グァンチャーレと池添騎手の実績に誤りがありましたので、訂正しました。
<イベリス>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く持続力は高い。・休み明けでも走る。
”さざんか賞”では平均バランスを逃げ切り、スタート今一歩も二の足が速くすんなり逃げ体勢、中緩みを作らない一本調子のラップで押し切り。”フィリーズレビュー”では稍重の平均バランスを先行、L2最速戦にはしっかり反応したがL1で落としたところを差されて僅差の4着。”アーリントンC”ではややスローバランスを逃げ切り、ここもL2最速戦に持ち込み逃げ切り。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを逃げて凡走、2F目に10.4というラップを踏んでL5,L4を緩める謎騎乗ではどうにもならない。”2019年セントウルS”ではややハイペースバランスを中段の前から、直線外からミスターメロディーに何度もぶつけられて狭くなりながら、L1バテ差しで3着。”2019年スプリンターズS”ではハイペースバランスを3,4番手先行、直線入り口で一杯になり凡走、この時が激走後。
「阪神Cへ向けて」好材料:間隔空けてフレッシュ、コース適正、距離適正。悪材料:特になし。
現状では心肺機能と持続力が高いタイプで、トップスピードの質と瞬発力は高くない。アーリントンCでややスローバランスを逃げて1着だったが、L3から上手く11秒台に入れられたし、やや高速馬場を前半47.4とユッタリ入れたこともマイルで好走できた要因だと思う。当日は蓬莱峡特別1000万条件で1:47.1が出る馬場なので、走破時計もそこまで評価できないかな。さざんか賞でも平均バランスだが34.4-34.6とかなり遅かったので、案外スピードは持っていないのかもしれない。NHkマイルCでハイペースバランスで飛ばして凡走しているのは、オーバーペースで仕方ないが、高速馬場で前半が速くなった時は不安がある。
1200mで改めて良さが出たのが2019年セントウルSで、レコードタイムが出るほどの超高速馬場を中段の前から、直線で何度もぶつけられながらL1バテ差して来たのはスプリント適正だと思う、まぁお姉ちゃんがベルカントなので血統でしょうね、ミスターメロディーに再三外からぶつけられても怯まなかった辺りは、高評価ですね。スプリンターズSの凡走からは、疲労への弱さが懸念される、この時は休み明け2走目だったが、前走のセントウルSでレコードタイムを3着に激走した反動の可能性が高い。
好材料は2か月半の休み明けで、前走は休み明け2走目でセントウルS激走の反動がモロに出てしまったので、間隔を空けてフレッシュな状態は良いと思う。セントウルSを3着に好走、この時の1着がタワーオブロンドンだし2着ファンタジストとは半馬身差だったのでコース適正は非常に良い。1400mの距離もフィリーズレビューで0.1差4着だし、アーリントンCでマイル戦を逃げ切っているので問題ないと思う。悪材料は特になく福永騎手へ乗り替りになるが、短距離戦だし大きな不安はないかな~。
<キャプテンベリー>”2018年市川S”ではほぼ平均バランスを中段の後ろから、4コーナー外からスムースに直線に入ってバテ差し1着、持続力を見せた。”2019年ニューイヤーS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、4コーナー外を回して直線はスムースだったが2着、ハイペースバランスで自身も平均バランスくらいからのバテ差し、持続力と心肺機能の高さを見せた。”2019年ダービー卿CT”ではハイペースバランスを中段の後ろから、4コーナー外目から直線スムースだったが凡走、ドーヴァーとの着差や走破時計からこの辺が限界かも。”2019年谷川岳S”ではスローバランスを中段やや後ろから、直線中目からジリジリ伸びたがトップスピードの質で見劣り凡走。”2019年パラダイスS”では稍重でスローバランスを中段から、直線外からスムースだったがトップスピードの質で見劣り凡走。”京成杯AH”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段から、終始外を回して直線L1で一杯になり凡走。”2019年信越S”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の後方から、直線は中目からジリジリで凡走、トップスピードの質で見劣り。
「阪神Cへ向けて」好材料:・・・。悪材料:クラス負けの危険。
1600万条件のロードカナロアMでハイペースバランスをバテ差しで2着しているように、心肺機能は高く持続力もある、この時の1着がプロディガルサンで同じ57㎏だったことを考えてもクビ差は高評価。同じ中山でハイペースバランスだったのがニューイヤーSでバテ差し2着、平均バランスだったのが市川Sでバテ差し1着だった。ダービー卿CTも同じ中山マイル戦でハイペースバランスだったが、この時は凡走している、ドーヴァーを物差しにすればニューイヤーSとさほど差のない着差だったし、走破時計からもこの辺が限界だと思う、マイルでは1分32秒台後半が限界で勝ったフィアーノロマーノは1:31.7だから、完全にクラス負けだと思う。
トップスピードの質が低いことは谷川岳S、パラダイスSで見せていて、スローバランスを中段から差し届かずだった、特に谷川岳Sでは走破時計も1:32.8だったので、時計的な限界もあったと思う。2019年京成杯AHで追走一杯になって凡走、2019年信越Sでは後方からになりトップスピードの質で凡走と、このクラスでは苦しい事を露呈している。クロフネ産駒の牡馬なので重賞では期待薄。
好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、リステッドクラスのニューイヤーSで2着があるがそれ以降は全く好走していない。クロフネ産駒の牡馬なのでこのクラスでは厳しいと思う。
<グァンチャーレ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
・スクリーンヒーロ産駒でギヤチェンジは苦手、一本調子に3F戦以上に持ち込むか、前半からハイペースの消耗戦で台頭する。
”2019年洛陽S”ではスローバランスを中段の前から、L2最速戦に反応して1着。”2018年キャピタルS”ではスローバランスを中段から、L3最速10秒台に入る流れを押し切り、この時に2着がタワーオブロンドン。”2019年マイラーズC”ではスローバランスを逃げ切り、スローからの後半ハイペースの持続力勝負で良さが出た。”2019年安田記念”ではややスローバランスを2番手から、直線でアエロリットに並ぶがL1で垂れてしまい4着、逃げていれば2着は有った展開だった。”2019年スワンS”では平均バランスを中段から、直線入り口で前が壁になりコースが空くまで待たされて5着まで。”2019年マイルCS”ではスローバランスを最内の3番手から、直線最内を突いたが馬場が悪く伸びずに8着。
「阪神Cへ向けて」好材料:距離適正、騎手強化。悪材料:初コース。
2019年マイラーズCが大金星の2着で、ダノンプレミアムには交わされたが、重賞馬のパクスアメリカーナ、インディチャンプは押さえたし、本調子ではなかたっとは思うがケイアイノーテックとモズアスコットはGⅠ馬だからね、この2頭は離している。もちろん高速馬場でとんでもないスローペースだったことが勝因だけど、同じ展開になればこういったメンバー相手にも勝負できることは証明した。
この傾向はOPだが2018年キャピタルSでも見せていて、スローバランスを中段から上り32.9で持続力を見せて1着、もちろん直線大きく外に寄れて他馬に迷惑をかけてしまったのは褒められない。この時の2着が外からスムースに走ったタワーオブロンドン、タワーは直線スムースならかなり強いことは京王杯SCで見せたから、スローバランスになれば一線級相手にも勝負になることはここで見せた。
2019年安田記念でややスローバランスを2番手先行して、粘って4着だった、トップスピードの質では見劣ったが持続力の高さは見せた、もちろん大きな不利を受けた有力馬が多くいたし、その内の1頭アーモンドアイには1馬身半離されているので、このクラスでは上位安定という程ではない。マイルでは2019年京都金杯や2018年洛陽Sで平均やハイペースバランスでやや甘くなっているので、心肺機能はまぁまぁのレベルだと思う。2019年スワンSで中段から直線入り口で前が壁、コースが空いてからじわっと伸びた瞬発力はまぁまのものを見せた。2019年マイルCSではスローバランスになり、馬場の悪い最内を突いたこともあり伸びず、スローバランスではトップスピードの質で見劣る。
好材料は距離適正で1400mは2018年スワンSで3着、2019年スワンSは平均バランスで直線不利があり5着だったので距離に不安はない。松岡騎手の騎乗停止で池添騎手に乗り替わり、過去4回騎乗して1着1回2着3回と好相性。悪材料は阪神内回りが初めてのことくらいでしょう。
<グランアレグリア>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは程々、瞬発力は高くはない。
・トップスピードの質は高く持続力はとても高い。
・休み明けでも走る。
”新馬戦”ではスローバランスを先行して圧勝、この時の2着がダノンファンタジー。”サウジアラビアRC”ではスローバランスを大きく出遅れるがリカバリーして2番手で先行、直線はL2で抜け出し圧勝、直線では明確に甘くなっているので、リカバリーの為に前半から足を使うと終いが甘くなるのかも。”朝日杯FS”ではスローバランスを先行して、直線アドマイヤマーズに寄られて怯むも踏ん張り3着、坂で苦しくなってクリノガウディ―に差されているので、パワーが足りないかも、この時は初輸送。 ”桜花賞”ではスローバランスを中段の前から、L3の下りで一気に仕掛けて勝負を決めてしまった、レコード決着だがかなりのスローバランスで前半楽をしている。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを中段の前から、直線では前が壁になり外の出そうとダノンチェイサーにぶつかり、4着入線も5着に降着、ルメール騎手も制裁、前半のハイペースで一杯になっていた可能性は高く、今後のペースが不安になる。
「阪神Cへ向けて」好材料:距離適正。悪材料:ハイペースバランスへの対応、前走回避の影響。
どうしてもサウジアラビアRCの終いの甘さが気になる部分、出遅れてリカバリーしたことでレース自体はスローバランスも自身では平均くらいにはなっているはず、目視だが1秒程度の出遅れで補正すると自身の800m通過は47.3になり、平均バランスになっている感じだった、これで上がり34.0は立派と言えば立派だが・・・。NHKマイルCもハイペースバランスを自身平均くらい、これで直線狭くなって降着になる程だったが、L2からは前が開いていてL1まではまぁまぁの粘りを見せたがL1から明確に落としてしまった。なのでマイルに限っては心肺期のがまぁまぁの評価。
朝日杯FSでは内枠から先行して、直線でアドマイヤマーズにプレッシャーを掛けられて怯んでしまった、この時は初輸送もあったし2歳のこの時期に牡馬との対戦でもあったので可哀想な面はあったが。強かったのが桜花賞で、スローバランスを中段の前から進め、L3の下りで捲り追い込みに行って圧勝してしまった、L3で10.8を出したトップスピードの質とL1も11.5で纏めた持続力はかなり高い。
好材料は距離適正でNHKマイルCでL1までは踏ん張っていたので、1400mは初めてになるが距離適正は良さそう。もちろんルメール騎手の継続騎乗は好材料。悪材料はハイペースバランスへの対応で、NHKマイルCでも自身平均くらいだったので、牡馬混合GⅡで自身もハイペースバランスになった時に対応できるかどうかは未知数。阪神コースは桜花賞を勝っているので輸送を含めて問題ない。休み明けでも走るのは桜花賞で見せているが、今回は予定していたスプリンターズSを左前脚の不安で回避しているので、この影響がどこまであるかが未知数。