトルホルダーに対する研究不足を感じさせる騎乗で、2着でも好騎乗とは言えません。
3着はテーオーローヤル、前に行ったのは良かったのですが、和田騎手と一緒で菱田騎手もタイトルホルダーに楽をさせてしまいましたね。L1でディープボンドに交わされ持続力見劣り、Ⅼ3ではタイトルホルダーにジワっと離され、L2で決定的に離されているので、瞬発力で見劣りましたね。初めての58㎏には対応したし、まだ4歳なのでもう一段のパワーアップを期待したいですね。
4着はヒートンビート、3着から0.6差なのでこのクラスでは苦しいと思うし、本質的にはステイヤーではないと思います。最終の3,4コーナーで内から2頭目を回していたので、アイアンバローズに先着できたのはこのコース取りですね。
5着はアイアンバローズ、酷い騎乗だったと思いますが、それでも掲示板に乗るのですからステイヤーとしての力を見せましたね。内でロスなく乗っていれば3着はあったと思います。
ハーツイストワールは16着、さすがに初めてのGⅠで初めての長距離戦で苦しかったですね。マカオンドールが伸びていないことからも、中段よりも前に居ないと勝負になりませんでした。
馬券の方は馬連だけ、1番人気2番人気の組み合わせなので、当然トリガミでしたが傷は浅く済みました。次回はNHKマイルCの予定です。