2023年阪急杯 回顧。コース取りの差が如実に出た。

走破時計1:19.5    前半600m33.9   上がり3F 34.3

まずは馬場状態ですが良馬場、走破時計1:19.5なのでかなり速い時計が出ています。クッション値も9.5に回復してやや高速馬場でした。ただ上位3頭は内から2頭目を通していたし、内から3頭目を通したグレナディアガーズが全く伸びなかったので、ハッキリ内優位の馬場でしたね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。青は今回、赤は2021年スワンSのグラフです。

ホウオウアマゾンを見ます、今回のラップはまぁまぁですね。出来れば自身で逃げてしまえばベストですが、テン乗りだし内からメイショウチタンがあれだけ主張すると、逃げ争いに行くには勇気がいりますね。赤のグラフは2021年のスワンSで、前半34.1を逃げて3着でした。今回は前半33.9で3番手からなので、自身は34.0くらいで入っていますね。ここから中緩みがなかったことが好走した要因で、心肺機能と持続力勝負に持ち込めたことで好走しましたね。中緩みを作らずに、後ろに脚を使わせることがこの馬の必勝パターンですね。

逃げたのはメイショウチタン、2番手にアグリ、3番手にホウオウアマゾン。中段の前からダディーズビビット、ロードベイリーフ、グレナディアガーズ、中段のやや前からサトノラムセス、リレーションシップ、ミッキーブリランテ。中段からホープフルサイン、中段のやや後ろからショウナンアレス、グレイイングリーン。中段の後ろからメイショウケイメイ、ラルナブリラーレ、後方からルプリュフォールという並びでした。

逃げたのはメイショウチタン、スタートでポンっと出たので押して押して主張しました。アグリもスタート良く促して、逃げても良い感じでしたが、内からメイショウチタンが主張したので控えました。この操縦性の良さは今後も武器になりますね。スタート抜群に早かったホウオウアマゾンが3番手、メイショウチタンとアグリが積極的でしたが、逃げる気がないような消極的な感じでしたね。

ダディーズビビットが中段の前からで最内、これはメイショウベンガルが出走取消たことで、最高のポジションが取れましたね。ロードベイリーフを挟んで内から3頭目にグレナディアガーズ。スタートは五分でしたが出して行かなかったので、内にロードベイリーフに張り付かれてしまい内に入れられませんでした。

サトノラムセスは中段のやや前で最内、リレーションシップを挟んでミッキーブリランテ、3コーナーの入り口でリレーションシップがやや下がりました。スタートやや遅いくらいだったルプリュフォールは後方ポツン、グレイイングリーンも五分に出ましたが促しても前に行けず中段の後ろでした。

4コーナーです、メイショウチタンが先頭でアグリが2番手、内からダディーズビビットがスムース。グレナディアガーズは内から3頭目、その後ろのミッキーブリランテと一緒に凡走しているので、このコース取りが相当影響したんでしょうね。サトノラムセスは内からスムース、リレーションシップも内から2頭目でスムースでした。

直線L1標識付近です、メイショウチタンが苦しくなり下がってしまい、アグリが先頭に立ちます。これにダディーズビビットが喰らい付いて、このまま1,2着。3着はホウオウアマゾンで、L2区間で一旦グレナディアガーズに交わされましたが、L1で差し返して3着確保、3,4コーナーのコース取りの差が出ましたね。大外からグレイイングリーンが追い込んで4着、前半無理をしなかったためにバテ差しで伸びましたが、それでも届かないのがこの馬のトップスピードの限界。ショウナンアレスが内から5着まで来ているので、コーナーで内を回した馬が優位でした。その中ではサトノラムセスが凡走していて、使い詰めの疲労が出たのかもしれませんね。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はアグリ、平均バランスですが中緩みのない厳しい展開を押し切りました。改めてこの馬の適性の幅が広いことを見せつけましたね。もちろん3,4コーナーで内目を回したことが大きいのですが、初手でその位置を取れる脚質が大きな武器ですね。ハイペースからスローペースまで対応できるし、先行出来るので不利を受ける可能性も低いことを考えると、今後も安定した成績を出しそうです。今回の2着がダディーズビビットで同タイム、ダディーズビビットはメイケイエールにボロ負けする馬なので、これ以上強い馬との対戦だと、まだ信用は出来ないですね。

2着はダディーズビビット、メイショウベンガルが棄権してくれて、一番恩恵を受けたのがこの馬でしょうね。初手で一番いいポジションを取れたので、ハッキリ言って恵まれた。安土城Sで同じような展開で2着しているし、この馬も持続力が活きましたね。

3着がホウオウアマゾン、中緩みのない展開で心肺機能と持続力が活きましたね。この展開がこの馬の好走パターンで、坂井騎手は差しに行って凡走の山を築いているので、坂井騎手に手が戻らない方が良いでしょうね。

4着はグレイイングリーン、昨年も5着だし1勝クラスでもこのコースで勝っています。ただスタートが良くなく促しても前に行けない、これだとどうしてもバテ差しの展開待ちになってしまうんですよね。今後もこういうレースが続きそう。

5着はショウナンアレス、スタート五分から前に行きませんでしたね。内目を回してスムースだったし、前半無理をしなかったのでバテ差しが効いた感じですね。

グレナディアガーズは7着、コース取りの差が出ましたね。この馬がここで7着にまで着順を落とすわけですから、昨年の阪神C以上に内優位というか、内から3頭目よりも外が良くないんでしょうね。

馬券の方はハズレ、ホウオウアマゾンの複勝で良かったんですね~(´;ω;`)。正直ここまで内優位になるとは思えず、力が2枚くらい違っても内に居る馬にかないませんね。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    こんばんは。今週はあまり買ってなくてよかった(´;ω;`)負け犬の遠吠え
    3連複BOXにアグリを抜かし、
    アグリ=ホウオウアマゾン=グレイイングリーンの3単ボックス買ってたのでリーチで何とか……(ちり紙)
    ところでグレナディアガーズ、岩田父のインタビューで、ダイアトニックとの阪神CでCデムさんが最後ステッキを落としたと語ってました。
    名勝負が懐かしくもありますが、改めて阪神Cの2か年分を見直すと、最後の展開と位置取りはそう変わらないので、なんだろう、やっぱり騎手が冴えないのか、中緩みがないラップが厳しいのか、過去一重くなった体重が+4の斤量になったせいなのか‥もう私にはわかりませぬ(´;ω;`)

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは。
      グレナディアガーズは騎手を馬鹿にしてるのか・・・、グレイイングリーンは良く伸びてきましたね、あれでスタートが改善すればね~。
      ラーグルフ無印で撃沈しましたが、中山金杯でラーグルフに1㎏あげて2着だったのが”我らがクリノプレミアム”、あの娘やっぱり相当強いですね。
      もう1頭の”我がダノンザキッド”は地元で買います。
      それにしても、ソーヴァリアントにフラグなんか立てるから~(・∀・)ニヤニヤ