まずは馬場状態ですが、火、水、木と少し降ったようですが金曜午前の段階で良馬場です、やや含水率が高いので高速馬場までは行っていないと思いますが、こればかりは実際のレースになってみないと何とも言えませんね。標準的な馬場として予想を進めます。
◎ヴァントシルム
○アルバート
▲リッジマン
△サンシロウ
★レイホーロマンス
3連複 ②⑪＝②③⑩⑪＝②③⑦⑩⑪ 9点
3連単 ②⑪－②③⑩－②③⑦⑩ 13点
上の図は1週目のバックストレッチです、逃げるのはベイビーステップ、オジュウチョウサンが2番手、外からララエクラテール、サンシロウが中段の前でモンドインテロがその外辺り。ヴァントシルㇺ、エイシンクリック、レイホーロマンスが中段。チェスナットコート、ネイチャーレットが中段の後ろから、リッジマン、アルバート、メイショウテンゲンが後方から。
モンドインテロは近2走は後ろから行っていますが、昨年と同じビュイック騎手なのである程度前目に付けると思います。他は長丁場なので前半は無理をしないはずで、各馬の間隔もやや開き気味だと思います。オジュウチョウサンもミルコなので逃げまではないと思いますし、前半は淡々と流れそう。毎年このレースは中盤までスローで進めてからの、5F戦か4F戦になっているので今年も同じ展開だと思います。
2周目のバックストレッチです、この辺りから11秒台に入るはずで馬群が徐々に詰まると思います。リッジマンとアルバートが外から上がるはずで、これを合図に全体の流れが速くなる、この11秒台に対応できない馬は追走一杯になるはずです。エイシンクリックやネイチャーレット、チェスナットコートも付いて行くので精一杯のはず。
4コーナーから直線入り口です、この辺りでベイビーステップ、オジュウチョウサンが一杯になっているはずで、ララエクラテールを内から捌いたサンシロウ、それに続くヴァントシルㇺが抜け出しを計ると思います。外からモンドインテロ、レイホーロマンス、更に外からリッジマンとアルバートがバテ差しを狙う展開。
直線L1標識付近です、サンシロウの外からヴァントシルㇺが抜け出しを計ってから、サンシロウが付いて行く展開、サンシロウは先頭に立ちたがらないのでヴァントシルㇺが悠々と先頭に立つのではないかと。外から休み明けのモンドインテロがどこまで差し込めるか。さらに外からリッジマンとアルバートがバテ差しに行くと思います。レイホーロマンスがどこまで迫れるかは横山典騎手次第でしょう。
では1頭ずつ見て行きます。
◎ヴァントシルム 好材料：コース適正。悪材料：クラス負けの危険。栗東坂路39.7－13.0、単走持ったまま、やや右傾。緑風Sが非常に良い内容で戸崎騎手が先行させてこの馬の良さを引き出しましたね、スローからの5Fロンスパになりタイセイトレイルを差し切っています。L5から11秒台に入る流れで持続力の高さを見せたので、このレースの展開と好相性だと思います。初めての重賞で距離も初めてなので不安要素はありますが、グッドラックハンデを勝っているので中山適正は高いはずです。田辺騎手への乗り替りも中山であることを考えれば好材料でしょう。
○アルバート 好材料：レース適性、外国人騎手、休み明け2走目。悪材料：前走大敗の力落ち。栗東坂路39.1-12.9、単走持ったまま、バランス良い。2015年からこのレースを3連覇している長距離界の絶対王者ですが、昨年は直前に跛行で出走取消でした。そこから10カ月休んで前走はちぐはぐな競馬で凡走と、以前よりも力が落ちた可能性は捨てきれません。転厩2走目で結果が出ていないことも不安材料ですね。マーフィー騎手を配してきたので、ここは勝負気配を感じますが不安材料もあり、1着か凡走かという予感がします。
▲リッジマン 好材料：レース適性、休み明け2走目。悪材料：特になし。栗東w38.8-12.5、単走持ったまま、バランス良い。昨年長距離の絶対王者不在の中で勝ったのがこの馬でした、展開は例年通りでしたしタイムも悪くはなかったので、ここで決着を付けたいところでしょう。前走は休み明けで凡走、というよりこの馬は休み明けでも走るので完全に展開が合いませんでしたね。平均バランスで淡々と運ばれて息が入らずに、後半は足が残っていませんでした。例年通りの展開ならば昨年の覇者として意地を見せると思うので、この評価で。
△サンシロウ 好材料：コース適正。悪材料：クラス負けの危険。美浦坂路39.1-13.5、単走一杯、右寄れ。5走続けて2着の戦績に目が行きがちだが九十九里特別が非常に良い内容、このレースもスローからの5Fロンスパ戦になり、直線入り口では馬群を割って進路を確保してきた。距離さえ持てばこのレースへの適正は高いと思う。
★レイホーロマンス 好材料：騎手強化。悪材料：牝馬、初距離、クラス負けの危険。栗東坂路38.6-12.3、単走持ったまま、やや右傾。これはも騎手だけですね、横山典騎手はこのレース3-1-0-1と好相性で、人気薄でも2008年6番人気のエアジパング1着、2015年7番人気カムフィー2着と問答無用で好走させてしまう。他の騎手がだらしないと言えばそれまでだが、この手腕は無視できない。この馬も5Fのロンスパ戦での好走歴があり、それがトリオンフが勝った小倉記念で0.7差4着、2着サトノクロニクル、3着マウントゴールドには0.2差なので、牝馬限定戦の流れよりも、牡馬混合重賞の厳しい展開の方が合っている可能性がある。