2019年アイビスサマーダッシュ 全頭評価。その3。

<トウショウピスト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。

・54㎏以下が好走条件。・間隔空けると良くない。

”2017年オーロC”ではスローバランスを逃げきり、この時が54㎏。”2017年安土城S”ではハイペースバランスを2番手追走から粘り込み2着、この時が53kg。

「アイビスSDへ向けて」好材料:無し。悪材料:56㎏、近走良くない。

前走54㎏で14着と衰えを感じる結果になってしまった。7歳で46戦走っていて蓄積疲労もあると思う。連絡みしたのは2年近く前のオーロCの1着まで遡らないといけないし、近走は凡走続き。前走は先行することもできなかったし、1000直で通用するスピードがあるとは思えない。

<ナインテイルズ>・心肺機能が低くパワーと瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高いが前半速いと失速する。・休み明けでも走る。

”2019年淀短距離S”ではハイペースバランスを中段からバテ差し1着、この時の前半が34.0。”2019年シルクロードS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから伸びずに凡走。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスを中段のやや前から、L1で明確に垂れて凡走、前半32.3で息が持たなかった。”2019年春雷S”では平均バランスを中段から、直線はやや狭くなりながら流れ込んで凡走、前半33.9だったので着順程負けていないし、L1でも失速する程ではなかった。”2019年鞍馬S”ではほぼ平均バランスを最後方から、直線伸びずに凡走、この時は58㎏。

「アイビスSDへ向けて」好材料:コース適正、騎手強化。悪材料:特になし。

心肺機能が低く前半が速いと後半失速してしまう、1000直以外では前半33秒台で入ると凡走の山を築いている。好走した京阪杯では前半34.1でかなり重い馬場で、後半しっかり伸びてダノンスマッシュの2着、淀短距離Sは前半34.0でハイペースバランスだが中段から差し切って1着と、前半ゆったり入れば後半のトップスピードと持続力を発揮できる。オーシャンSでハイペースバランスを中段やや前から進めてL1の標識からガクッと垂れているので、前半が速いと1200でも距離が持たないんだと思う。休み明けでも走るタイプで、駿風SやみちのくSで好走している。

新潟1000直は0-0-2-2と悪くない、昨年のこのレースが56㎏で3着と相性はいいはず。凡走した2レースは重馬場と稍重で一杯になった感じだったので、軽い高速馬場の方が良さそう。戸崎騎手へ乗り替り、これは前走が58㎏とは言え最後方からになったし。騎手順位を考えてもプラスと考えていいのではないでしょうか。今回は2か月半強の休み明けになるが、昨年の駿風Sが3カ月の休み明けで3着しているので、不安材料ではないはず。

<ビップライブリー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”2017年白秋S”ではスローバランスを中段からでやや掛かり気味、直線は外に出して差し切り、稍重馬場で持続力を見せた。”2017年スワンS2では重馬場の中ハイペースバランスを中段最内から、L1まで勝ったサングレーザーと並んでいたが垂れて4着、1F長い感じだが重馬場はこなしている。”2017年京阪杯”では平均バランスを中段のやや前から、直線L1で持続力を見せて2着まで差し込む。”2017年阪神C”ではハイペースバランスを中段の外目から、直線はジリジリで5着、後ろかイスラボニータ、サングレーザーに交わされてトップスピードで見劣り。”2018年オーシャンS”ではハイペースバランスを中段のやや前から、直線はL1まで外に出せずに待たされて5着、瞬発力の低さを見せた。”2018年京王杯SC”で平均バランスを中段のやや前から、直線はL1で明確に落として凡走、1F長い。”2018年オーロC”ではややスローバランスを中段から、直線伸びずに凡走、ここも1400。”2018年京阪杯”では平均バランスを中段の後ろから、直線伸びずに凡走、トップスピードの質は低い。”2018年タンザナイトS”ではハイペースバランスを中段のやや前から、直線はL1で持続力を生かして3着。”2019年淀短距離S”ではハイペースバランスを中段最内から、直線は最内から伸びたが5着まで。”2019年シルクロードS”ではハイペースバランスを離れた追走集団のやや前でややハイペースバランスくらい、直線はダノンスマッシュの斜行で不利を受け凡走。”2019年春雷S”では平均バランスを2番手先行、L1で持続力を発揮して1着。”2019年CBC賞”では不良馬場を平均バランスで3,4番手先行、直線L1で一杯になり5着まで、この時は3カ月弱の休み明け。

「アイビスSDへ向けて」好材料:休み明け2走目。悪材料:初めての1000直。

春雷Sが久々の1着で、前半33.9で入って後半も33.8で纏めて心肺機能と持続力を見せた。2017年のスワンSでも重馬場の中で持続力を見せていたので、持続力の高さは十分ある。トップスピードの質は低く、これは2018年の京阪杯で後方から全く伸びなかったことからもはっきりしたし、2018年のオーシャンSで直線詰まった後の再加速が出来ずに5着だったことから、瞬発力も低い。なのでトップスピードの質と瞬発力の問われない重馬場は良くって、直近では2017年になるがスワンSでサングレーザー相手に0.3差4着、白秋Sではスターオブペルシャ相手に勝ち切っている。稍重以上では3-3-0-3とダイワメジャー産駒らしく好相性で、仲秋Sでもサングレーザー相手に0.2差2着。

今回は休み明け2走目になるので上積みは期待できる、心肺機能は十分あるので前半から速くなる展開でも対応できると思う。母父がフォーティナイナー、このレースはダート短距離馬の活躍もあるレースなので、血統的にも相性は良さそう。重賞でも好走歴があるのでクラス負けの心配はない、初めての1000直で適性がない可能性はあるが、こればかりは走ってみないと分からない。

<ブロワ>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力もまぁまぁ。

・前半34秒台からのスローバランスなら・・・。

”2017年郡山特別”ではほぼ平均バランスを逃げて2着、1着のクリーンファンキーにピッタリマークされてしまった。”2017年鳥屋野特別”ではハイペースバランスを逃げて1着、重馬場でトップスピードの質を問われなかった。”2018年アイビスSD”では中段から、スピード負けした感じで凡走。”2018年驀進特別”では2番手先行したが、L2で一杯になり凡走。”2018年飯豊特別”ではほぼ平均バランスを逃げて1着、前半34.4で走破時計1:08.5とかなりレベルが低い1戦で51㎏。”2019年駿風S”では重馬場を先行、L3で一杯になり凡走。”2019年京王杯SC”ではほぼ平均バランスを逃げて凡走、このクラスでは勝負にならない。

「アイビスSDへ向けて」好材料:無し。悪材料:コース適正悪い。

色々足りない馬だけど頑張ってはいる、前半ゆったり逃げて時計が掛かるという、実に低レベルなレースでなら1着もあるんだけど、通常は条件戦でもでそういう展開はほぼ無い。なので偶々そういう展開になった時に大穴で勝ってしまったのが飯豊特別で、34.4-34.1のほぼ平均バランスで1:08.5と新潟にしては遅すぎるレベルだった。

コース適正が悪く、アイビスSD、驀進特別、駿風Sと3戦すべて二桁着順、完全にスピード負けして後半は一杯になってしまった。好材料もなくさすがにここでは苦しいと思う。