2021年宝塚記念 予想。無敗の勢いか女王が意地を見せるか。

土曜日の馬場情報 良馬場  Bコース

土曜日は良馬場でした、火曜日に19.5㎜の雨が降りましたが、その後は雨もなく晴れ間ものぞく天気で含水率は低目。クッション値も9.4まで回復していて標準、土曜日に散水しなければさらに上がりそうですね。8Rの1勝クラスの1400mが1:21.0で、中段からの差しと逃げ残りで決着。5Rの新馬戦も逃げ切りだったので、ある程度前に居た方が良さそう。10Rの水無月Sでは少頭数で後方から2着に来ていますが、4コーナーでは上位3頭は先頭から3,4馬身のところに居たので、後ろからだと届かない可能性があるので、少なくとも4コーナーでは中段には居たいですね。

◎レイパパレ

○クロノジェネシス

▲カレンブーケドール

△カデナ                       

★アリストテレス

☆ユニコーンライオン                              

馬連 ②⑦=①②⑦⑧⑨⑩ 9点                    

3連単 ②⑦-①②⑦⑧⑨⑩-①②⑦⑧⑨⑩ 40点

今回展開のカギを握りそうなレイパパレですが、スタートが不安定なので2パターンの展開予想をして行きます。

まずはパターンAから。

逃げるのはユニコーンライオン、レイパパレがその外から。中段の前からワイプティアーズ、シロニイ、中段やや前からアドマイヤアルバ、アリストテレス、カレンブーケドロール。中段からメロディーレーン、クロノジェネシス、中段の後ろからミスマンマミーア、キセキ、後方からカデナ、モズベッロという並びを想定。

パターンBです。

逃げるのはユニコーンライオン、2番手に内からレイパパレ、ワイプティアーズ、カレンブーケドール。中段の前からシロニイ、中段のやや前からアドマイヤアルバ、クロノジェネシス。中段からアリストテレス、中段やや後ろからメロディーレーン、キセキ、中段の後ろからミスマンマミーア、モズベッロ、後方からカデナという並びを想定。

どちらのパターンでも逃げるのはユニコーンライオンだと思います、前走の鳴尾記念で逃げ切っているので、ここで控えて凡走しようものなら目も当てられないですからね。問題はレイパパレのスタートで、内枠を引いてしまったのでスタートで遅れるとリカバリーが難しい、パターンAではスタートを決めた時でいつもの川田ポジションですね。このポジションが取れれば、ユニコーンライオンがスローに落としそうになっても、突いたり先に行って自分から逃げに持ち込むこともできます。パターンBはスタートで遅れた時で、この時は外からワイプティアーズやシロニイ辺りに蓋をされてしまうかも、こうなるとユニコーンライオンのスローペースに付き合わされてしまい、折り合いでも苦しくなりそうですね。

パターンAの場合はユニコーンライオンの逃げでも、実質的にはレイパパレがペースを作ると思うので、スローバランスにはならないはずで縦長の展開。このパターンではカレンブーケドールやクロノジェネシスは前に行けないのではないかと。カレンブーケドルは外目の枠ですし、馬群の切れ目に入れないと終始外目を回されてしまいそうですね。逆にパターンBのようにレイパパレが2番手に閉じ込められてしまうと、ペースを作るのは逃げるユニコーンライオン、当然スローバランスに持ち込むはずで馬群は凝縮するはず。カレンブーケドールやクロノジェネシスも中段よりも前を取れるはず。

4コーナーです、パターンAではL3でレイパパレが出し抜くと思います。チャレンジCで4F戦をL3最速11.1で出し抜いているので、まぁまぁの瞬発力を見せています。この出し抜きにはユニコーンライオンは反応できないと思います。カレンブーケドールの外からクロノジェネシスですが、L4から11秒台の半ばには入っていると思うので、これを外からだとカレンブーケドールとクロノジェネシスは、L4から11秒台の前半を連発することになりそうですね。アリストテレスはペースが上がった時にシロニイなどを上手く交わせるかどうか、キセキとモズベッロは11秒台前半のラップには追走一杯になりそう。

パターンBではレイパパレが動けないパターンですから、スローからの3F戦になりそうで、クロノジェネシスもカレンブーケドールの後ろから、このポジションなら前を射程に入れているので、ルメール騎手は自分から動くことはないでしょうね。カレンブーケドールは、「先頭に立ちたくない病」を患っているので、ここから直線入り口でモタモタするかも。このパターンだとアリストテレスは待たされそうですね。

直線L1標識付近です、パターンAではレイパパレが出し抜いてどこまで粘るかですね。あとは外からカレンブーケドールとクロノジェネシスが差せるかどうか。アリストテレスは直線入り口でスムースならある程度は伸びそう、その後ろからカデナがバテ差しでどこまで届くか。パターンBではレイパパレがコースを確保するのが遅れてしまった時ですね、スローからの4F戦ならユニコーンライオンは鳴尾記念で粘っていました、L3で0.4の加速をしていたのでレイパパレにも大きくは見劣らないはず。ワイプティアーズが下がるまでレイパパレは待たされそうですね。外からはカレンブーケドールがショート捲りですが、先頭に立つ直前でモタモタしそう、その外からクロノジェネシスが来てから一緒に伸びてくるイメージですね。あとは外からカデナがスムースに伸びそう。

では1頭ずつ見ていきます。

◎レイパパレ  ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:斤量。

調教データ。

今回:栗東坂路37.9-12.3,単走やや強め、バランスは良い。

2021年大阪杯:栗東坂路39.0-12.4,単走強め、バランス良い。1着。 

2020年チャレンジC:栗東坂路39.1-12.7、単走やや強め、バランス良い。1着。

この馬の場合は未知数な部分が3点ありそれが不安材料です。まずは斤量です、今回は56㎏で初めて背負う斤量、この馬自身は前走の馬体重が422㎏とかなり小柄な馬なので、斤量負けの危険はあると思います。2番目は距離です、2000mまでしか経験がなく、前走の大阪杯では重馬場でしたがL1が13.1迄減速しています、良馬場で走れそうなので大きな不安はないのですが、ゴール前で減速率が大きくなることもありそう。3番目はスタート不安ですね、大阪杯と大原Sではスタートが良くなかったです、チャレンジCと同じようなスタートが切れれば良いのですが。

斤量とスタートについてはやってみないと分かりませんが、距離については重馬場の2000mで圧勝しているので、2200mまでは持つと判断しました。大阪杯は重馬場で特殊な馬場でしたが、昨年のチャレンジCでは強かったころのブラヴァスを相手にしていないので、そこからのさらなる成長を期待して本命です。

○クロノジェネシス  ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。

・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。

・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。

好材料:コース適性。 悪材料:海外帰り。

調教データ。

今回:栗東w38.7-11.9,持ったまま併入、バランス良い。

2020年有馬記念:栗東w38.1-12.2,持ったまま併入、バランス良い。1着。 

2020年天皇賞(秋):栗東w38.6-12.4、持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。3着。 

2020年宝塚記念:栗東w37.8-11.8、持ったまま併入、バランス良い。1着。 

2020年大阪杯:栗東w37.1-11.6、持ったまま半馬身先着、バランス良い。2着。 

2020年京都記念:栗東w37.9-11.9、持ったまま併入、バランス良い。1着。 

2019年エリザベス女王杯:栗東坂路39.3-12.7、単走やや強め、バランスは良い。5着。

2019年秋華賞:栗東w38.2-11.9、持ったまま併入、バランス良い。1着。 

この馬の場合はドバイ帰りという不安材料がありますね、最近ではスワ―ヴリチャードが3着しているので、大きな不安ではないと思います。それ以上に不安なのは実はルメール騎手への乗り替りです、全頭評価の時点では不安なしと書きましたが、改めて調べてみると阪神2200とルメール騎手の相性は良くないんですよね~。阪神2200mの複勝率29.2%で他の騎手と比べれば決して悪い訳ではありません、ただ阪神以外の2200mの複勝率は44.2%なので、相対的には良くないと言わざるおえないんですよね。ちなみに阪神2000mの複勝率は46.2%、阪神2400mの複勝率は62.9%なので、阪神が悪い訳ではなく阪神の2200mだけがなぜか良くないんですよね。

それを踏まえても昨年の1着馬ですし、圧勝していますからね。しかも昨年の有馬記念も圧勝しています、両グランプリの相関性は高いのでここで嫌う必要はないと思います。

▲カレンブーケドール  ・心肺機能はやや高い、パワーはやや少ない、瞬発力はまぁまぁ。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明け良くない。

好材料:コース適性。 悪材料:特になし。

調教データ。

今回:美浦坂路38.6-12.7,単走持ったまま、バランス良い。  

天皇賞(春):美浦坂路38.2-12.9,持ったまま半馬身先着、バランス良い。  

2021年日経賞:美浦坂路38.2-13.0,持ったまま半馬身先着、バランス良い。2着  

2020年有馬記念:美浦坂路37.4-12.5,持ったまま併入、バランス良い。5着。 

2020年ジャパンC:美浦坂路37.4-12.4、持ったまま半馬身遅れ、バランスは良い。4着。

2020年オールカマー:美浦坂路37.7-12.8、やや強め1馬身先着、バランスは良い。2着。 

2020年京都記念:美浦w40.7-12.9、持ったまま併入、バランス良い。2着。 

2019年ジャパンC:美浦w38.3-12.7、持ったまま併入、バランス良い。2着。  

秋華賞:美浦坂路37.9-12.3、持ったまま併入、バランス良い。2着。

「先頭に立ちたくない病」を患っているようで、2,3着が多い馬ですね。良く言えば安定感抜群ですが。今回1点だけ不安があるとすれば、休み明け3走目であること。有馬記念が休み明け3走目で5着に負けているので、疲労の不安はあると思います。後ろになることはないし、56㎏も克服しているので2,3着の可能性が高いと思います。  

△カデナ   ・心肺機能は高い、パワーは有る、瞬発力は低い。

・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。

好材料:コース適性。 悪材料:距離適性、届くかどうか。          

調教データ。

今回:栗東坂路38.6-12.4,単走持ったまま、バランス良い。  

2020年天皇賞(秋):栗東坂路39.5-12.7、単走強め、バランスは良い。8着。 

2020年毎日王冠:栗東坂路39.3-13.1、単走強め、手前を変えるたびにバランスを崩している。4着。 

2020年宝塚記念:栗東坂路38.1-12.6、単走強め、やや右傾。12着。 

2020年大阪杯:栗東坂路38.2-12.8、単走一杯、やや左傾。4着。 

2019年天皇賞(秋):栗東坂路37.5-12.9、単走強め、バランスは良い。13着。 

2019年新潟記念:栗東坂路38.2-12.7、単走一杯、バランスはまぁまぁ。3着。

2019年小倉記念:栗東坂路38.1-12.2、単走強め、バランスはまぁまぁ。2着。

穴っぽいところからこの馬に期待、前走の安田記念では後方から0.5秒差まで詰めてきました、トップスピードの質は高いとは言えませんが、持続力は持っているのでバテ差しに期待。大阪杯では動き出しでモズベッロに遅れて、と言うか追い出していませんでした。更の直線入り口で前が壁になり待たされていましたから、度外視して良いと思います。昨年の大阪杯では0.2差4着なのでコース適性は良いはずで、松山騎手への乗り替りは大幅な強化、穴ならこの馬でしょうか。

            

★アリストテレス  ・心肺機能はやや高い、パワーは有る、瞬発力はやや低い。

・トップスピードの質はやや低く、持続力はまぁまぁ。

好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険。

調教データ。

今回:栗東坂路38.6-12.5,持ったまま半馬身先着、バランス良い。  

2021年天皇賞(春):栗東w37.3-12.4,持ったまま2馬身先着、バランス良い。4着。  

2021年阪神大賞典:栗東w38.0-12.3,持ったまま2馬身先着、バランス良い。7着。 

2020年AJCC:栗東w38.6-13.2,やや強め半馬身先着、軽く躓いている。1着 

菊花賞:栗東w38.3-12.1、持ったまま併入、バランス良い。2着。

菊花賞2着馬ですが近走はピリッとしませんね、年明けでAJCCを勝っていますが不良馬場でしたし、3着のラストドラフトは1㎏重かったにもかかわらず0.1差でした。天皇賞(春)ではカレンブーケドールと同タイムで首差なので、悪くはないのですが距離が特殊なので額面通りに受け取れませんね。加えて豊騎手への乗り替りも不安材料で、ここ数年の豊騎手の重賞成績はお世辞にも良いと言えません。良馬場ならばキセキやモズベッロよりも上の評価で、上位の馬に何かあった時にという評価です。

☆ユニコーンライオン  ・心肺機能はやや低く、パワーはある、瞬発力は低い。

・トップスピードの質は低く持続力は高い。

好材料:なし。 悪材料:クラス負けの危険。

調教データ。

今回:栗東坂路38.2-12.0,一杯2馬身先着、やや右傾でバランス良くない。

2021年鳴尾記念:栗東坂路38.7-12.4,映像無し。1着。   

菊花賞:栗東w38.4-11.7、強め1馬身先着、バランスは良い。15着。  

神戸新聞杯:栗東w38.4-12.3、やや強め半馬身先着、バランス良いが反応イマイチ。5着。  

前走の鳴尾記念が圧勝の逃げ切り、もちろん雨上がりで特殊な馬場でしたから額面通りには受け取れませんが、レイパパレがスタート失敗した時に、自分の展開に持ち込んでしまうと粘り切れる可能性は、少しあるかな~っと。

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