2019年秋華賞 全頭評価 その5。

<ブランノワール>・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”未勝利戦”ではスローバランスを2番手先行、直線入り口で先頭に立ち押し切り、持続力の高さを見せた。”エルフィンS”ではスローバランスを3番手先行、3,4コーナー外を回して直線スムースに伸びたが2着まで、1着アクアミラビリスのトップスピードの質と瞬発力に見劣る。”チューリップ賞”ではスローバランスを中段の前から、L2で手応えが悪くなり6着、疲労の可能性。”中京1勝クラス”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて1着、まぁまぁのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。”2019年夕月特別”ではスローバランスを先行、直線スムースに抜け出し圧勝、この時が2か月半の間隔空け。

「秋華賞へ向けて」好材料:コース適正。悪材料:前走激走後の中2週。

チューリップ賞の6着が物足りないがこの時は使い詰めだった、ロードカナロア産駒は反動が出る産駒が多いのでこの影響だと思う。休み明けになった中京の1勝クラスでは、直線まぁまぁのトップスピードの質と高い持続力を見せた。夕月特別でも2か月半の間隔空けから、この時はなかなかのトップスピードの質を見せたが、阪神の下り坂を使えたのでこの影響もあったと思う。フレッシュな時の方が良いタイプなのは間違いないと思う。

好材料はエルフィンS2着のコース適正で、この時の1着がアクアミラビリスだし好材料でいいと思う。悪材料は中2週の間隔で疲労は大きな不安材料。

<メイショウショウブ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力もそこそこ。

・トップスピードの質はやや低い、持続力は高い。

・休み明けは良くなく、疲れやすい。

”デイリー杯”ではスローバランスを先行、L4が12.0の4F戦になり持続力を発揮して2着、この時の1着がアドマイヤマーズでL2で瞬発力も見せている。”阪神JF”では平均バランスを先行、直線苦しくなって内に切れ込んでしまい6着まで、この時はデビュー後コンスタントに使われた5走目で、明らかに疲労の影響。”チューリップ賞”ではスローバランスを中段から、L2最速戦に対応できずに凡走、この時は休み明けだがスタート後に中段まで下げる謎騎乗で、この馬の良さを生かせなかった。”ニュージーランドT”ではスローバランスを先行、直線はしっかり粘って2着、3F戦で良さを見せた。”オークス”では平均バランスを中段やや後ろから、直線入り口で一杯になり凡走。”2019年クイーンS”ではスローバランスを3番手先行、4コーナー中目を回して直線入り口で先頭列に並ぶもL1で失速凡走、休み明けと1F長い可能性はあるが、L2で11.1を出しながらトップスピードの質で見劣っている、スローバランスでは良さが出ない。”ローズS”ではスローバランスを中段から、L1で一杯になり5着まで、1F長かった。

「秋華賞へ向けて」好材料:・・・。悪材料:距離適正。

ニュージーランドTで改めてダイワメジャー産駒らしさを見せましたね、持続力こそのこの馬の武器でデイリー杯でも見せています、デイリー杯では後のNHKマイルC勝ち馬アドマイヤマーズと半馬身差ですから、展開次第ではGⅠでも好走できる能力はあると思います。デイリー杯ではL2で瞬発力も見せていてマイルまでなら意外に幅が広い能力を持っている、もちろん流れた中での加速なので高い瞬発力とは言えませんが、L3,L4辺りから流れてしまえば加速にも十分対応できる馬ですね。ダイワメジャー産駒らしく疲労には弱いところを見せたのが阪神JFで、デビュー後コンスタントに使われて5戦目だったので、走れる状態ではなかったんだと思う。その上で持続力の高さはデイリー杯やニュージーランドTで見せていて、かなり高い物を持っている。心肺機能は高い方だと思う、未勝利戦でも前後半1.4秒のハイペースバランスを先行して3着なので、決して低くはない。トップスピードの質はやや低い感じなので、中段辺りからでは差し切れない。初の古馬戦になったクイーンSでは休み明けとスローバランスで良さが出なかった。トップスピードの質が問われない展開を作ってもらうか、自分で作らないと持続力の良さが出ない馬ですね。

好材料は無し、京都コースはデイリー杯で2着があるがこの時はマイルだった。悪材料は距離適正で2000mはハッキリと長いと思う。

<レッドアネモス>・心肺機能は低く、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

”サフラン賞”ではスローバランスを逃げてL2最速戦に持ち込み1着、2着がクビ差でコントラチェック、まぁまぁの瞬発力と持続力を見せた。”阪神JF”では平均バランスを中段から、L2で一杯になり凡走、心肺機能の低さを見せた。”紅梅S”ではややハイペースバランスを3,4番手先行、トップスピードの質で見劣り4着。”フィリーズレビュー”ではほぼ平均バランスを中段の後ろから、L2で一杯になり凡走、稍重の影響かも。”スイトピーS”ではスローバランスを逃げて4着、東京ではトップスピードの質で見劣ってしまう。”白百合S”ではスローバランスを3,4番手先行、直線は内から抜けて1着、高速馬場の割にトップスピードの質は物足りないが、持続力の高さは見せた。”ラジオNIKKEI賞”では不良馬場でほぼ平均バランスを中段から、L2で手応えが怪しくなり凡走、心肺機能の低さを見せた。

「秋華賞へ向けて」好材料:コース適正。悪材料:休み明け。

サフラン賞でコントラチェックをクビ差とは言え抑えきったように、スローバランスからの持続力勝負がこの馬の好走パターンで、白百合Sでも似たような展開で勝ち切った、この時はかなりの高速馬場だったのでトップスピードの質には不満が残る。心肺機能の低さを見せたのが阪神JF、フィリーズレビュー、ラジオNIKKEI賞で平均バランス追走しても凡走している、自身はややスローバランスくらいのはずなので、前半無理をすると後半は全く勝負に行けないんだと思う。阪神JFは平均バランスに加えて休み明けでもあった、この馬は社台F生産なので休み明けはあまり良くない。

好材料はコース適正で、白百合Sを勝っている、まぁ内回りと外回りの違いもあるし、悪材料ではないという程度かな。悪材料は休み明けで、阪神JFも良くなかったし2か月の間隔を空けたフィリーズレビューも良くなかった。

<ローズテソーロ>・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は高くなく、持続力は高い。

”未勝利戦”ではスローバランスを中段のやや前から、直線スムースに抜け出し1着、L4まで12秒台後半だったので上がり33秒台も評価はできない。”ミモザ賞”ではほぼ平均バランスを後方から、L3から差を詰めて4コーナー外を回して直線伸びたが5着まで、稍重で上がり最速とパワーと持続力を見せた。”フローラS”ではスローバランスを後方から、直線入り口で一杯になり凡走、休み明け3走目で疲労の影響。”2019年両津湾特別”ではスローバランスを後方から、直線外からスムースに伸びて1着、休み明けでフレッシュだった。”紫苑S”ではスローバランスを中段から、トップスピードの質で見劣り6着まで。

「秋華賞へ向けて」好材料:・・・。悪材料:休み明け3走目、初輸送。

ミモザ賞が負けたとは言えなかなかいいレースで、後方からL3で押し上げていたので自身11.5くらいは出ている、稍重で前が止まらなかった割には良く伸びてきた。ここでパワーと持続力は見せた、ただ自身スローバランスくらいのはずで心肺機能は高くないと思う。両津湾特別が休み明けで、直線後方からスムースに伸びて勝ち切っている、ハーツクライらしいまぁまぁのトップスピードの質と高い持続力を見せたレースで、これがこの馬の好走パターンだと思う。使い減りするタイプらしくフローラSでは全くレースにならなかった。

好材料はないかな~、決して悪い馬ではないと思うし、展開さえかみ合えばOPでも好走できる素材だと思うが、今回は悪材料が多くて好材料が霞んでしまう。その悪材料はまず休み明け3走目になる点、フローラSが休み明け3走目で凡走しているし、ハーツクライ産駒は疲れやすい産駒が多い。更に関西圏への輸送が初めてな点も大きな不安要素。