2020年阪神牝馬S 予想。今季好調な人馬に期待。


まずは馬場状態ですが土曜日なので始まってみないと分からない部分があるのですが、先週の含水率はゴール前 9.7%、4コーナー 9.2%でした、この馬場状態で難波ステークスが1:45.3なので、明日も同等の馬場状態になると思います。金曜午前の発表では含水率がゴール前11.6%、4コーナー9.1%ですが、これは散水の影響があるので、雨の心配がない明日は更に含水率が下がっていると思います。ズバリ高速馬場を想定して良いと思います。 

 ◎サウンドキアラ

○シゲルピンクダイヤ

▲アマルフィコースト

△スカーレットカラー

★ダノンファンタジー

☆ブランノワール

X ビーチサンバ

xシャドウディーヴァ

三連複 ②=④⑧⑨⑪⑬⑭⑮=④⑧⑨⑪⑬⑭⑮ 21点

逃げるのはトロワゼトワル、アマルフィコーストがやや離れて2番手から、 メジェールスーが中段の前から、サウンドキアラ、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤが中段やや前から進め、中段からプールヴィル、ブランノワール、シャドウディーヴァ、ディメンシオン。中段のやや後ろからリバティハイツ、 ノーワン、中段の後ろからスカーレットカラー、ビーチサンバ。後方からになりそうなのがテーオービクトリーとサトノガーネット。

逃げるのはトロワゼトワルではないかと考えています、前走のターコイズステークスはコントラチェックに逃げられてしまい先手を取れませんでしたが、2番手は確保していたので今回のメンバー構成ならば楽に逃げられると思います。スタートが速いアマルフィーコーストが外から切れ込んできて2番ですが、トロワゼトワルのペース次第ではやや間隔を空けるかもしれません。その後ろから1200mで先行できるメジェールスーが3番手あたり、スタートが良いサウンドキアラが中団やや前を確保できると思います。

外枠に入ってしまったダノンファンタジーがサウンドキアラの外辺りを追走しそうですが、この馬は気性難なので折り合いがつくかどうかがカギになりそうです。もちろんトロワゼトワルがかなりのハイペースで飛ばすようならば、ダノンファンタジーも折り合いの不安は消えると思います。その後ろからミルコに乗り替わるシゲルピンクダイヤ、後方からでもレースができる馬ですが、このレースはマイル戦になってから前残りの傾向が強くなったので、中段あたりを狙ってくる可能性が高いと思います。

シャドウディーヴァについては輸送があるので、体調次第で最後方からということも十分に考えられます。豊騎手に乗り替わりグランノワールも出たなりで中段が取れそうですし、 プールヴィルもビーチサンバが遅れるようならば中段が取れると思います。ビーチサンバは前走の京都牝馬ステークスが出遅れてしまい、中段の後ろからになってしまいました、一度出遅れ癖がついてしまうとなかなか治らない馬が多いので、今回もスタートには大きな不安があります。外枠に入ってしまったスカーレットカラーですが、エリザベス女王杯では中団やや前から進めていたので、ポジションは自在に取れると思います。サトノガーネットはいつも通り後方からだと思います。

4コーナーから直線入り口です、トロワゼトワルが先頭で入ってくるところ、アマルフィコーストがやや離れて2番手外から、ダノンファンタジーがアマルフィコーストに並びかけるかどうか、ここは川田騎手の仕掛けのタイミング次第です。 サウンドキアラがメジェールスーを交わしてダノンファンタジーを追走する形になると思います、ダノンファンタジーの後ろからシゲルピンクダイヤ、シャドウディーヴァが続き、ブランノワールもサウンドキアラの後ろあたりを狙ってくるのではないでしょうか。後方からになりそうなスカーレットカラーとサトノガーネットが外を回して中段に取りつき、ビーチサンバは内を狙ってくるのではないかと思います。

問題はトロワゼトワル逃げた時にアマルフィコーストがどこでトロワゼトワルを捕まえに行くか、仕掛けのタイミングが遅れてしまうと、トロワゼトワルを捕まえることができても、アマルフィーコーストがトップスピードの質で見劣り着外に沈む可能性があります。幸騎手なのでこの仕掛けのタイミングが非常に不安になります、ダノンファンタジーが先に仕掛けるようであれば後続はそれについていくはずなので問題はありませんが、ダノンファンタジーは瞬発力もまあまあのものを持っているので、仕掛を遅らせても届くという自信があれば、川田騎手は待ってしまう可能性が高いと思います。

4コーナーから直線入り口で前の2頭が緩めてしまった時は、中段に居る組でトップスピードの質に不安のある馬は馬群に沈む可能性が高くなり、 逆に後方から勢いを付けて来る組の中で 高いトップスピードの質を持っているスカーレットカラーなどに展開が向く可能性が高くなります。幸騎手の仕掛けいかんでかなり展開が変わるはずなので、どちらの展開でも対応できるようなサウンドキアラに重い印を打ちました。

直線L1標識付近です、アマルフィコーストがやや待ってしまった場合このような形になるのかと考えています、ダノンファンタジーがトロワゼトワルを早目に捉えに行き、これをめがけてサウンドキアラ、シゲルピンクダイヤ、ブランノワール、シャドウディーヴァが続くと考えています 。トップスピードの質が高いスカーレットカラーは体調万全なら外から飛んでくると思っています。サトノガーネットのトップスピードの質ではやや分が悪いのではないかと考えていますが、ハイペースバランスを前が追いかけてしまうようだと、バテ差しの形で届く可能性があると思います。これはビーチサンバにも言えることなので、展開次第ではこの二頭も侮れないと思っています。

内回りコースとの合流点でスペースができるためにここを狙えそうなのがプールヴィルで、それにディメンシオンが続くと思います。 ブランノワールはサウンドキアラの後ろならば目標としては信頼できると思うので、サウンドキアラに道を作ってもらいながら、シゲルピンクダイヤは外からどこまで伸びることができるかだと思います。

トロワゼトワルが平均バランスくらいでレースを作った場合は、トップスピードの質がモロに問われることになり、 中段よりも前に居るサウンドキアラやダノンファンタジー、ブランノワール、シゲルピンクダイヤはトップスピードの質、中段よりも後ろにいるスカーレットカラーやビーチサンバ、サトノガーネットはトップスピードの質と同時に持続力も問われると思います。

では一頭ずつ見ていきます。 

◎サウンドキアラ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:使い詰めの不安。栗東坂路38.4-12.3、単走やや強め、バランスまぁまぁ。

昨年のヴィクトリアMでハイペースバランスを中段の後ろから進め0.7差7着でした、 この時は終始外目を回していたのでかなりロスの大きい競馬になってしまいました、それでも7着に入っていることからも持続力の高さは見せています。キレッキレのトップスピードの質というほどではありませんが、中段よりも前に居れば差し切れるだけの末脚を持っているので、松山騎手で中段よりも前から競馬をして結果を出している近走は好材料だと思います。ヴィクトリアMでは好スタートから中段の後ろまで下げる謎騎乗だったので、松山騎手とは手が合っているのだと思います。

全頭評価の段階では使い詰めの不安がありましたが、母系にアグネスデジタルが入っているので、使い詰めの不安はないと考えています。 アグネスデジタルは全く使い減りしないタイプだったので、その特徴を受け継いでいれば使い詰めでも不安はないかなと。 昨年のヴィクトリアMが使い詰めで7着ですから、間隔を取りつつ使っている今回はさほど心配がないのかなと思いますが。

○シゲルピンクダイヤ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高いバテ差し型。好材料:コース適性、騎手強化。 悪材料:なし。栗東坂路37.9-12.1、単走やや強め、バランス良い。

後方からの追い込みで良さを見せていた馬ですが、前々走のターコイズステークスでは、中段から進め早目に動いて3着と結果を残してきました。ハイペースバランスを中段からなので、心肺機能も見せていますし、トロワゼトワルがハイペースで飛ばしたとしても、十分対応できるのではないかと思います。もちろんミルコなのでハイペースを見越して後方に下げる可能性は十分にありますが、バテ差しができるだけの持続力も持っているので、どのような展開でも対応できると思います。

▲アマルフィコースト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は少ない。・トップスピードの質は低く前半から飛ばして消耗戦に持ち込むのが好走条件。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路37.5-12.2、単走持ったまま、やや右傾はいつも通り。

昨年2着と好走した相性の良いレースですが、今回は幸騎手がが鞍上です。昨年はダイアナヘイローの豊騎手がレースを作ったところ、ダイアナヘイローの二番手に収まり、豊騎手が抜群のタイミングで仕掛けてくれたことでそれに乗る形になりました。 幸騎手に自分でレースを作るだけの能力があるとは思えないので、トロワゼトワルを捕まえに行くタイミングがとても重要になります。ベストなタイミングで仕掛けられるのかどうか大きな不安があり、高いコース適性、距離適性を見せていますが、軸にできるほど重い印は打てませんでした。

△スカーレットカラー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまあまあ、持続力はある。好材料:・・・。 悪材料:・・・。栗東w38.1-12.2、単走持ったまま、バランス良い。

昨年の有馬記念に出走しましたが大敗してしまい反動が気になります、昨年の府中牝馬ステークスでは稍重の中で後方から一気の差し切りと素晴らしい末脚を発揮しました。トップスピードの質と瞬発力もとても高いものを持っているので、後方で脚を溜めた上でタイミングさえ合えば、全馬をまとめて差し切ってしまう可能性が高いと思います。ただしこの厩舎は非常に仕上げが雑で、 二桁の馬体重増減を平気でやってきます、エリザベス女王杯でもプラス14kgでしたし、有馬記念ではマイナス12㎏と何がしたいのかわからない厩舎です。

★ダノンファンタジー ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明けでも走る。好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w36.9-12.1、単走やや強め、バランス良い。

2,3歳時に見せた高いマイル適性は大きな魅力だと思います、ただし非常に掛かりやすく昨年のローズステークスでもかなりかかっていました。今回外目の枠に入ってしまったので折り合いがつくかどうか、ここが大きなポイントです、折り合いさえつけば能力は高いものを見せているので、初めての古馬混合重賞ですがクラス負けの危険はないと思います。

☆ブランノワール ・心肺機能は不明、パワーはある、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性、距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路38.0-12.4、単走やや強め、やや右傾。

昨年の秋華賞は7着に敗れましたが距離がやや長かった気がするので度外視して良いと思います、お姉ちゃんにローブティサージュがいるのでマイルは適性距離のはずで、前走も同じコースで強い勝ち方でした。今回は豊騎手に乗り替わりので当然プラス材料です、古馬混合重賞は 初めてですが、前走の内容からは軽視できないと思います。

X ビーチサンバ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く持続力も高い。好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:とくに無し。栗東坂路40.5-12.9、単走持ったまま、バランス良い。

前走は休み明けで出遅れてしまったために届きませんでしたが、5着まで挽回したのは底力を感じさせました。今回は高速馬場が想定されるため出遅れてしまうと致命的です、スタートが改善するかどうか未知数なのでこの印です。

xシャドウディーヴァ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。好材料:距離適性。 悪材料:輸送。美浦w39.4-12.7、単走持ったまま、やや首が高い。

前走は牡馬混合レースでプリモシーンの0.1差2着と健闘しました、今回は輸送が大きなカギを握りそうです。昨年のローズステークスでは輸送の影響からか凡走してしまいました、それを踏まえて栗東滞在で挑んだ秋華賞では4着に好走しているので、ローズステークスの凡走が輸送にあったことは間違いないと思います。 この時は初めて関西圏へ輸送したので、2度目の今回は克服するかもしれませんが未知数です。

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