2020年大阪杯 予想。逃げ馬不在でスローか?


まずは馬場状態ですが土曜日は良馬場で行われました、ダートが稍重でスタートしていますから、水曜日に降った雨の影響がやや残っていたと思います。これは芝でも一緒で高速馬場を予想していましたが、10R明石特別2勝クラス2000mが1:59.7にとどまっていました、1分58秒台に入ってくるかなと思いましたが、思いのほかタイムが遅かった印象です。ただし土曜日夕方から明日にかけては雨のマークがありませんし、気温も下がる感じではないので馬場はさらに乾いて、高速馬場に変化する可能性が十分にあると思います。想定走破時計は1分59秒台を予想しています、GⅠで高速馬場になればこの想定走破時計はかなり遅い予想になりますが、展開を考えるとこれくらいのタイムも十分にあると思います。

 

◎ラッキーライラック

○ブラストワンピース

▲ステイフーリッシュ

△ダノンキングリー

★クロノジェネシス

☆ワグネリアン

X ロードマイウェイ

三連複 ③⑤=①③④⑤⑦⑧⑫= ①③④⑤⑦⑧⑫ 25点

逃げるのはステイフーリッシュ、2番手に内からブラストワンピース外にジナンボー、中段の前からサトノソルタス、ラッキーライラック、中段からワグネリアン、ダノンキングリー。 中段のやや後ろからマカヒキ、クロノジェネシス。中段の後ろからロードマイウェイ、レッドジェニアル、後方からカデナという展開を想定。

逃げ馬不在なのでどの馬が逃げるのか難しいのですが、内枠を引いたロードマイウェイは近走スタートが良くなく、内枠だからこそリカバリーが難しいと思います。そこでステイフーリッシュが逃げると想定しました、岩田騎手なのでエリザベス女王杯のクロコスミアのような、ドスローからのL2最速戦に持ち込む可能性が高いと考えています。

スタートの速さからサトノソルタスよりもブラストワンピースが前を取る可能性が高いと思います、前走の小倉大賞典で先行して結果を残したジナンボーが外から2番手あたり、これに続くのがラッキーライラックだと考えています。 ワグネリアンは福永騎手なので出たなりで最内をロスなく、 外目の枠を引いたダノンキングリーとクロノジェネシスは前に馬を置いた方が良いタイプなので、ラッキーライラックを追走する形で前後入れ替わるかもしれません。

ロードマイウェイのスタートについてですが、前々走のチャレンジCでもゲートの中でうるさい仕草を見せていて出遅れています、前走は休み明けだったので仕方ない面もありますが、徐々にゲートの中での仕草が悪くなってきたのは大きな不安材料です。今回は休み明け2走目で豊騎手に乗り替わりことで、この悪癖が改善される可能性はありますが、そこは出てみないとわからない部分です。前走同様のスタートであればリカバリーすることは難しく、後方からになる可能性が高いと思います。

逆にロードマイウェイがスタートを決めて逃げに持ち込むようであれば、例年通りのペースで前半はスローですが、後半から一気にペースが上がるロンスパ戦になると思います。このようなペースならばダノンキングリーやブラストワンピースにはありがたい展開になると思います、ロードマイウェイが出遅れステイフーリッシュがベースを作るようならば、ドスローからのL2最速戦になり、瞬発力で実を取るブラストワンピースやダノンキングリーには、展開が向かない可能性が出てくると思います。ロードマイウェイとステイフーリッシュのどちらが先手を取るかですが、8:2でステイフーリッシュが先手を取り、ドスローからのL2最速戦に持ち込むと考えています。

4コーナーから直線入り口です、ステイフーリッシュがL2で後続を出し抜き、ややリードを広げて直線に入ってきます、2番手を追走するブラストワンピースとジナンボーは瞬発力が高い方ではないので、ステイフーリッシュの出し抜きには対応できない可能性が高いと思っています、直線入り口にかけてラッキーライラックがジナンボーの外に出し、ステイフーリッシュを追いかけると思います。ラッキーライラックは貯めれば強烈な瞬発力を見せる馬なので、前半ジナンボーの後ろあたりで折り合いがつけば、ステイフーリッシュの出し抜きに対応できるのではないかと思います。

3、4コーナーで外を回されてしまうのがダノンキングリー、クロノジェネシスで、特に4コーナーからはペースが一気に速くなる部分で、外を回されてしまうロスはかなり大きいと思います。加えてダノンキングリーは瞬発力では見劣る部分があるので、ラッキーライラックに一瞬離される場面もあるかと思います。ワグネリアンは下がってくるジナンボーとサトノソルタスをうまく捌けるかどうか、このあたりは福永騎手なので大いに不安です。ロードマイウェイは内から馬群を捌いて伸びてくるというイメージはないので、うまく外に誘導しないと詰まってレースにならない可能性があります。ただしロードマイウェイがスタートを決めて逃げてしまえばこの不安はなくなりますし、L4 あたりから11秒台の前半を連発するロンスパに持ち込めば持続力が高いのでかなり優位に進めると思います。

直線L1標識付近です、ステイフーリッシュが抜け出したところをラッキーライラックが追いかけ、やや離れてブラストワンピースが猛然と追走してくると思います。外からダノンキングリーとクロノジェネシスがどこまで伸びるのか、ワグネリアンが馬群を裁けるようなら伸びてくると思います。ロードマイウェイはキレッキレのトップスピードの質を持っているわけではないので、後方からになってしまうと届かない危険が高くなると思います。

ステイフーリッシュがドスローからL2最速戦にしてしまえば、ステイフーリッシュ自身の上り3Fも33秒台に入ってくる可能性が高く、勝つためには中段よりも後ろに居る組、特に中段の外から進める組は32秒台前半の上がりタイムが求められるはずで、 阪神内回りと言うことを考えるとさすがにこの上がりタイムは難しいのではないかと思います。内をロスなく回り直線入り口で瞬発力を発揮できる馬に、展開が向くような気がします。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ラッキーライラック ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は高い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。・阪神でのL2最速戦が得意。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。栗東w38.7-12.2、単走持ったまま、バランス良い。

前走の中山記念は海外帰りの休み明けでプラス11キロと、明らかに前哨戦の仕上げ方でした、それでも牡馬相手に2着を確保しているので力は示しています。昨年のエリザベス女王杯で強烈な瞬発力を見せているように、ステイフーリッシュが先手を取る展開ならば、差し切る可能性が非常に高いと思います。ロードマイウェイが先手を取ったとしても、持続力が低いわけではないので十分に対応ができると思います。 

○ブラストワンピース ・心肺機能はやや高く、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くない、持続力は高い。・休み明けでも走る。・2000以下の方がいいかも。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:高速馬場への対応。美浦w37.3-12.3、持ったまま併入、バランス良い。

前走のAJCCは海外帰りの休み明けをものともせず、しっかりと勝ち切りました。スタートが良くなったことで、前半良いポジションが取れるので大敗の心配は低いと思います。 昨年はペースが上がった3、4コーナーで大外を回すというかなり乱暴なレースで6着でした、ペースと通ったコースを考えれば0.3差6着はかなり高評価で、ロスなく走ることができていればもっと順位は上だったはずです。3歳時に有馬記念を勝っているし、前走AJCCを勝っているのでコース適性は非常に高いと思います。川田騎手は3回乗って2勝と好相性ですし、負けたのは凱旋門賞だけなので期待が持てると思います。

▲ステイフーリッシュ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質はやや低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、使い詰め。栗東坂路38.3-13.2、一杯1馬身遅れ、バランスは良いがコントレイルの見劣り。

昨年の大阪杯は先行できず13着と大敗してしまいましたが、使い詰めもあったので度外視して良いと思います。今回は逃げ馬不在で楽に先手を取れる可能性があり、前走に引き続き岩田騎手が騎乗するため、かなりのスローペースに落とす可能性があると思います。 岩田騎手は逃げ馬不在のレースではドスローのL2最速戦とというのをよくやります、レッツゴードンキが勝った時の桜花賞、クロコスミアで2着した2年前のエリザベス女王杯がまさにその展開でした。ステイフーリッシュもクロコスミアと同じステイゴールドの産駒なので、前半スローで脚を溜めれば L2で出し抜くだけの瞬発力を発揮できるかもしれません。

△ダノンキングリー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く持続力も高い。好材料:コース適性、距離適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。美浦w36.8-12.0、単走持ったまま、バランス良い。

まず今回はルメール騎手が騎乗予定でしたが、コロナショックが原因で騎乗できなくなってしまったのは不運としか言いようがありません、こういった不運がレースに影響するのはよくあることで、レース前にとても嫌な感じがしてしまいます。前走はうまく先行して圧勝しましたが、マルターズアポジーが引っ張ってくれる展開だったので、 今回逃げ馬不在で L 2最速戦になってしまうと、瞬発力で見劣ってしまう可能性があると考えています。加えて3、4コーナーで外を回さざるを得ない展開が予想できるので、昨年のブラストワンピースのようなレースになるのではないかと思っています。

★クロノジェネシス  ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。好材料:距離適性。 悪材料:気性難。栗東w37.1-11.6、持ったまま半馬身先着、バランス良い。

枠順発表前にメンバーを見た段階ではこの馬を本命1頭軸にしようと考えていましたが、よりにもよって大外枠を引いてしまったので評価を下げざるおえませんでした。まずこのコースと展開を考えると外枠ははっきりとマイナスです、昨年も3、4コーナーで外を回したブラストワンピースが6着に敗れているように、4コーナーをロスなく回ることがこのレースの鍵になるはずです。この馬は逃げることはないと思うので終始外を追走するはず、かなりロスの多い競馬になりそうで、能力だけではどうしようもないハンデを背負ってしまったなと思います。さらにもう一つ不安な材料が気性です、バゴの産駒でかなり掛かりやすい気性です、道悪や内枠で前に壁を作ることができれば折り合いがつくのですが、馬群の外を回すようだと行きたがってしまう可能性が高いと思います。 

☆ワグネリアン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路39.7-12.9、単走持ったまま、バランス良い。

昨年はアルアインに道を作ってもらう形で3着に好走しました、福永騎手自身が馬群を捌いたわけではないので、今回内枠でうまく捌けるのかどうか大きな不安材料です。この馬はノーザンファーム生産で休み明けでも好走実績が豊富なので、ジャパンカップ以来ですが全く不安はありません。やはり不安材料は騎手で、福永騎手は今年はっきりと調子は良くありません、特に重賞での複勝率は昨年0.319、今年0.143と複勝回収率も22%で低空飛行です。

X ロードマイウェイ ・心肺機能は高く、パワーはも高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路39.2-13.0、単走持ったまま、バランス良い。

前走だけでなくチャレンジCで出遅れていることが大きな不安材料です、ゲートの中で大人しく待っていられなくなっていて、ゲートが開くタイミングによってはうまく出ることもありますが、タイミングが悪いと金鯱賞やチャレンジCのように後方からになってしまいます、この馬が出遅れるようだと、ステイフーリッシュがドスローからのL2最速戦にしてしまう可能性が高く、後方からでは勝負にならないと思います。前走の最終追い切りでは舌を出して走っていたので集中力が足りないように見えました、今回は舌を出してはいなかったので休み明け2走目で上積みは期待できると思います。 

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