走破時計 1:07.5 前半600m 33.4 上り3F 34.1
含水率 ゴール前 13.0% 4コーナー 14.5%
まずは馬場状態ですが走破時計1:07.5ですから、高速馬場と見て良いでしょうね。先週よりも後半がやや掛かった印象ですが、ダイアトニックが先行して上り3F33.9ですから、トップクラスの馬ならこのくらいは出してくるということ。条件戦では後半掛かっていたので、先週よりも重い馬場かと思いましたが、大きな変化はなかったですね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。クリックで大きくなります。青が今回、赤は先週のUHB杯のグラフです。
ジョーマンデリンが勝った先週のUHB杯ではL3で0.9秒の中緩みが出来ています、これを快勝したのでジョーマンデリンは中緩みが出来た方が良いと思いましたが、思いのほか適性の範囲が広かったようで、このペースでもしっかりと対応してきましたね。今回はややハイペースバランスでL3から11.2-11.1-11.8ですから、持続力がモロに問われています。UHB杯ではL2で再加速という流れなので、心肺機能が求められる中でもう一足、ギヤチェンジを要求されたレースでした。
ジョーマンデリンは大阪ハンブルクCで重馬場の消耗戦3着、バーデンバーデンCでハイペースバランスの消耗戦を6着と、中緩みがあった方が良いと思いましたが、高速馬場で上手く中段のやや前をロスなく回れたことで、克服してきた感じですね。L1からもダイアトニックを風除けに使うコース取りでしたから、岩田騎手も上手かったですね。
逃げたのはダイメイフジ、二番手にダイアトニック、グランドボヌールが3番手に続きました。中段の前からライトオンキュー、ジョーマンデリン、メイショウショウブ。中段のやや前からスリーケープマンボ、フィアーノロマーノ、りリュウノユキナ、中段からアリンナ、ミキノドラマー。中段のやや後ろにエイティーンガール、中段の後ろからティーハーフ、シヴァージ。後方からマリアズハート、スイープセレリタスという並びでした。
逃げるかと思われたスリーケープマンボですが、スタート自体は出ているものの押して押して促しながらも、中段の取るのがやっとでした。 替わって逃げたのがダイメイフジで、こちらもスタートが良く促しながらハナを取り切りました。 近走ダートで逃げ・先行をしていたので、行き脚が付いた感じで今後も楽に先手を取れそうです。2番手にはダイアトニックがつけて盤石の体制でした。
メイショウショウブは予想通り控えてしまい中段の前から、この辺り池添騎手がメイショウショウブの特徴を全く掴めていないということを表しています。人気のライトオンキューが中段の前で最内、間にジョーマンデリンが居ました。スタートは良かったもののポジションを取りに行かなかったフィアーノロマーノが中段から、外にはリュウノユキナとミキノドラマーが続きアリンナが中段のやや後ろでした。
エイティーンガール、ティーハーフ、シヴァージまでが中段の後ろで、マリアズハートとスタート出遅れてしまったスイープセレリタスが後方からでした。スイープセレリタスはスタート自体は遅くはなかったのですが、二の足が付かずに後方になってしまいました。この辺りは初めての1200mでスタート後のスピードに対応出来なかった感じです。
4コーナーから直線入り口です、ダイメイフジが先頭で直線に入ってくるところ、ダイアトニックはダイメイフジの真後ろで空気抵抗を最小限に抑えています、これができた理由はメイショウショウブやリュウノユキナが外に居なかったためで、何かがダイアトニックの外に居るようならば、豊騎手は直線でダイメイフジに詰まることを懸念して、ダイメイフジの1頭分外を回したはずです。 この地点をノーマークで回れたことを考えると、ダイアトニックにとってはかなり楽なレースだったはずです。
ダイアトニックに続いたのがジョーマンデリンで、岩田騎手はここからダイアトニックの真後ろで、空気抵抗を抑えるようなコース取りをしてきました。結果的にはこの地点で前に居た3頭で決まっているので、内・前優位のレースだったことが伺えます。
この地点で外を回してしまったのがメイショウショウブ、グランドボヌールを交わすためにかなりコースロスをしています、さらにフィアーノロマーノもメイショウショウブの外からなので、このコースロスは大きかったはずです。シヴァージやスイープセレリタスも大外を回さざる負えなくなり、この地点で勝負権を失ってしまいました。
直線L1標識付近です、ダイメイフジがまだ先頭で頑張っていますが、ダイアトニックが楽な手応えで捕まえに行きます。ダイアトニックの真後ろからジョーマンデリンが続き、その内にはライトオンキューでしたが伸びがイマイチでした、このあたりは休み明けの影響だと思います。中緩みのない消耗戦のような展開にはなっているんですが、序盤で控えてしまったためにメイショウショウブはズルズルと後退していきます。替わって外からフィアーノロマーノが伸びてきますが4着まで、これは4コーナーで大きく外を回してしまったツケがここで出ています。ややハイペースバランスで止まったことから前が止まらず、後方から追い込みを狙っていたエイティーンガール、マリアズハート、シヴァーは全くレースになりませんでした。
では1頭ずつ見ていきます。
一着はダイアトニック、スタートを決めた瞬間に勝利を確信できるぐらい安定したレースを見せました、58㎏でしたがここでは役者が違うと言わんばかりのレース内容で、豊騎手も直線でムチを2発入れただけ。前走の高松宮記念では不利が無ければ、勝ち負けだったのでこのメンバー相手には負けられませんでしたね。とにかくスタートが良い馬なので安定した成績を出せています、もちろんロードカナロア産駒なので次走人気するようならば評価は下げたほうが良いと思います。
2着はダイメイフジ、近走ダートで逃げ・先行していたのでスタートさえ決めてしまえば先行できると思いましたが、他の逃げ馬候補が行き脚が付かず逃げる形になりました。1200mでは適性の幅を見せていたので逃げてもしっかりと粘ることができました。この馬は1200mに限れば体調だけで、厩舎がしっかりと仕上げれば重賞でも安定した成績が出せるはずです。
3着がジョーマンデリン、 使い詰めの上に連闘で臨みましたが、函館巧者らしい位置取りでロスの少ない競馬で3着に好走しました、OP入りしていきなり重賞で3着ですから今後が楽しみになります。今回のレースは中緩みがない展開でしたが、これにしっかりと対応してきたので1200mでは適性の幅が広いのだと思います。
4着がフィアーノロマーノ、スタートはタイミングよく出ていますがポジションを取りに行かなかったために中段からになってしまいました、4コーナーでも外を回されてしまい大きな距離ロスを強いられ、このロスが直線最後の最後にクビの差になってしまった感じです。 この馬はトップスピードの質は高いとは言えないので、中段から外を回してしまうと当然届かないという結果になります、この辺りのことを藤岡康騎手が理解できていなかったようで、今後も騎手には注意した方が良いと思います。
5着はシヴァージ、この馬も中段の後ろから4コーナーで大外を回してしまいました、元々スタートが良くないので届くかどうかの競馬は仕方のないことですが、馬場状態を考えれば外を回すよりも、内でコースが開くのを待った方が良かったかもしれません。
馬券の方は馬連・三連単共に的中することができ、印通りの決着ということもあり久しぶりに良い予想が出来たと満足しています。来週は春競馬の総決算宝塚記念なので、しっかりとした予想をしたいと思います。
コメント
みややさん、はじめまして。まるしっぽ♪と申します。
サイトは先月くらいから拝見させていただいていたのですが、初めてコメントいたします。
今回の2020年函館SS、みややさんの展開・予想を参考に、少ない予算から三連複・ワイドをゲット(3点購入/2点的中)することができました。ありがとうございます。
みややさんの分析・展開予想についてはいつも感服いたします。競馬の面白さ・奥深さを教えていただいた気がします。
陰ながら応援しています。これからもよろしくお願いいたします。
まるしっぽさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
配当が良かったので嬉しいですよね~、的中おめでとうございます。
的中率低いの”面白い競馬ブログ”くらいのつもりで、今後ともよろしくお願いします。
影ながら何て言わずに、もう日向からどんどん応援お願いします(〃’∇’〃)