2022年オーシャンS 全頭評価。その3。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<デトロイトテソーロ>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。 

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

レース名 着順 内容
周防灘特別 1着 ハイペースバランスを逃げ切り圧勝。心肺機能と持続力を見せた。
朱雀S 13着 稍重でハイペースバランスを逃げたが凡走。稍重でペースが速過ぎ。
北陸S 2着 ハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。持続力で若干見劣り。
みちのくS 1着 ハイペースバランスを逃げ切り。心肺機能を見せた。
2022年北九州短距離S 2着 稍重でハイペースバランスを逃げて2着。持続力で若干見劣った。
周防灘特別ではハイペースバランス逃げ切り圧勝、ただL1は12.5迄落ちたので持続力はやや高い位かも。朱雀Sでは稍重でハイペースバランス逃げて凡走、2F目で10.3なので稍重で速過ぎ。北陸Sではハイペースバランスを2番手先行、L4で11.7に緩めたことで後ろが押し上げられた、これでL1ゴール前で差されたので、トップスピードの質で見劣っただけでなく、持続力でも若干見劣った。

みちのくSではハイペースバランスを逃げ切り、中緩みを作らない消耗戦に持ち込んで押し切ったので、この展開がベストだと思う。問題は残り100mで減速率が大きくなってしまっていることで、持続力には若干不安がある。2022年北九州短距離Sでは稍重でハイペースバランス逃げて2着、このレースでも中緩みを作らない消耗戦に持ち込んでいるので、菅原騎手はこの馬の持ち味を手の内に入れている感じ。今回も残り100mで減速率が大きくなったので、持続力で若干見劣った。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料はコース適性で、中山は1勝クラスでタイム差無し2着に逃げ粘っているし、坂上ゴールの福島でも勝っているので好相性。この馬の特性を手の内に入れている菅原騎手の継続騎乗は好材料。悪材料はクラス負けの危険で、この馬はトップスピードの質で勝負できないので、中緩みのある展開にはしないはず、それでも近2走で残り100mで減速率が大きくなっているので、坂もあるし結構苦しいかもしれない。前走もビオグラフィーに差されているし、重賞で通用するかは未知数。

適性:竹-

<ナランフレグ>・心肺機能はやや低く、パワーはやや低い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

”2019年セプテンバーS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに5着。”2019年奥多摩S”ではスローバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースだったが届かず7着。”2020年浜松S”ではややスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線外からスムースに伸びて差し切り。”2020年シルクロードS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースに追い込み3着。”2020年春雷S”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに6着。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線内から外へサイドチェンジしたが伸びずに凡走。”2020年信越S”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2021年淀短距離S”では平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線前が壁になってから伸びて2着。”2021年春雷S”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線入り口でやや狭くなり伸びなかった。”2021年鞍馬S”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。”2021年TVh賞”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線ス入り口で詰まってしまい4着まで。”2021年朱鷺S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線進路変更したが凡走。”2021年セントウルS”ではハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年オパールS”では平均バランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線外に出すのが遅れて2着まで。”2021年タンザナイトS”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。”2022年シルクロードS”ではややハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:コース適性。

<心肺機能について>春雷Sではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、自身も平均バランスくらいに入っていて、直線スムースだったが伸びがイマイチ、後ろから一気に交わされているので心肺機能はあまり高くないと思う。

<パワーについて>中山ではダートを含めて3走して全て凡走しているし、奥多摩SでもL2の坂では前に付いて行くのがやっと、L1が坂上でここでジリジリ差を詰めているので、パワーはやや低いと思う。浜松Sは中京でL3が下り坂なので、勢いを付けられれば克服できそう、なので阪神は問題ないと思う。

<瞬発力について>2021年TVh賞では直線入り口で詰まって凡走、再加速に手間取る感じがあったので、瞬発力は低い。2021年朱鷺Sでも直線で進路変更して伸びなかった。

<トップスピードの質について>奥多摩SのL3,L2のレースラップが10.9でこれに追走しているので、高くはないが低くもないと思う。この時は1400では珍しい程のスローバランスだったし、浜松Sでも1200でややスローバランスなので、流れた時に速い上がりを使うには後方に位置しないとダメ。これがシルクロードSで後方からだったので、この馬のトップスピードの質では届かなかった。2020年信越Sでは平均バランスを後方からで届かず、トップスピードの質が高くないことを見せた。2021年鞍馬Sでは中段の後ろから2着、ハイペースバンスで4コーナーで内から外へスムースにコースを取れたので恵まれていた。2021年セントウルSではいつも通り後方かrだが届かず凡走、このクラスでは勝負にならない。2021年オパールSでは平均バランスを後方から2着、4コーナーで内を通して、直線入り口で外に出すのが遅れたために届かなかったが、上がり最速だし1着のサヴォワールエメは51㎏だったので、トップスピードの質は見せた。2021年タンザナイトSではややハイペースバランスの消耗戦を差しきり、4コーナーで最内を回して射程圏に入れて、直線スムースに差し切れた。2022年シルクロードSでは3,4コーナーで中目を回していることで、前との距離を詰められず届かず3着までなので、キレッキレのトップスピードの質は持っていない。

<持続力について>シルクロードSでは自身ややスローくらいのはずなので、あまり高い評価はできないがシッカリとL1まで伸びてはいるので、やや高いという評価で良いと思う。2021年淀短距離Sでは中段から進めて2着、直線前が壁になったがL1でしっかり伸びたので持続力は見せた。

<その他について>新潟、中京、京都での好走歴から、恐らく坂上ゴールを苦手にしている。2020年シルクロードSと2021年鞍馬Sは外枠で、直線外からスムースだった。2021年淀短距離Sでは内枠で中段から、直線で進路変更しているが、L1の減速地点だったので影響がなかった感じ。

好材料は距離適性で、1200mは好走多数で好相性と言うかベストな距離。悪材料はコース適性で、中山では0-0-0-4と好走なし、この馬は坂が苦手な感じがあって、阪神のようにL2の下りで勢いを付けられれば誤魔化せるが、中山の場合は下りが向正面で終わってしまうので誤魔化せないんだと思う。

適性:梅

<ビアンフェ>・心肺機能は高く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。

”新馬戦”では稍重で平均バランスを中段の前から、直線内目から抜けたが外からオータムレッド(阪神JF11着)に差されて2着。”未勝利戦”では稍重でややハイペースバランスを逃げて1着、心肺機能と持続力の高さはまぁまぁ。”函館2歳S”ではハイペースバランスを逃げて圧勝、2着タイセイビジョンが直線入り口でやや待たされたし脚色はタイセイの方が良かった。”京王杯2歳S”ではややスローバランスを逃げて2着、1着タイセイビジョンにはトップスピードの質で見劣り。”2019年朝日杯FS”ではハイペースバランスを逃げて凡走、残り150mまで先頭で踏ん張っていたので距離の可能性が高い。”2020年ファルコンS”では重馬場でハイペースバランスを離れた2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で失速して凡走。”2020年葵S”ではハイペースバランスを逃げ切り。”2020年セントウルS”ではハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー最内を回してここでやや控えて、直線スムースだったが5着まで。”2020年スプリンターズS”ではハイペースバランスを逃げ争いで凡走。”2021年オーシャンS”ではややハイペースバランスを逃げて3着。”2021年函館SS”ではハイペースバランスを逃げ切り。”2021年スプリンターズS”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが凡走。”2022年シルクロードS”ではややハイペースバランスを逃げて凡走。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:騎手不安。

新馬戦では平均バランスを中段から差しに行って抜け出したが、決定的なリードを奪えなかったこともありゴール前で差されてしまった。未勝利戦では逃げて良さを見せてきて、ややハイペースバランスを押し切っているので心肺機能は見せたが、L1で12.0まで落としているので持続力はまぁまぁ。これは続く函館2歳Sでも見せていてL1が12.4とかなり落としている、この時は2秒のハイペースバランスで後続の脚を削いでしまったので圧勝しているが、タイセイビジョンは上記のように力を出し切っていなかった。1F延長の京王杯2歳Sでは何を思ったかややスローバランスにしてしまった、当然直線ではトップスピードの質で勝るタイセイビジョンに圧倒されてしまった、それでも2着は確保したが騎手の判断には大いに不安にさせられる結果。2019年朝日杯FSではかなりのハイペースバランスを逃げて凡走、残り150mまでは先頭で踏ん張れたので1400mで見直し。

2020年ファルコンSでは重馬場で1400m以上の距離適性が求められた感じで、L1で失速して凡走した。休み明けの影響もあったかもしれない。2020年葵Sではハイペースバランスを逃げ切ったので、改めて心肺機能の高さを見せた。ただし2着のレジェ―ロにクビ差まで迫られたので、持続力はまぁまのレベルで良いと思う。2020年セントウルSでは3コーナー過ぎから控えてしまい、逃げたセイウンコウセイから2,3馬身間隔を空けた、これで差しに行ったが伸びずに5着だったので謎騎乗と言う他ない。

2020年スプリンターズSではゲート難が出てしまい、レース前に終わっていた。ハイペースバランスを逃げ争いになり大敗、今後もゲート難の不安を残した。2021年オーシャンSでは逃げて3着、去勢の影響で折り合いが付きマイペースで逃げられた。調教が緩かったのでその分差された感じもあるので、余裕残しの感じ。2021年函館SSでは逃げ切り、ハイペースバランスに持ち込み心肺機能と持続力の高さを見せた。2021年セントウルSを予定していたが、寝違えて出走取りやめ。2021年スプリンターズSでは平均バランスを2番手先行、ゲート入りに手間取り逃げ争いに行かなかったために、ペースが遅くトップスピードの質で見劣り。

2022年シルクロードSではややハイペースバランスで逃げて凡走、休み明けで57.5㎏もあったが、この馬はハイペースで飛ばしてこその馬で、前半33.6は遅過ぎて後半トップスピードの質で見劣り。

好材料はコース適性で昨年のこのレース3着、スタートで若干遅れたことで稍重だが2F目が10.7で、後続も足を使わされた。問題はL3で11.4に落としていまったこと。悪材料は騎手不安で、昨年のこのレースでも上記したようにL3で11.4に落としてしまった。前走のシルクロードSでも前半が遅かったし、2021年スプリンターズSでも逃げずに平均バランスにしてしまう大失態。ここでも逃げない可能性が高く、取りこぼす危険がある。

適性:竹+(馬だけなら松)

コメント

  1. そだしれいなす より:

    こんばんは。回顧コメントへの返し、ありがとうございます。大変勉強になりますm(__)m

    さて、ビアンフェの評価には笑いました。
    ファストフォースとどちらにコメントしようか迷いました。CBCレコードと同じ枠の③ファストフォースが筆頭でよさげかなあと思いますが、ビアンフェの調教もなかなか良いトビを維持しているので、不利枠のダメ元で思い切った切り込みをすれば一発あるのかなと思ったりします。むしろ大外の複勝率が特異的に高い感じで、割り切って突っ込んでくれたらなあと思ったり。
    ③⑭→②③④⑤⑦⑨⑩⑫(´・ω・`)

    • みやや より:

      ソダシさん、こんばんは。
      ファストフォースはリカバリーを早々に諦めちゃいましたね、ビアンフェもペース緩めちゃうし、騎手が揃わないと難しいですね。
      これ3連複当たりましたか?