2022年阪神大賞典 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<シルヴァーソニック>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
緑風S 3着 スローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。持続力は見せた。
ジューンS 1着 スローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。持続力を見せた。
2021年オクトーバーS 5着 稍重でハイペースバランスを離れた追走集団の中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。休み明けの影響。
2021年ステイヤーズS 3着 スローバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。
2022年万葉S 3着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。持続力を見せた。
緑風Sではスローからの6F戦、コースと馬場状態を考えると実質4F戦くらい、終始すぐ内に居たアイアンバローズにゴール前で差されたので、持続力で見劣ったが、高い持続力は見せた。ジューンSではスローからの5F戦を2番手先行、実質3F戦で直線一旦前に出られたアンティシペイトを差し返したので、トップスピードの質では若干見劣ったが持続力を見せた。2021年オクトーバーSでは稍重でハイペースバランスを離れた追走集団の中段の前から、自身はスローバランスで心肺機能は見せていない。L1で後ろから一気に交わされているので、持続力を発揮できなかったことは、休み明けの影響だと思う。この馬は社台F生産馬なので休み明けは悪材料になりそう。

2021年ステイヤーズSでは3番手先行、この時逃げていたのが緑風Sで先着されたアイアンバローズで、この時も差せなかったので持続力で見劣った。2022年万葉Sではスローからの5F戦を中段のやや前から、このレースは一度も11秒台の前半に入らなかったので、トップスピードの質は問われていない、純粋に持続力が問われて3着に好走。この時の1着マカオンドールは52㎏で3㎏、2着レクセランスは54㎏で1㎏軽かったので、3着でも高評価で良いと思う。

「阪神大賞典へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、昨年の松籟Sで3着があるので、コース適性は高いはず。悪材料はクラス負けの危険で、ステイヤーズSで3着があるので大きな不安はないが、アイアンバローズには2度負けているので、それ以上の評価はできないかな。

適性:竹

<シロニイ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
2020年六社S 2着 稍重でハイペースバランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。自身スローバランスだったはずで、L4から11秒台に入った感じなので持続力は見せた。
2020年西宮S 9着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。3,4コーナーでも押して押してズブさを見せたし、L2の11.0には追走一杯でトップスピードの質が低いことを見せた。
2020年グレイトフルS 4着 スローバランスをやや離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに4着。3コーナー入り口では前に追いついていて、L2最速戦で0.7の加速に反応できずに出し抜かれているので、瞬発力の低さを見せた。
2021年迎春S 11着 スローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。スタートで寄られて後方になったし、前半13秒台の時に動かなかったので、トップスピードの質で見劣った。
2021年松籟S 4着 平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに4着。中盤で大きく緩んでロンスパになったが、L2の0.5の加速に対応できず、坂上で後ろから差されてしまった。
2021年阪神大賞典 4着 重馬場でややスローバランスを2番手先行から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びなかった。
2021年天皇賞(春) 16着 ハイペースバランスを3,4番手先行から、3,4コーナー内目を回して4コーナーで一杯になり凡走。
2021年宝塚記念 13着 スローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年万葉S 6着 ややスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが6着まで。L1で見劣って差されている。
2022年松籟S 9着 スローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
総評
2020年六社Sでは稍重でトップスピードの質を問われず、先行出来たことで持続力が活きた。2020年西宮Sと2021年迎春Sではトップスピードの質で見劣り、中段から差しに回ってしまうと勝負にならないことを見せた。瞬発力の低さを見せたのが2020年グレイトフルSと2021年松籟SでL2で加速を強いられると対応できない。2021年阪神大賞典で長距離適性を見せた、ただしこの時は内よりも外の方が馬場が良かったので、終始内を回してしまった分だけ伸びなかった。

2021年天皇賞(春)では先行して4コーナーで一杯、クラス負けもあるが、前半が速過ぎて心肺機能が足りなくなった感じ。2021年宝塚記念ではスローバランスを中段からで4F戦になり凡走、L4から11.5に入って息切れしてしまったのでAT値の低さを見せた。2022年万葉Sではややスローバランスを2番手先行、4コーナーで先頭に立ち直線スムースだったがⅬ1で差されている。5F戦なので持続力で若干見劣った感じ。2022年松籟SではL3から11.4-11.5と速いラップを求められれて対応できず、トップスピードの質で見劣り。

「阪神大賞典へ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、万葉Sで6着だが0.4差なので3000mは好相性。悪材料はクラス負けの危険で、昨年は4着だが3着ナムラドノヴァンから0.6秒も離されたので、このクラスでは苦しい。

適性:梅

<タイセイモナーク>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質は低く、持続力はやや高い。

レース名 着順 内容
201年尾張特別 1着 平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースにバテ差し1着。平均バランスでL6からペースアップしているので持続力は見せた。
2020年万葉S 2着 スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。この時51㎏、向正面では1着タガノディアマンテと同じ位置に居たが、L2で一気に引き離されたのでトップスピードの質が高くないことを見せた。
2020年松籟S 7着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。直線入り口ではすぐ前に居た1着トーセンガンビーナに大きく見劣ったので、トップスピードの質が低い。
2021年迎春S 16着 スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線全く伸びずに凡走。
2021年松籟S 2着 中盤緩んだ平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。L2で出し抜かれているので瞬発力の低さを見せた。
2021年阪神大賞典 11着 重馬場でややスローバランスを3番手から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。4コーナーで一杯になったので、斤量負けと道悪適性の無さが出た感じ。
2021年古都S 2着 スローバランスを逃げて2着。
2022年万葉S 9着 ややスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年松籟S 4着 スローバランスを逃げて4着。
総評
トップスピードの質が低いバテ差しタイプだが、2021年松籟Sでは押して押して先行、これでトップスピードの質が低いことを問われない展開にしたが、今度はL2で出し抜かれてしまった。後半6Fのロンスパには対応したので、心肺機能と持続力は見せている。ただし54㎏だったので斤量には注意が必要。2021年阪神大賞典では4コーナーで一杯、道悪適性とクラス負けが出た。2021年古都Sではスローバランスを逃げて2着、4F戦でL1で差されているので持続力で見劣り。2022年万葉Sでは中段のやや前から、直線L2で一杯になったので5F戦で持続力で見劣り。2022年松籟Sでは逃げたがL1で失速したので、持続力がやや下がってきた感じ。

「阪神大賞典へ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、古都Sで同コース2着なのでコース適性は良いはず。悪材料はクラス負けの危険で、昨年は11着だし、まだ6歳だが持続力が落ちてきた感じなので、このクラスでは苦しいかもしれない。

適性:梅