2023年オーシャンS 全頭評価。その1。

下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

ヴェントヴォーチェ 特性 ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はやや高い。   

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名

(ペース)

着順

(馬場状態)

内容
2021年オパールS
(平均バランス)
5着(良)
スタート~道中
スタート五分に出て中段の前から。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースだったが伸びずに凡走。
2022年

北九州短距離S

(ハイペース

バランス)

4着(稍) スタート~道中 スタート五分に出て中段の前から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが4着まで。
2022年春雷S
(平均バランス)
1着(良)
スタート~道中
スタート五分に出て中段のやや前から。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースに抜け出して圧勝。
2022年函館SS

(ハイペース

バランス)

7着(良) スタート~道中 スタート五分に出たが二の足が遅く中段から。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2022年
アイビスSD
(平均バランス)
9着(良)
スタート~道中
スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー
直線
スムースだったが伸びずに凡走。
2022年

キーンランドC

(平均バランス)

1着(良) スタート~道中 発馬直後に挟まれて中段の後ろからリカバリー。
3,4コーナー 内目をスムースに上がり4コーナーでは先頭から3頭目。
直線 スムースに差し切り。
2022年
スプリンターズS
(ハイペース
バランス)
12着(良)
スタート~道中
スタート五分に出て中段から。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースだったが伸びずに凡走。
2021年オパールSでは平均バランスをスムース、直線スムースだったが差せずに差されているのでトップスピードの質で見劣り。2022年北九州短距離Sでは稍重でハイペースバランス、中段の前からでL1が12.2でジリジリ伸びてが4着まで。2022年春雷Sではスタート五分に出て中段のやや前から、直線スムースに抜け出し圧勝。このレースはL1のレースラップが11.1だが、L1標識では前から2馬身程の差があったので、この馬自身のL1は10秒台だったはずで異様な馬場だった。

2022年函館SSではスタート五分に出たが、二の足が遅く中段から、L1が12.0のラップだが伸びなかったので、心肺機能で見劣った感じ。2022年アイビスSDではスタート五分から中段、スムースだったが伸びずに凡走。2022年キーンランドCではスタートで挟まれて中段の後ろから、内が空いていてリカバリーでき、3,4コーナーも最内でスムース。直線でも前が空いて差し切り。このレースは中緩みのあるL2最速戦で、消耗戦にならなかったので展開がドハマりした。

2022年スプリンターズSでは中段から、3,4コーナー中目を回したので、馬場バイアスが悪く伸びずに凡走。

<春雷Sで好タイムで圧勝したが、L1のレースラップ11.1が出るような異様な馬場、これを自身のL1ラップはさらに上回るので、実は1200mは短い可能性がある。母系を辿ると1400~1600mで好走している。オパールSでは一本調子の消耗戦で苦しくなったし、北九州短距離Sでは消耗戦だがL1が12.2まで落ちたことで踏ん張った感じ。春雷SではL3とL2の11.2-11.3が中緩みのようになっているので、ここからあと2Fあったらマイル戦らしいラップ推移になる。条件戦を勝ち上がったレースがTVh杯で1200mだが中緩みのあるラップ推移だったので、一本調子の消耗戦になりやすい、ハイレベルな1200mは適性的に合っていないかもしれない。>

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:展開。

好材料はコース適性で、春雷Sで同コースを圧勝しているので好相性。キーンランドCで勝っているのでクラス負けの危険はない。悪材料は展開で、春雷SとキーンランドCはスプリント戦らしからぬラップ、スプリント戦らしいラップ推移になった函館SSではピリッとしなかったので、この馬は本質的にはスプリンターではなくマイラーではないかと。なのでスプリント戦らしいラップになった時は危ないと思う。

適性:梅

エイシンスポッター ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや高く、持続力は高い。

レース名 着順 内容
1勝クラス 1着 ハイペースバランスをスタートやや遅く中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線進路変更しながら伸びて差し切り。
宗像特別 1着 ハイペースバランスをスタートやや遅く後方から、3コーナー手前で内から中段のやや後ろに上がり内目を回して直線スムースににけだし差し切り。
北陸S 6着 ハイペースバランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線詰まってしまい凡走。
知立S 2着 平均バランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線詰まってしまい2着まで。
ファイナルS 1着 平均バランスをスタート遅く後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて差し切り。
1勝クラスではハイペースバランスをスタートやや遅く中段の後ろから、直線は前が壁になり進路変更しながら伸びて差し切り。減速区間での進路変更なので、瞬発力は見せていないが、L1までしっかり伸びているので持続力の高さを見せた。ただこの時は51㎏で斤量に恵まれていた。宗像特別ではスタートやや遅く後方から、3コーナー手前で内からリカバリーして、3,4コーナー内目をスムース。直線はL2の11.2で先頭に並んだので、自身10秒台に入っていた可能性があり、やや高いトップスピードの質を見せた。

北陸Sではスタートやや遅く後方から、直線詰まってしまい再加速に手間取り凡走、瞬発力の低さを見せた。知立Sではスタート五分に出て中段のやや後ろから、直線L2区間で詰まってしまい再加速に手間取り2着まで。ファイナルSではスタート遅く後方から、3,4コーナーで最内を回して差を詰めて、直線入り口では前から5,6馬身程、直線スムースに伸びて差し切り、L2で10秒台に入っていた可能性があり、やや高いトップスピードの質と高い持続力を見せた。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:初輸送、クラス負けの危険、届くかどうか。

好材料は距離適性で、条件戦だが1200mは3-1-1-1と好相性。悪材料は初輸送で、関東圏は新潟しか輸送経験が無いので、中山までの輸送で体調を維持できるかどうか。クラス負けの危険もあって、3勝クラスを勝ったばかりでいきなりの重賞、メンバー次第では通用しない可能性もある。届くかどうかも大きな不安材料で、スタートも遅く二の足も遅いのでどうしても後ろからになる、バテ差しで伸びてくるタイプなので前残りの馬場は危ないし、詰まる可能性もあるので不安はある。

適性:竹-

オパールシャルム 特性 ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。  

・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。

レース名

(ペース)

着順

(馬場状態)

内容
雲雀S
(平均バランス)
2着(良)
スタート~道中
スタート早く逃げ体勢。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
L2で差されて2着まで。
幕張S

(平均バランス)

2着(良) スタート~道中 スタートやや遅くリカバリーして逃げ体勢。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 L1で差されて2着まで。
晩春S
(平均バランス)
8着(良)
スタート~道中
スタートやや早く逃げ体勢。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
スムースだったが粘れず凡走。
朱雀S

(ハイペース

バランス)

1着(良) スタート~道中 スタート早く逃げ体勢。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースに粘って押し切り。
2022年
福島テレビOP
(平均バランス)
1着(良)
スタート~道中
スタート早く2番手先行。
3,4コーナー
中目をスムース。
直線
スムースに抜け出し押し切り。
2022年

キーンランドC

(平均バランス)

5着(良) スタート~道中 スタートやや早く逃げ体勢。
3,4コーナー 中目をスムース。
直線 スムースだったが粘れず5着まで。
2022年オパールS
(ハイペース
バランス)
9着(稍)
スタート~道中
スタート早く中段の前から。
3,4コーナー
内目から中段まで下がる。
直線
全く伸びずに凡走。
2022年

ラピスラズリS

(ややハイペース

バランス)

13着(良) スタート~道中 スタート早く中段の前から。
3,4コーナー 内目をスムース。
直線 スムースだったが伸びずに凡走。
2022年阪神C
(ハイペース
バランス)
14着(良)
スタート~道中
スタート早く逃げ体勢。
3,4コーナー
内目をスムース。
直線
L1で一杯になり凡走。
雲雀Sでは逃げて2着、L3で10.8を出してL2が11.7まで落ちたので、トップスピードの持続力が低い。幕張Sでは中緩みの小さい平均バランスで、L1で甘くなったのでパワーか、1F長かったか。晩春Sでは平均バランスを逃げて凡走、L3から11.0-11.5-11.5でL2で並ばれているので、スピード負けした。朱雀Sでは1200mでハイペースバランスを逃げ切り、L1が12.4まで落ちる展開に持ち込み逃げ切れたので、心肺機能と持続力を見せた。

2022年福島テレビOPでは2番手先行で折り合えた、平均バランスだが中緩みがなく一本調子で押し切れた。2022年キーンランドCではスタートやや早い位、馬なりで先頭に立ったが平均バランスで中緩みを作って5着まで。この馬のトップスピードの質では消耗戦の方が合いそう。2022年オパールSではスタート速かったが、なぜか中段の前に下げてしまい、4コーナー入り口でも中段まで下げる謎騎乗で凡走。トップスピードの質が低いので、差しに回ると勝負にならない。

2022年ラピスラズリSでスタート速かったが、2F目で手綱を引いてブレーキして中段の前から、直線全く伸びなかった。レースの後半が34秒台前半になると、スピード負けしてしまう。2022年阪神Cではハイペースバランスで逃げて凡走、1400mだとハイペースで逃げてしまうと距離が持たない。

「オーシャンSへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、1200mは条件戦で3勝しているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、斤量含めてこのクラスには対応できそうもない。この馬は心肺機能が高い訳ではないので、ハイペースで逃げてしまうと失速するし、差せるほどの末脚もないので、重賞レベルになるとキーンランドCのようなイレギュラーな展開にならないと苦しい。

適性:梅

<カイザーメランジェ>・心肺機能は低い、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ。

・間隔空けると良くない。

”2018年サンライズS”ではハイペースバランスを中段の外から、L3から仕掛けてL1はやや落としたが圧勝、トップスピードの質は高いが持続力がやや低いかも。”2018年オーシャンS”でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回してスムースだったが伸びず、この時が2カ月の間隔空け。”春雷S”では平均バランスを中段から、4コーナー外を回してL1で11.0くらいを使って3着まで、平均バランスで前半楽をしたぶん持続力が伸びた感じ。”2019年鞍馬S”では平均バランスを中段の前外から、直線スムースだったがトップスピードの質で見劣り5着、前半溜めた方が良いタイプかも。”2019年韋駄天S”では中段の前から、伸びずに凡走。”2019年函館SS”ではややスローバランスを逃げて押し切り、まぁまぁの瞬発力生かしてL2で11.0で出し抜いた、稍重馬場でトップスピードの質を問われなかった。”2019年アイビスSD”では後方からになり、内に進路を取って7着まで。”2019年キーンランドC”ではハイペースバランスを中段の前から、追走で一杯になり凡走。”2019年セントウルS”ではハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年毎日王冠”では稍重でハイペースバランスを最後方から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年ルミエールAD”では重馬場でややハイペースバランスを中段の後ろから、外へ出せずに凡走。”2020年ラピスラズリS”ではハイペースバランスを逃げて凡走。”2020年タンザナイトS”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になり凡走。”2021年カーバンクルS”では平均バランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年シルクロードS”ではややハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年UHB賞”では平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースに伸びて3着。”2021年キーンランドC”ではハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。”2022年カーバンクルS”ではハイペースバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年北九州短距離S”では稍重でハイペースバランスをスタートやや早く中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年春雷S”では平均バランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年鞍馬S”では平均バランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナージワジワ下がってしまい、直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年カーバンクルS”では稍重でややハイペースバランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年シルクロードS”では平均バランスをスタート五分に出て2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「オーシャンSへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。

サンライズSはコーナーを外から、一気に先頭を捉えてL1はやや落としたが動き出しの瞬発力はかなり良かった。この時は中段から自身の前半600mは33.8くらい、このくらいゆったり入れば能力を出せるんだと思う。続くオーシャンSでは2か月の間隔空けの影響だと思う、この馬は谷岡スタッドの生産なので外厩は弱い、なので体調面だと思う。

春雷Sでは平均バランスを中段の後ろからで前半ゆったり入れたことで後半のトップスピードと持続力を見せてきた。韋駄天Sを見ても前半はゆったり入った方が良いはずで、後方からになった時に春雷Sみたいに届かない可能性も出てくる。函館SSでも稍重で前半34.4とほぼ平均バランスだがペースはゆったりで、これをL2で11.0を踏んで2番手に居たアスターペガサスを出し抜き1着、まぁまぁの瞬発力を見せられたのは前半34.4と緩かったからだと思う。自身平均バランスくらいから、L2辺りで一足使ってくると好走してきますね。

2019年セントウルSでは中段のやや後ろから、直線もスムースだったが全く伸びずに凡走、この時は使い詰めで走れる状態ではなかったはず。2020年毎日王冠では回ってきただけ、骨折休養明けだったし距離も長過ぎで、元々リハビリみたいな意識だったはずで完全に度外視。2020年ルミエールADではスタートでタイミングが合わなかった、これで中段の後ろ辺りで外に出せず凡走。

2020年ラピスラズリSではスタートのタイミングは合っていたが、押して押して無理やり逃げに行ったので、超ハイペースバランスになりⅬ1で失速して凡走、ただこの時は58㎏だった。2020年タンザナイトSでは中段からだったが、直線で前が壁になり凡走、反応も悪かったので瞬発力の低さが響いた。2021年カーバンクルSでは平均バランスで中段やや後ろからだったので、心肺機能は問われずゴール前まで垂れなかった、ただトップスピードの質が低いために前を捉えられなかった。

2021年シルクロードSでは中段からで届かず、トップスピードの質が低く、差しに回ると勝負にならない。2021年UHBでは平均バランスを中段からで、心肺機能を問われず、直線スムースだったのでジリジリ伸びたが、後ろからタイセイアベニールに差されているので、持続力で見劣った感じ。2021年キーンランドCでは先行して4着に粘り込み、洋芝で時計の掛かる状態だったので、トップスピードの質が問われなかったことが良かった。

2021年カーバンクルSではスタート五分に出て中段から、直線トップスピードの質で見劣り凡走。2022年北九州短距離Sでは稍重でハイペースバランスをスタートやや早く中段のやや前から、心肺機能で見劣り凡走。2022年春雷Sではスタート五分に出て中段のやや前から、平均バランスで心肺機能は問われなかったが、直線入り口ですぐ前に居たヴェントヴォ―チェに、L2で一気に引き離されて凡走、トップスピードの質で見劣り。

2022年鞍馬Sではスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナーでスムースに走れずにポジションを下げてしまい、直線スムースだったが伸びずに凡走。直線はトップスピードの質で見劣ったが、それ以上に3コーナーからスムースに走れずポジションを下げているので、左回りは良くないかも。2023年カーバンクルSでは8カ月ぶり、心肺機能とトップスピードの質で見劣り。2023年シルクロードSではスタート五分に出て2番手先行、平均バランスで心肺機能は問われなかったが、直線トップスピードの質で見劣り凡走。

好材料はコース適性で、2019年になるが春雷Sで3着があるし、条件戦だがサンライズSを勝っているので好相性。悪材料はクラス負けの危険で、近走全く良いところがない。元々心肺機能が低くトップスピードの質も低いので、好走条件が狭いこともあり凡走ばかり。

適性:梅