2023年阪神C 全頭評価。その3。

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下線は加筆・修正した箇所です。継続してお読みいただいている方は、下線の部分だけお読みください。

グレイイングリーン ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は不明。  

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はやや高い。

レース名 着順 内容
新馬戦 1着 平均バランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し快勝。
12月1勝クラス 3着 ハイペースバランスを少頭数の中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが差されて3着まで。出遅れて後方からリカバリーしたが中段の後ろまで、自身は超ロンスパ5F戦くらいになっていて、L1で差されてしまったのは仕方ない。
2月1勝クラス 1着 ややハイペースバランスを少頭数の中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し差し切り。スタートがイマイチで初手は中段の後ろから、終始最内を回してロスなく直線も最内が空いたので、持続力は見せたが。
アーリントンC 17着 重馬場で平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。重馬場で道悪適性もあるが、L2で一杯になっているので距離適性の可能性が高い。
NHKマイルC 17着 ハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。前半が速過ぎて心肺機能が持たなかった。
豊栄特別 1着 平均バランスを3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。持続力を見せた。
奥多摩S 2着 スローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。トップスピードの質で見劣り。
六甲アイランドS 3着 平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。トップスピードの質で見劣った。
新春S 1着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに差し切り。持続力の高さを見せた。
2022年阪急杯 5着 平均バランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。トップスピードの質で見劣り。
2022年パラダイスS 3着 平均バランスをスタートやや早く中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。
2022年朱鷺S 6着 ややハイペースバランスをスタート遅れて中段の後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年信越S 6着 ハイペースバランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2022年オーロC 5着 平均バランスをスタート五分に出て中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年淀短距離S 13着 ややハイペースバランスをスタートやや遅く中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年阪急杯 4着 平均バランスをスタートやや遅く中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線伸びたが4着まで。
2023年朱鷺S 4着 良馬場で平均バランスをスタートやや早く中段から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着まで。
2023年信越S 12着 稍重でややハイペースバランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年オーロC 2着 良馬場で平均バランスをスタート五分に出て中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。
お母さんがリトルゲルダで個人的に思い入れが強い血統なのですが、お母さんの距離適性が出ているようで、アーリントンCではL2で一杯になっている、もちろん道悪適性の可能性もあるが。心肺機能はまぁまぁまでで持続力もやや高いというレベル、トップスピードの質は見せていない。豊栄特別では平均バランスを3番手先行、自身も平均バランスだったはずなのでまぁまぁの心肺機能は見せた。L2の11.1では差を詰めていないので、トップスピードの質はまぁまぁで持続力で差し切った。

奥多摩Sではスローバランスを後方から、直線スムースだったが届かず2着、1着ヴィジュネルに0.2秒離されているので、トップスピードの質で見劣った。六甲アイランドSでは中段から、平均バランスだったのでバテ差しにならずに届かず。新春Sではハイペースバランスを中段から、直線内がポッカリあいて差し切った。バテ差しの形なのでトップスピードの質はまぁまぁまでで良いと思う。

2022年阪急杯では中段の後ろから届かず、トップスピードの質で見劣り。2022年パラダイスSでは平均バランスを中段から、スタート良かったがなぜか中段まで下げてしまい、バテ差しの展開になったがL2で差を詰められなかったので、トップスピードの質で見劣り。2022年朱鷺Sではスタートで遅れて中段の後ろから、バテ差しの展開になったが届かなかったのでトップスピードの質で見劣り。

2022年信越Sではスタート五分に出て中段のやや前から、直線スムースだったが粘れず凡走、この時はマイナス12㎏。2022年オーロCではスタート五分に出たが中段まで下げてしまい凡走、L3からの11.2-11.3で前と差を詰められずにトップスピードの質で見劣り。2023年淀短距離Sではスタートでやや遅れて中段の後ろから、直線全く伸びなかったのでトップスピードの質で見取り。

2023年阪急杯ではスタートやや遅く中段の後ろから、3,4コーナー馬場の悪い中目を回したが、その割には直線伸びて4着まで持ってきた。やや高いトップスピードの質と持続力の高さを見せた。2023年朱鷺Sではスタートやや早く中段から、中緩みからの3F戦で、直線最内だったことで伸びきれなかった。

2023年信越Sではスタートやや遅く後方から、稍重だったが新潟でL2の11.4に対応できずに凡走。2023年オーロCではスタート五分に出て中段のやや後ろから、二の足が遅く前に行けない。平均バランスで中緩みのない展開で、トップスピードの質が問われず持続力が活きた。

「阪神Cへ向けて」好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

好材料は距離適性で、前走1400mで2着に好走したし、条件戦だが3勝しているので好相性で良いと思う。悪材料はクラス負けの危険で、今年の阪急杯で4着だが0.6秒差、3着のホウオウアマゾンからも0.2秒差なので、重賞だと届かない感じ。

適性:梅

<グレナディアガーズ>・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

”新馬戦”では平均バランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”中京未勝利戦”ではハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが4着。”阪神未勝利戦”では平均バランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し圧勝。”朝日杯FS”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに抜け出し1着。”ファルコンS”ではハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず2着。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年京成杯AH”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが3着まで。”2021年マイルCS”ではスローバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2021年阪神C”ではややハイペースバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。”2022年高松宮記念”では重馬場でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2022年阪神C”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。”2023年阪急杯”では平均バランスをスタート五分に出て中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2023年高松宮記念”では不良馬場で平均バランスをスタート遅く後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが5着まで。”2023年スワンS”では平均バランスをスタートやや遅く後方から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。

「阪神Cへ向けて」好材料:コース適性、騎手強化。 悪材料:届くかどうか。

<心肺機能について>中京未勝利戦でハイペースバランスを先行して4着、この時の1着がレッドベルオーブで1.2秒差もつけられている、前半から10秒台を2回踏んでしまって心肺機能で一杯になった感じ。阪神未勝利戦で平均バランスを先行して圧勝なので、心肺機能はまぁまぁまでで良いと思う。朝日杯FSではハイペースバランスをやや離れた追走集団の前からで、自身もハイペースバランスに入っていたはず、これで直線スムースに抜け出し押し切っているので、高い心肺機能を見せた。

<パワーについて>阪神未勝利戦ではL1でも後続を引き離しているので、パワーは十分にある。朝日杯FSでは阪神のL1をグイグイ上がって押し切り、高いパワーを見せた。

<瞬発力について>現状では不明。

<トップスピードの質について>新馬戦は新潟なので参考にならないが、阪神未勝利戦でL2が11.4、持ったままだったので追えばもう少し速いラップが出そうな分を含めても、まぁまぁの評価で良いと思う。2021年マイルCSではスローバランスを容認してしまい、トップスピードの質で見劣り。2021年阪神Cでは中段やや後ろから、ややハイペースバランスでバテ差しが決まった感じ、上り34.0なのでトップスピードの質はまぁまぁまで。

<持続力について>阪神未勝利戦で平均バランスを先行して押し切り、この時は11秒台のラップを連発しているし、L1でも11.6を持ったまま叩き出しているので、持続力は高い。朝日杯FSでは自身ハイペースバランスで押し切り、L1も12.0で纏めているので持続力の高さを見せた。2021年京成杯AHでは中段から3着、ハイペースバランスで中緩みのない展開だったので持続力の高さを見せた。2022年阪神Cでは中段から3,4コーナー中目を回して僅差2着、馬場の悪い部分を走らされているが一旦先頭に立つほどなので、高い持続力を見せた。2023年高松宮記念ではスタート遅く後方から、直線伸びて着て5着なので、持続力と不良馬場への適性を見せた。

<その他について>新馬戦を取りこぼしたが、この時は汗が目立っていたので仕上がっていなかった感じはある。ファルコンSでも汗が目立っていて、休み明けで仕上がっていなかったことが取りこぼした原因だと思う。フランケルの産駒で使いつつ良くなるところは、モズアスコットにも似ている感じがする。ついでにトップスピードの質が高い訳ではないことも似ている。NHKマイルCでは初輸送の影響もあってか、ゲート裏で汗が目立っていた。2022年高松宮記念では中段の後ろからになり凡走、重馬場だったが1分8秒台の決着で外を回すと伸びなかった。2023年阪急杯では中段のやや前から、3,4コーナー馬場の悪い中目を回してしまい凡走。2023年スワンSではスタートやや遅く後方から、L3の減速に付き合ってしまい凡走。瞬発力の低さを見せたが、骨折明けの割に上がり33.6を出しているので、展開が合わなかった。

好材料はコース適性で、このレースは2年連続で1着2着と好走してるので好相性。岩田望騎手からムーア騎手へ乗り替りは大幅な騎手強化。悪材料は届くかどうかで、近走スタートが遅くなっているので、ムーア騎手で前に付けられるかどうか。

適性:竹+

ダディーズビビッド ・心肺機能はやや高く、パワーは有る、瞬発力は低い。 

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

レース名 着順 内容
2021年朱鷺S 3着 ややハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。トップスピードの質で見劣り。
2021年信越S 3着 重馬場でハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが3着まで。距離適性かも。
2021年オーロC 14着 ややハイペースバランスを2,3番手先行、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。AT値の低さを見せた。
2022年淀短距離S 2着 ややハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。持続力を見せた。
2022年北九州短距離S 10着 稍重でハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー中目を回して直線前が壁になり凡走。
2022年オーシャンS 4着 ハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが4着まで。トップスピードの質で見劣り。
2022年鞍馬S 2着 平均バランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが2着まで。
2022年安土城S 2着 平均バランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが2着まで。
2022年セントウルS 4着 ハイペースバランスを中段から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが届かず4着。
2022年信越S 1着 ハイペースバランスをスタートやや早く中段のから、3,4コーナー中目を回して直線スムースに差し切り。
2023年睦月S 6着 スローバランスをスタートやや早く少頭数の中段のやや後ろから、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年阪急杯 2着 平均バランスをスタート五分に出て中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースに伸びて2着。
2023年高松宮記念 11着 不良馬場で平均バランスをスタート早く3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。
2023年京王杯SC 3着 スローバランスをスタートやや早く中段の前から、3,4コーナー内目を回して直線スムースだったが3着まで。
2021年朱鷺Sではややハイペースバランスを中段の前から、この時は53㎏で恵まれていたが、トップスピードの質が決して高くないカイザーミノルに差されているので、トップスピードの質が高くないことを見せた。2021年信越Sでは重馬場でハイペースバランスを中段から、L2区間で先頭に立ったがL1で差されているので、重馬場になったことで距離適性が出てしまった感じ。心肺機能は見せた。

2021年オーロCではL3で11.0を踏んだ後に、L2で全く反応しなくなったので、恐らくAT値が低いために速いラップを踏んで一杯になった可能性が高い。2022年淀短距離Sではややハイペースバランスを中段のやや前、自身は平均くらいのはずなので心肺機能はまぁまぁで良いと思う。直線スムースだったが2着までなのでトップスピードの質では見劣り。2022年北九州短距離Sではスタート出たが出して行かずに中段の後ろから、直線入り口でも反応が悪く前を塞がれて凡走した。

2022年オーシャンSでは中段のやや前からだったが、3コーナーでポジションを下げてしまい直線届かなかったので、トップスピードの質で見劣り。2022年鞍馬Sでは平均バランスを中段から、直線入り口では前から3,4馬身で1着シゲルピンクルビーのすぐ後ろ、そのままシゲルピンクルビーを差せずに2着までなので、トップスピードの質は高くはない。

2022年安土城Sではスタートやや早く中段から、直線入り口では中段のやや前まで上がり、直線スムースだったが届かず2着まで。トップスピードの質に頼った乗り方になっていて、勝ち切るにはもう1列前に居ないと苦しい。2022年セントウルSでは前残りの馬場にもかかわらず出して行かずに凡走、メイケイエールの後ろになった時点で勝つ気が感じられない騎乗だった。

2022年信越Sではスタートやや早く中段から、L2の11.6で先頭に立ったのまぁまぁのトップスピードの質を見せた。2023年睦月Sではスタート良かったが中段のやや後ろから、スローからの4F戦で差を詰めるシーンがなかったので、トップスピードの質で見劣り。L1で減速率が大きくなっているので距離も1F長かった感じ。ただこの時は休み明けでプラス18㎏、加えて58㎏の斤量も影響した感じはある。

2023年阪急杯ではスタート五分に出て中段の前で最内、馬場の良いコースを通したことでしっかり伸びて2着。2023年高松宮記念ではスタート早く先行したが凡走、こういう馬場は合わない。2023年京王杯SCではスタートやや早く中段の前から、直線トップスピードの質では若干見劣ったが、持続力で3着に粘った。

この馬は非社台生産馬だが、外厩はグリーンウッドを使うからか、休み明けでも好走する。野路菊S3番人気2着、2021年朱鷺S4番人気3着。

「阪神Cへ向けて」好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。

好材料はコース適性で、阪急杯で2着なので好相性だし、前走京王杯SCで3着なので距離適性も良いし、クラス負けの危険もないと思う。悪材料は休み明けで、この馬は休み明けでも走るが、さすがにスーパーGⅡではいきなり好走できるか未知数。セントウルSで休み明け4着なので、やや割引した方が良いかも。

適性:竹+