2022年マイラーズC 全頭評価。その5。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

<レインボーフラッグ>・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・1400ベスト。

”2018年仲秋S”ではややスローバランスを中段から、直線は外からスムースだったが届かず2着、3着のレッドアンシェルを後ろから交わしているのでトップスピードの質はまずまず。”2018年白秋S”ではスローバランスを中段から、直線は同じ位置から1着のリナーテに瞬発力で見劣り4着まで、トップスピードの質は同等。”2018年ファイナルS”ではハイペースバランスを中段やや前から、直線はⅬ1で苦しくなり5着、すぐ前に居たフィアーノロマーノが1着なので心肺機能の低さを見せた。”2019年石清水S”ではハイペースバランスを中段やや前の最内から、直線で進路変更もしたがL1で減速して4着まで、ここでも心肺機能の低さを見せた。”2019年雲雀S”ではスローバランスを中段から、直線はL1手前まで追い出していないような騎乗で不可解な負け方。”2019年斑鳩S”ではスローバランスを最後方から、直線は残り300m位まで追い出さずに2着まで、1着のダイアトニックに僅差まで迫っているし、3着のレッドアンシェルは相手にしていない、トップスピードの質は明らかに上回っている。”2019年晩春S”ではややハイペースバランスを大きく離れた追走集団の中段から、直線は外からスムースだったが伸びず、すぐ前に居たラヴィングアンサーが内を突いて1着なのでコース取のミス。”2019年朱雀S”ではややハイペースバランスを中段やや後ろから、直線は中目からスムースに伸びて1着。”2019年朱鷺S”では平均バランスを中段から、3、4コーナー外をまわして直線スムーズだったがトップスピードの質で見劣り5着まで。 ”2019年京成杯AH”ではハイペースバランスを離れた追走集団からさらに離れた後方から、 3、4コーナー最内を回し直線スムーズに外に出したが届かず凡走。”2019年リゲルS” ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、直線はスムーズに外に出し勢いよく追い込んだがL1で失速して6着まで。 ”2019年阪神C”では平均バランスを後方から、終始最内を回して直線最内から全く追えずに凡走、完全に脚を余している。”2020年洛陽S”では稍重で平均バランスをスタートで躓き後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがL1で失速して凡走。”2020年阪急杯”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線最内から伸びたが詰まって8着まで。”2020年欅S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年米子S”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったがジリジリまでで7着。”2020年パラダイスS”では不良馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。”2020年朱鷺S”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜けだし4着。”2020年信越S”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年スワンS”ではスローバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年リゲルS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線内からスムースだったが9着まで。”2020年阪神C”では平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年東風S”では重馬場でハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年小倉日経OP”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年ポートアイランドS”では平均バランスを中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったがⅬ1で一杯になり凡走。”2021年マイルCS”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー内目を回して直線全く伸びずに凡走。”2021年リゲルS”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年淀短距離S”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線狭くなり凡走。”2022年シルクロードS”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー内目を回してスムースだったが届かず凡走。

「マイラーズCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。

中京コースはマイルで3着、1400で2着がある、東京でも2018年の雲雀Sでワントゥワンの0.1差2着や、2018年白秋Sでリナーテの0.3差4着があるので、トップスピードの質と持続力の高さを生かせれば、このコースは合うはず。トップスピードと持続力の高さは斑鳩Sで見せつけていて、なぜか騎手がL2過ぎまで追い出さずに1着のダイアトニックを捉えきれなかった、それでもクビ差まで迫ったし、この時の3着レッドアンシェルには2馬身差をつけて相手にしていない。レッドアンシェルには1F長かった可能性はあるが、ダイアトニック相手に勝っていてもおかしくないレースをしてきたのは高評価。

2018年朱雀Sでようやく準OPを勝ち上がった、川田君が乗って直線入り口からシッカリ追い出したし、レース全体で見ても後続を離して逃げたグランドロアが、L3から11.2に入れてレース全体が流れていた為瞬発力は問われていない。これでトップスピードの質と持続力を生かして差し切り、L1も落とさず目視だが11.1位は出ているはずで重賞でも通用する持続力だと思う。

瞬発力の無さを見せたのが白秋Sで、同じ位置に居たリナーテにL2でスッと引き離されて結局その差が詰まらなかった。心肺機能の低さはファイナルSで見せていて、すぐ前に居たフィアーノロマーノにL1で明確に見劣った。 2019年リゲルSでは ややハイペースバランスを中段の後ろから進めて直線は非常にスムースに外に出せた、勢いよく追い込んできたがL1で明確に失速している、坂で失速したのかと思ったが2018年仲秋Sではゴール前の坂もしっかりと伸びているので、1F長かったんだと思う。この感じから1400mがベストでマイルはやや長いと思う。

2019年阪神Cでは平均バランスを後方から、終始最内から直線も最内だがコースが空かずに凡走、脚を余している。距離適性を再度見せたのが2020年洛陽SでL1で失速してしまった。2020年阪急杯では最後方から3,4コーナー最内を回して直線内を突いたが詰まって凡走。2020年欅Sでは初ダートで全く伸びずに凡走、この時が休み明け。2020年米子Sでは中段から進めて7着、スムースだったがトップスピードの質がまぁまぁの部類で届かなかった。2020年パラダイスSで久々に好走、このレースは不良馬場でジャングルポケット産駒の良さが出た。まず道悪でトップスピードの質が問われなかったので、パワーと持続力が活きたこと、前半中段の後ろで心肺機能が持ったことが要因だと思う。ただ馬場の悪い内へ行った分だけ外からアル―シャに差されているので、この辺りは騎手の差が出てしまった。

2020年朱鷺Sでは直線内外の差が出てしまい僅差の4着、騎手に恵まれないな~という印象で、このレースでは上位の9頭のうちこの馬以外は直線中目から外だった、内へ行ったのはこの馬だけで馬場の読みの差が出た。2020年信越Sでは中段のやや後ろから、良馬場だったことでトップスピードの質が足りずに凡走した。2020年スワンSでは中段の後ろからだったが、スローバランスで出番なし、改めて良馬場では勝負にならないところを見せてしまった。2020年リゲルSではスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線内からスムースだったが9着までだった。2020年阪神Cでは中段の後ろから、スムースだったがトップスピードの質で見劣り全く届かず。

2021年小倉日経OPでは1800mで前半は超スロー、実質4F戦になりトップスピードの質で見劣った。直線入り口で騎手が不可解な動きをしていたので、馬にとっては不利があった。2021年ポートアイランドSでは平均バランスを先行したが、L1で一杯になっているので距離適性が出てしまった。2021年マイルCSではなぜか後方から進めて凡走、距離以前に展開も合わなかった。2021年リゲルSではスローバランスを中段から、ロスなく乗ったがL2で一杯になり凡走したので、距離が長い。2022年淀短距離Sではまずスタートやや速く出たが、下げて行ったところで挟まれてさらに下がってしまった。直線でも狭いところに突っ込んで狭くなり、まともに追えずに凡走した。2022年シルクロードSではスタートやや早く出ているが、全く出して行かずに後方からになり、直線届かずに凡走した。乗り替わったが後方からなので、恐らく厩舎側から後方からに指示が出ている感じ。

好材料はなし、悪材料は距離適性でマイルは長い、更にクラス負けの危険もあって重賞では結果が出ていない。陣営が後ろからのレースに拘りそうなので、届かない危険が大きい。

適性:梅

<レッドベルオーブ>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はやや高い、持続力は高い。

”新馬戦”では稍重でスローバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線入り口で一瞬前が壁になったが空いてからスムースに伸びて2着。”未勝利戦”ではハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”デイリー杯2歳S(阪神)”ではややスローバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し差し切り。”朝日杯FS”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて3着。”皐月賞”では平均バランスを中段やや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL1で失速。”2022年六甲S”では稍重で平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「マイラーズCへ向けて」好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:クラス負けの危険。

<心肺機能について>未勝利戦がマイルで前半45.3と、かなりのハイペースバランスだったが、ほぼこのペースで先行して圧勝している。さすがにL1は12.4迄落としているが、L4から先頭に立っているしL1では勝負が決まっていたので、最後は流していたことを考えるとかなりの心肺機能を見せた。朝日杯FSではハイペースバランスを中段やや前からで、自身もギリギリややハイペースバランスに入っていたはず、これで3着まで伸びているので心肺機能は見せた。

<パワーについて>中京未勝利戦のL2区間で後続を突き放しているので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>デイリー杯2歳SのL2が10.9で、この馬自身は10.7くらいは出している、ただこの区間は下り坂だし、ホウオウアマゾンに対して0.2くらいしか上回っていないので、まぁまぁの評価で良いと思う。

<トップスピードの質について>デイリー杯2歳SでL2自身10.7くらいは出しているが、この日は6Rの2歳未勝利戦で1:45.6が出るほどの超高速馬場なので、高いという評価までは出来ない。

<持続力について>デイリー杯2歳Sで中緩みの無い展開で差し切り、L1は12.0迄落としているが展開を考えれば高評価で良いと思う。

<その他について>朝日杯FSでは直線スムースに伸びて3着、この馬は4月生まれで当日476㎏だったので、例年のデータ通り1番人気だったが勝てなかった。皐月賞では中段やや前からだったが掛かってしまい先頭列へ、直線ではL1で失速してしまったので距離適性が出た感じで、良馬場でギリギリ2000mまでと言った感じ。2022年六甲Sではスタートやや遅かったが、掛かりまくって2,3番手先行、直線スムースだったが伸びずに凡走した。この時は休み明けでプラス16㎏、皐月賞以来で11カ月ぶりで間隔が長過ぎた。

好材料はコース適性で、デイリー杯2歳S1着、朝日杯FS3着とコース適性は高い。今回は休み明け2走目、この馬はノーザンF生産馬だが、皐月賞で凡走、前走の六甲Sでも凡走と間隔空けると良くない。今回は中1か月なので一叩きされて上積みが期待できる。悪材料はクラス負けの危険で、前走は休み明けで掛かりまくったので度外視して良いが、古馬混合の重賞は初めてで通用するかどうか。掛かる感じがあるので内枠に入った方が期待できる。

適性:竹+

<ロードマックス>・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力は不明。

・トップスピードの質はやや高く、持続力はやや高い。

”新馬戦”では不良馬場でハイペースバランスを逃げて圧勝。”新潟2歳S”では平均バランスを離れた追走集団の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”京王杯2歳S”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目っを回して直線スムースに伸びて2着。”朝日杯FS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが6着まで。”シンザン記念”ではややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったがL2で一杯になり凡走。”ファルコンS”ではハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。 ”NHKマイルC”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて5着。”2021年白秋S”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年心斎橋S”ではややハイペースバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて差し切り。

「マイラーズCへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。

<心肺機能について>新馬戦が不良馬場でハイペースバランス、これを逃げて圧勝しているので、トップスピードの質が問われないならばという条件は付くが、心肺機能は高いものを持っている。

<パワーについて>京王杯2歳SでL2の坂をグイグイ上がって2着まで差し込んでいるので、パワーは十分にある。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>京王杯2歳Sで中段やや後ろからの差し込みを決めてきた、この時は上り3F33.7なのでやや高速馬場であったことを考慮しても、やや高いという評価で良いと思う。朝日杯FSでは中段やや後ろからで、直線スムースだったがL1まではレッドベルオーブとステラヴェローチェに対応しているのでやや高いものを見せた。NHKマイルCでは直線スムースな伸びを見せたので、トップスピードの質はやや高いという感じ。2022年心斎橋Sでは阪神内回りを後方から差し切り、コーナーでも速いラップを踏んでいる。

<持続力について>京王杯2歳SでL1まで11秒台を連発してきたので、持続力はやや高いという評価で良いと思う。中緩みがあったので高いとまでは言えない。

<その他について>新潟2歳Sの負け方を見ると、どうも距離が原因ではないかと思われる。離れたメイ集団の前に居て自身はスローバランスくらいだったはず、L4ではメイン集団のペースは上がっていないので実質3F戦になっているが、これでL2過ぎに苦しくなってしまったのは、距離適性が出てしまったのかもしれない。兄弟が中央の芝では良いところが無く、地方のダートでも短距離では好走例がある、1700mでも勝っているが1勝だけなので、血統的にも1400m以下の方が良さそう。朝日杯FSでは直線L1標識までは、すぐ前に居たレッドベルオーブ、横に居たステラヴェローチェに対応できていたが、L1で引き離されてしまったのでマイルは1F長い。

シンザン記念でもL2で一杯になっているので、距離適性は軽い高速馬場で1400mまでだと思う、加えて直線入り口でバランスを崩している。ファルコンSでは直線入り口でバランスを崩しているので、左回りが良くない可能性がある。NHKマイルCではL1手前迄いい感じで伸びたが、L1手前で減速率が大きくなり5着までだったので、1400mベストだと思う。2021年白秋Sではスタートでやや遅れ中段のやや後ろから、直線スムースだったが全く伸びずに凡走。この時は休み明けでマイナス12㎏、3歳であることと前走が446㎏と大型馬でないことを考えても、牧場で筋肉が落ちてしまった可能性が高い。2022年心斎橋Sでは休み明けでプラス12㎏、馬体を戻してきたので筋肉が戻った感じ。この馬はケイアイファーム生産馬なので、休み明けは不安定。

好材料はなし、悪材料は距離適性で、マイルは新馬戦で勝っているがこの時は不良馬場、新潟2歳S、朝日杯FS、シンザン記念、NHKマイルCと1F長い感じを見せている。クラス負けの危険もあって、古馬の重賞は初めてなのでこのクラスで通用するかは未知数。

適性:竹-