2019年アルゼンチン共和国杯 予想。スタート決めればウィンテンダネスのペース。


まずは馬場状態ですが、土曜は良馬場で超高速馬場でした。11R京王杯2歳Sがレコードタイムの1:20.8、勝ったタイセイビジョンの上り3Fが33.5でした。明日は夕方から雨の予報が出ていますが、今の府中はちょっとやそっとの雨では悪化しないので、このまま超高速馬場を維持するはずです。

◎ハッピーグリン

○ウインテンダネス

▲ノーブルマーズ

△アイスバブル

★ルックトゥワイス

☆ムイトオブリガード

Xアフリカンゴールド

3連複 ③⑬=③④⑤⑨⑬=①③④⑤⑦⑨⑬ 23点

3連単 ③⑬-③⑨⑬ー③④⑤⑨⑬ 12点

逃げるのはウィンテンダネス、外からパリンジェネシスが2番手、内からアフリカンゴールドが3番手辺りで先行。ノーブルマーズの外にオジュウチョウサン、タイセイトレイルが最内の中段やや前、その外にアイスバブル。ハッピーグリン、マコトガラハットが中段から、ポポカテペトル、トラストケンシン、ルックトゥワイス、ムイトオブリガードが後方からという想定。

近走逃げられていないウィンテンダネスですが、前走スタート直後に落馬しています。特に馬が暴れた感じではなく、騎手が押して行こうとしてバランスを崩した感じでした。恐らく何が何でも逃げるように指示されていたのではないでしょうか。昨年の目黒記念で12秒台の後半を1度しか踏まない澱みの無いラップ推移で勝ち切っていますし、その前の緑風Sでは自ら逃げて後半ロンスパに持ち込んで圧勝しています、この時の2着がルックトゥワイスで、⒉馬身差をつける圧勝でした。キレッキレのトップスピードの質ではありませんが、4F戦以上に持ち込んでしまえばまぁまぁのトップスピードをゴールまで維持してしまう高い持続力を持っていますね、この特性を生かすためにも逃げるか最低でも2番手は確保したいはず、陣営もその辺りを分かっているからこその、前走の落馬だったと思います。

パリンジェネシスは2番手でもいいタイプで無理に競ることはないはず、当然アフリカンゴールドも逃げ争いをするはずはないでしょう。場合によってはウィンテンダネスの単騎逃げになるかもしれませんね。パリンジェネシスは今年の目黒記念でスピード負けしています、サンデーの血を持たないことがスピード不足を招いているようで、今の超高速府中に対応できるかは未知数です。サンシャインSのようにスローペースからL2で出し抜きたいはずで、ウィンテンダネスのロンスパには付き合わないかもしれませんね。

アフリカンゴールドは六社Sを勝ち上がっての初重賞です、六社Sでは道中13秒台のラップを2度踏む中緩みのレースになっています、ウィンテンダネスが好走する展開になれば、一気に厳しい流れになるはずで追走で一杯になる可能性は十分あるでしょう。ノーブルマーズは古馬重賞の常連ですし、ウィンテンダネスが勝った目黒記念で2着している馬、ウィンテンダネスのペースは歓迎でしょうね。問題は高倉騎手の位置取りで、宝塚記念のような消極的な位置取りになると厳しいと思います。

ルックトゥワイスは前走のように後方から、福永騎手へ乗り替わるので中段のやや後ろ辺りは取ってくる可能性はありますね。ムイトオブリガードも騎手が騎手だけにポツンの可能性もあると思います。ハッピーグリンはいつも通り中段から、前走は毎日王冠で厳しい流れを経験しているので、一気に距離が伸びての追走は楽に感じるはずです。

4コーナーから直線入り口です、残り1000m辺りからジワっとウィンテンダネスが引き離す展開を予想しています。この展開がウィンテンダネスが勝つ可能性が一番高い展開ですからね~。追走集団の隊列には大きな変化はないと思います、ルックトゥワイスとムイトオブリガードがコーナーの内目を通して集団に取り付くはずで、パリンジェネシスの石橋騎手がウィンテンダネスを追わないと、一気に馬群が凝縮すると思います。

こうなると離して逃げているウィンテンダネスと中段以降からの差し馬の決着の可能性が上がりますね。アフリカンゴールド、パリンジェネシスはある程度ウィンテンダネスから距離を置いても、この辺りで苦しくなっているのではないでしょうか。逆に余力十分なのがハッピーグリン、ジャパンCでキセキのペースをやや離れていたとはいえ、しっかり追走して粘って7着でしたからね。オジュウチョウサンは苦しくなるというより、スピード負けしそうですね。

直線L2標識付近です、この辺りでもウィンテンダネスがリードを保っていると思います、というのもアフリカンゴールドはこの辺りで苦しくなっていると思いますが、後続が動かない可能性があるんですよね。ルメール騎手が前に居るので、仕掛けのタイミングをルメール騎手に頼ってしまうと、一杯になっているアフリカンゴールドに騙されて仕掛けが遅れてしまう可能性があります。ハッピーグリンは前が壁になる可能性が高い位置ですが、アフリカンゴールドもパリンジェネシスも一杯になると思うので、案外コースは空きそうですね。

ルックトゥワイスは福永騎手なので、馬群の中からになるとお得意のどん詰まりがありそうです。ルックトゥワイスは瞬発力は低い感じがしますので、詰まってしまうと再加速に手間取り届かない可能性も。ムイトオブリガードは外からジリジリと、ただ休み明けでどこまで伸びるかは未知数ですね。アイスバブルが外目に出すと思いますが、ズブイ馬なので浜中騎手で動かし切れるかどうかが不安ですね。

直線L1標識付近です、この辺りで追走集団からエンジンの掛かった馬が抜け出すと思います、ノーブルマーズとハッピーグリンですね。この2頭をめがけてルックトゥワイス、アイスバブル、ムイトオブリガードがどこまで伸びるか。馬場の内外には差がなかったので、詰まらずにスムースに加速した馬が伸びると思います。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ハッピーグリン 好材料:距離延長、コース適正。悪材料:テン乗り。栗東坂路37.9-12.4、単走強め、ややバランス悪い。転厩初戦の割に調教は普通に走っていました。ジャパンCが非常に良い内容で、自身の走破タイムも2:22.2と従来のレコードタイムと同じです、サトノダイヤモンドやミッキースワローとは0.3差なので、このメンバー相手ならチャンスはあるでしょう。前走の毎日王冠は明らかにスピード負けしているので完全に距離不足、日経賞でサクラアンプルールの0.2差4着があるので、2度の坂越えのあるタフな2500mもこなせると思います。

○ウインテンダネス  好材料:休み明け2走目、コース適正。悪材料:近走の成績の悪さ。調教が霧の為か見られませんでしたが、休み明け2走目なので大きな不安はありません。非ノーザンF生産馬なので休み明けは全然走らない代わりに、使い減りしないので今回は上積みが期待できます。緑風Sと目黒記念を勝っている内田騎手なのでスタートだけでしょうね、そのスタートが大外枠を不安視する声が出ていましたが、ジャパンCや2018年京都大賞典できちんと出ているので、大きな不安はないでしょうね。スタート決めてロンスパに持ち込んでしまえば、持続力ではこのメンバーの中で1番高いはずです。

▲ノーブルマーズ 好材料:間隔開け2走目、コース適正。悪材料:特になし。栗東坂路38.4-12.7、単走やや強め、バランスまぁまぁ。この馬も非ノーザンF生産馬で間隔空けると良くない馬です、今回は中1か月なのでベストな間隔です。このメンバーの中では実績上位ですから勝ち切ってもらわないといけないのですが、如何せん騎手が不安定過ぎてね~。

△アイスバブル 好材料:コース適正、休み明けでフレッシュ。悪材料:騎手不安。栗東w39.7-11.9、一杯半馬身先着、バランスは良いが反応は良くない。ノーザンF生産馬で休み明けでも走りますね、今年の目黒記念が休み明けで初重賞にも拘わらず2着に好走しました、当然コース適正は良いですね。1点気になるのは好走する時は外国人騎手の時ばかりなんですよね、前走の小倉記念や調教の動きを見る限り、かなりズブイ。浜中騎手が動かせるかどうか、そこが不安材料ですね。

★ルックトゥワイス 好材料:コース適正。悪材料:休み明け、騎手弱化。栗東坂路39.0-13.0、単走一杯、バランスは良い。調教が良くなかった、上がり13.0というのはちょっと記憶にないです。この馬はいつも坂路で最終追い切りをしますが、日経賞がL1 12.3、新潟大賞典がL1 12.2、目黒記念がL1 12.4でした。元々休み明けはピリッとしないタイプなので、まだ仕上がっていない感じですね。もちろんコース適正は良いし実績的にも上位に入っています。福永騎手への乗り替りも不安材料ですね~。

☆ムイトオブリガード 好材料:コース適正。悪材料:休み明け、騎手。栗東w36.0-11.8、単走一杯、バランスは良い。休み明けが良くないタイプで、調教自体は普段からこんなものですが、間隔空けてしまうとレースでピリッとしません。横山典騎手とも相性が悪く、コース適正は良いと思うのですがあまり期待はできませんね。

Xアフリカンゴールド 好材料:コース適正、休み明け2走目、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険。栗東w39.9-11.9、単走持ったまま、バランス良い。正直ルメール騎手でなければ即切りしていましたね、前走の六社Sがあまり評価できるレベルではなかったので、斤量の恩恵もない今回は苦しいと思っていました、調教を見るまでは。な~んか調教がやたらよく見えまして、どうしても切れなくなってしまいました。ルメール騎手に喧嘩を売るチャンスだったんですが、ちょっと反抗的な態度をとるにとどめました…。