2019年セントライト記念 気になる馬評価。その1。

<サトノルークス>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。

・トップスピードの質は不明、持続力は高い。

”すみれS”ではスローバランスを先行、L2最速戦にして押し切り、後半58.9でまぁまぁ。”500万条件”では平均バランスを中段から、直線前が壁になるがバテ差しで1着。”皐月賞”では平均バランスを後方からになり凡走。”ダービー”では離れた追走集団の先頭から実質スローバランス、直線は伸びず。

「セントライト記念へ向けて」好材料:休み明けでフレッシュ、距離適正、騎手強化。悪材料:特になし。

心肺機能とパワー、持続力は結構高い物を見せていて、すみれSではL4から11秒台に入れて押し切っているし、500万条件でも平均バランスを中段の前から押し切っている、さすがにL2以降12秒台に落としているが、息の入らない流れを押し切った心肺機能は高く評価しないといけない。現状ではトップスピードの質は見せていない、先行して押し切るレースを続けているので溜めれば斬れる可能性はあるが、お姉ちゃんのタッチングスピーチやお兄ちゃんのムーヴザワールドも、どちらかというとトップスピードの質は高くなかった。皐月賞の大敗は初輸送と、何を思ったか後方からの競馬をしたことが原因だと思うし、ダービーも休み明け3走目で短期間に2度の関東輸送で疲労が原因の可能性がある、ディープインパクト産駒なので疲労には弱いはずだからね。

好材料は休み明けでフレッシュな点、ノーザンF生産馬なので休み明けでも不安はないですね。疲れやすいディープインパクト産駒であることを考えれば、疲労の少ない時の方が期待は膨らみます、すみれSが2カ月の間隔開けで快勝していますから、休み明けも問題ないはず。そのすみれSで2200mの距離を勝っているので、距離適正も抜群ですね、ディープインパクト産駒は2200mの成績も優秀です。ついでにコース適正も中山コースと阪神内回りは非常に相性の良いコースですから、阪神内回りのすみれSを勝っていることはプラスの評価です。騎手は池添騎手から川田騎手へ乗り替わり、大きなプラス材料だと思います。500万条件で1度乗っているだけでなく、勝っているわけですから川田騎手もいいイメージで乗れるはず。

悪材料は特にないですね、もちろん3歳馬でサンプルが少ないので、休み明けで全く走らない、夏を超えて成長しなかったなど不安な点はありますが、データからそれらを推測することはできないので、ここは悪材料無しとしておきます。

<タガノディアマンテ>・心肺機能は高くない、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。 ・血統的に重馬場は合いそう。

”きさらぎ賞”ではスローバランスを後方から、L3から仕掛けて長くいい脚を使って2着。”スプリングS”では平均バランスを中段後ろ外から、直線はバテ差しで4着まで。”皐月賞”では平均バランスを後方から、4コーナーで大外を回してロスが多かったが6着まで。”京都新聞杯”ではややスローバランスを先行、4F戦で5着まで、休み明け4走目の疲労も考えられる。”ダービー”では離れた追走集団の後方から実質スローバランス、直線は伸びず。

「セントライト記念へ向けて」好材料:コース適正。悪材料:休み明け。

スローバランスでは良いんだけど、トップスピードの質も高くはないので京都新聞杯では苦戦した、もちろんこの時も休み明け4走目で疲労はあったはずだが、相手弱化で勝ち切らなければいけないレースだった、まぁステゴ系は相手が弱くなると取りこぼすところがあるが。皐月賞では平均バランスを後方からになり自身はスローバランス、3,4コーナーで大外を回した割には、よく頑張ったなと思ったが、上位4頭には離されている、この辺りがトップスピードの足りない部分かな。お父さんのオルフェーブルは不良馬場のダービーを勝ち、重馬場の凱旋門賞で2年連続2着、おじいちゃんのキングカメハメハも重馬場のすみれSを圧勝しているので、血統的に重馬場は期待が持てる。

好材料はコース適正で、中山コースは皐月賞で上位4頭にはやや離されたが6着とまずまず、ただスプリングSの4着は相手を考えるとあまり評価はできないかな。悪材料は休み明けで、この馬は非ノーザンF生産馬なので、休み明けから走ってくるかは未知数、何しろまとまった休みを取るのが始めてで、デビューから使い詰めだったからね。きさらぎ賞の前に2カ月間隔が空いたが、この時が2着なのでここをどう考えるか。今回は4カ月弱の間隔になるし、あまり参考にはならないと思う。

<ニシノデイジー >・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁで、持続力は高い。・掛かる。

”札幌2歳S”ではハイペースバランスを中段から、直線バテ差しで1着、この時の3着がクラージュゲリエ。”東スポ杯”ではスローバランスを中段から、直線では馬群を割って1着。”ホープフルS”ではスローバランスを中段から、直線前が空かずにサートゥルナーリアに瞬発力で見劣り3着。”弥生賞”では平均バランスを中段からかなり掛かりながら、直線はジリジリしか伸びず、この時が休み明け。”皐月賞”では平均バランスを中段から、掛かっているのに外に出す謎騎乗で凡走。”ダービー”では離れた追走集団の中段から実質スローバランス、直線は内からスムースに伸びたが4着まで。

「セントライト記念へ向けて」好材料:コース適正。悪材料:騎手、休み明け。

札幌2歳Sが強かった、ハイペースバランスを後方から勝ち切っている、これで心肺機能の高さ、持続力の高さを見せている。東スポ杯では内枠から直線で詰まりながらも差し切って1着。ホープフルS、弥生賞の2レースは内枠から掛かりながら、直線勝負に行くも詰まってしまう。それでもホープフルSではL1で瞬発力見せて3着までは来ている、もちろんサートゥルナーリアには見劣ったが、レース内容は良かったと思う。

で問題の皐月賞、詰まった反省からなのか掛かっているのに馬群の外に出してしまい凡走。馬群の外からでは掛かって勝負にならないのはこのレースで露呈してしまった。重馬場の弥生賞でも掛かっていたので、馬具などで矯正したいところですね、もしくは去勢かな~・・・。東スポ杯では2カ月強の間隔開けでプラス12㎏だったにも関わらず、まぁまぁのトップスピードと高い持続力を見せたし、ホープフルSではサートゥルナーリア程ではないが、まぁまぁの瞬発力も見せている。気性だけが不安材料になる馬ですね。

好材料はコース適正で、ホープフルSは詰まってしまったが3着と見せ場十分だったし、弥生賞も重馬場にもかかわらず掛かってしまい、直線で一杯になってしまったので、4着まで落ちたのはコースの問題ではないはず。悪材料はこの馬を制御できていない勝浦騎手の継続騎乗ですね、皐月賞は論外ですが、弥生賞でも掛かってしまいなす術がなかった。休み明けは2カ月強の間隔空けの東スポ杯を勝ってはいるが、4カ月弱の間隔は初めてなのでどこまで仕上がて来られるか。