2019年チャンピオンズC 全頭評価。その2。

<キングズガード>・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”2016年武蔵野S”ではややハイペースバランスを中段から、直線スムースだったがジリジリまでで4着、トップスピードの質はまぁまぁ。”2017年根岸S”ではハイペースバランスを後方から、直線スムースだったが4着まで、トップスピードの質でカフジテイク、エイシンバッケンに見劣り。”2017年フェブラリーS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、直線スムースだったが伸びずに凡走。”2017年みやこS”ではハイペースバランスを後方から、4コーナーで馬群に取り付き直線外から伸びたが3着まで。”2017年チャンピオンズC”では平均バランスを最後方から、4コーナー最内を回して馬群に取り付いて直線内からスムースだったが8着まで。”2018年フェブラリーS”ではハイペースバランスを最後方から、直線前が壁になって追い出しが遅れて6着まで。”2019年シリウスS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナーで外から捲り追い込みに行ったが5着まで。”2019年みやこS”ではハイペースバランスを後方から、4コーナーから捲り追い込みに行って2着。

「チャンピオンズCへ向けて」好材料:コース適正。悪材料:クラス負けの危険。

ゴールドドリームと一緒に走ることが多く比較するとトップスピードの質、瞬発力で見劣ってしまう。2016年武蔵野S、2017年フェブラリーS、2017年チャンピオンズCで同じような位置から直線に入りトップスピードの質で見劣り。2018年フェブラリーSで直線前が壁になったこともあり、瞬発力で見劣っている。持続力の高さは2019年みやこSで見せているので、ハイペースバランスでトップスピードの質を問われない展開になれば台頭する。

好材料はコース適正で、2017年チャンピオンズCが8着だが、0.5差なので悪くはないと思う。脚質的に直線が長い方が良いので、末脚を生かせる展開になれば。悪材料はクラス負けの危険で中央のGⅠでは勝負になっていないので、このクラスでは苦しいと思う。

<クリソベリル>特性はまだ不明。

”2018年新馬戦”では平均バランスを中段から、3コーナーから捲り追い込みに行って圧勝。”2019年500万条件”では平均バランスを中段から、3コーナー過ぎから捲り追い込みに行って圧勝。

「チャンピオンズCへ向けて」好材料:連勝中の勢い。悪材料:クラス負けの危険、砂を被った時のリスク。

3歳馬で現状分かっているのでは持続力の高さとまぁまぁのトップスピードの質というくらい、気になる点もあって砂を被ると嫌がるような仕草があることですね。新馬、500万条件を外から捲り追い込みにって圧勝しているし、ジャパンDDでも外からねじ伏せてしまった。初の古馬戦になった日本テレビ盃でも外からねじ伏せて圧勝している、ただ相手は一線級ではなかった。

ジャパンDDや日本テレビ盃のスタート直後に、砂を被って嫌がる素振りを見せたのは気になる点で、内枠に入って終始砂を被った時に、投げ出すことが無いかが未知数な点でしょうね。

好材料はデビューからここまで連勝中で、全て圧勝している。前走の日本テレビ盃では一線級ではなかったが古馬を圧倒したし、勢いのまま勝ち切ってしまう可能性はある。悪材料は初めて古馬の一線級との対戦になる点で、クラス負けの危険はあると思う。内枠に入って終始砂を被った時に投げ出す可能性もあると思う。

ゴールドドリーム>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は高い。

・トップスピードの質は高く、持続力はまぁまぁ。

”2016年武蔵野S”ではややハイペースバランスを中段から、L2まで前が壁になってから追い込んで2着、この時が休み明け。”2016年チャンピオンズC”ではややハイペースバランスを中段のやや前から掛かり気味、終始外を回して直線スムースだったが伸びあぐねて凡走。”2017年フェブラリーS”ではハイペースバランスを中段から、4コーナーでスムースに外に出し直線早目先頭から押し切り1着。”2017年チャンピオンズC”では平均バランスを中段やや後ろから、4コーナーで中目を確保して直線スムースに伸びて差し切り。”2018年フェブラリーS”ではハイペースバランスを中段の後ろから3,4コーナー外を回して直線伸びたが2着。”2019年フェブラリーS”では平均バランスを中段から、4コーナーから中目を回して直線外からスムースに伸びたが届かず2着まで。

「チャンピオンズCへ向けて」好材料:休み明け2走目、ルメール騎手継続騎乗。悪材料:インティとの相性。

この馬の武器はトップスピードの質と瞬発力で、L2だけのラップならこの馬以上のラップを踏める馬はそう居ないと思う。好走したフェブラリーSとチャンピオンズCは全て同じようなレースをしていて、中段やや後ろから4コーナースムースに進路を確保しておいて、L2で瞬発力を生かして一気にトップスピードに乗せる、ここでほぼ勝負を決めてしまうのがこの馬の勝ちパターン。

2018年、2019年フェブラリーSはハイペースバランスと平均バランスで全く違う展開だったが、この馬自身は同じ弱点を露呈してしまった。それが持続力で、低い訳はないが高い訳でもない。まず2018年だがこの時は超ハイペースバランスを中段の後ろから、このペースになると追走に苦労していて押っ付け通しだったが、中盤までには馬群に取り付き4コーナー外からスムースに直線に入った、ただ直線入り口から追い出していてL2標識過ぎではすでに先頭に立っていた、これで押し切れると思ったがさすがにL1で垂れてしまい2着、外からゴールドドリームを目標にしたノンコノユメに差されただけでなく、内からインカンテーションにも迫られてしまった、この時のL1が12.8なのでトップスピードを3F持続するのは無理なんだと思う。2019年は平均バランスからL3で11.6、L2で11.4を踏まれてインティに出し抜かれた、これを中段から直線スムースに伸びたが捉えきれずに2着だった。この時のL1が12.4なのでインティ自身は落しているが、L3から11秒台に入ってしまい持続力がやや足りなくなった感じ。

この馬はノーザンF生産馬だが休み明けがピリッとしない、地方の盛岡マイルCSに3年連続出走しているがいずれも休み明けで5着、2着、3着とピリッとしなかった。過去の例からは2か月半迄の間隔なら好走してくる。

好材料は休み明け2走目になる点で、ノーザンF生産馬だが休み明けがピリッとしないのでここは良い間隔で出走できる。2017年に勝っているレースなのでコース適正は良いし、マイルでは前半やや忙しい感じを見せているので、1800mへの距離延長はプラス材料だと思う。ルメール騎手の継続騎乗も当然好材料ですね。悪材料としてはインティとの相性があると思う、メンバー見てもレースを作るのはインティの豊騎手、今年のフェブラリーSでまんまと出し抜かれてしまったし、スローペースにまでは落ちないと思うが、平均ややスローくらいで馬群が一塊のなかL3から11秒台に入る流れになると、持続力でやや足りなくなるかもしれない。