<ヒルノマリブ>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは不明、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。
”新馬戦”ではハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜けだし圧勝。”すずらん賞”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線バテ差し2着まで。”ファンタジーS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず。”白菊賞”ではスローバランスを中段から、かなり掛かっていて3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったが届かず3着。”紅梅S”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー最内を回して直線内からスムースに差し切り。
「桜花賞へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:休み明け、クラス負けの危険。
<心肺機能について>新馬戦がハイペースバランスを、先行して押し切っているのでタイムは平凡だが心肺機能は評価していいと思う。
<パワーについて>現状では不明。
<瞬発力について>スローバランスだった紅梅SのL2で0.5秒加速しているので、悪くはないが高いという程ではない。
<トップスピードの質について>スローバランスだった紅梅Sで差し切っているが、最内をロスなく回して直線もスムースだった割に上り34.8と物足りない。ファンタジーSでも、ハイペースバランスだったが後方から進めて届かずなので、トップスピードは評価できない。
<持続力について>先行してしまえばしぶとい脚を使えるのは新馬戦や紅梅Sで見せていて、持続力は高いはず。
<その他について>この馬は非ノーザンF生産馬なので、休み明けは不安がある。ゴールドアリュールの産駒ということで、芝の上級条件ではスピード負けの危険はあると思う。
好材料は見つけにくく、悪材料は3カ月弱の休み明けになること、この馬は非ノーザンF生産馬なので、休み明けでどこまで仕上げられるかは不安材料。ファンタジーSでレシステンシアに完敗しているので、このクラスでは苦しいと思う。
<フィオリキアリ>・心肺機能はやや低い、パワーある、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”新馬戦”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー最内を回して直線内からスムースに抜け出し差し切り。”赤松賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”つわぶき賞”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったがジリジリまで。”春菜賞”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線ドン詰まりでレースにならず。”京都1勝クラス”では稍重でスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに差し切り。”アネモネS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線バテ差し2着。「桜花賞へ向けて」好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。
<心肺機能について>つわぶき賞、1勝クラス、アネモネSと平均、ハイペースバランスでレースをしている、これで良かったのがアネモネSで後方からバテ差しで2着まで持ってきた。もちろん後方からだったので自身はややスローくらいのはず、これでは心肺機能が高いとは言えないと思う。
<パワーについて>アネモネSで中山の坂をグイグイ上ってきたので、パワーは十分あるはず。
<瞬発力について>現状では不明。
<トップスピードの質について>新馬戦こそ上り3F33秒台を出してきて、L2が11.0だったので高いのかと思ったが、この時はかなりのスローバランスで高速馬場だったので、あまり過剰評価はしない方が良いと思う。赤松賞でもスローバランスを後方からで、直線スムースだったが伸びなかったのはイメージが悪い。その後のレース振りからも、キレッキレのトップスピードの質ではなく、パワーでねじ伏せるようなバテ差しが得意そう。
<持続力について>アネモネSでハイペースバランスをバテ差ししているように、持続力は高いものを見せている。
好材料は無し、悪材料はクラス負けの危険で、赤松賞ではシャインガーネットに完敗、アネモネSでも2着に好走したが相手を考えるとここでは期待できない。
<マジックキャッスル>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。
・トップスピードの質は高く、持続力は高い。
”新馬戦”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”サフラン賞”ではスローバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがマルターズディオサに差され2着。”ファンタジーS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースにバテ差し2着。”クイーンC”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに伸びて2着。
「桜花賞へ向けて」好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。
<心肺機能について>新馬戦で平均バランスを中段の前から進め圧勝している、1200mでL3が緩んでいるがL1まで11秒台でしっかりだった。
<パワーについて>サフラン賞で中山の坂を克服しているので、パワーは十分ある。
<瞬発力について>サフラン賞でL3からL2で0.7の加速をしている、この時はほぼ先頭に並ぶような位置に居たので、この加速ラップは自身のものと見て良いと思う。ただ外から勢いを付けてきたマルターズディオサに一気に並ばれてしまったので、出し抜くほどのモノは見せられなかった。
<トップスピードの質について>サフラン賞のL2が11.2なので瞬間的に高いトップスピードの質は見せた、ファンタジーSでも自身のL2は11秒台前半に入っているはずなので、高く評価していいと思う。
<持続力について>クイーンCで中段の後ろから2着に好走したことで、高い持続力を見せたと思う。特にL1でミヤマザクラを追い詰めているので、11秒ジャストくらいを出している可能性が高い、この時は高速馬場だったことと、追走集団の先頭に居たミヤマザクラがL2標識の手前まで追い出さなかったために、ミヤマザクラを捉えきれなかったが、タイミング次第では逆転したいてもおかしくなかった。
<その他について>この馬は社台F生産馬なのでノーザンF生産馬ほど外厩は信用できない、2か月半の間隔開けだったサフラン賞がL1差されて2着、3か月半の休み明けだったクイーンCでは届かず2着と、間隔空けてしまうとピリッとしない。
好材料は距離適性で、前走のクイーンCが良い内容で1着のミヤマザクラが楽なレースをしていたし、こちらは休み明けだったのでマイルは合っていると思う。お母さんのソーマジックが桜花賞3着なので、距離適性だけでなくコース適正も期待できる。同じく前走クイーンCが休み明けでピリッとしなかった、というか良いレースをしているが更なる上積みを期待できる。悪材料は特になく美浦の国枝厩舎所属だが、ファンタジーSで輸送もクリアーしているし、浜中騎手への乗り替りもフォーリー騎手からなので悪材料ではない。
<マルターズディオサ>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
”新馬戦”ではスローバランスを逃げて2着、この時の1着がウーマンズハートで圧勝されている。”未勝利戦”では平均バランスを後方から、終始最内を回して直線内からスムースに伸びて1着、持続力の高さを見せた。”サフラン賞”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線差し切り1着、トップスピードの質はまぁまぁ、持続力の高さも見せた。”2019年阪神JF”ではハイペースバランスを4番手先行、3,4コーナーやや外目を回して直線スムースだったが2着まで、心肺機能と持続力は見せた。”チューリップ賞”ではややスローバランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに押し切って1着。
「桜花賞へ向けて」好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手不安。
新馬戦では逃げて2着だったが1着ウーマンズハートには圧倒されてしまっている、この時点でトップスピードの質には疑問もあったが、未勝利戦で後方から追い込んで勝ち切った、終始最内を回して直線もインコースがポッカリと空いたので恵まれた感もあるが、持続力の高さは見せている。サフラン賞では捲り追い込みに行って差し切った、トップスピードの質もまぁまぁの物を見せたので、溜めた方が良いんだと思う。この辺りはキズナの特性が出ている感じ。2019年阪神JFではハイペースバランスを4番手先行、3,4コーナーでやや外目を回したこともあり直線スムースだったが伸びずに2着、溜めた時の爆発的な末脚は出せなかった。チューリップ賞ではスタート五分、そこからペースが上がらなかったために徐々に上がって行って2,3番手で先行、3,4コーナーは上位3頭の中で一番外を回して押し切った、スタートが速くないので毎回先行できるかは疑問が付く、その上で持続力の高さを見せたし休み明けでも意外にしっかりしていた。
好材料はコース適性で阪神JF2着、チューリップ賞1着とこのコースと好相性、この2レースはハイペースバランスとスローバランスと、異なる展開で好走したことも好印象。この馬は非ノーザンF生産馬なので休み明けには不安があったが、前走休み明けで勝ち切っている、それでも上積みには期待したい。悪材料は騎手で田辺騎手の継続騎乗、阪神JF、チューリップ賞と結果は出しているが、今期芝重賞での複勝率0.200なのでそこまで信用できる騎手ではないかな~。