2020年チャレンジC 回顧。チャンピオンズCの予想も。


走破時計1:59.9    前半1000m62.0  62.0-57.9スローバランス

良馬場  含水率 ゴール前 10.5%  4コーナー 12.6%(5:00)

クッション値 9.6 標準(7:30)

まずは馬場状態ですが良馬場でした。8Rの2勝クラス2000mが同じコースで2:01.0、前半1000m61.4でスローバランスでしたね。上りは逃げ切ったミトノマルーンで35.3、2着のアルテラローザが最速で34.8なので、やや時計が掛かっている印象ですね。ただアルテラローザはディープ産駒ですが、お母さんがレディアルバローザなので、切れる足を持っていないんですよね。その辺りを考慮しても標準馬場という見立てで良いのかなと思います。

昨日からの含水率の変化は見ておいた方が良いですね、

金曜日の馬場情報 良馬場

含水率 ゴール前9.2% 4コーナー11.2% (10:00)

クッション値 9.5 標準 (10:00)

ここから散水の影響で土曜の含水率は高くなりました。気温の影響で乾きにくくなっていると思うので、最終週の阪神Cでも前週よりも時計が掛かることが予想されます。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。

逃げたジェネラーレウーノのラップですが、予想通りスローでしたね。8Rの2勝クラスで三浦騎手が逃げてスローバランス、これで逃げ切ってしまったので予兆はあったのですが、さすがにジェネラーレウーノで条件戦よりも遅い前半の入りというのはいただけませんね。8Rに比べてここまで遅いということは、三浦騎手のペース認識の悪さだと思います。今後も改善しないと思うので、三浦騎手の逃げには期待できませんし、自分から動いた方が良い馬(ヴァルコスなど)の時も、怪しんだ方が良いでしょうね。

勝ったレイパパレはL4でジェネラーレウーノに並びかけているので、L4の自身のラップは11.1くらいでしょうか、L4から11秒台の前半を連発して押し切る強い内容でしたね。レイパパレ以下ブラヴァスとヒンドゥタイムズも似たようなラップだったはず、ヒンドゥタイムズは最後に持続力でブラヴァスに屈しました。

全体ではL4から11.1のラップに入ったことで、トップスピードの質が低いナイママが付いて行けず、サトノクロニクルもL4からL2では追走が精一杯でした。サトノクロニクルはL1で差を詰めているので、バテているわけではないのですが、L3からL2で前との差を詰められないので、結局届かないということですね。ジェネラーレウーノの場合はL4から11.4-11.1と速いラップを連発されて、脚が一杯になってしまった負け方でした。

逃げたのはジェネラーレウーノ、レイパパレが2番手。中段の前からナイママ、内にヒンドゥタイムズ。中段にブラヴァスでその後ろからロードクエスト、キングミニッツ。後方からエヒト、セントウル、サトノクロニクル、トーアライジン。

逃げたのは予想通りジェネラーレウーノでした、前半62.0というスローペースで逃げ、ジェネラーレウーノの良さが出ませんでしたね。レイパパレがやや掛かり気味に2番手、1コーナー手前でジェネラーレウーノの後ろに入れたことで、2コーナーでは折り合いが付きました。この辺りは少頭数でジェネラーレウーノの後ろが空いていたことが大きいですね、豊騎手がこのスペースを消しにきていたら、レイパパレも危なかったかもしれませんね。

ヒンドゥタイムズが中段のやや前の内から、レイパパレをマークしつつ距離ロス最小限の一番いい位置でした。その外に居たのがブラヴァスで、中段で折り合いに専念。返し馬を終えるところで福永騎手が振り落とされるシーンがあったので、福永騎手も出しては行かずに慎重でした。サトノクロニクルはスタートで首を上げてしまい、タイミングが合わずに後方からでした。パドックから返し馬でも首が高かったので、その影響でしょうね。ナイママは出ムチをくれて押して押して促しましたが、進んで行かない感じで中段の前までが精一杯でした、元々スタートと言うか二の足が速い方ではないので、このクラスでは中段の前がやっとでしたね。

4コーナーです、L4から11.4のラップに入ったところで、レイパパレがジェネラーレウーノに並んでいました、なのでL3からのラップはレイパパレのものです。L4から下りなのでトップスピードの質に不安のある馬でも誤魔化せるはずですが、ジェネラーレウーノの場合はこの地点で11秒台前半を連発したことで、直線で脚が一杯になりました。下り坂でもスピード能力の限界を超えてしまった感じですね。

逆にレイパパレは楽にスピードに乗ってジェネラーレウーノに並びかけました、下り坂とは言えコーナー区間ですから、まだまだトップスピードの質には余裕があった感じです。ナイママはこのスピードに付いて行けない感じで後退しました。

ここで若干スムースさを欠いたのがヒンドゥタイムズですね、ナイママとロードクエストが居ましたから、スムースにジェネラーレウーノを交わせなかった感じで、一瞬待ったような印象がありました。ブレーキこそしていませんが加速しながらという感じではなかったですね。ブラヴァスは若干外を回しましたが、スムースに直線に入れました。

直線L1標識付近です、レイパパレがスムースに抜け出し、ヒンドゥタイムズが追いかけます。ブラヴァスが持続力を生かしてジワジワ伸びてきて、ヒンドゥタイムズを交わしてゴールでした。レイパパレはL1で11.9迄落としましたが、L4から11.1を連発していますし、この区間は上り坂なので好内容でしょう。ブラヴァスに0.2差つけているので、重賞にも目途が立ちましたね。

最後にブラヴァスに交わされてしまったヒンドゥタイムズは、持続力の差でしょう。予想の段階でも触れましたが、但馬Sでもブラヴァスを捉えきれず、精進湖特別でもゴール前で垂れたように、持続力が若干見劣る感じですね。逆に速いラップには対応できなかったが、持続力とパワーでL1ジワっと差を詰めたのがサトノクロニクル、L4から11秒台の前半を要求されてしまっては出番なしですが、今後ジェネラーレウーノと一緒に馬券になりそうな感じを受けました。

では1頭づつ見て行きます。

1着はレイパパレ、予想の段階では持続力勝負になった時に若干不安がありましたが、下り坂であったこともあり4F戦で圧勝しました、ブラヴァスやヒンドゥタイムズには3㎏貰っていますから、これで牝馬のトップクラスに格付けするのは憚られますね。それでもL4から11秒台の前半を連発していますから、今後が楽しみになる勝利でした。あとは気性ですね、今回は少頭数でジェネラーレウーノの後ろに入れましたが、多頭数で外枠の場合は馬群の外を回らされて、折り合いが付かない可能性があるので要注意でしょう。

2着はブラヴァス、返し馬で福永騎手を振り落とした辺りは休み明けの影響でしょうか、レイパパレとの3㎏差が着差と考えて良いのかなと思います。持続力は高いものを見せているので、スムースなら重賞で安定した成績を上げそうですね。来年5歳になってしまうので、蓄積疲労は心配ですが。

3着はヒンドゥタイムズ、4コーナーで一瞬待たされましたが、あれが無くてもブラヴァスには先着できなかったと思います。持続力で若干見劣ることは再三見せているので、直線の短いコースでもう少し溜めたレースをして欲しいですね。

サトノクロニクルが4着でした、11秒台前半のラップに対応できなかったこと以上に、スタートの悪さが気になりますね。パドックから返し馬でも首が高かったので、今後に不安と期待が両方残りました。

馬券の方は馬連、3連単両方的中。1点勝負だったので配当の安さは問題ありませんが、精神的に辛かった・・・。

チャンピオンズCの予想です。

◎ゴールドドリーム

○クリソベリル

▲チュウワウィザード               

△インティ                     

★カフェファラオ                 

馬連 ②⑮=②⑦⑪⑬⑮ 7点

3連単 ②⑮ー②⑪⑬⑮ー②⑦⑪⑬⑮ 18点

ゴールドドリームは内枠を引けたこと、このレースで2017年1着、2019年2着と相性が良いこと、休み明け2走目など好材料多し。唯一の悪材料は騎手弱化くらいでしょうか、ただ和田騎手のこのコースの成績は悪くなく、直近5年間では勝率0.185 複勝率0.395 複勝回収率138%と期待できます。ゴールドドリーム自体は2017年平均バランスで1着、2019年はスローバランスで2着と、どんな展開でも好走しているので安定感抜群です。加えて休み明けが良くなく2017年は前走の盛岡マイルCS5着から、2019年も同じく盛岡マイルCS3着からの好走でした。休み明け2走目の上積みが期待できることと、クリソベリルが大外枠に入ったので、逆転に期待して本命です。

あとは順当にクリソベリル、安定感抜群で昨年は詰ってしまい4着だったチュウワウィザード、スローからのL2最速戦に持ち込んだ時のインティ。それとルメール騎手を押さえます。