<アドマイヤビルゴ>・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。 ・小柄な馬で斤量負けする。
レース名 | 着順 | 内容 |
若葉S | 1着 | スローバランスを離れた追走集団の中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。 |
京都新聞杯 | 4着 | ハイペースバランスをバラケタ中段のやや前からで、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったがジリジリまでで4着。 |
ムーンライトH | 1着 | スローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。この時はスローからの3F戦。 |
アンドロメダS | 1着 | 平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り1着。この時は4F戦。 |
日経新春杯 | 10着 | スローバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
2021年大阪杯 | 9着 | 重馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 |
総評 | ||
京都新聞杯ではハイペースバランスをメイン集団の前からで、自身はスローバランスだったので心肺機能は問われていない、これでL1で一杯になったのは持続力の問題かも。アンドロメダSでは4F戦を差し切っているので、持続力は持っている可能性が高い。日経新春杯が10着に凡走、このレースを勝ったのがショウリュウイクゾで、ムーンライトハンデで下した馬。日経新春杯とムーンライトハンデを比較すると、斤量が逆になっている。ムーンライトハンデはショウリュウイクゾ56㎏、アドマイヤビルゴ54㎏、日経新春杯ではショウリュウイクゾ53㎏、アドマイヤビルゴ56㎏なので、小柄な馬であることを考えると斤量負けの可能性が高い。2021年大阪杯では重馬場で中段から、斤量負けなのか心肺機能の問題かは不明だが、クラス負けもあったと思う。 |
「エプソムCへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、斤量負け。
好材料は距離適性で、2000m前後で好走しているし、新馬戦で1800mを勝っているので実績はある。悪材料はクラス負けの危険で、前走の大阪杯はGⅠなので仕方ないが、日経新春杯が10着で勝負になっていない。ムーンライトHと同じコースだったし、2着に下したショウリュウイクゾが1着であることを考えると、違いは斤量だけ。なので56㎏以上になると斤量負けする可能性が高いと思う。
適性:梅
<アルジャンナ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
”新馬戦”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに差し切り。”東スポ杯2歳S”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”きさらぎ賞”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。”毎日杯”では稍重でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”ダービー”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年洛陽S”ではスローバランスを少頭数の中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず4着。”2021年マイラーズC”ではハイペースバランスをな離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になって追い出しが遅れて2着まで。
「エプソムCへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:なし。
<心肺機能について>毎日杯が稍重でややハイペースバランス、自身中段からで平均バランスには入っていたはず、サトノインプレッサには差されたがシッカリと2着は確保した。元々持続力の高さは見せていたが、稍重で平均バランスをL1まで踏ん張っているので心肺機能はまぁまぁ。
<パワーについて>阪神の坂をものともしないで上がってきているので、パワーは十分にある。
<瞬発力について>東スポ杯2歳Sでコントレイルの加速に付いて行けなかった、コントレイルのL2が10.8なのでアルジャンナは恐らく11.0くらい、この区間は上り坂なので11.0でも悪くはないが、コントレイルに見劣ったのは事実でまぁまぁの評価が妥当だと思う。
<トップスピードの質について>ここでも東スポ杯2歳SのL2でコントレイルに見劣っている、きさらぎ賞でも中段から進めて前を捕まえきれなかったのは、トップスピードの質が高くない証拠で、キレッキレではないが低くもない、やや高いという評価でいいと思う。2021年マイラーズCでは直線待たされてから伸びて2着、上がり最速でトップスピードの質はやや高いものを見せた。
<持続力について>新馬戦から高い持続力を見せていて、東スポ杯2歳SでもL1はコントレイルと同等だった。毎日杯ではL1でサトノインプレッサに差されたが、むこうは血統的に道悪が得意の可能性が非常に高いので、十分武器になる持続力は見せた。
<その他について>瞬発力はまぁまぁの部類でどうもズブイ印象がある、もう一点気になるのが左回りの方がスムースな感じがすること。新馬戦、きさらぎ賞、毎日杯と好走しているが直線でフラフラしている、手前の関係なのか右回りだとどうもバランスが悪い。ダービーでは体調の問題もあったようでL1で一杯になり凡走、早熟の可能性も。
この馬はノーザンF生産馬だが休み明けがピリッとしない、きさらぎ賞でも3着だったし、2021年洛陽Sでも5着と届かなかった。2021年マイラーズCで2か月半の間隔で2着に好走、この間隔がギリギリ。
好材料はコース適性で、2歳時だが東スポ杯2歳Sで2着がある、1着コントレイルには5馬身離されたが、3着のラインベックに対して4馬身離しているので、このコースは好相性だと思う。長い直線が良い感じですね。1800mも毎日杯で2着、きさらぎ賞で3着なので、コース適性だけでなく距離適性も好材料で良いはず。悪材料は特にないが、勝ち切れないんですよね~。まぁ前走の内容を見ても「先頭に立ちたくない病」を患っている感じではないので、新馬戦以来1着が無いのは偶々だと思う。
適性:松
<エアアルマス>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。
レース名 | 着順 | 内容 |
京都1000万条件 | 2着 | スローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。直線入り口ですぐ後ろに居たエントシャイデンにトップスピードの質で見劣った。 |
クリスマスキャロル賞 | 7着 | 稍重でスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。スローからのトップスピード戦では良さが出ない感じ。 |
阪神1000万条件 | 4着 | スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず。前が33秒台を使う展開だったので、トップスピードの質が高くないことは見せたが、L1までジリジリは差を詰めたので持続力の高さは見せた。 |
天神橋特別 | 1着 | スローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線L2まで前が壁になったが空いてから一気に伸びて快勝。このレースはL3が11.0で最速なので、前が壁だったが待たされてはいない、L2からは持続力を発揮している感じの勝ち方。 |
錦S | 5着 | 平均バランスを少頭数の中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線詰まってしまい凡走。L1標識で追えなくなってしまい一瞬待たされている、そこから差を詰められなかったので瞬発力の低さを見せた。 |
2021年京王杯SC | 平均バランスをやや離れた追走集団の中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。マイナス16㎏だったし、控えてしまい力を出し切れていない。 | |
総評 | ||
芝ではトップスピードの質が高くないので、差しに回って届かないレースが多かった。ダートでは太秦Sで心肺機能の高さを見せている。 |
「エプソムCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:芝適性。
好材料はなし、悪材料は芝適性で、条件戦では芝で結果を出しているが、2勝クラスまでで3勝クラスでは錦Sで5着まで。前走の京王杯SCは調教抜群だったが10着、これが馬体重のマイナス16㎏の影響なのか、それとも単に芝のスピードに対応できなかったのかだが、後者だと思うのでここでは苦しいと思う。
適性:梅