<ティーハーフ>・心肺機能は低く、パワーはあるが瞬発力は低い。
・トップスピードの質は高く持続力もある。
・重馬場は良くない、休み明けでも走る。
”2019年シルクロードS”ではハイペースバランスを後方から追い込んで3着。”2019年淀短距離S”ではハイペースバランスを後方から追い込んで3着、この時休み明け、59㎏。”2019年高松宮記念”ではハイペースバランスを中段馬群の中から、直線は進路取りに迷ったロスもあり5着まで、中段が取れて内優位の馬場も味方した。”2020年淀単距離S”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースだが伸びずに凡走。”2020年シルクロードS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、終始最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
「オーシャンSへ向けて」好材料:無し。 悪材料:コース適性。
2019年高松宮記念が意外にいいスタートを切って中段から競馬をした、スタートかなり出して行ったが掛かることもなく追走できたのは収穫、直線も進路取りでロスがあった、ミスターメロディーの後ろに決め打ちすれば3着は有ったはずで、かなり惜しいレースだった。元々トップスピードと持続力は高く、209年淀短距離Sでは59㎏を背負わされて3着、シルクロードSではダノンスマッシュの0.2差3着と、9歳にして復活してきた。
好調期と不調期があるような馬で、デビューから2013年の葵Sまでが好調、2013年セントウルSから2014年テレチバ杯迄が不調期、2015年3月1000万条件から2015年キーンランドCまでが好調期、2015年スプリンターズSから2016年京阪杯迄が不調期、2017年高松宮記念から2017年CBC賞までが好調期、2017年オパールSから2018年スプリンターズSまでが不調期、2019年淀単距離Sから好調期に入ったのかもしれない。
2020年になってトップスピードの質に陰りが見えてきた感じで、2020年淀短距離Sでは59㎏と休み明けで凡走、2020年シルクロードSでは休み明け2走目で57㎏、終始最内を回してロスもなく直線もスムースだったが全く伸びなかった。10歳になりさすがに衰えてきた可能性がある。
好材料はなし。悪材料は近走の調子の悪さで好不調がはっきりしている馬なので、ここでは苦しいと思う。中山1200mも条件戦の5着が最高なので、相性の良くないコース。
<ナインテイルズ>・心肺機能が低くパワーと瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁで前半速いと失速する。・休み明けでも走る。
”2019年淀短距離S”ではハイペースバランスを中段からバテ差し1着、この時の前半が34.0。”2019年シルクロードS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから伸びずに凡走。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスを中段のやや前から、L1で明確に垂れて凡走、前半32.3で息が持たなかった。”2019年春雷S”では平均バランスを中段から、直線はやや狭くなりながら流れ込んで凡走、前半33.9だったので着順程負けていないし、L1でも失速する程ではなかった。”2019年鞍馬S”ではほぼ平均バランスを最後方から、直線伸びずに凡走、この時は58㎏。”2019年アイビスSD”では中段から、L1で一杯になり凡走、この時が休み明け。”2019年北九州記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線は早々に一杯になり凡走。
「オーシャンSへ向けて」好材料:なし。 悪材料:休み明け。
心肺機能が低く前半が速いと後半失速してしまう、1000直以外では前半33秒台で入ると凡走の山を築いている。好走した2018年京阪杯では前半34.1でかなり重い馬場で、後半しっかり伸びてダノンスマッシュの2着、2019年淀短距離Sは前半34.0でハイペースバランスだが中段から差し切って1着と、前半ゆったり入れば後半のトップスピードと持続力を発揮できる。2019年オーシャンSでハイペースバランスを中段やや前から進めてL1の標識からガクッと垂れているので、前半が速いと1200でも距離が持たないんだと思う。
2019年アイビスSDでは中段から進めて凡走、この時が休み明けで駿風Sでは3着に好走したがこれは条件戦なので、高評価は出来ない。非ノーザンF生産馬だし休み明けは割引。2019年北九州記念では苦手なハイペースバランスを先行して凡走。
好材料はなし、悪材料は休み明けで、この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けは割引。このクラスだと前半33秒台に入ると思うし、先行すれば当然失速するはず。差しに回ってもこのクラスだと上がり33秒台前半を出さないと届かないが、そこまでのトップスピードの質はない。
<ナックビーナス>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスを粘り込むタイプ。
・休み明け3走目以降は疲労で良くない、ただし負けるとリセットする。
・休み明けはまぁまぁ。
”2018年高松宮記念”ではハイペースバランスを中段のやや前から、直線バテ差しで3着、この時は使い詰めだったが2走前に5着に凡走していた。”2018年函館SS”ではハイペースバランスを先行して3着に粘り込み、この時が休み明け。”2018年キーンランドC”では稍重でハイペースバランスを逃げて1着。”2018年スプリンターズS”稍重ではハイペースバランスを先行して7着、この時が連続好走の3走目。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスを先行して粘り込み、この時が休み明け2走目。”2019年高松宮記念”ではハイペースバランスを中段やや前から、3コーナー入り口でダノンスマッシュに大きく不利を受けてバランス崩す、4コーナーで外を回して直線伸びずに凡走。”2019年キーンランドC”ではハイペースバランスを逃げて5着、この時は海外帰りの休み明け。”2019年ラピスラズリS”ではスローバランスを逃げ、休み明けで58㎏。”2019年タンザナイトS”では平均バランスを逃げて2着、コース適性の差が出た感じ。
「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。
ダイワメジャー産駒で瞬発力やトップスピードの質は低いが、心肺機能と持続力が高く逃げ・先行で押し切ってしまうのが好走パターン。心肺機能はオーシャンSを3年連続で2着に好走していて、全てハイペースバランスを先行しているので、持続力も非常に高い。牝馬にしては大型馬で2019年カーバンクルSでは牡馬相手に58㎏で2着に好走している、斤量負けしないだけでなく坂上ゴールのコースでも好走するパワーも十分ある。
疲れやすく間隔詰めると疲労で凡走することがある。凡走する時は大抵使い詰めか、中1か月以内で疲労が抜けなかった時、2018年高松宮記念で3着に好走したが、タイムも遅くややレベルの低いGⅠだった可能性がある。
この馬は中山コースとの相性が異様に良く、1200mでは3-6-0-1と驚くべき好成績を上げている。着外の1回は7着だった2018年スプリンターズSで、この時は稍重で前半33.0だったのでさすがに速過ぎた。コース形態を見るとスタートから下りが続くコースで、これは中京1200mも似たコース形態、だからなのか2018年の高松宮記念で3着に好走している、2019年はダノンスマッシュの斜行被害で凡走したので度外視していいと思う。2019年タンザナイトSは阪神で2着、これがコース形態の影響だと思う。
好材料はコース適性で上記のように中山1200mは異様に相性が良い。悪材料は特になく、横山典騎手もテン乗りではないし、今季好調なので期待できる。