<ブランノワール>・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力は低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。
”未勝利戦”ではスローバランスを2番手先行、直線入り口で先頭に立ち押し切り、持続力の高さを見せた。”エルフィンS”ではスローバランスを3番手先行、3,4コーナー外を回して直線スムースに伸びたが2着まで、1着アクアミラビリスのトップスピードの質と瞬発力に見劣る。”チューリップ賞”ではスローバランスを中段の前から、L2で手応えが悪くなり6着、疲労の可能性。”中京1勝クラス”ではハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて1着、まぁまぁのトップスピードの質と持続力の高さを見せた。”2019年夕月特別”ではスローバランスを先行、直線スムースに抜け出し圧勝、この時が2か月半の間隔空け。”秋華賞”では稍重でハイペースバランスを中段やや前から、3,4コーナー最内を回して直掩スムースだったが伸びずに凡走。”2019年元町S”では平均バランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線外からスムースだったが伸びずに凡走。”2020年新春S”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走。”2020年うずしおS”ではスローバランスを中段のやや後ろから、3,4コーナー最内を回して直線スムースに差し切り。
「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。
チューリップ賞の6着が物足りないがこの時は使い詰めだった、ロードカナロア産駒は反動が出る産駒が多いのでこの影響だと思う。休み明けになった中京の1勝クラスでは、直線まぁまぁのトップスピードの質と高い持続力を見せた。夕月特別でも2か月半の間隔空けから、この時はなかなかのトップスピードの質を見せたが、阪神の下り坂を使えたのでこの影響もあったと思う。
秋華賞では稍重でハイペースバランスを中段のやや前から、3,4コーナー最内を回してコースロスなく直線もスムースだったが、流れ込むだけになってしまった。お姉ちゃんのローブディサージュも2000mは長かったし、距離の可能性が高いと思う。2019年元町S,2020年新春Sと凡走している、平均バランスとスローバランスで異なる展開だったが、どちらも3,4コーナー外目を回して伸びなかった。2020年うずしおSでは3,4コーナー最内を回して直線上手く抜け出し1着、2019年夕月特別でも最内を先行して抜け出しているので、外を回すと伸びがイマイチなのかもしれない。
ノーザンF生産馬で休み明けを苦にしないし、フレッシュな時の方が良いタイプなのは間違いないと思う。
好材料はコース適性、距離適性で前走が同コースで1着、夕月特別でも阪神外回りを勝っているので好相性。豊騎手への乗り替りもプラス材料で、福永騎手が今期ピリッとしないからね~。悪材料はクラス負けの危険で古馬混合の重賞はこれが初めて、秋華賞は1F長かった可能性が高いので、物差しが無いのが不安であり不気味でもある。前走2着のトーセンブレスが桜花賞4着があるがその後パッとしないし、3着のスイープセレリタスもローズSで凡走している馬なので、相手を考えても期待できるほどではない。
<プールヴィル>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く持続力は高い。
・1400大好き。
”りんどう賞”ではややスローバランスを先行して押し切り、この時の2着がローゼンクリーガー。”阪神JF”では平均バランスを先行、直線で進路をふさがれる大きな不利を受けてから外に出し再加速、5着まで。”紅梅S”ではややハイペースバランスを中段から、L4.L3で中緩みがありトップスピード戦、先頭に並ぶまで行きながら2着。”フィリーズレビュー”ではややハイペースバランスを中段から、直線前に詰まって追い出しが遅れて1着同着。”桜花賞”ではスローバランスを逃げて6着に粘る、超高速馬場だった為に逃げても止まらなかったがトップスピードの質では見劣り。”NHKマイルC”ではハイペースバランスを先行、距離で凡走。”2019年京成杯AH”ではハイペースバランスを離れた2番手追走、直線入り口で一杯になり凡走、この時休み明け。”2019年信越S”ではハイペースバランスを離れた追走集団の前から、直線スムースだったが2着まで。”2019年オーロC”では平均バランスを中段のやや前から、終始外を回して直線スムースだったが差されて2着。”2020年京都牝馬S”では重馬場でスローバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線スムースに伸びて2着。
「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:休み明け2走目。 悪材料:距離適性。
フィリーズレビューでややハイペースバランスを克服したのは大きい、この時は稍重で800m46.8とかなりのペースだったはずで、それを中段の前から直線前が壁になるなどかなりロスが多い競馬で1着同着は立派、心肺機能の高さは十分見せた。阪神JFでは不利もあっての5着、直線で前をカットされブレーキしたあとに、良く挽回したがバテ差したもので、再加速まではしていないので瞬発力は低いと思う。桜花賞ではスローペースからの後半特化戦にははっきりとトップスピードの質で見劣っている。
2019年京成杯AHではハイペースバランスを離れた2番手追走だったが、直線入り口で一杯になり凡走、展開は合っていたがこの時は休み明け。2019年信越Sではハイペースバランスで2着、心肺機能と持続力の高さは見せたが、アル―シャに差し切られているのでスピード能力で見劣った。これは続く2019年オーロCでも平均バランスを中段やや前から進め、直線スムースだったがテトラドラクマに差されてしまった。どうしてもトップスピードの低さが要因で勝ち切れない。2020年京都牝馬Sでは重馬場適性と、休み明けでもトップスピードの質が問われない展開なら好走できることを示した。この時はスローバランスで心肺機能も問われていない。
この馬は社台F生産で休み明けが良くない、2019年京成杯AHは初古馬戦だったが、それでも負け過ぎなので休み明けははっきりとマイナス。京都牝馬Sで休み明けを2着している、この時は重馬場だったので、トップスピードの質を問われなかったことが要因だと思う。
好材料は休み明け2走目だが、前走休み明けの京都牝馬Sを2着に好走しているので、あまり気にしなくていいのかもしれない。悪材料は距離適性でマイルは好走歴がない、1400mでは全て3着以内なのでに対して、マイルは全て4着以下とかなり極端な成績なので、1F延長は不安材料。浜中騎手への乗り替りは特に不安はないかな~。
<メジェースルー>・心肺機能は高く、パワーは高い、瞬発力はやや低い。
・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。
”2019年別府特別”ではハイペースバランスを中段の前から、3,4コーナー中目を回して直線前に詰まるところもあり3着まで。”東京2勝クラス”ではスローバランスを中段から、3,4コーナー外目を回して直線スムースだったが伸びきれずに凡走。”2019年壬生特別”では平均バランスを2,3番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに抜け出し押し切り。”2020年アクアマリンS”では重馬場でややハイペースバランスを2番手先行、3,4コーナー内目を回して直線スムースに粘って押し切り。
「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:なし。 悪材料:距離適性、クラス負けの危険。
<心肺機能について>1200のハイペースバランスを先行して良さが出ている、2020年アクアマリンSでは重馬場を2番手先行で押し切っているし、2019年別府特別でもハイペースバランスを3着している、この時は直線でややスムースさを欠いていたので、高評価で良いと思う。
<パワーについて>中山のアクアマリンSで先行して押し切っている、ゴール前の坂でもしっかりしていたので、パワーは十分あると思う。
<瞬発力について>2020年アクアマリンSのL2で0.3の加速をしている、さすがにこの加速では後続を出し抜くことはできず、武器になる程ではない。
<トップスピードの質について>東京2勝クラスではスローバランスを中段から進め、直線スムースだったが7着だった、この時は後ろから差されているのでトップスピードの質は武器にならない。
<持続力について>平均やハイペースバランスを先行して押し切って強い競馬をしている、2019年壬生特別、2020年アクアマリンSではL1で12秒台迄落しているので、高い持続力を持っているとは言えないと思う。
<その他について>この馬は非ノーザンF生産馬だが休み明けでも走ることがある、2020年アクアマリンSが4カ月強の休み明けで1着、逆に良くなかったのが2019年RKB賞で2カ月強の休み明けで凡走している。
好材料はなし、悪材料は距離適性でマイルは東京で凡走している、この1回だけなのでたまたまの可能性もあるし、中段から進めてスローバランスだったので展開もあっていない。このレースでは例年スローからの末脚勝負になることが多いので、距離だけでなく展開も向かない可能性がある。先行出来る馬なのでマイルで自分の展開に持ち込めるかどうかだが、騎手が岩田望騎手でこれを期待するのは酷かもしれない。格上げ戦で初めての重賞なので、当然クラス負けの危険はある。
<リバティハイツ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は少ない。
・トップスピードの質は低くバテ差し、先行粘り込みタイプ、溜めれば速い上がりも使える。
・休み明けは良くないが2カ月ほどの間隔なら走る。
・直線で左に寄れやすいので左回りの方がスムース。
”2018年ポートアイランドS”ではややスローバランスを少頭数の後方から、直線で馬群を縫って伸びてきたがバテ差し3着まで、ここでも口向きは左だった。”2018年ターコイズS”ではハイペースバランスを中段の前から追走して、直線でバテ差し、やや左に寄れた。”2019年京都牝馬S”では平均バランスを中段の後ろから直線伸びず、+12㎏で仕上がっていない。”2019年阪神牝馬S”ではスローバランスを中段から、直線ではトップスピードの質で見劣り凡走。”2019年安土城S”では平均バランスを中段の後ろから、直線は中目からダイアトニックと互角の伸びを見せてクビ差の2着。 ”2019年パラダイス”S”では稍重でスローバランスを中段から、直線はジリジリとしか伸びず6着。 ”2019年信越S”ではハイペースバランスを中段の後ろから、直線は外からスムーズだったが流れ込むだけで凡走。 ”2019年ターコイズS”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外目を回して直線スムースに抜け出したが7着まで、55㎏と3,4コーナーで外を回した分だけロスが大きかった。”2020年京都牝馬S”では重馬場でスローバランスを後方から、3,4コーナー中目を回して直線スムースだったが伸びずに凡走、この時が休み明け。
「阪神牝馬Sへ向けて」好材料:距離適性、コース適性、休み明け。 悪材料:展開。
2018年ターコイズステークスでハイペースバランスを中断のやや前から進めて直線はバテ差し2着まで持ってきた、心肺機能とパワー、持続力で高いものを見せている。 2019年の京都牝馬Sでは4番人気に支持されながら9着に凡走している、この時は2ヶ月の間隔あけで馬体重プラス12kgと走れる状態ではなかった。 続く2019年阪神牝馬Sでも中段から進めたが差せずに凡走している。意外なトップスピードの質を見せたのが2019年安土城Sで、この時は中段の後ろから進めすぐ前にいたダイアトニックと同じような位置で直線に入り、ダイアトニックと互角の伸びを見せて僅差の2着だった。上がり3Fはダイアトニックよりも速かったので貯めれば質の高いトップスピードを発揮できるんだと思う。2019年パラダイスSでは稍重でスローバランスになり中段からジリジリとしか伸びずに凡走、稍重馬場でトップスピードの質が削がれてしまった感じの負け方だった。2019年信越Sは3ヶ月強の間隔空けで凡走しているので、休み明けは良くない。この馬は社台F生産馬なので外厩はノーザンFにはどうしても見劣りしてしまう。
2019年ターコイズSではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー外を回して直線外からバテ差す形だったが、後ろから差されているのでこのペースで外を回してしまうと、末が甘くなってしまうんだと思う。この時が2カ月強の間隔空け。2020年京都牝馬Sでは後方から進めてしまいこの時点で勝負権無し、休み明けもあるが騎手が能力を理解していない。
好材料は距離適性でマイルはターコイズS2着と好走、この時の1着がミスパンテールで相手を考えても高評価。コース適性もポートアイランドSで3着と、相性が良いコース。休み明け2走目は好材料で、この馬は休み明けでは期待できないので上積みに期待したい。悪材料は展開で、こればかりはスタートしてみないと分からないが、例年通りのスローからの末脚勝負ではやや苦しくなると思う。