2022年オーシャンS 全頭評価。その4。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<ビオグラフィー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。  

・トップスピ―ドの質は低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
小倉1勝クラス 7着 稍重でハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。この時は3カ月強の休み明けでプラス16㎏。稍重で前半33.1は速過ぎた感じ。
福島1勝クラス 1着 ハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し1着。2か月強の間隔でマイナス12㎏で絞れていた。
小郡特別 7着 ハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが凡走。L2で一杯になってしまったので前半32.9は速過ぎ。
豊橋特別 1着 不良馬場でハイペースバランスを逃げ切り快勝。道悪でハイペースバランスだが前半34.5でゆったり入れた。
淀屋橋S 1着 稍重でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。L1でのバテ差しが効いたので持続力の高さを見せた。
2021年京王杯SC 5着 平均バランスを逃げて5着。単騎で逃げられたので粘れたし、L1が12.1でユッタリ入れたことも良かった。
2021年CBC賞 11着 ハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線早々に一杯になり凡走。スピード負けした感じ。
2021年信越S 17着 重馬場でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。前半で息切れ。
2022年淀短距離S 6着 ややハイペースバランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
2022年北九州短距離S 1着 稍重でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。持続力を見せた。
総評
心肺機能は悪くないが前半が33秒台前半に入ってしまうと苦しくなる。トップスピードの質で勝負するタイプではなく、パワーと持続力を生かす展開が好走条件。ノーザンF生産馬だが二桁の馬体重変動が多く、好走したり凡走したりで馬体重を参考に出来ない。2021年CBC賞では超高速馬場で走破時計1:06.0、前半32.3を先行したが、直線早々に一杯になって凡走したので、心肺機能で見劣たっというよりもスピード負けした感じ。

2021年信越Sでは重馬場でハイペースバランス、2F目に10.3が出るほど前半が速く4コーナーでは手応えが悪くなっている。2022年淀短距離Sではややハイペースバランスを3番手先行、L1が11.7なのでトップスピードの質で見劣り。2022年北九州短距離Sでは稍重でハイペースバランスを番手先行、レースの上り3Fが35.1掛かっていたので、トップスピードの質が問われず差し切れた。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、前走の北九州短距離Sを勝っているし、条件戦だが1200mで2勝しているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、淀短距離Sを見てもスピードが足りないので、このクラスで好走するには道悪が必須条件だと思う。

適性:梅

<ファストフォース>・心肺機能は高い、パワーは不明、瞬発力は低い。    

・トップスピードの質は低く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
西部スポニチ賞 1着 稍重でハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し1着。心肺機能と持続力を見せた。
長篠S 6着 ハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質が低いことを見せた。
桂川S 8着 ややハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。スタートで前に行けずに先行出来ず。
2021年CBC賞 1着 ハイペースバランスを逃げ切り。この時は52㎏で軽ハンデだったが、走破時計1:06.0で日本レコードを更新、8カ月の休み明けでフレッシュだった。
2021年北九州記念 2着 稍重でハイペースバランスをやや離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着。稍重のハイペースバランスで心肺機能と持続力を見せた。
2021年スプリンターズS 15着 平均バランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。クラス負けした感じ。
2021年京阪杯 3着 平均バランスを逃げて3着。
2021年阪神C 7着 ややハイペースバランスを逃げて7着。距離と斤量の可能性。
総評
西部スポニチ賞では2番手先行から押し切り、使い詰めだったが先行したことと稍重だったので、スピード勝負にならずに辛勝できた感じ。長篠Sはスタート出たが中段のやや前からで、この辺りは松山君が試した感じ。これで差し届かずで凡走したので、トップスピードの質では勝負にならない。続く桂川Sはスタートもイマイチで二の足も良くなく、追走するだけで精一杯、この辺りが使い詰めの影響だと思う。2021年CBC賞では8カ月の休み明けでフレッシュな状態だった、これでスーパーレコードを叩き出す逃げ切り、心肺機能と持続力だけでなく非凡なスピード能力も見せつけた。

2021年北九州記念ではスタート良かったが控えて、やや離れた追走集団の前から、これで2着に粘った格好なので持続力を見せた。1着は4㎏軽いヨカヨカなので好印象。2021年スプリンターズSでは平均バランスを中段から、前に行けなかった時点で好走は望めない、57㎏が堪えた感じはあった。2021年京阪杯では平均バランスを逃げて3着、荒れ馬場をものともしなかったし先行勢で唯一残ったので高評価、ただしこの時は56㎏。2021年阪神Cでは逃げたが7着まで、斤量の可能性が高い。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:コース適性、騎手不安。

好材料は距離適性で、CBC賞で1:06.0を出して勝っているので、1200mは好相性。京阪杯で56㎏を背負って3着なので斤量は不安なし。悪材料はコース適性で、中山はスプリンターズSだけだが15着と勝負になっていない。京阪杯で3着があるので坂上ゴールに問題があるわけではないと思うが、中山の場合L2が下りではないのでパワーがないと誤魔化せない。中京の長篠Sでも凡走したので、やや不安がある。騎手は鮫島克騎手だがCBC賞こそ逃げたが、北九州記念、スプリンターズSと逃げていない。控えるようだと不安が出て来る。

適性:竹

<ボンボヤージ>・心肺機能は低い、パワーは低い、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

“新馬戦”ではスローバランスを中段の後ろから、直線は流れ込むだけで凡走。”未勝利戦”では平均バランスを後方から、3,4コーナー外から捲り追い込みに行って1着。”2019年阪神JF”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で一杯になり凡走。”2021年周防灘特別”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが2着まで。”2021年紫川特別”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに差し切り。”2021年淀屋橋S”では稍重でハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年マレーシアC”ではややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し快勝。”2021年北九州記念”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが全く伸びずに凡走。”2021年セントウルS”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年ラピスラズリS”ではややハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年北九州短距離S”では稍重でハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口でバランスを崩し伸びなかった。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:コース適性、クラス負けの危険。

新馬戦ではレース慣れしていない部分を見せて全く勝負にならなかったが、未勝利戦でもスタートが悪く後方から、平均バランスになって捲り追い込みが決まった、トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁの物を見せたが、全体のタイムも遅くまだまだ評価が難しい。2019年阪神JFではハイペースバランスを中段やや前から、直線入り口で一杯になってしまったので心肺機能は低い。2021年周防灘特別ではハイペースバランスを中段の前から、2着だったが1着デトロイトテソーロに0.5秒差だし、L1が12.5を離されてしまったので、この馬の心肺機能では苦しかった感じ。ただ中段の前で自身もハイペースバランスに入っていたので、心肺機能はまぁまぁの評価で良いと思う。

2021年紫川特別ではハイペースバランスを中段のやや前からで、自身は平均バランスくらいだった。これでⅬ1バテ差しを決めて差し切った、キレキッレのトップスピードの質を見せたわけではないが、まぁまぁのトップスピードの質と持続力を見せた。2021年淀屋橋Sでは稍重が良くなかったようで、直線全く伸びなかった。元々トップスピードの質は高くないが、L1では手応えが無くなってしまったので、道悪適性が良くない可能性がある。2021年マレーシアCではややハイペースバランスを2番手先行して快勝、心肺機能はまぁまぁまでで、L1で後続を突き放す持続力を見せたレース。

2021年北九州記念では稍重で適性外、中段のやや前で自身もややハイペースバランス、この程度のペースは問題なかったはずだが、直線入り口ですぐ前に居たヨカヨカに全く付いて行けなかったので、道悪適性の問題のはず。2021年セントウルSではスタートのタイミングが合わず中段の後ろから、全く伸びなかったのでトップスピードの質が低いことを見せた。2021年ラピスラズリSでは2,3番手先行したが、Ⅼ1で失速しているのでパワーが足りないのかもしれない。2022年北九州短距離Sでは稍重でハイペースバランスを中段の前から、直線入り口でノメッたようでバランスを崩してしまい、スムースだったが伸びなかった。

好材料は距離適性で1200mで4勝しているので好相性。悪材料はコース適性で、ラピスラズリSでもL1の坂で失速したし、坂の有るコースでは好走歴がない。クラス負けの危険もあって重賞では勝負になっていない。

適性:梅