2020年桜花賞 予想。ダイワメジャー産駒が先行してしまえば止まらない。


まずは馬場状態ですが土曜日の阪神牝馬Sが1:32.9なので、やや高速馬場でしたね。サウンドキアラの上り3Fが33.7なので、高速馬場までは入っていないと思います。問題は明日の天気で午前中から雨のマークが出ています、サイトによって降り方に幅があってどれぐらいの雨量があるのかわかりませんが、稍重から重馬場まで想定しておいた方が良いと思います。前後半47.0-47.0くらいを見込んでいます。

 ◎レシステンシア

○マジックキャッスル

▲クラヴァシュドール 

△マルターズディオサ

★ウーマンズハート

☆デアリングタクト

Xサンクテュエール 

xリアアメリア

xミヤマザクラ

三連複 ⑰=④⑤⑥⑧⑨⑪⑬⑭=④⑤⑥⑧⑨⑪⑬⑭ 28点

三連単 ⑰ー⑥⑨⑬ー⑤⑥⑨⑪⑬  12点

逃げるのはスマイルカナ、2番手にレシステンシア。 ナイントゥファイブ、マルターズディオサ、ケープゴッドがやや離れた追走集団の前から、サンクテュエール、ヒルノマリブ、ヤマカツマーメイドが中段のやや前、中段からウーマンズハート、デアリングタクト、クラヴァシュドール、インターミッション、ミヤマザクラ。中段の後ろからフィオリキアリ、リアアメリア、マジックキャッスル。後方からチェーンオブラブという並びを想定。

何が何でも逃げたいスマイルカナが先手を主張すると思います、レシステンシアは内枠ではないのでスマイルカナのペースを見ながら、速ければ2番手遅ければスマイルカナを交わして先頭に立つと思います。豊騎手なのでスマイルカナのペースに合わせることはないはずです。

スマイルカナがハイペースで逃げた場合とレシステンシアが早目にスマイルカナを交わして先頭に立った場合は、後続はやや間隔をあけて追走する可能性が高いと思っています。レシステンシアのペースを追いかけてしまえば息切れする可能性があるので、やや離れた追走集団を形成して、前の2頭を見ながらレースを進めると思います。その離れた追走集団の先頭になりそうなのがナイントゥファイブで、マルターズディオサも前に付けると思います。外からケープコッドも上がってくるはずで、追走集団は3列縦隊になるかと思います。こうなるとコーナーで外を回す馬はかなり苦しくなる可能性があります。ヤマカツマーメイドやミヤマザクラが積極的に前のポジションを取らない限り、終始3頭分は外外を回すことになりそうです。昨年の阪神JFではハイペースバランスでしたが、縦長の展開にはならなかったのでここでも馬群は凝縮すると考えています。

内からサンクテュエールが中段の前を確保できそうで、コーナーでもロスなく運べそうです。デアリングタクトは中団やや後ろ辺りを取ってくると思いますが、内にスペースができた時に入ってしまうのか、それともいつでも外に出せるポジションを取ってくるのかどどうか。松山騎手なので内が空いているようならば、ロスを嫌って最内に入ってくるような気がします。

マジックキャッスル、リアアメリアは前半無理をしないことで後半につなげたいタイプだと思うので中段の後ろ、ほとんど後方と言っていいポジションになると思います。 問題はミヤマザクラのポジションで、福永騎手の前走後のコメントを聞くと前に行くとは思えません、この枠で中段の外になってしまうと、かなり苦しい競馬になってしまいそうです。

4コーナーから直線入り口です、馬場状態次第ですが稍重くらいであれば、レシステンシアが後続にリードを保ったまま直線に入ってくると思います。スマイルカナがレシステンシアのスピードについて行けない可能性が高く、このあたりから減速が始まりそうです、スマイルカナをうまくかわすことが出来ればナイントゥファイブ、マルターズディオサ、ケープゴッド当たりもスムースに直線に入ってくると思います。 ヤマカツマーメイドが勝ちに行くようならば大外を回すことになるはずで、かなりロスが大きくなってしまいます。同じことがミヤマザクラにも言えるので、外から早目に動く馬は直線早々にバテてしまう可能性が高いと思います。

内目を通す馬ではサンクテュエールがナイントゥファイブやマルターズディオサの後ろを狙いそうで、その後ろからウーマンズハート、デアリングタクトあたりが続いてくると思います。マジックキャッスル、リアアメリアはこの辺りではまだ動かず、直線に入ってから外に出して仕掛けると思います。 クラヴァシュドールはマルターズディオサの後ろから入ってくると思いますが、コーナーで外に膨れてしまうようだとロスが大きくなりそうです。

直線L2標識付近です、レシステンシアがリードを広げて直線に入ってきたところ、マルターズディオサが後続を率いる形でレシステンシアを追いかけるところです。ウーマンズハートが内に切れ込み、内回りとの合流点にできるスペースを使ってスマイルかなやナイントゥファイブを交わしに行きます。クラヴァシュドールはヤマカツマーメイドの外に出すと思いますし、ミヤマザクラはさらにその外からになると思います。この辺りでマジックキャッスルが GO サインを出され、リアアメリアは中目からコースを探しながらになりそう。デアリングタクトも初めから外に居れば、スムースに直線を迎えることが出来ると思いますが、枠が枠なので外に出せない危険は十分にあると思います。

直線L1標識付近です、レシステンシアがどこまでリードを保っていられるか、内外からウーマンズハート、マルターズディオサ、サンクテュエール、クラヴァシュドール、マジックキャッスルがレシステンシアを目標に追い込んでくるはずです。この中でトップスピードの質で勝ると思われるのがマジックキャッスルとウーマンズハートで、この2頭はスムースならば直線差し脚を発揮してきそうです。阪神JFでは1着レシステンシアと2着マルターズディオサには0.8秒の差があったので、この間に何が入ってくるのか、それが今回のレースの見所だと思います。

サンクテュエールはトップスピードの質が高いものを見せていないので、マルターズディオサを交わせない可能性があると思います。 デアリングタクトについては高いトップスピードの質と持続力を見せていますが、うまく捌けるかどうかが不安材料です。血統的に道悪になっても全く心配はないと思うので、松山騎手が怖がらずにいつでも外に出せるポジションが取れるかどうかが課題です。 

では一頭ずつ見ていきます。

◎レシステンシア ・心肺機能は高く、パワーは不明、瞬発力は不明。・トップスピードの質はやや低い、持続力は高い。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:なし。栗東坂路36.2-12.1、単走持ったまま、やや右傾。

前走のチューリップ賞ではペースを緩めてしまい3着に破れてしまいました、走破時計が1:33.5と阪神JFから0.8秒遅かったのですが、阪神JFで0.8差2、3着に下したマルターズディオサとクラヴァシュドールに先着されています、阪神JFのペースで逃げることができていれば、おそらく同じような着差で勝っていたはずです。今回は豊騎手に乗り替わりのでおそらく緩めることはないと思います、もちろん雨量が多くなり適正なペースがわからなくなることがあるので、絶対とは言い切れませんが、阪神JFで見せた強さはフロックでは出せないものです。マルターズディオサとクラヴァシュドールとは勝負付けが済んでいると思うので、他にこの馬を倒す可能性があるのは、展開がドンピシャにはまった時のデアリングタクトくらいかなと思っています。

阪神マイルはダイワメジャー産駒と非常に相性の良いコースなので、多少雨が降ったとしてもこの馬には大きな影響はないと思います。豊騎手も新馬戦でこの馬に乗っていますし、その時が稍重馬場でしたから、この馬自身の道悪適性も不安がないと思います。

○マジックキャッスル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。好材料:距離適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。美浦w37.2-12.3、持ったまま併入、バランス良い。

ファンタジーステークスでレシステンシアの2着に好走している実績を買ってこの評価にしました、この時はレシステンシアと0.2秒差ですから、阪神JFの着差を考えればマルターズディオサの前にこの馬が入ってくる可能性は十分にあると思います。前走のクイーンCではミヤマザクラに出し抜かれてしまいましたが、後方から追い込んできた末脚はとても魅力的なものがありました。ミヤマザクラがかなり楽なレースをしていたので、着差を考えればミヤマザクラよりも上の評価が妥当だと思います。

▲クラヴァシュドール ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。栗東w38.2-12.1、単走持ったまま、バランス良い。

阪神JFの3着がこの馬で2着のマルターズディオサとはハナ差でした、前走からミルコに乗り替わったので騎手の差でこちらを上にとりました。この馬は非ノーザンF生産馬なので、休み明け2走目での上積みが期待できると思います。 サウジアラビアRCではサリオスと0.2秒差なので、レシステンシアとも互角に戦える可能性があると思っています。 

 

△マルターズディオサ ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は不明。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手不安。栗東w38.4-12.2、単走やや強め、バランスは良い。

この馬も阪神JFで2着に好走しましたがレシステンシアからは0.8秒離され、勝負付けは済んでしまった可能性があります、前走はレシステンシアがペースを緩めたために、勝ち切ることができましたが、阪神JFと同じペースになった時に好走できるかどうかは未知数です。この馬も非ノーザンF生産馬なので、休み明け2走目の今回は上積みが見込めます。大きな不安材料が鞍上の田辺騎手で、今期の芝重賞における複勝率は0.200とお世辞にも良いとは言えません。

★ウーマンズハート ・心肺機能は高い、パワーは不明、瞬発力不明。・トップスピードの質は高く、持続力は高い。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:騎手。栗東坂路40.1-12.1、単走持ったまま、バランス良い。

新潟2歳Sで圧巻の末脚を見せつけた馬ですが、休み明けの阪神JF、チューリップ賞では4着6着と良い結果を残せませんでした、この馬は非ノーザンF生産でダーレージャパンの生産馬です、 当然外厩はノーザンFに見劣るので、休み明け2走目の今回は上積みが期待できます。意外にも藤岡康太騎手は今季の芝重賞での複勝率がまずまずの値を示しています、うまく内からコースを見つけて伸びてくれればチャンスはあると思っています。

☆デアリングタクト ・心肺機能は不明、パワーはは不明、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:コース適性。栗東坂路39.5-12.6、単走持ったまま、バランス良い。

1線級との対戦がないので未知の魅力と危うさが同居している馬です、エルフィンステークスの内容からもここで勝ち切ってしまってもおかしくない能力がありそうですが、昨年エルフィンステークスを圧勝したアクアミラビリスがピリッとしなかったので、かなり特殊な馬場だった可能性も捨てきれません。鞍上の松山騎手は今季絶好調で、土曜日もサウンドキアラでしっかりと勝ち切りました、同じコースで行われるのでここでも好走の期待が膨らみます。

Xサンクテュエール ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは不明、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:坂を克服できるか。美浦坂路39.4-12.5、持ったまま半馬身先着、バランス良い。

 この馬も一線級との対戦が無いために強いのか弱いのかいまいち分からない部分があります、アルテミスステークスでリアアメリアの2着に入っていますが、そのリアアメリアが阪神JFで凡走しているので、物差しにすることができず能力をどう評価していいのか悩ましい1頭です。もちろんルメール騎手が乗ることで評価を上げている部分もあるので、馬の能力だけではこの人気は過剰だと考えています。

xリアアメリア ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低そう。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。好材料:距離適性。 悪材料:前走の負け方。栗東w37.2-11.7、持ったまま併入、バランスは良い。

新馬戦、アルテミスステークスと連勝して一番人気で阪神JFを迎えましたが、外枠を引いたこともあり後方から伸びずに凡走しました、 新馬戦、アルテミスステークスでもかなり掛かっていて、それでも勝ちきれるだけの能力の高さは認めますが、この馬も一線級との対戦がなく、能力が本当に高いのかどうかが微妙です。阪神JFの結果が実はこの馬の本当の実力だったということも十分にあると考えています。

xミヤマザクラ ・心肺機能はやや高い、パワーは不明、瞬発力は不明。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:距離適性。 悪材料:騎手。栗東坂路38.3-12.0、持ったまま半馬身遅れ、バランス良い。

ディープインパクトにミスパスカリという組み合わせなので、お兄ちゃんにポポカテペトル、マウントロブソンがいる血統です。当然トップスピードの質は期待できませんが、前走後の福永騎手のインタビューを聞くと差しに回りそうで、この馬の特徴とはまったく合わない競馬になりそうです。道悪になって前に行くことができれば、持続力の高さは期待できるので好走のチャンスは高くなります、全ては福永騎手が序盤にどのポジションを取ってくるのかにかかっていると思います。

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