まずは馬場状態ですが土曜日は雨の影響で重馬場まで悪化しました、11RのファルコンSは走破時計1:21.3、勝ち馬の上り3F34.7でした。1,2着のシャインガーネットとラウダシオンは中段の前から進め、直線スムーズに伸びて来ていたので、これで上がり3F34.7と35.2掛かっているということは、直線はやや力のいる状態になっていると思います。もちろんこれは重馬場でのことで、走破時計からは全体的に標準的な馬場状態にあるのではないかと思います。今開催の中京芝は良馬場ならば標準よりもやや高速馬場になっている感じで、明日どこまで回復するか分かりませんが、良馬場まで回復するようであればトップスピードの質が問われる可能性が高く、逆に稍重くらいであればトップスピードの質が高くない馬にもチャンスがあると思います。
◎サートゥルナーリア
○ニシノデイジー
▲ダイワキャグニー
△ケイデンスコール
★ロードマイウェイ
☆サトノガーネット
Xラストドラフト
xサトノソルタス
xブレスジャーニー
xギベオン
3連単 ⑥-③-①②④⑤⑦⑧⑨⑩ 8点
3連単 ⑥-①②④⑤⑦⑧⑨⑩-③ 8点
何が何でも逃げたいタイプがいないのでダイワキャグニーが逃げ態勢を築くと思います、内からラストドラフト外からマイネルファンロン、サートゥルナーリアが中段の前から、その外にギベオン、中段からニシノデイジー、サトノソルタス、ブレスジャーニー、中段の後ろからロードマイウェイとケイデンスコール。後方から佐サトノガーネットとジュンヴァルカンという並びを想定。
徹底先行タイプが居ないのでダイワキャグニーが押し出される格好で逃げ態勢に入ると思います、ダイワキャグニーを叩いて逃げるとすればマイネルファンロンですが、今回は休み明けなので無理をするかどうか分かりません。ダイワキャグニーは オクトーバーS、メイSと内田騎手がスローバランスで勝ち切っているので、先手が取れれば同じようにスローバランスに落としてくると思います、 稍重であれば前半1000m61秒くらいでしょうか。良馬場なら60.0くらいを想定しています。
サートゥルナーリアはスタートが良い馬なのですんなりと好位を取れると思います、ラストドラフトは近走スタートがそれほど早くありませんが、今回は自身よりも内枠の馬で前に行きたいタイプが居ないので、普通にスタートを切れば2番手で先行できるはずです。掛かりやすいニシノデイジーですが内枠に入ったことで、中段からレースを進められると思います、ギベオンは福永騎手なので出たなりで中段の前からでしょう。ロードマイウェイは条件戦では逃げていましたが、さすがに無理に逃げることはないと思います、前走も中段の後ろから進めて差し切っているので、川田騎手もテン乗りなので前走と同じように乗ってくるのではないでしょうか。
4コーナーから直線入り口です、ダイワキャグニー、ラストドラフトの並びは変わりませんが、マイネルファンロンが休み明けもありこの辺りで一杯になる可能性があります、マイネルファンロンが下がってできたスペースにサートゥルナーリアが入ってくるはずで、この辺りでルメール騎手は自分の進路を確保していると思います。サートゥルナーリアがスムーズに直線に入ってこられれば、その後ろにいると思われるニシノデイジー、ケイデンスコールはこれに続くと思います。ギベオンは下がってくるマイネルファンロンの外に持ち出すと思うので、4コーナーではやや距離ロスが発生すると思います、その後ろからサトノソルタス、ロードマイウェイが続き、ブレスジャーニーはさらに1頭分外を回しそうです。サトノガーネットは中日新聞杯の時のように、スムースに外目を回して直線に入ってくると思います。
直線入り口でマイネルファンロンが下がることでうまく捌けない可能性があるのはギベオン、サトノソルタス、ロードマイウェイ辺りでしょう。稍重馬場の場合は馬群が外に広がると思うので、 マイネルファンロンに詰まってしまうことはないと思いますが、良馬場の場合は馬群がタイトになりこの3頭のコースがなくなる可能性は十分にあります。
直線L1標識付近です、既に坂を登り切った部分で、サートルナーリアがトップスピードの質と瞬発力の高さを発揮して後続を引き離していると思います。これに続くのがニシノデイジーで内に逃げたダイワキャグニーがどこまで粘れるか。外からギベオン、サトノソルタス、ブレスジャーニーがスムースに差し込んでこようとするはず、ロードマイウェイは大外に出すのを嫌うようなら、直線の中目を狙ってくるかもしれません。大外から追い込みを狙うのがサトノガーネットで、これは中日新聞杯の再現を考えているのではないでしょうか。
ダイワキャグニーの後ろからラストドラフトがどこまで伸びるか、ケイデンスコールがニシノデイジーに付いて行けるかどどうか。良馬場であればラストドラフトはトップスピードの質で見劣る可能性があり、逆に稍重であれば持続力を生かして粘る可能性が上がります。
では1頭ずつ見ていきます。
◎サートゥルナーリア ・心肺機能は高い、パワーは有る。・瞬発力とトップスピードの質は高いが持続力はまぁまぁ。好材料:休み明け、距離適性。 悪材料:特になし。栗東坂路36.4-12.3、単走持ったまま、バランス操縦性良い。
左回りは2回走って2度凡走していますが、いずれも前走で激走した後だったので反動が出ただけで、決して左回りが苦手ということはないと思います。ダービーにしろ天皇賞(秋)にしろ左回りが苦手であれば、もっと着順を落としているはずです。今回は休み明けでフレッシュなことも好材料で、皐月賞、神戸新聞杯を見ても休み明けの方が能力を発揮しやすいタイプだと思います。トップスピードの質と瞬発力に関しては他の追随を許さないほど高いものがありますし、血統的にも道悪がダメということはないと思います。メンバーを見てもここで負けるということは考えにくい馬です。
○ニシノデイジー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はやや高い。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。・掛かる。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.1-12.0、単走持ったまま、やや首が高い。
ホープフルS3着以来馬券に絡んでいませんが、ダービーでは0.5差5着、セントライト記念でも0.6差6着と大きく負けてはいません。セントライト記念では休み明けで、なおかつ後方からの競馬で大外ぶん回しという乱暴な競馬でしたし、菊花賞も距離が長すぎました。前走のAJCCでも休み明けでやや出遅れ、4コーナーでも故障馬の影響を受けていました。いずれも言い訳のできるレースだったので、見限るのは早計だと思います。ホープフルSで見せた瞬発力はサートゥルナーリアには劣りますが、それでもかなり高いものを見せています。東スポ杯ではトップスピードの質と持続力の高さを見せているので、休み明け2走目になる今回は上積みにも期待して二番手評価にしました。
▲ダイワキャグニー ・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:キンカメ産駒の蓄積疲労。美浦w37.8-13.1、単走やや強め、やや首が高い。
中京コースは初めてになりますが左回りは東京コースで多数の好走歴があります、加えて今回は休み明け2走目で前走よりも上積みが期待できます、この馬は社台F生産馬なので休み明けはピリッとしないところがあります。距離2000mも守備範囲なので、他に逃げたい馬も居ないことからすんなり逃げてしまえば、逃げ粘りの3着という可能性は高いと思います。
△ケイデンスコール ・心肺機能はやや低い、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く持続力もある。・前半が速くなると後半苦しくなる。好材料:休み明け2走目、初距離。 悪材料:近走の成績の悪さからクラス負けの危険。栗東P37.5-11.6、単走やや強め、バランス良い。
昨年の関屋記念以降二桁着順が続いてしまって、今回は中谷騎手と全く期待が持てない乗り替わりになってしまいました。関屋記念以降の3走はすべて休み明けだったことで一応言い訳は出来ると思います、この馬は母系をたどるとフェイムゲームがいる血統なので、マイルに拘るよりも距離を伸ばした方が良いと思っていました。今回は休み明け2走目ですし距離も初めて2000mになるので、変わり身があるとすれば今回かなと思います。
★ロードマイウェイ ・心肺機能は高く、パワーはも高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:休み明け。栗東坂路39.2-12.8、単走やや強め、バランスまぁまぁ、舌を出している。
条件戦から5連勝中で前走のチャレンジCでも、初重賞をあっさりと勝ち切ってしまいました。勢いは本物だと思うのでここも好走の可能性が十分ありますが、今回は休み明けになる分だけ不安があります。ちなみにチャレンジCの時の調教は<栗東坂路37.9-12.8、単走持ったまま、バランス良い。>でした。この馬はケイアイF生産馬なので外厩はノーザンFに見劣ります。ただし先週ダノンスマッシュが海外帰りの休み明けをあっさりと勝ち切っているので、大きな不安はないと思います。前走に比べて斤量が2㎏増えること、調教がやや緩く感じたことなどを含めてこの評価です。
☆サトノガーネット ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.9-12.8、強め併入、見劣り。
昨年の中日新聞杯で鮮やかに差し切ったのでコース適性はとても高いと思います、その時の調教は<栗東坂路38.7-12.3、単走強め、バランスは良い。> だったのでタイム的には遜色ないと見ていますが、今回はやや重苦しい感じがあり中日新聞杯の時ほど良く見えませんでした。 岩田望騎手に乗り替わることは不安材料ですが、この馬の場合やることは一つなので誰が乗ってもあまり変わらないのではないかと思っています。 中日新聞杯の時が4F戦になったのでまあまあのトップスピードの質と持続力の高さを行かせました、今回はサートゥルナーリアがいるのでL2最速戦になる可能性が高く、追い出しのタイミングを間違えると届かない可能性が高くなります。
Xラストドラフト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:騎手弱化。美浦w39.6-12.7、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。
昨年の中日新聞杯で2着に入っているのでコース適性は良いはずです、前走も4コーナーで外を回す厳しい競馬でしたが3着を死守しているのでクラス負けの不安はありません。ただしこの2走はマーフィー騎手が騎乗していました、今回は吉田隼人騎手に乗り替わりです、これは大幅なマイナスだと思います。中日新聞杯では4F戦で持続力の高さを生かせましたが、トップスピードの質を問われる展開になれば切れ負けする可能性があります。稍重馬場でトップスピードの質を問われない可能性があるので、それを見越して印を回しました。
xサトノソルタス ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。美浦w38.4-12.6、強め半馬身先着、バランスは良い。
昨年の中日新聞杯は0.4差で5着でした、コース適性は悪くなく今回は得意の休み明けです、ジューンSで不良馬場を3着しているようにトップスピードの質を問われない方が良いタイプだと思います。
xブレスジャーニー ・心肺機能はやや低い、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くはなく、持続力は高い。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w38.1-12.0、単走強め、バランスは良い。
前走はダートを走っていますが先行して3着に粘り切りました、この馬は瞬発力やトップスピードの質が高くないので、好走すれども馬券にならずという成績が続いています。昨年のエプソムカップが稍重で0.5差5着と、道悪適性の高さを見せているので、今回も稍重くらいに悪化していれば3着以内に入ってくる可能性があると思います。
xギベオン ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く持続力の高い先行粘り込みタイプ。・良馬場で2000mまで、渋れば1800まで。好材料:斤量減、コース適性。 悪材料:距離適性、近走の成績の悪さ。栗東w37.9-12.0、持ったまま併入、バランスまぁまぁ。
2018年の中日新聞杯で1着とコース適性は高いものを見せています、その3ヶ月後に行われた金鯱賞では休み明けだったこともあり6着でした。それ以降馬券に絡んでいないません、トップスピードの質が高くないにもかかわらず、差しに回されてしまう展開で凡走を続けています。距離も2000mはやや長い感じがするのであまり期待はできませんが、馬場の回復が遅れ稍重になれば、トップスピードの質を問われず前半もゆったり入れるので、持続力勝負に持ち込めた時に好走の可能性があるのではないでしょうか。
ラストドラフト、サトノソルタス、ブレスジャーニー、ギベオンの4頭は馬場の回復が遅れ稍重だった時に可能性のある馬だと思っています。良馬場まで回復してしまえば、これら4頭のトップスピードではやや分が悪いのではないでしょうか、特に今回はサートゥルナーリアがいるのでL2最速戦になる可能性が高いと思っています、なので良馬場ならばこれら4頭には、展開が向かない可能性が高いと思います。