<モズスーパーフレア>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスで押し切るタイプ。
”2018年オパールS”ではハイペースバランスを逃げて3着、この時中2週。”2018年ラピスラズリS”では平均バランスを逃げて2着に差される。”2019年カーバンクルS”ではハイペースバランスを逃げて圧勝。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランス逃げて圧勝。左手前が苦手な可能性がある。”2019年高松宮記念”ではハイペースバランスを逃げて凡走、やや使い詰めの感がありマイナス6㎏と疲労の影響かも。”2019年北九州記念”ではハイペースバランスを3番手先行、直線スムースだったが4着まで、この時は休み明けでプラス26㎏と明らかに太目残し。
「スプリンターズSへ向けて」好材料:コース適正、休み明け2走目。悪材料:特になし。
テンの速さはかなりのもので、圧倒的なスピードで逃げて粘り込んでしまうのが好走パターン、後半のトップスピードは全くないので、2018年オパールSや2018年ラビスラズリSのように、前半抑えてしまうと直線で差されてしまう。2019年オーシャンSがとんでもないハイペースで逃げて圧勝してしまった、馬場も速かったが32.3-34.8というバランスでは、後続は付け入るスキがなかった。この時の2着がナックビーナスだったこともこの馬のスピードとパワーの凄さを物語っている。
使い詰めになると肉体的な疲労よりも精神的疲労が出てしまう感じ、それが出たのが高松宮記念で、この時は2018年6月から間に2か月の間隔空けを3回挟んで、結構使い詰めになっていた。実際レースではいいペースで逃げたものの、直線L2標識付近で早々に脱落して、15着といつもの粘りが全くなかった。肉体的な疲労ならばここまで大敗はしないはずで、恐らく精神的に苦しくなって走るのを止めたんだと思う。
好材料は休み明け2走目で、前走はプラス26㎏と明らかに太目残りだった、これで先行して4着に粘れたので上積みは期待できる。コース適正は最高といっていいと思う、3-1-0-0と2着の1回は北村友騎手が前半抑える謎騎乗を繰り出した時。悪材料は特にない、?と思ったと思うが騎手不安はない。1200mなので抑えない限りペースは問題ないし、実は松若騎手は過去4年で中山1200mの成績1-0-1-0と騎乗数こそ少ないが、すべて3着以内。いずれも2017年にアルティマブラッドで1600万条件1着、春雷S3着。このアルティマブラッドはモズスパーフレアと同じ音無厩舎の馬で、先行脚質の馬だったことも共通項。なので逃げさえすれば、2番手でも前半32秒台ならば粘り込みに期待が持てる。前走増えた馬体重は少しでも絞れて欲しいね。
<ラブカンプー>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスを粘り込むタイプ。
・重でも走る。・使い減りしないが、休み明け良くない。
”2018年セントウルS”重馬場ではハイペースバランスを2番手から2着、この時の1着がファインニードル。”2018年スプリンターズS”稍重ではハイペースバランスを2番手から2着、この時の1着がファインニードル。”2019年シルクロードS”ではハイペースバランスを2番手から、かなり馬場が重くオーバーペースで凡走、この時が休み明け。”2019年オーシャンS”ではハイペースバランスをやや離れた追走集団の先頭から、L2で一杯になり凡走。”2019年高松宮記念”ではややハイペースバランスを2番手先行、L2で一杯になり殿負け。”2019年アイビスSD”では最内枠からL3で一杯になり凡走。”2019年北九州記念”ではハイペースバランスを2番手先行、L1の手前で一杯になり凡走。”2019年セントウルS”ではややハイペースバランスを2番手先行、L2過ぎで一杯になり凡走。
「スプリンターズSへ向けて」好材料:・・・。悪材料:近走の成績の悪さ。
2018年のセントウルS、スプリンターズSとハイペースバランスをしっかり粘って2着と、心肺機能を見せてきた。ショウナンカンプの産駒で使い減りしないことも、2018年にアイビスSDからスプリンターズSまで好走を続けたことでもハッキリしている。ただその後は凡走続きで復活の兆しが見られない。
好材料はなし、悪材料は近走の成績の悪さで、調教ではいい動きをしてもレースでは全く結果が出ていない。前走のセントウルSでもL2過ぎで一杯になっているので、心肺機能の問題だと思う。
<リナーテ >・心肺機能と瞬発力の両立型でパワーが少ない。
・トップスピードの質は高く持続力も高い。・間隔空けても走る。
”2018年ターコイズS”ではハイペースバランスを中段の内で追走、直線は坂で明確に減速して7着まで。”2018年白秋S”ではスローバランスを中段の後ろイン側追走から、直線ではL2で先団にジワッと取り付きL1爆発的に伸びて圧勝、目視の3Fは11.1、10.8、10.5位でトップスピードを持続させつつL1での瞬発力見せたがL2の坂では加速していない。”2019年京都牝馬S”では平均バランスのスローペースを1頭だけ後方外から伸びて2着、L2の瞬発力はかなり良かった。”2019年京王杯SCでは0.3のややスローバランスを中段の内から、直線L2まで詰まってからバテ差しで2着まで、詰まったが流れていたのでL1でも持続力を生かせた。”2019年UHB賞”ではハイペースバランスを中段から、3,4コーナー外を回して直線もスムースで差し切り、トップスピードの質でレベルの違いを見せた。”2019年キーンランドC”ではハイペースバランスを中段から、4コーナー外を回して直線外から伸びて3着、1着ダノンスマッシュと互角の伸びだったが、ダノンはローテ狂いの間隔開けだった。
「スプリンターズSへ向けて」好材料:・・・。悪材料:騎手弱化、コース適正、使い詰め。
ターコイズSはハイペースバランスを中段から、直線では隣に居たミスパンテール(1着)に見劣って7着、坂で明確に落とした感じではあったが、距離の可能性も否定は出来ない。京都牝馬Sでは平均バランスを後方から、かなり外を回す競馬で距離ロスは大きかったがトップスピードの質を見せて2着まで追い込む、デアレガーロ(1着)は内目をロスなく立ち回っていたので、距離ロスが痛い負け方だったと思う。この2レースからはトップスピードの質と持続力は高いが、パワーがやや足りない感じだった、心肺機能はターコイズSがハイペースバランスで、自身も平均ぐらいにはなっているのでまぁまぁの物を持っている。京王杯SCではL1まで前が壁になったが、L1で2着まで持ってきた持続力は高評価だし、馬群に怯まない根性も見せたので、内枠でも捌ければ問題はない。
好材料が見つけられなかった、悪材料はまず三浦騎手への乗り替りで、豊騎手からなのではっきりマイナス。コース適正はターコイズSで7着になっているように、坂で失速している。京王杯SCでもL2の坂地点では前が壁になっていたが、馬群をこじ開けたのは坂上だったので、坂自体は苦手な可能性がある。もう一点の懸念材料は使い詰め、京王杯SCが3カ月弱の休み明けで好走して、そこから函館SSが1カ月強、UHB賞が2カ月弱、キーンランドCが中2週で今回が中1か月。もともと疲労に弱いステゴ産駒なので、今回は割引で良いと思う。
<レッツゴードンキ>・心肺機能は低くパワーと瞬発力の両立型。
・高齢になり瞬発力が低下してきた。・休み明けでも走る。
・トップスピードの質は高いが瞬発力の低下とともにこちらもやや下がった。
・4枠より内枠なら3-4-2-6.・調教と比例して走る。
”2018年ヴィクトリアM”ではインコース中段の前から直線で前が壁になり、外に出して追い出すも、外から勢いを付けた馬に明確にトップスピードで劣った。”2018年高松宮記念””では中段の内から4コーナー早目に仕掛けてL2でしっかりギヤチェンジして先頭に立ったが、外からファインニードルのトップスピードに屈して2着。”2017年スプリンターズS”では中段の内からL3最速戦を内からL1粘り切るところをレッドファルクスにバテ差される。”2019年阪急杯”ではハイペースバランスをインコースから先行して出し抜いたところを外からスマートオーディンに差される、トップスピードの質で見劣り。”2019年高松宮記念”ではハイペースバランスを中段の後ろから、直線は上がり最速で伸びたが全く届かず。”2019年ヴィクトリアM”ではハイペースバランスを後方から、バテ差しで着を拾って10着、後方からなので全くレースに参加していない。
「スプリンターズSへ向けて」好材料:コース適正、休み明け。悪材料:高速馬場への対応。
キンカメ産駒の牝馬でトップスピードの質と瞬発力が高い馬だったが、高齢になり両方が落ちてきた感じはある。2019年阪急杯では内枠から先行したことで、瞬発力を問われなかった、平均バランスだったこともありトップスピードの質よりも持続力で2着をもぎ取った。心肺機能と持続力はいまだ健在なところを見せているが、ヴィクトリアMでトップスピードの質が落ちていることを見せてしまった、単純な上がりタイムはメンバー中3位になるが、後方からのレースで前半は楽をしている割にこの上りでは、全く勝負にならない。休み明けでも走ることは阪急杯で見せたし、内枠で勝負したい馬かな。
好材料はコース適正で、スプリンターズSは過去3年出走して0-1-0-2と2年前に2着に好走している。中山ではターコイズS1600mで56.5㎏を背負って2着もあるので、好相性。休み明けでも走るのは直近では阪急杯で見せているし、2年前のスプリンターズSも今回と同じヴィクトリアMからの休み明けで2着だった。ただこの馬は調教とレースの成績が一致しやすいので、調教内容はよく見ておいた方が良いと思う。悪材料は高速馬場への対応で、今年のヴィクトリアMでは上がり3番手の末脚でも10着だった、7歳になりトップスピードの質と瞬発力は明らかに落ちてきたので、良馬場では苦しいかもしれない。内枠に入った時に成績が堅調に良くなるので、4枠よりも外なら大幅に割引。