2020年オーシャンS 予想。人気2頭に死角有。

まずは馬場状態ですが土曜なのでハッキリしたことは分かりませんが、金曜発表では良馬場です。含水率はゴール前10.4%、4コーナー10.2%です。7日未明に雨のマークが出ていますが雨量は多くなく降っても1mmくらいの予想です、なので馬場状態に影響が出ることはないと思います。先週の状態からは昨年よりも1秒くらい時計がかかっている感じなので、高速馬場ではなく標準的な良馬場ではないかと思っています。

ナックビーナス

○タワーオブロンドン

▲ エンゲルヘン

△ダイメイプリンセス

★キングハート

☆レジーナフォルテ

Xダノンスマッシュ

3連複 ①⑩=①②⑥⑦⑧⑩⑭=①②⑥⑦⑧⑩⑭ 25点

3連単 ⑩ー①②⑥⑦⑧⑭ー①②⑥⑦⑧⑭ 30点

逃げるのはナックビーナス、エンゲルヘンが2番手から、外にレジーナフォルテ、グランドボヌール、クールティアラまでが先行勢、中段のやや前からキングハート、ハウメア、カッパツハッチ、中段からタワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、ダイメイプリンセス。中段の後ろからエスターテ、 ラブカンプー、後方からナインテイルズ、ナリタスターワン、ティーハーフという並びを想定。

逃げるのはナックビーナスかエンゲルヘン、外からレジーナフォルテも行ければ行きたいタイプですが、54㎏のナックビーナスが主導権を取れるのではないかと思います。エンゲルヘンは石川騎手なのでむしろ二番手で折り合った方が良い結果が出ると思いますし、レジーナフォルテも前半から飛ばしてしまうと後半失速してしまうので無理はしないと思います。ナックビーナスは横山典騎手なので平均バランスくらいで、淡々とした逃げ持ち込むと考えています。

内枠を引いてしまったタワーオブロンドンとダノンスマッシュですが、この2頭はスプリンターズSで内外を入れ替える形で一緒に走っています、その時はタワーオブロンドンがダノンスマッシュの進路を殺す形で圧勝しています、騎手も一緒なので今度は川田君がやり返そうと考えているんじゃないでしょうか。タワーオブロンドンは元々内枠で揉まれると良くないタイプなので、この枠はかなり割引が必要だと思います。

キングハートはもう少し前、  グランドボヌールと位置を入れ替えるようなポジションが取れれば良いのですが、北村宏司騎手なのでこのポジションが取れれば御の字でしょう。ダイメイプリンセスはいつも通り中段から、スムースにレースをしたほうがいいタイプなのでこのポジションは決して悪くはありません。

4コーナーから直線入り口です、ナックビーナスが先頭で直線に入ってくるところエンゲルヘンは追走できると思いますが、その後ろのグランドボヌールがここでやや引き離されるのではないかと思います、レジーナフォルテがかろうじてエンゲルヘンの横で直線に入れるかというところです。タワーオブロンドンとダノンスマッシュはこの辺りでコースをしっかりと確保できなければ、かなり苦しいレースになるのではないでしょうか。元々タワーオブロンドンは内枠で揉まれると凡走してしまうので、早目に外に出したいのですが、今回は調教でもかなり行きたがっていたようで、馬を前に置いて追走したいとルメール騎手が考えたとしたら、直線ギリギリまで外に出せないかもしれません。ダノンスマッシュの川田騎手が昨年のスプリンターズSのお返しをしたいと考えていれば、タワーオブロンドンにスペースを与えない可能性が高まります。

クールティアラはこの辺りで減速し始めると思うので、その後ろにいるハウメアが外に出して直線に入ってくるはずです、その外からダイメイプリンセスがスムーズに加速しながら直線に入れるはずで、1着だった北九州記念のような感じで直線に入れると思います。カッパツハッチもこの辺りで一杯になりそうで、ダノンスマッシュの外にスペースができない可能性があります。

直線L1標識付近です、ナックビーナスがL2で出し抜いたリードを保ったまま逃げ切りを図ると思います、エンゲルヘンがそれに続きレジーナフォルテがこの辺りでスピードが鈍ると思います。グランドボヌールを交わすキングハートが、レジーナフォルテを上手く捌くことができればスムースに抜け出すことができるでしょう。外からスムースなダイメイプリンセスがどこまでバテ差して来られるか、 後方から全盛時の末脚を発揮できればティーハーフのツッコミはあるでしょう。

タワーオブロンドンとダノンスマッシュについては、ダノンスマッシュの方が外に出すタイミングはあるはずです、ただし今回は海外帰りの休み明けになるので末脚が鈍る可能性は十分にあります、わずかなタイミングの狂いでダノンスマッシュの凡走も十分に考えられる枠の並びではないでしょうか。タワーオブロンドンは外に出すのを諦め、最内を突いてくる可能性の方が高いかと思います。 もちろん内が開かなければタワーオブロンドンにも凡走の危険は十分にあります、特に今回は調教でもかなり行きたがっていたようなので、馬群の中から進めてしまうことで東京新聞杯のように、直線で伸びない危険は高いと考えています。それでも対抗にしているのはルメール騎手なので上手く捌いてしまう、もしくは持っている騎手なので自然とコースが空いている可能性も考えられます。

では一頭ずつ見ていきます。

◎ナックビーナス  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスを粘り込むタイプ。・休み明け3走目以降は疲労で良くない、ただし負けるとリセットする。・休み明けはまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。美浦w37.3-12.0、押さえて半馬身先着、バランス良い。

中山コースとは抜群の適性を見せていて、このレースも3年連続で2着に好走しています。前走が56㎏、前々走が58㎏で今回が54㎏という斤量はかなり恵まれましたし、タワーオブロンドンとダノンスマッシュに不安要素があるので、必然的にこちらに本命を打ちました。

○タワーオブロンドン  ・Raven’s Pass産駒、休み明けでも走る。・馬群を割れるほどの闘志はない。・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低いがトップスピードの質は高く、持続力も高い。・使い減りしない。好材料:コース適性。 悪材料:無し。美浦w39.1-14.0、持ったまま2馬身先着、バランス良い。

昨年のスプリンターズSを勝っているので当然コース適性は抜群です、今回は休み明けですがこの馬は休み明けでも全く不安はありません、ただし内枠に入ってしまったことが大きな不安材料で、これは東京新聞杯や NHKマイルCで凡走した時と一緒です。直線で馬群をこじ開けるほどの闘志ががないので、直前まで内に包まれてしまうと凡走の危険が増すと思います。加えて今回は調教でかなり行きたがっていたようで、折り合いに不安を抱えているようだと外に出すタイミングは遅れると思います。もちろんルメール騎手なので上手く外に出して差し切る可能性もありますし、内目を通してもコースが開いてしまうということがあるので、対抗にしました。

▲ エンゲルヘン  心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

前走は重馬場で力を発揮することができませんでしたが、前々走のサンライズSではハイペースバランスを逃げて押し切っています、L2最速戦で10.9を叩き出しているように意外な瞬発力も持ち合わせています、これならばナックビーナスに出し抜かれても、付いていくことができるのではないかと考えています。翌日のカーバンクルSよりも走破時計が0.4も速いので、初めての重賞挑戦になりますがクラス負けの不安はあまりありません。 不安要素は石川騎手で変にナックビーナスを突っ張って逃げるようだと、ペースが乱れて凡走する可能性はあります。おとなしく横山典騎手の二番手で折り合ってくれればチャンスはあるのではないでしょうか。

△ダイメイプリンセス  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力が高いバテ差しタイプ。・休み明け良くない。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手と厩舎。栗東坂路37.8-12.4、強め併入、バランスまぁまぁ。

一流厩舎ではないので休み明けがとにかく良くない馬で、休み明け2走目になって好走します。今回はその休み明け2走目なので、体調さえ万全ならばチャンスはあると思います。2018年スプリンターズS4着、2019年スプリンターズS6着とこのコースとは相性が良いし、超高速馬場ではなく標準的な馬場なので、そこまでトップスピードの質を問われない可能性もプラス材料だと思います。当日大きく馬体重が変動している時には注意が必要です。

★キングハート  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低くバテ差しタイプ。好材料:コース適性、斤量減。 悪材料:騎手。美浦坂路39.5-12.4、単走持ったままやや首が高い。

2018年のこのレースの一着がこの馬で、その時はナックビーナスを差し切っています。その後スタートが悪くなり中段よりも後ろからの競馬を続けてしまい、成績が悪かったのですが、最近はスタートが安定してきたのか中段からレースが出来るようになり、成績も徐々に上向いてきました。前走は中段やや後ろからになり当然トップスピードの質で見劣り4着でした、人気以上に走っているので好走と評価されそうですが、先行していれば3着以内に入っていた可能性は高いと思うので、今回も継続騎乗になる北村宏騎手には大きな不安があります。 

☆レジーナフォルテ  ・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:騎手。美浦坂路37.7-12.5、単走やや強め、バランスは良い。

前走のカーバンクルSで3着など中山コースとは好相性ですし、先行できるので4着や5着が多いのですが成績は割と安定しています、上位人気の馬に何かがあった時に前で残る可能性を考え印を回しました。

Xダノンスマッシュ  ・心肺機能は高い、パワーはやや低い、瞬発力は高い。トップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:海外帰りの休み明け。栗東坂路35.9-11.9、単走持ったまま、バランス良い。

昨年のスプリンターズS3着馬なのでコース適性は問題ないと思います、川田騎手の継続騎乗もプラス材料です。今回は海外帰りの休み明けになります、この馬は非ノーザンF生産馬の割に休み明けを苦にしません、ただし今回は海外帰りと言う条件がプラスされるので、果たしてノーザンファームの外厩ほどケアができるかどうか未知数です。安田隆行厩舎はロードカナロアでも前哨戦であっさりと負けているので、高松宮記念の前哨戦である今回は100%には仕上げてこないのではないでしょうか。

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