2019年マイルCS 予想。ダノン必勝態勢!


まずは馬場状態ですが週中に雨はほとんどなく土曜は良馬場でした、10Rの比叡Sが2:13.4、11RのアンドロメダSが1:59.4で良馬場の割にやや掛かっているかなという感じ。標準的な良馬場で決して高速ではないですね。ちなみに昨年の比叡Sが2:14.7、アンドロメダSが2:00.4と今年の方が1秒ほど速いので、予想走破時計は1分33秒ジャストから場合によっては32秒台に入ってくるかもしれませんね。

比叡Sでは直線で内を選んだ馬が上位独占、アンドロメダSでは中目から伸びたマイネルサーパスが1着、フランツとトリコロールブルーは外目から伸びてきました、内の馬とは力の差があったので、Cコースに替わって内優位という想定でいいと思いますが、明日確認した方が良いですね。

◎ダノンプレミアム

○ダノンキングリー

▲カテドラル

△グァンチャーレ

★インディチャンプ

☆ペルシアンナイト

Xアルアイン

xダイアトニック

xプリモシーン

3連複 ⑭=①②⑤⑩=①②⑤⑦⑧⑩⑪⑮ 22点                     3連単 ①=⑭ー②⑤⑪ 6点

逃げるのはダノンプレミアムかなと思います、内からダノンキングリー、グァンチャーレが2列目、マイスタイル、フィアーノロマーノ、アルアインが外からですね。レッドオルガ、インディチャンプ、モズアスコットが出して行けるかどうか。ペルシアンナイトが内のスペースには入れそうで、プリモシーン、エメラルファイトが中段の後ろから。カテドラル、タイムトリップ、ダイアトニックが中段勢を見る位置からで、後方からクリノガウディ―、レイエンダという想定。

レイエンダはルメール騎手なので、ペースが遅ければ上がって行って先行してしまう可能性はありますね、エリザベス女王杯でもセンテリュオを先行させて4着ですから、後方からでは苦しいと思えばスタートにかけてくるかもしれません。もう1頭位置取りが流動的なのがダノンキングリーで、前走はスタートで出遅れてしまいました。ただこの馬は毎日王冠以外はスタートが良い方なので、前走が例外と考えても良いと思います。皐月賞でも抜群のスタートから先行しているし、横山典騎手も道中の位置取りを前走から変えることをよくやるので、内枠を生かして先行してくる可能性が高いと思っています。

逃げるのはダノンプレミアムだと思いますが、マイスタイルが行く気を見せれば当然下げて2番手からでしょうね。ただマイスタイルはスタート自体あまり良くなくて、他に行く馬が居ない時にジワッと出て行くタイプ、マイルのダービー卿CTでも中段やや前からでしたし、前走のスワンSでも中段からなのでこの枠だと出して行ってもハナは切れないと思います。それどころか内の3列目というポジションも怪しいくらいで、下手をするとここにインディチャンプがいるかもしれません。

昨年の2着馬ペルシアンナイトは内の先行勢を行かせてすんなり中段の最内を取れそう、昨年の3着のアルアインはムーア騎手なので出して行かないという選択はないはずですが、馬群の外に置かれてしまいそうですね。カテドラルは人気薄ですし、豊騎手なので決め打ちしてくると思います、コースロスを最小限にして内回りとの合流点のスペースを突く腹積もりではないかと。

4コーナーから直線入り口です、ダノンプレミアムがL3で出し抜くはずでやや差が開きそうです、隊列自体は大きな動きが無いと思いますが、後方勢のダイアトニックと、レイエンダが外から押し上げてくると思います。L3の前半までペースが上がらなければ馬群は凝縮するはずで、外を回す組は結構ロスが大きくなると思いますが、勢いはつくのでトップスピードの質と持続力が高いタイプなら不利にはならないはず。もちろん直線の馬場状態次第ですが。

京都外回りは内回りとの合流点でスペースが出来るので、ここで慌ててしまうと直線で狭くなってしまいます。ここはインでじっとしている我慢が出来るかどうか、インディチャンプの池添騎手が直線で内にスペースが出来ると予想できるかどうか、外への意識が出てしまうと直線で狭くなる可能性があります、スワンSのグァンチャーレのような詰まり方が危惧されます。

直線L2標識付近です、ここで内にスペースが空きます、ここで内を突きそうなのがペルシアンナイト、カテドラルですね。前半がスローであればグァンチャーレはある程度の瞬発力を持っていますからダノンキングリーに付いて行けるはず、ダノンキングリーはダノンプレミアムを目標に追っていくと思います。ここで狭くなりそうなのがインディチャンプですね、アルアインを目標にしてしまうと詰まりそうです。

直線L1標識付近です、カテドラルが内からスムースならペルシアンナイトを交わせると思います、ダノンキングリーがダノンプレミアムを交わせるかどうか。外からは馬場状態にもよりますが厳しいのではないかと思います。インディチャンプ、プリモシーン、レッドオルガが狭くなりそうで、特にプリモシーンとレッドオルガは瞬発力が低いので、一旦詰まってしまうと致命的ですね。グァンチャーレがどこまで粘れるかが馬券の妙味になりそうです。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ダノンプレミアム 好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:特になし。栗東坂路37.4-12.3、単走やや強め、バランスは良いがやや重苦しい。前走の天皇賞(秋)で改めて能力の高さを見せましたね、マイルは守備範囲ですしマイラーズCを勝っているコースなので全く不安はないと思います。マイスタイルが逃げなければ自身で逃げてしまっても問題はないし、逃げた時にも信用できる川田騎手なので一番不安が無いと思います。1点だけ不安というか”あれっ”と思ったのが調教で、ダービーからしか記録が無いのですが最終追い切りはウッドコースで行われてきました、これは2017年の朝日FSも一緒です。ただ今回は坂路で最終追い切りをしています、脚元を危惧してのことなのか分かりませんが、この辺りがやや引っ掛かるというか不安材料ではなくとも、何で変えたんだろうという疑問が残る部分ですね。

○ダノンキングリー 好材料:休み明け2走目、距離適正。悪材料:コース適正が未知数。美浦P36.6-11.6、持ったまま併入、バランス良い。前走はゲートのタイミングが合わずに、ゲートが開いた時には後方に重心が掛かっている状態でした。奇数馬番ですが内枠に入れたので皐月賞のように出てしまえば好位置を取れると思います。最終追い切りはいつも通りポリトラックで最後の1Fは前走を上回るタイムでした、トップスピードの質はこの中でも1,2を争うほど高いし、好位置さえ取れれば同じダノンのプレミアムを刺せると思います。

▲カテドラル 好材料:休み明け2走目、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険、初コース。栗東坂路39.3-11.9、持ったままバランス良い。中段よりも後ろで足を溜めればトップスピードの質と持続力は非常に高い、豊騎手もその辺りは分かって乗るはずですし、一か八かと言ったらイメージ悪いですがインコースが空くかどうかに賭けて乗ってくると思います。合流点のスペースを上手く使えれば1着は無理でも3着には十分届くと思うので、内で足を溜められるかだけですね。

△グァンチャーレ 好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:騎手。栗東坂路37.0-12.0、単走強め、右傾でバランスイマイチ。前走が本番のこのレースへの布石であればいいのですが、スタート良かったにもかかわらずなぜか下げて行った騎乗は謎としか言いようがありませんし、直線入り口で前が壁になるお粗末さも見せています。なので騎手不安は大いにありますが、先行出来れば展開的に噛み合う可能性は非常に高いと思います、恐らく前後逆になると思いますがマイラーズCのような展開になると思うので、まぁまぁの瞬発力でダノンプレミアムに喰らい付いて、まぁまぁのトップスピードの質でダノンキングリーに追いすがることが出来れば。

★インディチャンプ 好材料:マイルへの短縮。悪材料:特になし。栗東坂路38.6-12.2、強め3馬身先着、バランスは良い。枠が中途半端なので思い切って先行してしまった方が良いと思いますが、そこはテン乗りの池添騎手なので出たなりの位置を取ってきそう。4コーナーから直線に掛けてのコース取り次第では、取りこぼす可能性が大いにあると思います。直線スムースならダノンキングリーといい勝負になると思いますが、どうしても池添騎手のコース取りに不安が残ります。

☆ペルシアンナイト 好材料:レース適性、適度な間隔。悪材料:近走差し切れない成績。栗東w39.7-12.8、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。この評価をしていますがマーフィー騎手への期待が大きいという部分が…。最終追い切りが随分と軽い印象で、今までここまでタイムが出ていない最終追い切りは記憶にありません。前走が栗東w37.8-12.0、昨年のマイルCSが栗東w11.7、一昨年のマイルCSが栗東w12.3、2018年大阪杯が栗東w11.7でしたからこの部分は大いに不安ですね。コース適正がぴったりなのは過去のこのレースを見れば明らかなので、仕上がっているのかどうかだけですね。

Xアルアイン 好材料:休み明け2走目、騎手強化、レース適性。悪材料:前走負け過ぎ。栗東坂路38.6-12.5、強め併入、バランスは良いが相手がシロニイ。昨年3着とコース適正も良いのですが、ペルシアンナイトと同じ池江厩舎のこの馬も最終追い切りがあまり良く見えませんでした、シロニイ相手にかなり追っていて併入なので不安が大きいですね。前走は栗東坂路38.5-12.1、一杯に追われていました、勝った大阪杯の時が栗東坂路12.0、持ったままだったので、今回はやや動きが物足りなかった感じ。もちろん調教の時の馬場状態が影響しますからね~。

xダイアトニック 好材料:コース適正、スミヨン騎手の継続騎乗。悪材料:休み明け2走目で前走激走の反動。栗東坂路39.4-12.3、単走持ったまま、バランス良い。ロードカナロア産駒なので、前走休み明けで激走した反動が気になります。スワンSのように外から行ってもさすがにこのメンバーでは分が悪いはずですし、馬場も内の方が伸びる可能性が高いので。

xプリモシーン 好材料:距離適正、休み明け2走目。悪材料:輸送。美浦w39.9-12.0、強め併入、バランスは良いが伸びがイマイチ。調教を替えてきましたね、前走は美浦坂路40.2-12.6、単走持ったままでしたが、今回はウッドで3頭併せでした。これでピリッとすればいいのですが。木村厩舎は昨年ステルヴィオでこのレースを勝っているのですが、毎日王冠が美浦w12.5、持ったまま。2018年マイルCSが美浦w11.9、一杯に追われていました。明らかに本場へ向けてセーブした調教を行っているので、そういう厩舎なんでしょうね。