2019年金鯱賞 全頭評価。エアウィンザーについて訂正あり。

途中名前が変わったレースなので中京の3月初旬に行われたG3中日新聞杯とG2金鯱賞を集計対象とします。

過去5年複数回3着以内に来ている種牡馬はディープ6回、キンカメ4回、ハーツクライ2回です。展開はL2最速戦が3回、3F戦が1回、4F戦が1回です、過去5年のレース全てでL3は11秒台に入っていました。ペースは全てスローバランスです。この傾向から見えてくるのはスローバランスからの持続力が問われるという事ですね。

3着以内全15頭中14頭はサンデーサイレンスの血を持っていました、唯一持っていなかったのがヤマカツエースです。今年サンデーの血を持っていないのはモズカッチャンとタニノフランケルです。

では1頭ずつ見ていきます。

<ダノンプレミアム>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は程々。

・トップスピードの質もまぁまぁで、持続力は高い。

・休み明けでも走る。

2017年サウジアラビアRCではハイペースバランスを先行して3Fに持ち込み圧勝、ただ上りが遅くなりステルヴィオにやや迫られる。。2017年朝日杯FSではスローバランスを先行して3F戦に持ち込み圧勝。2018年弥生賞ではスローバランスを先行して3F戦に持ち込み圧勝、この時休み明け。

<ショウナンバッハ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高かったが年齢とともにやや下がった。

・持続力も年齢とともにやや下がった。    

2018年中日新聞杯では離れた追走集団のやや後ろから、直線外から追い込んで一旦ギベオンの前に出るも差し返される、持続力低下の影響。2018年新潟記念ではスローバランスを後方から、直線追い込んで3着、この時は53㎏でトップスピードの質が高い馬が少なかった。

<サトノワルキューレ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。

・直線で前に詰まると再加速に手間取る。

・休み明けでも走るが3走目は疲労が出る。  

2018年ローズSではスローバランスを最後方から、直線前が壁になってから追い出してバテ差し、伸びたが6着まで。2018年オークスでは離れた追走集団の中段で実質スローバランスを、直線外から追ったが伸びきれず、この時が休み明け3走目。2018年フローラSではスローバランスを後方から、直線大外をスムースに加速して圧勝。

<スズカデヴィアス>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質はまぁまぁで持続力もある。

・スローバランス、平坦コース、内枠が好走条件。  

2018年新潟大賞典ではドスローバランスを中段のやや後ろ、L3から10秒台に入る3F戦で1着、このとき1枠。2018年小倉大賞典ではスローバランスを後方からL2最速戦を外から追い込んで3着、このとき1枠。

<タニノフランケル>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質は低く、逃げて粘り込みタイプ。

・休み明け2走目で凡走する、もしくは交互タイプ。    

2019年小倉大賞典では平均バランスを逃げて2着、この時が休み明け2走目。2019年中山金杯ではややスローバランスを逃げて3着、4F戦、休み明け。2018年大原Sではスローバランスを2番手から4F戦になり1着、この時休み明け3走目。

<ペルシアンナイト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力も十分。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。

・休み明けは良くない、着外3回。  

2018年マイルCSではスローバランスを中段の内を追走、L2最速戦で2着まで。2018年大阪杯ではスローバランスを中段のやや後ろから、後半のロンスパをバテ差して2着。2018年安田記念では平均バランスを中段のやや前から、直線詰まりながらジリジリ6着、この時が2か月の間隔空け。

<ギベオン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く先行粘り込みタイプ。    

2018年NHKマイルCでは平均バランスのハイペースを中段の前から直線L2で抜け出したところをトップスピードの差でケイアイノーテックに差される。2018年セントライト記念では大きく離れた追走集団の3番手で実質スローバランス、L3から仕掛けてしまいL1で息切れ大敗。2018年中日新聞杯では離れた追走集団の中段から実質スローバランスをL2手前から仕掛けて、一旦ショウナンバッハに前に出られるも差し返して辛勝、トップスピードの質では見劣ったが、2Fの持続力で勝ち切った感じ。

<エアウィンザー>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまずまずで持続力が高い。

休み明けでも走る。  休み明け良くない可能性がある。

2018年チャレンジCでは実質スローバランスを離れた4番手から、自身3F戦に持ち込み差し切り、トップスピードの質と持続力で勝ち切る。2018年むらさき賞ではスローバランスを中段から、直線L2の途中まで詰まって追えなかったが、外に出してバテ差し、この時は直線で全体が早目に追い出していたためゴール前バテ差しが届いてかろうじて1着。

<ムイトオブリガード>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。

・休み明けは良くない。  

2019年日経新春杯では超ハイペースバランスを中段の後ろから、直線伸びず、この時休み明け。2018年アル共ではハイペースバランスを中段の後ろから追い込み2着、この時が休み明け2走目。

<アルアイン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・トップスピードの質は低くバテ差しタイプ。

・重でも走る。   

2018年マイルCSではスローバランスを先行して粘り込み、内枠優位も味方。2018年天皇賞秋ではスローバランスを先行、後半ロンスパ戦を直線で溜めてしまい4着、ここではトップスピードの質と瞬発力の低さを見せる。2018年オールカマーではスローバランスを先行、後半11秒台連発のロンスパで2着。2018年大阪杯ではスローバランスを中段の前から、後半ロンスパになったがトップスピードの差でペルシアンに差され3着。2018年京都記念ではスローバランスを中段から、3コーナーで掛かったレイデオロに前に入られてしまい、L2最速戦に巻き込まれて2着まで、この時が重馬場。

<リスグラシュー>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高く持続力も高い。

・休み明けでも走るが疲れやすく休み明け3走目は良くない。   

2018年エリ女ではスローバランスを中段やや後ろから、L3から追い出して直線スムースに加速して1着。2018年安田記念では平均バランスを中段の後ろから、直線伸びず、この時が休み明け3走目。2018年ヴィクトリアMではスローバランスを後方から、3F戦を大外スムースに伸びたがハナ差2着、この時が休み明け2走目。

<モズカッチャン>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質は高くないが持続力はまぁまぁ。

・休み明けは良くないが使い減りしない。

・重でも走る。   

2018年エリ女ではスローバランスを中段のやや前から、L2最速戦に反応して3着、この時休み明け。2017年エリ女ではスローバランスを中段の前から、L2最速戦で差し切り、この時が休み明け3走目。

<メートルダール>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くないが持続力は高い。

・ハイペースバランスやロンスパで上がりが掛かる時が狙い目。

・中段より前を取りそうな時は注意。   

2019年AJCCではスローバランスを中段から、L4からのロンスパになり3着、マーフィー騎手で中段を取れたことが好走要因。2018年新潟記念ではスローバランスを後方から、後半ロンスパでバテ差し2着、この時休み明け。2018年中日新聞杯ではスローバランスを中段から、3F戦を1着。
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