2021年東京新聞杯 予想。ルメール騎手、3度目の正直なるか。


土曜日の馬場情報 良馬場  Dコース

含水率 ゴール前14.7% 4コーナー14.9% (5:00)

クッション値 10.4 標準 (7:00)

馬場状態ですが土曜日は良馬場でした、含水率とクッション値の割には時計が速いですね。7R4歳以上1勝クラスでは1:33.0、前半800m46.1で逃げたアオイクレアトールが逃げ粘って2着、勝ったシンハリングも1馬身と離れず先行していましたから、前が止まらない馬場でしたね。L1は12.2ですがL3で11.3を出していますから、トップスピードの質と持続力の両方を問われる馬場だと思います。

◎トリプルエース

○ロードマイウェイ

▲トライン

△サトノアーサー 

★シャドウディーヴァ                           

☆ヴァンドギャルド                 

 Xエントシャイデン                 

馬連 ③⑫=③⑤⑨⑪⑫⑬⑭ 11点                 

3連単 ③⑫-③⑤⑨⑫-③⑤⑨⑪⑫⑬⑭ 30点

逃げるのはショウナンライズ、2番手に内からダイワキャグニー、外からエントシャイデン。中段の前からプロディガルサン、トリプルエース、中段やや前からシャドウディーヴァ、カラテ。中段にカテドラル、ヴァンドギャルド、エメラルファイト、中段やや後ろからニシノデイジー、サトノアーサー。中段の後ろからロードマイウェイ、サトノウィザード、後方からサトノインプレッサ、トラインという並びを想定。

逃げるのはショウナンライズを想定しました、何が何でも行きたいタイプではありませんが、ダイワキャグニーも積極的に逃げるタイプでもないし、エントシャイデンは前走逃げて3着に好走していますが、スタートはやや遅れていて、押して押してハナを叩いていました。前走の場合はシュリが居たので、ノースヒルズの連係プレイで何が何でも逃げたのだと思います、今回はこの馬自身への期待もあると思うので、無理な叩き合いはしないと思います。

トリプルエースはエントシャイデンと同じ京都金杯に出走して凡走、道中の位置取りが後ろ過ぎてしまい届きませんでしたね。今回はルメール騎手へ乗り替わり、前走の内容を見ているはずなので、中段の前辺りを狙ってくるはず、もちろん外に馬を置きたくないでしょうね。シャドウディーヴァはエリザベス女王杯の時と同じような位置取り、11番枠とやや外目ですが内の各馬が後ろから行くので、内が空くと思います。ヴァンドギャルドは出たなり中段、サトノアーサーも今回は控えそうですね。

後方から行きたい馬は内枠に固まりました、その中でも前走揉まれて投げ出したロードマイウェイは外を意識した位置取り、一旦最後方まで下げるかもしれませんね。サトノウィザードは内に張り付くようだと、L4での自由度が無くなりそう。トラインとサトノインプレッサはポツン気味かな~と思います。

4コーナーです、ショウナンライズは先頭に立ってハイペースで引っ張るタイプではないし、エントシャイデンも川須騎手でショウナンライズを突っついたり、早目に交わして自らペースを引き上げないと思います。前走逃げて3着に好走したので、色気が出ると思うので、この辺りで中緩みが出来ているはず。そうなると馬群は凝縮し、内を回す馬は減速に付き合わされてしまいます。

外からだとエメラルファイトがスピード不足な感じがするので、ロードマイウェイは距離ロスがありそうですね。これもロードマイウェイがこの地点で動けばの話で、中緩みで押し上げないと、届かない位置で直線に入ってしまいます。ヴァンドギャルドはルメール騎手を見る位置、それにサトノアーサーが続くと思います。後方待機組がどこまで押し上げるか、内に拘ると直線入り口でも前が壁になりそうですね。

直線L2標識付近です、この辺まではショウナンライズも頑張っているはずで、エントシャイデンと並んでいると思います。プロディガルサンがどこまで粘れるかですが、シャドウディーヴァが内に拘るとコースが無くなりますね。カラテもいるしダイワキャグニーもトップスピードの質は高くないので、内が渋滞する可能性が高いと思います。これをシャドウディーヴァが捌けるかどうか、シャドウディーヴァは馬群を割る闘志を持っている馬ですが、あまり強引なことをやれば制裁対象になるので、コースが空くかどうか運任せになるかも。

外からはトリプルエースが先頭列を伺い、ヴァンドギャルドがスッと反応できるかどうか。L3最速になって直線入り口で瞬発力を求められた時に、ヴァンドギャルドは一瞬離されるかも。外を回して距離ロスの有るロードマイウェイが中段まで上がり、それにトラインが続くと見ています。トラインは3F戦ならキタサンブラックMで良い末脚を見せていますからね、ロードマイウェイを目標に伸びてきそう。サトノウィザードは3F戦に付き合うと届かない可能性が、立雲峡Sで見せたように4コーナーからショート捲りに行く勇気があるかどうか。

直線Ⅼ1標識付近です、この辺りでショウナンライズが一杯になるはずで、エントシャイデンとトリプルエースが抜け出す、ダイワキャグニーも余力はあるはずですが、トップスピードの質で見劣り伸びを欠くと思います。ショウナンライズ、プロディガルサン、カラテ、ダイワキャグニーを上手く捌かなければいけないのがシャドウディーヴァ、コース取りは難しくなりますね。

外からロードマイウェイはスムース、4コーナーから直線入り口での距離ロスがあると思うので、届くかどうかだけですね。これはトラインも同じです。サトノアーサーもスムースなら、関屋記念で見せたようにまぁまぁのトップスピードの質と持続力を持っているので伸びるはず、前走プラス20㎏だったので体調次第でしょうね。ヴァンドギャルドはトップスピードの質が高くないので、高速馬場で上がり33秒フラットくらいを求められると苦しいはず。これはサトノインプレッサも同じですが、こちらは調教もイマイチでした。

では1頭ずつ見ていきます。

◎トリプルエース  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはある、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、初輸送。栗東坂路38.4-12.4,単走持ったまま、バランス良い。

2走前のサンタクロースHが好内容で、プラス20㎏でも全く問題なくむしろ筋肉が付いた感じでの圧勝、2着が53㎏のソシアルクラブで0.3差を付けたし、ハイペースバランスを中段やや前からで心肺機能も見せましたね。この時が1:32.6ですから、当日の朝日FSと0.3差なのも高評価でしょう。何よりもルメール騎手を配してきた陣営の勝負気配は無視できません、土曜も手綱さばきが冴え渡っていたのでここは本命です。2019,2020年とルメール騎手はこのレース凡走しているので、3度目の正直なるか、それとも2度あることは3度あるのか、ここが怖いところですね。

○ロードマイウェイ  ・心肺機能は高く、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:仕上げ不安。栗東坂路38.1-12.6,単走持ったまま、バランス良いが舌を出している。

調教データ

2020年大阪杯 栗東坂路39.2-13.0、単走持ったまま、バランス良い。

2020年金鯱賞 栗東坂路39.2-12.8、単走やや強め、バランスまぁまぁ、舌を出している。

2019年チャレンジC 栗東坂路37.9-12.8、単走持ったまま、バランス良い。

前走は内で揉まれてしまい、馬が投げ出したようなレースでした。この辺りはジャスタウェイ産駒でハーツクライ系の性格が出ていますね。陣営もこの辺りは分かったでしょうから、スタートから外を意識してスムースな競馬を指示しているはずです。問題は調教ですね、舌を出していました。金鯱賞の時が舌を出していて凡走しているので、大きな不安材料です。当日もパドックや返し馬で舌を出しているようなら危ないかも。

▲トライン  ・心肺機能は不明、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや高く、持続力はまぁまぁ。好材料:コース適性、間隔空け。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路42.3-13.7,単走持ったまま、バランス良い。

2走前のキタサンブラックMで後方から差し切り、同じコースの前走は届かず凡走、持続力の問題でしょうね。キタサンブラックMは3F戦、キャピタルSは4F戦ですから、キャピタルSのL1標識でピタッと止まったのだと思います。今回は展開的に中緩みがありそうで(あくまで期待ですが)、直線入り口で前を射程圏に入れていれば届くはず。こういうタイプの馬と手が合う横山典騎手というのも、怖さ半分期待半分でワクワクします。

△サトノアーサー   ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性、休み明け2走目。 悪材料:特になし。栗東坂路39.3-12.2,単走持ったまま、バランス良い。

調教データ

2020年富士S 栗東坂路38.5-12.9、単走持ったまま、バランス良い。

2020年関屋記念 栗東坂路39.5-12.3、単走持ったまま、バランス良い。

2020年エプソムC 栗東坂路39.2-12.7、単走押さえて、首を左右に振りバランス悪い。

2020年東京新聞杯 栗東坂路37.9-12.5、単走持ったまま、バランス良い。

前走はポジション云々ではなくプラス20㎏の馬体重が全てでしょう、さすがに絞ってくると思うので体調万全ならまだまだやれるはずです。コース適性は良いし、まぁまぁのトップスピードの質と持続力で勝負できるはず、ただ勝ち切るまではイメージしにくいですね。

★シャドウディーヴァ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力もまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。・前向き過ぎるところがあって、馬群の外だと掛かる。好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。美浦坂路39.2-12.3,持ったままやや遅れ、バランス良い。

調教データ

2020年エリザベス女王杯 栗東w38.6-12.4、持ったまま併入、バランス良い。

2020年府中牝馬S 美浦坂路38.9-13.1、持ったまま併入、バランス良い。

2020年クイーンS 札幌ダート38.9-12.1、持ったまま半馬身先着、口向きが左。

2020年エプソムC 美浦w39.6-12.9、やや強め併入、首を大きく左に降りバランス良くない。

2020年ヴィクトリアM 美浦w38.8-13.1、持ったまま併入、バランス良い。

2020年阪神牝馬S 美浦w39.4-12.7、単走持ったまま、やや首が高い。

2020年東京新聞杯 美浦w38.7-12.7、持ったまま半馬身先着、バランスは良い。

昨年2着とコース適正は良いですね、その時に乗っていた岩田騎手も好材料で良いと思います。この馬は1分32秒台の決着に対応できるかどうかが未知数で、前半流れないと取りこぼすかも。調教がピリッとしない感じに見えたので、3カ月弱の休み明けの影響が出るかも。

 ☆ヴァンドギャルド  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。栗東芝37.8-11.9,単走持ったまま、バランス良いが舌を出している。

調教データ

2020年マイルCS 栗東芝、37.2-11.4、単走持ったまま、バランス良い。

2020年富士S 栗東w37.32.、持ったまま3馬身先着、バランス良い。

2020年安田記念 栗東w39.5-12.7、単走持ったままバランス良い。

2020年マイラーズC 栗東坂路38.9-12.5、単走強め、バランスまぁまぁで首が高い。

2020年東京新聞杯 栗東芝35.0-11.8、単走持ったまま、バランス良い。   

母系にサドラーの血が入ったディープ産駒は、トップスピードの質が削がれるイメージがあり、この馬もキレッキレのトップスピードの質は持っていないと思います、なので高速馬場への対応が不安材料ですね。休み明けでは昨年の東京新聞杯で6着と、出遅れもありましたがピリッとしませんでした。富士Sを見ても道悪でトップスピードの質が問われなければ、休み明けでも好走するので、休み明けではトップスピードの質がさらに低下する印象。加えて今回は調教でも舌を出していたので、集中力を欠いているかも。

        

 Xエントシャイデン   ・心肺機能がやや低いがパワーはある。・トップスピードの質はやや高く、持続力も高い。前半が速くなると後半息切れする。好材料:コース適性。 悪材料:クラス負けの危険。栗東w37.0-11.8,単走やや強め、バランス良い。

調教データ

2020年関屋記念 栗東w38.1-12.5、単走持ったまま、バランス良いがやや左傾。

2019年関屋記念 栗東w38.8-12.1、やや強め併入、ややバランス悪い。

前走逃げの手に出て新味を見せました、シュリを勝たせるために逃げた感じもあるので、今度は自身の好走の為のレースになるはず。これで色気を出すようだとスロー、もしくは平均バランスでも中緩みを作ってしまうと思うので、最大の懸念材料は騎手ですね。特にショウナンライズのペースに付き合うようだと、トップスピードの質で見劣ってしまうと思います。

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