2021年阪神C 全頭評価。その4。

<アストラエンブレム>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はあまり高くなく、持続力は高い。

・マイルがベストで1800までなら何とか。

”2017年京都金杯”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して馬群に取り付き、直線スムースに外目に出しだが届かず4着まで、持続力は見せた。”2017年大阪城S”ではスローバランスを中段の後ろから、L4から11秒台に入る流れをL1でバテ差し1着、パワーと持続力見せた。”2017年メイS”ではスローバランスを中段の前から、直線ミルコが余裕を見過ぎて追い出しが遅れて、前のタイセイサミットを差せず2着、トップスピードの質は高くはない。”2017年エプソムC”ではスローバランスを3,4番手先行、直線スムースだったが2着まで、持続力は見せた。”2017年新潟記念”ではスローバランスを中段の前から、直線は外からスムースだったが2着まで、トップスピードの質が高くない。”2017年毎日王冠”ではスローバランスを最後方から、全くレースにならずに凡走、休み明け4走目の疲労かも。”2018年大阪城S”ではスローバランスを中段の後ろから、直線スムースだったが全く伸びず、この時が去勢手術明け。”2018年メイS”ではハイペースバランスを中段から、直線やや待たされたがジワジワ伸びて5着、心肺機能の高さはまぁまぁ。”2018年巴賞”ではスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びたが、すぐ後ろに居たナイツオブナイツに刺されて2着。”2018年札幌記念”では稍重でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線伸びずに凡走、すぐ前に居たサングレーザーに対してⅬ1で明確に見劣ったので、距離だと思う。”2018年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線はL1まで前が壁、L1で進路が空いてからバテ差しで3着まで。”2019年東風S”ではややスローバランスを中段やや前から、4コーナーから外に出してバテ差し2着まで、持続力とパワーは見せた。”2019年新潟大賞典”ではスローバランスをやや離れた追走集団の先頭から、L1で失速して凡走、明らかに距離の影響。”2019年巴賞”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナーで中目を回して直線バテ差し4着まで、心肺機能と持続力を見せた。”2019年ディセンバーS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線一杯になり凡走。”2020年洛陽Sでは稍重で平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが、差せずに差されて3着。”2020年東風S”では稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年谷川岳S”ではスローバランスをやや離れた中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2020年関屋記念では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年京成杯AH”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年ラピスラズリS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2021年オーシャンS”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年高松宮記念”では重馬場でややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年安土城S”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になり凡走。”2021年キーンランドC”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが5着まで。”2021年京阪杯”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線では前が壁になり凡走。

「阪神Cへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険、騎手不安。

2017年の毎日王冠後に去勢手術を受けて、トップスピードの質が更に落ちた感じを受ける。元々トップスピードは高くはなかった、2017年の大阪城Sでは上り32.8で差し切っているが、スローからの4F戦でトップスピードの質というよりも持続力で勝ち切った感じだった。元々持続力は高かったし、2017年のエプソムC、新潟記念でも見せていた。持続力に関しては今も健在で、2018年ディセンバーS、2019年東風S、2019年巴賞でも見せてきた。ただ2019年新潟記念でL1明確に失速しているように、適性距離は1800まで、ベストはおそらくマイルだと思う。ダイワメジャー産駒なので、2000m以上はどうしたって長かったはず、それを馬場とミルコの腕で持たせたようなレースもあった。ダイワメジャー産駒らしいところは疲れやすい点もあって、毎日王冠が休み明け4走目で走る気を失くしていた感じ、この凡走が原因で去勢されたのかどうかは定かではないが。

2019年ディセンバーSではスローバランスを中段からで、3,4コーナー外から早目に上がって直線入り口では中段の前だったが、そこで一杯になり凡走、この時が休み明け。2020年洛陽Sでは稍重で平均バランスを中段のやや前から、前々の競馬で持続力を生かしたが、トップスピードの質で見劣り。2020年東風Sでは稍重で中段の前から、ハイペースバランスで自身もハイペースバランスに入っていたはずで心肺機能は見せた。直線でもしっかり持続力を生かしていたので、馬場も味方したが心肺機能と持続力、パワーを高いレベルで見せてきた。2020年谷川岳Sではスローバランスを中段やや前から差し切り、この時は3F戦で持続力が活きたし、直線ですぐ後ろに居たエントシャイデンのコースを殺してのものなので、あまり高く評価すべきではないと思う。

2020年関屋記念ではギリギリ平均バランスでかなり速かった、これで中段から全く伸びなかったので、心肺機能の低さを見せてしまった。2020年京成杯AHでは中段やや前から、このレースは上位5頭が全て前に行った組で、この馬のトップスピードの質では差せなかった。ただしL2辺りから手応えが悪くなっていたので、距離適性が短くなっている可能性はある。2020年ラピスラズリSではハイペースバランスを後方から、バテ差しが決まって1着だったが、この時は騸馬8歳のニシオボヌールが2着だったので、レースレベルも含めて嵌った感が強い。2021年オーシャンSでは中段やや後ろから伸びずに凡走、前残りの馬場でバテ差しの展開にならなかった。2021年高松宮記念では後方から追走一杯、重馬場でややハイペースバランスで消耗してしまった感じ。

2021年安土城Sでは中段やや後ろからだったが、直線入り口から前が壁になり加速できず、直線入り口ではすぐ横に居たシヴァージが2着なので、コース取りの悪さが出た。2021年キーンランドでは中段のやや後ろから、4コーナーでスムースに外に出したが、トップスピードの質で見劣り5着まで。2021年京阪杯では中段のやや後ろから、3コーナーで中段の後ろまで下がっている。直線入り口から前が壁になり伸びずに凡走、外に出す意識が全くないような騎乗。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、重賞では勝負にならない。1200mから1600mまで好走歴があるので、1400mは守備範囲だがOPまでですからね。騎手不安も大いにあって、前走も直線でワザと詰まるような騎乗だった、西村騎手の継続騎乗で大きな悪材料。

適性:梅

<シヴァージ>・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高い、持続力もまあまあ。

”テレビ静岡賞”ではややハイペースバランスを3,4番手先行、3,4コーナー外目から進め直線先頭に立ったがゴール前で差されて2着、持続力がやや足りない感じ。”2018年貴船S”ではハイペースバランスを2番手先行、直線先頭に立ったが差されて2着。”2018年御影S”ではハイペースバランスを2番手先行、直線は先頭に立ったがゴール前で差されて3着。”2019年播磨S”ではハイペースバランスを中段から、直線は外からスムースにバテ差し2着。”2019年鳴門S”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー外を回して直線外からスムースだったが差し切れずに2着。”2019年立夏S”ではハイペースバランスを2番手先行、直線スムーズに抜け出し先頭に立ったがゴール前で差され3着。”2019年秋嶺S”では平均バランスを先頭から2、3番手に下げて折り合い、直線入り口で前が壁になってしまい追い出しを待たされ、トップスピードの質と持続力でやや見劣り4着。”2019年神無月S”では重馬場でハイペースバランスを離れた追走集団の前から 、直線はスムーズに伸びて1着。”2019年阪神C”では平均バランスを中段から、終始外目を回して直線スムースだったが馬場が悪く7着まで、芝でも力を発揮できている。”2020年淀短距離S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー最内を回して直線前が壁になり4着まで。”2020年北九州短距離S”では重馬場でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外から差し切り。”2020年高松宮記念”では重馬場で平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線良く伸びたが5着まで。”2020年函館SS”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず5着。”2020年セントウルS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線狭くなったが伸びずに凡走。”2020年スワンS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが5着まで。”2020年京阪杯”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず5着まで。”2021年シルクロードS”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて差し切り。”2021年安土城S”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて2着。”2021年パラダイスS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが届かず凡走。”2021年スプリンターズS”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて3着。”2021年京阪杯”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「阪神Cへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:騎手不安。

1600万条件を勝ち上がるのに8戦も要してしまったが、 そのうち7戦で3着以内と抜群の安定感を誇る。1400mを中心に使われてきたが良馬場では1F長い感じでゴール前で差されてしまうことが多い、 L2で抜け出してもL1で12秒台の後半までラップを落としてしまうので後ろから差されてしまいどうしても一着が取れなかった。持続力はまあまあという評価しかできない。 播磨Sで中段から差す競馬をして2着になっているが、この時は稍重で前半無理をしなかったことで足が溜まった感じはあった、ただこのレースは1着ファッショニスタに3馬身も離されているのでトップスピードの質を高くは評価できない。

1400ではハイペースバランスで好走しているので心肺機能は高いと思う、東京競馬場でもL1で落としているのでパワー不足で阪神の急坂を落としているのではなく、単に持続力が足りなくなって落としているだけなのでパワーは十分持っている。瞬発力の低さを見せてしまったのが秋嶺Sで直線入り口で前が壁になってしまい抜け出すのに手間取っていた、この時は稍重だったがマイル戦だったので距離も1F長かったかもしれない。良馬場では1200mが合っていそうだがスタート自体がそれほど速いわけでもなく、先行できなければトップスピードの質に不安があるので、現状では1400mが良いが持続力を誤魔化すためにも道悪の方が良いと思う。

芝に矛先を替えたのが2019年阪神Cで、平均バランスを中段の外から、直線は馬場の悪い外を走ったことで伸びなかったが、芝での適正を見せている。2020年淀短距離Sではスタートがイマイチで中段から、3コーナー入り口で外から前を塞がれてブレーキ、直線は前が壁になってから外に出してバテ差したが、平均バランスで前が止まらず4着まで。2020年北九州短距離Sでは重馬場でハイペースバランスを後方から、終始スムースな競馬で差し切り、重馬場でハイペースバランスになり消耗戦、当然トップスピードの質は問われていない。芝に替わって中段や後方からだと持続力を発揮しているので、前半ゆったり入れば心肺機能に余裕が出るんだと思う。もちろんこのレースはレベルが低く高評価は出来ない、2勝クラスを勝ち上がったばかりのメイショウキョウジが2着、重賞では全く良いところがないイエローマリンバが3着なので、鮮やかな差し切りだったがレースレベルは低いと思う。

2020年高松宮記念で良い末脚を見せた、平均バランスを後方からで自身はかなりユッタリ入ったはずで、溜めて溜めて爆発させたことで強烈な末脚を見せてきた。上り3F33.1はグランアレグリアと一緒で最速タイ、前半から分散するよりも溜めて爆発させた方が良いのだと思う。2020年函館SSでも後方からで、直線スムースに追い込み5着までだった、スタートが悪くどうしても後方になってしまうので展開待ちになるが、1頭だけ目立った末脚を見せているのでトップスピードの質は高い。2020年セントウルSでは前残りの馬場を後方からで全くレースにならず、騎手が騎手だったので直線のコース取りも悪く、改めて直線スムースであることが好走条件であることを見せた。

2020年スワンSではスローバランスになってしまい届かず5着、上がり33秒台は出しているのでどんな展開でも末脚注意。2020年京阪杯ではややハイペースバランスを後方から、上がり最速タイだったが届かず5着、ややハイペースバランスで前が止まらなかった。2021年シルクロードSではスタート決めて中段のやや後ろから、ややハイペースバランスだったが馬場が荒れていて、消耗戦になりバテ差しが届いた。ただしこの時は56㎏で、2着のライトオンキューが57.5㎏、3着ラウダシオンが57㎏なので斤量には恵まれていた。2021年安土城Sではスタート良く中段から、これで2着までバテ差しで伸びてきたので悪いレースではないが、圧倒的な末脚を繰り出していないことからも、前半ある程度溜めた方が良さそう。

2021年パラダイスSではスローバランスを容認してしまい凡走、騎手のペース認識の悪さに足を引っ張られた。2021年スプリンターズSでは平均バランスを中段やや前から、スタートやや遅れたが押して押してリカバリー、この辺りは吉田隼騎手の好判断。直線も内からピクシーナイトを目標に伸びたが3着まで。2021年京阪杯では中段のやや前から、自身も平均バランスだったはずで、直線伸びなかったのは心肺機能で一杯になった可能性も。この日はAコース最終週で馬場が荒れていて、走破時計1:08.8とかなり掛かっていたので、先行勢は苦しかった可能性もある。

この馬は非ノーザンF生産馬だが外厩はノーザンファームしがらきを使う隠れノーザン、なので休み明けは苦にしない。2019年播磨Sが休み明けで2着に好走、2019年秋嶺Sでは4着に敗れているが、この時は直線入り口で前が壁になってしまったので度外視して良いと思う。2020年函館SS、2020年セントウルSでは3カ月弱の間隔空けで凡走したが、共に前残りの馬場だったので届かなかっただけ。2021年安土城Sも4カ月の間隔で2着に好走した。

好材料は距離適性で、今年の安土城Sで0.1差2着と好走している。前走は前が苦しい馬場状態だったし、巻き返しは可能だと思うが。悪材料は騎手不安ですね、吉田隼騎手はソダシショックから立ち直った感がない。スプリンターズSでは前に行って3着好走、前走もスタートが良く中段の前からだったが凡走、この結果から後方からになると届かない可能性が出て来る。

適性:竹

<タイセイビジョン>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質は高く、持続力も高い。 ・掛かるので内枠で。

”新馬戦”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線スムースに伸びて圧勝。”函館2歳S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー最内を回して直線内目から抜けて2着、脚を余している。”京王杯2歳S”ではややスローバランスを中段からやや掛かり気味、直線は中目から抜け出し圧勝。”2019年朝日杯FS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが2着まで。”アーリントンC”では稍重でハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線内からスムースに伸びて差し切り。”2020年NHKマイルC”では平均バランスを3番手先行、3,4コーナー最内を回して直線スムースだったが伸びきれずに4着。”2020年富士S”ではハイペースバランスを離れた追走集団のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2020年マイルCS(阪神)”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京都金杯(中京)”はややスローバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。”2021年京王杯SC”では平均バランスをやや離れた追走集団の中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年CBC賞(小倉)”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線一瞬詰まってしまい4着まで。”2021年セントウルS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず。”2021年スプリンターズS”では平均バランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年京阪杯”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。

「阪神Cへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険、騎手不安。

新馬戦ではハイペースバランスを外から捲り追い込みでねじ伏せてしまい圧勝した、心肺機能と持続力の高さを見せている。函館2歳Sもハイペースバランスで後方からだが自身平均バランスくらいでは入っている、これを終始最内を回して直線入り口でやや待たされてしまい、離された2着までだったが脚を余した印象が強く距離が短かった。京王杯2歳Sではややスローバランスを中段から進めて圧勝、直線でのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。特にトップスピードの質はL2で10.9くらいを出しているし、L2標識まで前が壁だったのでまぁまぁの瞬発力も見せている。一点引っ掛かったのがやや掛かっていたことで、1200mからの延長だったのでペースが遅かった可能性がある。2019年朝日杯FSではかなりのハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回した分のロスが大きかったが1着サリオスには完敗、L1でやや減速が大きかったので1400mがベストの可能性が高い。

アーリントンCでは稍重でハイペースバランスを後方からだったが、自身も平均かややハイペースバランスに入っていたはずで、これを差し切っているのは改めて心肺機能の高さを見せた。NHKマイルCでは平均バランスを先行、自身ややスローバランスに入っていたはずで馬場を考えると遅かった感じ。これでL2の坂で伸びを欠いているので1400mベストでマイルでは1F長いのかもしれない。もう一点考えられるのが疲労の影響で、この馬は休み明けは1着、休み明け2走目で2着以下というのを繰り返している、休み明け2走目なので肉体的な疲労というよりも、精神的な疲労の可能性が高く、フレッシュな状態の方が好走する可能性がある。

2020年富士SではL1から減速してしまって4着だった、このレースはハイペースバランスだが離れた追走集団のやや前で、心肺機能は問われていない。L1での失速を見ると距離適性が出た可能性が高い。2020年マイルCS(阪神)ではスローバランスを中段から、直線全く伸びずに凡走しているので、距離の可能性がある。2021年京都金杯(中京)ではややスローバランスだが、大きな中緩みがないペースで4着、この時はプラス22㎏だったので4着でも高評価。2021年京王杯SCでは平均バランスをやや離れた追走集団の中段の後ろからで掛かっていた、ルメール騎手が差しに回ったので届かない位置だったが、掛かって自滅しているので外枠は良くない。

2021年CBC賞では中段から、直線一瞬詰まってしまい4着だったが、スムースでも3着くらいだった。ヨカヨカが苦しくなって内に切れ込んだことでスペースが無くなったが、再加速は出来ているので瞬発力は見せている。2021年セントウルSではスタートでタイミングが合わず後方から、上がり3F2位の32.7で追い込んだが届かず凡走。2021年スプリンターズSでは平均バランスを後方から、スタートで遅れたうえに内からメイケイエールに吹き飛ばされて凡走。2021年京阪杯では中段の後ろから、3コーナーから捲り上がって直線スムースだが2着まで。後ろからエイティーンガールに差されているので、トップスピードの質で見劣った。

2020年マイルCS、2021年京都金杯、2021年京王杯SCで共に7枠、これで前半掛かっていたので外枠では折り合いが付かない。

好材料はなし、悪材料はクラス負けの危険で、前走GⅢで2着に好走したがGⅡになると好走歴無し。1400mは京王杯SCで凡走しているので、距離適性も良いと言えない。三浦騎手に手が戻ることもプラスではないですね。

適性:梅

<ダイメイフジ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

・間隔空けると良くないが使い減りしない。・1200がベスト。

”2018年ラピスラズリS”では平均バランスを中段のインから、直線ではL2最速戦になりトップスピードの質を生かして差し切り。”2018年安土城S”ではスローバランスを中段の後ろから、直線はL2最速戦で外に出して瞬発力とトップスピードを生かして差し切り、この時の2着がモズアスコット。”2019年阪急杯”では体重が減らずに凡走、1400も良くない。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスを中段から、バテ差しで3着、連闘で馬体がやや絞れた。”2019年高松宮記念”ではハイペースバランスを中段の後ろから、伸びない外を回して凡走、このクラスでは苦しい。”2019年京王杯SCでは0.3のややスローバランスを2番手先行、直線L1標識まで先頭列で粘っていたが、その後に明確に垂れて10着、1F長い。”2019年函館SS”ではほぼ平均バランスを3番手先行、L2でカイザーメランジェに瞬発力で見劣り、直線はトップスピードの質で見劣り4着。”2019年UHB賞”ではハイペースバランスを3,4番手から、直線はやや前に詰まったがジリジリ伸びて3着、1着リナーテにはトップスピードの質で見劣り、この時+10㎏。”2019年オーロカップ”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線ややバランスが悪く、ジリジリで7着まで、この時マイナス16㎏。”2019年京阪杯”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが早々に一杯になり凡走。”2020年大和S”では重馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年名鉄杯”では稍重で平均バランスを逃げて圧勝。”2020年オアシスS”ではハイペースバランスを逃げて凡走、L1手前で一杯になっている。”2020年栗東S”では重馬場でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で一杯になり凡走。”2020年函館SS”ではややハイペースバランスを逃げ、3,4コーナー最内を回して直線スムースに粘って2着。”2020年キーンランドC”では重馬場でややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年スプリンターズS”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線入り口で一杯。”2020年カペラS(ダート)”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが届かず4着。”2020年ギャラクシーS”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年カーバンクルS”では平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着まで。”2021年根岸S”では稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オーシャンS”ではややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年高松宮記念”では重馬場でややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オパールS”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線入り口で一杯になり凡走。”2021年ルミエールAD”では平均バランスを中段から、外からスムースだったが差し切れずに5着まで。”2021年ラピスラズリS”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「阪神Cへ向けて」好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

1歳上にダイメイプリンセス居るのだが、とても良く似ている。まず適正距離が1200、馬体重が安定しない、不思議なことに一緒に走ると隣の枠になるなど興味深い兄弟ですね。1400では安土城Sでモズアスコットを破っているが、この時はスローバランスを内目からスムース、対してモズアスコットは後方から大きく外を回されてのもの、加えて連闘で安田記念に挑むローテーで仕上げ切っていなかったはず。1400では良くないことははっきりしていると思う。

1200ではラピスラズリSでモズスーパーフレアを差し切って1着、この時はモズスーパーフレアが北村友一騎手で平均バランスにしてしまったので、モズスーパーフレアのレースにはなっていなかったが、トップスピードの質はまぁまぁの物を見せた。オーシャンSではハイペースバランスを3着、上位2頭にはやや離されたが4着のペイシャフェリシタは押さえ切った、ペイシャフェリシタは内枠を引くとやたら好走する馬なのでこれを抑えきったのは高評価だと思う。この時は持続力は見せたので、体調さえ良ければ重賞でも十分好走できるだけのポテンシャルは持っている。問題はその体調で、馬体重が平気で10kg以上増減してしまう、これはお姉ちゃんのダイメイプリンセスも一緒で、厩舎に問題があって仕上げには不安がある。休み明けが良くないのも厩舎の問題が大きく、これもダイメイプリンセスと一緒。

2019年オーロCでは平均バランスで中段やや前から、トップスピードの質で見劣り凡走した。2019年京阪杯では平均バランスを中段やや前からだったが、直線早々に一杯になり凡走した、敗因がよく分からない負け方で今後が大いに不安になる敗戦だった。2020年大和Sでは初ダートで中段からだったが、重馬場で前が止まらず後ろからトップスピードの質で切れ負けして凡走。この負け方からも中途半端な戦法は合わないと思う。2020年名鉄杯では平均バランスを逃げて圧勝、2着がテーオージーニアスなので高評価。2020年オアシスSではハイペースバランスを逃げて凡走、L1で一杯になったので距離適性の問題だと思う。2020年栗東Sではハイペースバランスを先行して凡走した。

距離適性がはっきりした感じで、芝でもダートでも前半が33秒台のハイペースバランスになると、1200mまでという事なんだと思う。2020年大和Sなんかプラス18㎏だから、距離適性以前に走れる状態ではなかったはず。2020年函館SSではややハイペースバランスを2着、ダートで逃げ・先行をして行き脚が付いた感じでスムースに逃げられたし、2番手のダイアトニック豊騎手がプレッシャーを掛けなかったことも好走理由だと思う、元々これくらいやれれて当然だが仕上げが雑で安定感がない。2020年キーンランドCでは前走から2カ月強の間隔開けでマイナス14㎏、当然のように凡走した。2020年スプリンターズSではスタート出たが出して行かずに中段のやや後ろから、2走続けてマイナス14㎏で走れる状態ではなかった。

2020年カペラSではダートでバテ差し4着まで、スタート出たが前に行く素振りも見せずに、届かず4着という結果は残念。騎手が過去のこの馬のダート成績を見ていないのだろう、前に行かないと3着以内は難しいはず。2020年ギャラクシーSでは中段やや前からで3コーナー入り口で狭くなった、これでリズムを崩したのか直線全く伸びずに凡走、砂を被ると良くないのかもしれない。2021年カーバンクルSでは平均バランスを中段から、直線スムースに伸びて2着だった、この時は57㎏を背負っていて、1着のレジェ―ロが51㎏だったので高評価で良いと思う。2021年根岸Sではスタート出して行ったが中段の前から、直線スムースだったが砂を被った影響か伸びずに凡走した。

2021年オーシャンSでは中段の前から進めたが凡走、調教が良くなく厩舎不安が出てしまった。2021年高松宮記念ではスタート出たが前に行けずに凡走。2021年オパールSでは先行したが、いつも通り休み明けで凡走した。2021年ルミエールADでは中段から、差しに回ると届かないことを見せた。2021年ラピスラズリSではスタート出たが下げて行って中段のやや後ろから、差しに回って当然伸びなかった。

好材料はなし、2018年安土城Sを勝っているが、スローバランスでOPなので好材料とまでは言えない。悪材料はクラス負けの危険で、重賞では好走歴がほぼないので、スーパーGⅡでは苦しいはず。スタートは良いのだが、下げて行ってしまうと届かないことも悪材料ですね。

適性:梅