2020年スプリンターズS 予想。馬場は乾いてきた。


馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、木曜にパラっと降ったようですが、全く影響が無く乾いてきました。含水率はゴール前11.6%、4コーナー9.7%で先週よりもかなり乾いています。クッション値は10.8でやや硬めです。10R勝浦特別2勝クラス1200mが1:08.8、メンバーレベルを考えるとまぁまぁのタイムですね。11R秋風S3勝クラスのマイル戦で1:33.3、平均バランスでL1も11.9と悪くないタイムなので、標準的な良馬場と見ています。先週までとは明らかに違うので、この辺りは当日の馬場状態もしっかりと確認しておきたいですね。

ちなみにこちらが先週の馬場状態です、

稍重  含水率 ゴール前 12.1%  4コーナー 13.4%

クッション値 9.7 標準

開幕週の数値を記録し忘れてしまったのですが、たしか今週と同じような数値だったと思うので、トロワゼトワルの1:33.9を目安にすると、この時よりも更に速い感じで、想定タイムは1:07.5くらいを考えています。

◎ダイアトニック

○グランアレグリア

▲モズスーパーフレア

△ビアンフェ

★ダイメイフジ                       

☆ダノンスマッシュ                     

xキングハート                                     

 xミスターメロディ                                       

馬連 ⑨⑩=②③④⑦⑧⑨⑩⑫ 13点          

3連単 ⑨⑩=⑨⑩ー②③④⑦⑧⑫ 12点       

3連単 ⑨ー②③⑧⑫ー②③④⑦⑧⑩⑫ 24点

逃げるのはモズスーパーフレア、外からラブカンプー、内からダイメイフジが2,3番手。ビアンフェまでが先行勢でその後ろからダノンスマッシュ、ミスターメロディ、ダイアトニックが中段のやや前。中段からキングハート、グランアレグリア、クリノガウディ―。中段の後ろから、メイショウグロッケ、ライトオンキュー、レッドアンシェル。後方からダイメイプリンセス、エイティーンガール、アウィルアウェイという並びを想定。

逃げるのは当然モズスーパーフレア、外からラブカンプーがどこまで競っていくかですが、この2頭は北九州記念で逃げ争いには決着がついています。ラブカンプーが何が何でも行く気になっても、ハナを叩くのは不可能だと思いますし、モズスーパーフレアも無理をするほどではないと思います。ラブカンプーがどこまで押して押して行くかにも拠りますが、2F目辺りで諦めると思うので、モズスーパーフレアが共倒れする可能性は低いと思います。

3番手辺りをダイメイフジが取りそうで、逃げ争いはしないと思いますが、前走控えて凡走しているので2走前のように前に行くはず。問題はビアンフェで前走セイウンコウセイのハイペースに前半付き合って5着、ただし3コーナーでこの馬は緩めているのでこの辺りをどう考えるかですね。3コーナーで緩めたことで5着と考えるか、ハイペースだったことで5着と考えるか。藤岡佑騎手の場合は3コーナーで緩めたことを反省すると思えず、緩めたこと自体を自己肯定する可能性の方が高いと思うので、前と間隔を空けるかもしれませんね。

中段の前からダノンスマッシュですが、川田騎手が乗ると若干スタートが遅くなる傾向で、キングハートの後ろということも考えられます。そのキングハートですが、陣営が「前走スタート出たのに消極的なレースだった」とコメントしていて、今回は下げないと言っているので内枠を生かして中段は取れると思います。事前に陣営のコメントは聞きたくないのですが、今回は偶々見えてしまったので。それとキングハートの立場からすると、ブラフをかます必要はないので恐らく本心でしょう。もちろんスタート決まればですが。

ミスターメロディはいつも通り、ダイアトニックは前走道悪で行き脚付かず、2走前はスタート決めて2番手先行なので、明日の馬場なら中段の前を取れると思います。グランアレグリアは中段からで、ハイペースに巻き込まれない位置取りのはず。この辺りはルメール騎手なので、自在にポジションを上げ下げすると思います。メイショウグロッケ、ライトオンキュー、レッドアンシェルが中段の後ろからでしょうね。

ダイメイプリンセスは前走中段から進めて凡走しているので、今回は後方から足を溜めるはず。エイティーンガールとアウィルアウェイはいつも通り後方から。

4コーナーです、ラブカンプーがこの辺りで一杯になりビアンフェがスムースに交わせるかどうか。ここでラブカンプーが下がったスペースが出来るので、ダイメイフジにとってはスムースなレースが出来そうですね。ラブカンプーが下がってくれば、ダノンスマッシュはここでは待機させられてしまいます。内側の馬はここで加速を待たされしうですね。

この地点はL2標識付近ですが、ダイアトニック横山典騎手はグランアレグリアが後ろに居れば、スパートを遅らせるはずです。この辺りは豊騎手が乗っていても同じだと思いますが、自分を目標にグランアレグリアに来られると、差されてしまうと考えているはず。ダイアトニックは瞬発力もまぁまぁの物を持っているので、前を射程圏に入れてギリギリまで追い出しを待つと思います。

直線入り口です、ここで横への結構動きがありそうで、まずミスターメロディが右回りで内へ切れ込むはず。クリノガウディ―は外へ寄れる可能性が高く、ラブカンプーは下がっていくと、グランアレグリアの前にぽっかりとスペースが空くのではないかと。グランアレグリアの場合は瞬発力が高くないので、ここで前にスペースが出来てもタイミング的に遅い可能性はあると思います。モズスーパーフレアがL3辺りで緩める可能性は低いので、流れていればそのまま加速してしまうことも可能で、このスペースを上手く利用できれば突き抜けてしまうでしょうね。

4コーナーでラブカンプーが下がって出来たスペースを利用できるのがダイメイフジ、一番スムースなレースが出来そうであとはこのメンバーで足りるかどうかだけ。ラブカンプーが下がるとメイショウグロッケも影響を受けそうですね。

直線残り100m付近です、モズスーパーフレアが粘るところ、外からスムースなダイアトニック、内からダイメイフジがどこまで差し込めるか。ビアンフェはモズスーパーフレアのペースに合わせていれば、粘り腰を発揮しそうですが、前走のように途中で緩めてしまえばトップスピードの質で見劣ると思います。直線入り口でスペースが出来れば、グランアレグリアは結果的にダイアトニックに道を作ってもらう形になり、あとはゴール板に向けて間に合うかどうかだけ。ミスターメロディとクリノガウディーは直線フラフラするので、逆にグランアレグリアの進路を塞ぐ可能性も十分にあると思います。

後ろから追い込みたい組は馬場状態を考えると苦しいはずで、レッドアンシェルは坂での加速を苦手としている感じなので、スムースでも届かないかも。坂不安があるのはダノンスマッシュも一緒で、坂上までは加速できずダイメイフジを交わせないと思うので、坂上からはグーンっと来ると思いますが間に合うかどうか。キングハートが内からスムースだと怖いですね。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ダイアトニック ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力もある。・直線で外に寄れることがある。好材料:前走凡走でストレス抜け。コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路39.9-12.3、やや強め併入、やや右に寄れる。前走はロードカナロア産駒らしい反動と、道悪適性の無さで凡走しました。これでストレスが抜けたはずなので、今度は走る番でしょう。今年の高松宮記念では不利が無ければ勝ち切っていたと思える内容でした、2走前の函館SSでは58㎏を背負って圧勝していますし、先行して1:07.5、上り3F33.9ですからスムースならチャンス十分でしょう。豊騎手から乗り替りですが、今年の横山典騎手は絶好調ですから不安材料にはならないと思います。

○グランアレグリア ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは程々、瞬発力は高くはない。・トップスピードの質は高く持続力はとても高い。・休み明けでも走る。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。美浦w38.3-12.3、持ったまま併入、バランスは良いがやや迫力がない。

休み明けは苦にしないし、乗り慣れたルメール騎手への乗り替りももちろんマイナスではないと思います。高松宮記念では2着ですから、ルメール騎手が言うようにスムースなら勝ち切ることも。ただ中京とは違い直線入り口でごちゃつくこともありますし、直線が短いので間に合わない可能性も十分にあると思います。

▲モズスーパーフレア ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低く、ハイペースバランスで押し切るタイプ。好材料:コース適性。 悪材料:なし。栗東坂路36.6-12.2、単走持ったまま、バランス良い。

春のスプリントチャンピオンで昨年2着ですから、これ以上は評価を下げられません。高松宮記念は勝ったとはいえ、クリノガウディ―の動きがありましたから、あれが無ければダイアトニックとクリノガウディ―には先着されていた感じ、ラブカンプーに執拗に絡まれる危険性も0ではないので、あまり強気にはなれませんでした。松若騎手は昨年いいペースで2着していますが、ペース認識は信用できないので、変にコントロールした時は直線一気に差されることもあると思います。まぁ1200mなので昨年のように行くだけ行くレースで良いんですけどね。

△ビアンフェ ・心肺機能は高く、パワーはある、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力はまぁまぁ。好材料:休み明け2走目、距離適性。 悪材料:騎手不安。栗東坂路37.6-12.5、単走強め、バランスは良い。

前走の乗り方がどうしても気になるのがこの馬で、3コーナーで緩めて差しに行って5着でしたね。これを藤岡佑騎手がどう考えるか、ハイペースだったから緩めたことは良い判断だったと自己肯定するかどうか。元々心肺機能と持続力で押し切るタイプですから、モズスーパーフレアに付いて行けばチャンス十分ですね。斤量も3歳で2㎏軽い事も好材料ですが、大型馬のこの馬にとってどこまで優位に働くか分かりません。

★ダイメイフジ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・間隔空けると良くないが使い減りしない。・1200がベスト。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、厩舎不安。栗東坂路38.8-13.0、一杯半馬身先着、バランスまぁまぁ。

まず前走は2カ月弱の間隔でマイナス14㎏と仕上げ失敗でしたね、この厩舎はこの馬だけでなくお姉ちゃんのダイメイプリンセスでも、再三仕上げ失敗で凡走させているので当然の結果でした。2走前の函館SSで逃げ粘って2着、ダイアトニックには0.3秒離されましたが、逃げて目標にされた上にダイアトニックは絡まれることなくサラ足で回っていましたからね。ダートを使って行き脚が付くようになったことで、ここでも楽に先手が取れれば展開的にチャンス十分でしょう。

                       

☆ダノンスマッシュ ・心肺機能は高い、パワーはやや低い、瞬発力は高い。・トップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・休み明けでも走る。好材料:騎手強化。 悪材料:コース適性、反動。栗東坂路38.3-12.6、単走やや強め、やや右傾。

前走中段の前からあっさり差し切る強い内容でした、前哨戦を圧勝してしまったので反動が気になりますが、調教が軽めらしいので、反動を気にして控えたのかもしれませんね。これが良い方に出ればロードカナロア産駒の新しい方程式になるので、今回は試金石ですね。坂での加速は前走もビアンフェといい勝負なので、坂までに2番手辺りに居ないと間に合わないかも。昨年に引き続き内枠なのでスムースな競馬が出来ない可能性が高く、展開待ちになってしまうと取りこぼす可能性が高いと思います。          

           

xキングハート ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低くバテ差しタイプ。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険、届かない。美浦坂路40.3-13.3、単走持ったまま、バランス良い。

元々能力は高い馬ですが後方からになり凡走の山を築いています、陣営のコメントで今回はポジションを下げないという事なので、前走のセントウルSに引き続き狙ってみます。ダイメイフジと一緒で中段よりも前から競馬をした時の、中山適正の高さは折り紙付きです。

xミスターメロディ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は少ない。・トップスピードの質はまあまあ、持続力が高くバテない。・休み明けは良くないが、隠れノーザン。好材料:・・・。 悪材料:コース適性。栗東芝35.4-11.5、単走持ったまま、直線入り口で内へ寄れる。

昨年4着ですから決して悪くはないのですが、右回りになるとどうしても直線入り口でバランスを崩してしまう、これは今回の調教でも見られました。スプリント能力は証明済みですし、休み明け2走目で走り頃ですから、直線入り口でスムースなら・・・。内枠が欲しかったですね。