2022年中山記念 全頭評価。その1。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<アドマイヤハダル>・心肺機能は不明、パワー有る、瞬発力やや低い。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 稍重でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。
アイビーS 4着 ややスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。
エリカ賞 1着 スローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに押し切り1着。
若葉S 1着 スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り快勝。
皐月賞 4着 平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。
ダービー 17着 スローバランスを中段の後ろから、向正面で中段のやや前まで上がり、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。L4から11秒台の前半に入り、これを外からだったので直線早々に苦しくなった。
2021年ディセンバーS 5着 スローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線入り口で前が壁になり5着まで。瞬発力の低さを見せた。
2022年白富士S 2着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。持続力の高さを見せた。
総評
新馬戦ではスローからの4F戦で持続力を見せた。アイビーSではトップスピードの質が高くないことを見せた、直線入り口ではすぐ後ろに居たオーソクレースに外から差されている。エリカ賞ではL2最速11.1、ここでは抜け出していないのでトップスピードの質はまぁまぁまで。若葉Sではスローからの4F戦で快勝、L2 の11.1で先頭に立ったので自身ギリギリ10秒台に入った感じ。皐月賞では中段の内目を通したが、直線で外に出した分のロスだけ3着を取りこぼした感じの負け方。キレッキレのトップスピードの質ではなく持続力とパワーを見せた。

ダービーではスローからの5F戦で、3,4コーナーも外からだったのでかなり苦しいレースだった、L4から11秒台の前半に入ったので、AT値を超えてしまった感じ。2021年ディセンバーSでは中段の前からで、直線入り口で前が壁になりスムースに追い出せなかった。これで前を差せなかったので再加速に手間取っていて、瞬発力が高くないことを見せた。2022年白富士Sではスローバランスだが中緩みのない展開で、中段のやや前から直線スムースに伸びて2着と、持続力の高さを見せた。L3の10.9とL2の11.4では差を詰めていないので、トップスピードの質はまぁまぁまで。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で皐月賞で4着、エフフォーリアには離されたが、2着のタイトルホルダー、3着のステラヴェローチェには0.1差なので高評価で良いと思う。ディセンバーSでは直線入り口で前が壁になったので、度外視して良い。悪材料はクラス負けの危険で、明け4歳世代が強いので大きな不安はないが、古馬の重賞は初めてなので若干の不安はあるかな~。

適性:松-

<ウィンイクシード>・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

”2019年TVh賞”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り3着まで。”2019年オールスターJ”では稍重で平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。”2019年福島記念”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線粘ったが4着。”2019年ディセンバーS”ではスローバランスを中段の前から、終始最内を回して直線入り口でやや前に詰まりスムースさは欠いたが2着。”2020年中山金杯”ではややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し2着、5Fロンスパになりトップスピードの質が問われなかった。”2020年日経賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で失速して凡走、この時が休み明け。”2020年福島民報杯”では重馬場でハイペースバランスを離れた追走集団の中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。”2020年七夕賞”では重馬場で平均バランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが5着まで。”2020年札幌日経OP”ではスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが8着。”2020年福島記念”では平均バランスを離れた中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに5着。”2020年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに5着。”2021年中山金杯”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年中山記念”では平均バランスを後続を離して2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年福島民報杯(新潟)”では不良馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが凡走。”2021年関越S”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し2着。”2021年ケフェウスS”では重馬場でスローバランスを逃げて凡走。”2021年カシオペアS”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが6着まで。”2022年中山金杯”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

<心肺機能について>2019年TVh賞、オールスターJが平均バランスで悪くない競馬、特にオールスターJでは先行して押し切っているので、稍重だったことも含めて心肺機能はまぁまぁ。2019年福島記念が4着だったが良いレースだった、ハイペースバランスを中段の前から進めて直線粘った、この時は休み明けだったので4着でも高評価だと思う。2019年中山金杯でも後半5Fのロンスパで、シッカリと2着を確保した、心肺機能を生かしてのロンスパ対応だと思う。2020年日経賞ではガタガタの消耗ラップを中段の前から、L1で一杯になっているので一定ペースで走った方が良いタイプだと思う。2020年福島民報杯ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段やや前から、自身平均バランスくらいのはずで3着に好走しているので、ここでも心肺機能は見せている。 2021年中山記念では平均バランスを離して2番手先行、これで僅差3着に粘ったので心肺機能を見せた。2021年福島民報杯では不良馬場まで悪化して超ハイペースバランス、中段のやや前からで自身もハイペースバランスだったので、ここまで速くなると苦しくなるんだと思う。

<パワーについて>中山コースでの好走歴があるので、パワーは有る。 2021年中山記念でL1の坂もしっかり粘って3着しているので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>2019年ディセンバーSではスローバランスを中段の前から、直線入り口でスムースさを欠いて2着だった、立て直してからの加速は良くなかったので、瞬発力には期待できない。 

<トップスピードの質について>トップスピードの質は低く、2019年TVh賞では差せず差されるで中段からでは勝負にならないことを見せた。2020年ディセンバーSではスローバランスをスタート出たが中段まで下げてしまい、直線スムースだったが当然伸びずに凡走した、三浦騎手のペース認識の悪さが出てしまったので、改めてトップスピードの質が低いことを見せた。2021年カシオペアSでは中段の前からで、L2の10.7には下り坂もあって対応できたが、Ⅼ1が11.8なのでここで切れ負けした感じ。

<持続力について>心肺機能と被るが2019年中山金杯が好内容で、5Fロンスパをしっかりと2着に好走した。2021年中山金杯ではスローバランス2番手先行、4F戦になり直線スムースだったが3着まで、1,2、4着馬が軽ハンデで自身よりも2㎏以上軽かったので、3着でも高評価だと思う。2021年関越Sではスローバランスを先行、4F戦を粘って2着しているので持続力を見せた。 

<その他について>スタートが上手なので枠に関係なく楽に先手を取れるのは長所。休み明けはピリッとしない、この馬は非ノーザンF生産馬なので外厩はどうしても弱い、2019年福島記念は中段の前から、ハイペースバランスで心肺機能を生かせたが4着、この時はハンデ戦で54㎏だったが57.5㎏のステイフーリッシュ、58.5㎏のミッキースワローにも差されているので、2か月半の間隔空けの影響だと思う。2019年五稜郭Sでも3か月半の休み明けで凡走している。2020年日経賞でも休み明けでピリッとしなかった、かなり厳しい消耗戦を先行しているので悪くはないが、L1で一気に垂れているのは休み明けの影響もあったと思う。2020年七夕賞は休み明けで5着だった。2020年福島記念でも3カ月強の休み明けで5着、平均バランスを中段やや前からなので、展開は合っていたがピリッとしなかったのは休み明けの影響だと思う。

意外な闘志を見せたのが2019年ディセンバーSで直線入り口でスムースさを欠いたが、外のアンノールトを弾いてコース確保、そこから立て直してジリジリ伸びていた。この地点でレースを投げ出してもおかしくなかったので、マンハッタンカフェ産駒の割には揉まれ弱くはない。2020年福島民報杯では舌を出していながら3着、集中していれば1着もあったのか、それとも舌を出していても関係ないのか。2020年札幌日経OPでは休み明け2走目で走り頃だったが、57㎏が堪えたのかL1で一杯になってしまった。実は駒ケ岳特別で同コースを3着していて、53㎏の斤量で1.2秒速い走破時計だったので、斤量負けの可能性が高いと思う。

2021年中山金杯ではL1で軽ハンデの馬に一気に交わされてしまった、マンハッタンカフェ産駒なので、2000mは1F長かったかもしれない。2021年福島民報杯ではゲートの中で煩くやや出遅れ、普段は大人しいので雨が降っていたことが原因かもしれない。2021年ケフェウスSでは重馬場でスローバランスを逃げたが凡走、L1で減速率が大きくなったので1F長かった。2022年中山金杯でもL1で減速率が大きくなったので、距離適性が2000mから1F短くなっている可能性がある。

好材料はコース適性で、昨年のこのレースで3着に好走。2019年のディセンバーSでも2着があるし、近走の負け方を見ても2000mでは1F長い印象があるので好相性。悪材料は特になく、間隔も2カ月弱でギリギリ大丈夫だと思うし、松岡騎手も前走差しに回って届かなかったので、もう少し前へ行くと思うので、展開的にも不安は少ない。

適性:松-

<カラテ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

”2020年八丈島特別”では不良馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2020年柏崎特別”では重馬場でハイペースバランスを離れた追走集団の中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年神奈川新聞杯”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年2勝クラス”では稍重でスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2021年若潮S”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて1着。”2021年東京新聞杯”ではややスローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線L1まで前が壁だったが、空いてから伸びて差し切り。”2021年安田記念”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線全く伸びずに凡走。”2021年関屋記念”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。”2021年京成杯AH”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが5着まで。”2022年ニューイヤーS”では稍重で平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。“2022年東京新聞杯”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。

「中山記念へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。

<心肺機能について>2020年八丈島特別では不良馬場でハイペースバランス、自身は中段からだったがこれでもハイペースバランスに入っていて、上がり最速で差し切りは心肺機能が悪くないことを見せた。2021年東京新聞杯では中段の前から差し切り、このレースは中緩みの無い一本調子のペースで、L1まで前が壁だったが流れていたために差し切った。

<パワーについて>2020年中山2勝クラスではL1の坂で差し切り、トゥザグローリー産駒らしいパワーを見せた。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>2020年神奈川新聞杯では平均バランスを後方から、自身はスローバランスで心肺機能は問われていないが、直線全く伸びていないのはトップスピードの質が低いからだと思う。2021年関屋記念では中段からスムースに伸びて2着、L2の11.2の地点でも差を詰めているので、やや高いトップスピードの質を見せた。2022年東京新聞杯では押して押して促していたが中段のやや後ろから、直線はスムースだったがトップスピードの質では見劣っている。

<持続力について>2020年若潮Sでは中緩みの無い平均バランスを、中段やや前から押し切り圧勝している、ただL1は12.4まで落としているので持続力はやや高い。2021年京成杯AHでは中段から、直線スムースだったがすぐ後ろに居た1㎏軽いグレナディアガーズに差されているので、持続力の差が出てしまった。2022年ニューイヤーSでは平均バランスで中緩みのない展開をバテ差し、Ⅼ1が12.5まで落ちているので持続力の高さを見せた。

<その他について>非ノーザンF生産馬で外厩は期待できない上に、1流厩舎ではないので休み明けは良くない。2020年柏崎特別では休み明けで凡走。トゥザグローリー産駒らしく中山適性が高い。2021年東京新聞杯では1400mのような中緩みの無いペースを差し切り、消耗戦になっていないので前に居た分だけ楽だったはずで、恵まれた感が強い。2021年安田記念では休み明けで凡走、中間アクシデントもあったようで力を出せず。

好材料はコース適性で、中山コースは好走多数なので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、重賞ではGⅢで結果を出しているが、2021年東京新聞杯で2着に下したのがカテドラルで、GⅠやGⅡでは結果が出ていない馬。前走の東京新聞杯でも決して一線級相手ではなったが3着までなので、GⅡで勝負になるかは不安。距離適性も久々の1800mで、未勝利戦で2000mを勝っているが血統的にも延長は不安ですね。スタート後の二の足が遅くポジションが悪いので、内枠に入ると危険が増すと思う。

適性:竹-

コメント

  1. はむはむ より:

    みややさん、こんにちは。明日のレース楽しみですね今回はアドマイヤハダルの取捨がポイントのような気がします。枠も外枠ですし、1800mはちょっと忙しいのでは?と。ダノンも本番を見据えた仕上げでしょうから、ハダルが飛んだら高配当かな?とか期待しますけど、いかがですか?

    • みやや より:

      はむはむさん、こんばんは
      大逃げしそうな馬が居ますから、仕掛け所を間違えると届かない可能性もあるかと思っています。
      ダノンは仕上げが不安ですね。