走破時計 3:03.3 前半1000m 63.1 上がり3F 35.1
まずは馬場状態ですが良馬場、走破時計が3:03.3、後半の1000mが57.8なのでかなり速い馬場状態でした。上位3頭は内から2頭目を回していたので、内優位の馬場でしたね。
上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は昨年の阪神大賞典のグラフです。
昨年は稍重でしたが5F戦で、展開的にも向正面では馬群が凝縮していたので、今年と同じようなロンスパ戦でした。これで昨年はテーオーロイヤルがぶっち切ったので、今年のサンライズアースもテーオーロイヤルに匹敵する強さでした。
ワープスピードが案外で、昨年は最速ラップがL4の11.1で、今年はL5の11.2。グラフの形からも今年の7着という結果は不思議ですね。今年は先行していますが、スローだったので足を使ってしまったということはないと思うし、掛かっているような素振りもなかったので、体調面の問題でしょうか。
逃げたのはサンライズアース、2番手にワープスピード、3番手にマコトヴェリーキーが先行。中段の前からゴールデンスナップ、中段のやや前からヴェローチェエラ、中段からリンフレスカンテ、コパノサントス。中段のやや後ろからブローザホーン。中段の後ろからウインエアフォルク、ウィープディライト。後方からショウナンラプンタという並びでした。
ヴェローチェエラとマコトヴェリーキーがスタート早く前に行きましたが、サンライズアースがこれらを叩いて逃げました。ワープスピードはスタート五分から先行。ショウナンラプンタもスタート五分に出ましたが、下げて行って後方でした。
正面スタンド前でゴールデンスナップが上がりましたが、この地点ではペースが上がりませんでしたね。浜中騎手は先頭に立ってしまった方が良かったと思います。これで1,2コーナーと最終の3,4コーナーは内から3頭目を回しているので、ゴールデンスナップはロスが大きかったですね。
4コーナーです、3コーナー手前でマコトヴェリーキーが内から先頭に立ちました。これでペースが上がりスローからの6F戦になります。一旦2番手に下がったサンライズアースが、4コーナーで先頭に並びかけて直線に入って行きます。ワープスピードは3コーナー過ぎから手応えが悪くなり、4コーナーでは一般になってしまいました。ショウナンラプンタは外を回していたので、ここでのロスが大きかったですね。
直線L1標識付近です、サンライズアースがあっさり抜け出し、マコトヴェリーキーが2番手で粘ります。3番手に上がったヴェローチェエラはジリジリ追走して行きますが、ブローザホーンが伸び、外からショウナンラプンタがスムースに伸びてきます。
ここからサンライズアースが押し切り圧勝、マコトヴェリーキーが粘って2着確保。ヴェローチェエラが苦しくなったところで、ブローザホーンが交わして、迫ってきたショウナンラプンタを市の井出着を確保しました。
では1頭ずつ見ていきます。
1着はサンライズアース、前に行けるようになって覚醒しましたね。母系にシュヴァルグランが居る血統なので、長いところが良いんでしょう。ダービーでも一番ロスの大きい競馬で、負けて強しの内容でした。もちろんスローからの3F戦とかになると、切れ負けする可能性はありますが、自分でレースが作れるので、得意パターンに持ち込めることが大きな武器ですね。
2着はマコトヴェリーキー、この馬も母系にマコトガラハット(アルゼンチン共和国杯3着)が居るので、長いところが合う感じですね。前に居たことで馬場の恩恵もあったので、ゴリッゴリの消耗戦になった時に対応できるかどうかですね。
3着はブローザホーン、昨年の状態まで戻ってきたのでしょうか、この3着が復活の足掛かりになりそうですね。
4着はショウナンラプンタ、後ろからの馬なのでこれがありますよね。少頭数で届かなかったのは印象が悪いですが、馬体重542㎏はやや重かった感じがします。
5着はヴェローチェエラ、完璧に乗っての5着だし、着差も大きいのでこの距離では限界が見えた感じですね。
馬券の方はハズレ、ワープスピードの謎の凡走、敗因がよく分かりませんね。次回は日経賞と高松宮記念の予定です。