2019年中山牝馬S 全頭評価(枠順決定前)

まず過去5年複数回3着以内に来ている種牡馬は、ハーツクライ2回、マンハッタンカフェ2回、ディープインパクト2回、キングカメハメハ2回です。ただし2014年馬場改修後はハーツ2回とマンカフェ2回ですので、あまり種牡馬は意識しなくてもいいかもしれませんね。展開はL2最速戦が4回、4F戦が1回です、ペースは近3年はスローバランス、ハイペースバランスと平均バランスが1回ずつ。

ハンデ戦なので斤量についても一つだけ、56㎏を背負ったのは6頭居て、好走した馬はマジックタイムとルージュバックの2頭だけ、この2頭には牡馬混合の重賞を勝った共通点がありました。着外の4頭は牡馬混合重賞の勝ち鞍なし。今年該当するのはアドマイヤリードですが、牡馬混合重賞は勝っていません、OPはディセンバーSを勝っているのですが・・・。

それでは1頭ずつ見ていきます。

<アッフィラート>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はあまり高くなく持続力は高い。

・スローからのロンスパかハイペースバランスのバテ差しで。

2019年初富士Sではスローバランスを後方からバテ差し2着。2018年ユートピアSではややスローバランスのハイペースを中段から、直線はトップスピードの質で見劣り4着。

<アドマイヤリード>・パワーと瞬発力の両立型で心肺機能は程々。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高くなない。

・L2最速戦で。

・休み明けでも走る。

2017年ヴィクトリアMではスローバランスを中段から、L2最速戦を馬群を割って突き抜け。2018年ディセンバーSではスローバランスを中段から、L2最速戦をバテ差す形で1着。2018年府中牝馬Sでは離れた追走集団の後方から実質スローバランス、3F以上の脚を要求され凡走。

<ウィンファビラス>・心肺機能が低くパワー型で瞬発力はない。

・トップスピードの質は低く持続力はまぁまぁ。

・前半が流れると後半息切れする。

・間隔空けると良くない。   

2018年常総Sではスローバランスを先行して押し切り、前半がドスロー。2017年ニューイヤーSでは高速馬場で平均バランス、内から先行して粘り込み、高速馬場の割に前半46.8とかなり遅い。2018年ロードカナロアメモリアルではハイペースバランスを先行して凡走、前半45.0で息切れ。

<ウラヌスチャーム>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。  

2019年愛知杯ではスローバランスを中段から、直線エンジンの掛かりが遅く挟まれて追えなくなり4着。2019年迎春Sではスローバランスを中段の後方から、L3で前段に取り付きL2最速戦を差し切り。2018年三面川特別ではスローバランスを中段やや後ろの内から、直線ではL1まで前が壁になり僅差の2着まで。

<カワキタエンカ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質は低く、逃げ粘りタイプ。

・稍重でも走るが高速馬場の方が合う。   

2018年ターコイズSではハイペースバランスを逃げて凡走、前半800を45.5と完全に暴走。2018年府中牝馬Sでは平均バランスを逃げて6着だが、相手と自身の走破時計を考えるとかなり優秀。2018年ヴィクトリアMではスローバランスを逃げて凡走、休み明け4走目で前半が遅くリードを築けなかった。2018年福島牝馬Sではややハイペースバランスを逃げて2着。

<クロコスミア>・パワーと瞬発力の両立型で心肺機能は低い。

・トップスピードの質は高いが持続力が低い。

・スローからのL2最速戦が好走条件。   

2018年エリ女ではスローバランスをにげてL2最速戦に持ち込み粘り込み。2018年府中牝馬Sでは実質スローバランスを、離れた第二先行で4F戦になり凡走。2017年エリ女ではスローバランスを2番手からL2最速戦に持ち込み粘って2着。

<デンコウアンジュ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。    

2018年ターコイズSではハイペースバランスを後方からバテ差しで3着。2018年キャピタルSではスローバランスを後方から、上がり最速も届かず6着。2018年ヴィクトリアMではスローバランスを中段の後ろから、L2最速戦になり凡走。

<ノームコア>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

・休み明けは良くない。   

2019年愛知杯ではスローバランスを中段やや後ろから、直線伸びたが2着まで、この時が間隔2か月半。2018年エリ女ではスローバランスを中段の前から、L2最速戦に反応できずに5着。2018年紫苑Sではスローバランスを中段の前から、3F戦を圧勝。

<フローレスマジック>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまずまずで持続力も高い。  

2018年ターコイズSではハイペースバランスを後方から凡走、この時使い詰め。2018年清水Sではスローバランスを出遅れ後方から、トップスピードの質を生かして差し切り、少頭数で馬群が凝縮したことも良かった。2018年白井特別ではスローバランスを先行して、3F戦に持ち込み1着。

<フロンティアクイーン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。   

2018年ターコイズSではハイペースバランスを先行して息切れ4着。2018年エリ女ではスローバランスを中段から、直線詰まって凡走。2018年府中牝馬Sでは離れた追走集団の中段から、4F戦を粘って3着。2017年ターコイズSではスローバランスを先行、直線の瞬発力でミスパンテールに見劣り2着。

<ミッキーチャーム>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

・休み明けも走る。   

2018年秋華賞ではスローバランスを逃げてロンスパL3最速戦に持ち込み2着。2018年藻岩山特別ではハイペースバランスを逃げて圧勝。

<ランドネ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

・休み明けでも走る。

・1000m通過60秒以上のスローで好走傾向。   

2019年愛知杯ではスローバランスを逃げてL2最速戦で3着。2018年修学院SではスローバランスのL2最速戦を逃げ切り。2018年秋華賞ではややスローバランスを先行して、ロンスパに対応できず6着。

<レイホーロマンス>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

・上がりが掛かる時に。  

2018年中山牝馬Sではスローバランスを後方から、L2最速戦を後方から勢いを付けて捲くり気味に3着まで。2018年愛知杯では平均バランスを後方から、上がりが掛かって届いて2着。

<ワンブレスアウェイ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

・スロー、平均バランスで先行出来ないと凡走する。  

2019年愛知杯ではスローバランスを中段の前から、直線で早目に抜け出し押し切り。2018年エリ女ではスローバランスを後方からになり凡走。2018年七夕賞ではハイペースバランスを先行して5着。2018年マーメイドSでは平均バランスを中段の前から粘り込み、高速馬場と軽ハンデ。
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