過去5年で複数回3着以内に来ている種牡馬は、ディープ産駒3回、ハーツ産駒2回、キンカメ産駒2回、ローエングリン産駒3回(1頭)です。このレースは典型的なリピーターコースでローエングリン産駒3回のロゴタイプをはじめ、シルポートが2回、カンパニー3回、エアシェイディ2回、ローエングリン3回、バランスオブゲーム3回、アメリカンボス2回、ダイワテキサス2回です。今年可能性があるのはウィンブライトとマルターズアポジーですね。
展開ですが坂下スタートで前半がスローになりやすく、昨年を除きすべてスローバランスですが、昨年も逃げたマルターズアポジーとアエロリットのタイムがハイペースバランスで、1着のウィンブライトで見るとスローバランスでした。後半の4Fを46秒台で纏めることが好走条件ですが、昨年のような逃げグループの前残りには要注意です。
では1頭ずつ見ていきます。
<ウィンブライト>・ステゴ産駒で疲れやすく休み明けから走るが2走目まで。
・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低い。
2019年中山金杯では平均バランスの4F戦を中段からバテ差しで1着。2018年中山記念ではハイペースバランスを中段のやや前からL4過ぎからのロンスパで押し切り。2018年大阪杯ではスローバランスを先行するも、休み明け3走目の疲労で凡走。
<マルターズアポジー>心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低い。
・逃げて後続に脚を使わせて粘り込むタイプ。
2017年小倉大賞典ではハイペースバランスを逃げ切り。2017年関屋記念ではややスローバランスを逃げて、後半も纏めて1着、マイルだと後半も速いラップで踏ん張れる。2018年中山記念ではハイペースバランスを逃げて粘り込み、L3でやや緩められたことも大きい。2018年鳴尾記念ではややハイペースバランスを逃げて4着、馬場を考えるとこれでも遅かった。
<ラッキーライラック>・心肺機能がやや低く使える脚が短いタイプ。
・トップスピードの質は低いが瞬発力が高く一瞬はいい脚を使う。L2最速戦が得意で、3F戦ではやや落ちる。
・休み明け3走目以降は疲労が出る。
2018年チューリップ賞ではスローバランスをやや離れた3番手からL2最速戦で圧勝。阪神JFではややスローバランスを中段から、L2最速戦でリリーノーブルを差し切り。桜花賞では平均バランスを3番手追走から自身は直線に入ってから追い出して、外から勢いを付けたアーモンドアイに差されて2着。オークスでは実質ややスローバランスを離れた4,5番手追走から3F戦になりジリジリまで3着。この時が休み明け3走目。
<シベリアンスパーブ>もう無理。
<ディアドラ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。
・トップスピードの質、持続力は最高。
・ハービンジャー産駒だが休み明けから走る。
・重でも走る。
2018年府中牝馬Sでは離れた追走集団の最後方から実質スローバランスを、3F戦になり前のリスグラシューを目標に差し切り、トップスピードの高さと持続力を発揮。この時が休み明け。秋華賞では重馬場でややハイペースバランスだが、後方でゆったり入りL2から仕掛けてバテ差し。2018年京都記念では休み明け、重馬場でスローバランス、中段の後ろからL2最速戦になり伸びなかった。福永騎乗で直線まで待ってしまいエンジンが掛からなかった感じ。京都記念では次走がドバイだったことで仕上げ切らなかった可能性があり、休み明けでも仕上げに差を付けている可能性がある。
<トルークマクト>・もう無理
<ステルヴィオ>・心肺機能はやや低い。
・パワーと瞬発力の両立型。
・トップスピードの質は高い、持続力もある。
・休み明けでも走る。
2017年朝日杯FSではややスローバランスを後方から直線で追い込み2着。2018年スプリングSでは離れた追走集団の中段やや後ろから、L3からのロンスパに乗りトップスピード持続で競り勝ち1着。2018年ダービーでは距離が持たずに凡走、休み明け3走目も良くなかった可能性あり。2018年毎日王冠ではスローバランスからの5Fロンスパ戦を中段からトップスピード持続で2着まで、この時が休み明け。2018年マイルCSではややスローバランスからL2最速戦を瞬発力を生かして内から差し切り。
<ハッピーグリン>心肺機能特化型でパワーと瞬発力が低い。
・トップスピードの質は高くないが持続力は高い、前半スローが条件。
・坂は良くない。
セントポーリア賞ではスローバランスを中段の後ろから、3F戦を直線外から差し切り。スプリングSではスローバランスを離れた追走集団の中段から、3F戦になっているが坂で明確に落として8着。プリンシパルSでは平均バランスを後方から、3F戦を外から伸びたが4着、休み明けのブレステイキングにトップスピードで見劣り。2018年富士Sでは平均バランスのハイペースを後方から、トップスピードの質で見劣り11着。3F戦よりも消耗戦の方が合うかも。
<エポカドーロ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くはない。
・トップスピードの質はまぁまぁで、持続力は高い。
・L3以降は緩めない方が良い。
2018年スプリングSでは離れた2番手でL3からロンスパに持ち込み2着、トップスピードの質でステルヴィオに見劣り。。2018年皐月賞では離れた追走集団の先頭でスローバランスから、L3からのロンスパに持ち込み1着。2018年ダービーではスローバランスを逃げてL4からのロンスパに持ち込み2着、ワグネリアンのトップスピードの質に見劣り。
<スワ―ヴリチャード>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。
・直線で進路変更すると再加速に手間取る。
・休み明けでも走る、出遅れることがある。
・右回りは直線で右に刺さる。
2018年天皇賞秋では出遅れ全くレースにならず、この時が休み明け。2018年安田記念では平均バランスのハイペースを先行して、直線でレーヌミノルに寄られて進路変更を強いられ3着。2018年大阪杯ではスローバランスを直線までにに捲り切って、直線は内ラチ沿いにトップスピードを持続して1着。2017年有馬記念ではスローバランスを中段やや後ろから、4コーナーで押し上げたが捲り切れずに直線右に寄れて4着、ミルコに制裁。
<マイネルサージュ>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。
・トップスピードの質は低いが持続力を生かしたバテ差しが得意。
2018年白富士Sでは稍重だがかなり時計が掛かっている中、平均バランスを中段からのバテ差しで3着。福島民友杯ではハイペースバランスを後方からバテ差しで1着。2018年七夕賞ではハイペースバランスを後方からバテ差しで2着。
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