2023年キーンランドC 回顧。順当勝ち。

走破時計1:09.9    前半600m 34.3  上がり3F 35.6

まずは馬場状態ですが重馬場でした、お昼過ぎにかなり降って重馬場まで悪化。走破時計1:09.9とかなり遅く、特に後ろから行った組が全く伸びなかったので、馬場は相当悪化した感じですね。

上のグラフはラップタイムをグラフにしたものです、レース映像と見比べると面白いと思います。ラップタイムがマイナスになっているのはグラフ製作上の都合ですのでお気になさらずに。

グラフを見ての通り消耗戦になっています。このような消耗戦になると普通は後ろからバテ差しが届きますが、馬場が相当悪かったようで全く伸びませんでした。馬場状態が悪かったことともう一点気になったのが、重馬場でハイペースバランスにも拘らず縦長にならなかったこと。目視手動計測ですが、先頭のシナモンスティックから最後方のナランフレグまで2秒以内。後方の馬でも平均バランスで走っているはずで、息が入らなかったことも含めて、後方勢も苦しくなった感じでした。

逃げたのはシナモンスティック、前に行く馬ですが今まで逃げたことはなく、スタートが早かったことと、他に行く馬が居なかったことで逃げてしまいましたね。レイハリアが全く前に行けませんでしたし、ヴァトレニも藤岡佑騎手で競り掛けませんでしたから、ハイペースバランスの消耗戦でも、前はそこまで苦しくなかったんでしょうね。

スタートで驚いたのはシュヴァルツカイザー、スタート遅い馬でしたがモレイラ騎手に乗り替わって、いつになくスタートが早かったことで中段の前。トウシンマカオもスタート早く中段の前、その内にジュビリーヘッドが居て、スタート五分に出たレッドベルオーブも中段の前でした。

中段からスタート五分のウォーターナビレラ、ゾンニッヒ、サトノアイ、スタートやや早かったナムラクレアが引きながら。スタート五分に出て内目に行き中段のやや前に居たのがキミワクイーン、中段の後ろからスタート五分に出たカイザーメランジェ、やや遅かったタイセイアベニール、レイハリア。後方からになったのがスタートやや遅かったウインマーベル、遅かったナランフレグでした。

4コーナーです、シナモンスティックが先頭で、内を大きく開けて直線に入って行きます。2列目からレッドベルオーブ、ヴァトレニ、シュヴァルツカイザー。3列目からジュビリーヘッド、トウシンマカオ、ナムラクレア。ナムラクレアは一番外を回して、かなり距離ロスをしていますね。キミワクイーンとナランフレグは最内を回していました。

直線L1標識付近です、シナモンスティックが先頭で粘っていて、シュヴァルツカイザーが懸命に追走。外からナムラクレアが差してきます。ジュビリーヘッドが下がって出来たスペースを使ったのがトウシンマカオで、スムースに中目を抜けてきます。内のキミワクイーンとナランフレグは伸びず、この2頭は馬場以上に体調面の不安があったので、一概に馬場の悪さだけを敗因に出来ませんね。

ここからナムラクレアが差し切り1着、残り100mまで必死に追っていましたが、最後は流していましたね。シナモンスティックが2着に粘り、トウシンマカオが3着に突っ込み、シュヴァルツカイザーが競り落とされて4着でした。

では1頭ずつ見ていきます。

1着はナムラクレア、着差以上に強い内容で順当に勝ち切りましたね。重馬場を走った反動がなければ、前哨戦としては最高の結果でした。

2着はシナモンスティック、逃げ粘って2着でしたから、持続力の高さは十分に見せましたね。重馬場でハイペースバランスなので心肺機能も評価しないといけませんが、馬場が馬場だけに恵まれた感もあり、額面通り受け取るのはちょっと待ちたいですね。

3着はトウシンマカオ、この馬場を克服したのは今後に向けて大きいですね。高松宮記念では不良馬場で後ろからになったので、こういう馬場ではスピードに乗り切れないんでしょうね。

4着はシュヴァルツカイザー、驚いたのがこの馬のスタート、今までこんなに早かったことはなかったので、これぞモレイラマジックですね。今後もこのスタートが出来れば重賞でも安定した成績を出しそう。

5着はヴァトレニ、横山和騎手の負傷により乗り替りになりましたが、なぜ藤岡佑騎手?無難に乗ったので言うことはありませんが、馬としてはこのメンバー相手だとやや苦しい感じですね。

ゾンニッヒは8着、前走初めての1200mで快勝、稍重馬場でした。走破時計は1:09.3、自身の上り3Fは34.1でした。今回はレース後に豊騎手は雨量に言及していましたが、それだけではないような負け方。今回外厩が坂東牧場になっていて、この辺りに敗因がありそうですね。

馬券の方はハズレ、1頭余計な馬が・・・。次回はセントウルSの予定です。

コメント

  1. そだしれいなす より:

    お疲れ様です!流石ナムラクレアには抗えなかったか(´;ω;`) 特に距離ロス上等の馬で、ほぼ全員外からの競馬、今回特に相対的にも優勢だったでしょうかね。

    シナモンスティックは消しはしなかったんですが、使い詰めのローテでここまで来るのは上出来かなぁと。こう言う馬は大事にした方がいいのか、このぐらいかいいのか……

    ゾンニッヒも外厩が課題としたら、潜在能力は高くても今回の明白な凡走で次がオッズの穴じゃ(`・ω・´)とプラスにかんがえます( ;∀;)

    • みやや より:

      そだしさん、こんばんは
      ゾンニッヒの外厩は完全に見落としていました、、金子さんの馬だしてっきりノーザンF生産馬だと思い込んだのが運の尽きでしたね。
      今回殿負けしたウインマーベルですが、中間にザセキががあったことと、苦手な馬場という明確な敗因があるので、スプリンターズSに出て来るようなら買います。
      人気もないでしょうし、今日の分を返してもらいましょう、なんと言っても”我らがシリーズ”の馬ですからね(´∀`*)ウフフ

      • そだしれいなす より:

        お疲れ様です、
        >ウインマーベル
        確かに我らがシリーズであることは間違いないですね!
        今回私も思い切って消しましたが、調教班として視察を続ける所存です(`・ω・´)ゞ