2020年京都記念 予想。矢作厩舎の連携があるかも。


まずは馬場状態ですが、金曜発表は稍重でした。土曜も朝から稍重でレースが行われています、含水率は金曜日からやや悪化してゴール前11.6%から12.1%、4コーナー10.5%から10.9%でした。明日は午前3時から4時あたりで雨が降り始め日中は止まない予報になっています、雨量は1mmから2mmくらいの予報ですので、重馬場まで悪化すると想定しています。 

ステイフーリッシュ

クロノジェネシス

ノーブルマーズ

カレンブーケドール

アルメリアブルーム

ドレッドノータス

3連複 ⑤⑦=①⑤⑥⑦⑧⑨=①⑤⑥⑦⑧⑨ 16点

3連単 ⑤⑦ー①⑤⑥⑦⑧⑨ー①⑤⑥⑦⑧⑨ 40点

逃げるのはドレッドノータス、ステイフーリッシュが2番手、外からガンコが3番手あたり。ノーブルマーズが先団に取りつき中段の前から、カレンブーケドール、クロノジェネシスが中段、アメリカズカップ、プリンスオブペスカ、アルメリアブルームが後方からという展開を想定しています。

ドレッドノータスとステイフーリッシュは共に矢作厩舎の所属です、昨年のホープフルSでコントレイルとパンサラッサで共闘するようなレースをした厩舎なので、ここでもどちらかをラビットと言うかペースメーカーに使ってくる可能性は高いと思います、現状ではステイフーリッシュの方が能力的に高いことと、斤量が1kg軽いことも含めてステイフーリッシュを勝たせるようなレース戦略を取ってくるのではないかと予想しています。 ドレッドノータスの鞍上は矢作厩舎所属の坂井騎手なので、ドレッドノータスが前を引く形になると思います。 

休み明けのガンコがステイフーリッシュの横あたり、ステイフーリッシュとカレンブーケドールの間隔が空くようならば、ノーブルマーズがステイフーリッシュの後ろに入ってしまう可能性があると思います。クロノジェネシスは外目の枠でもあるのでカレンブーケドールをマークする形になると思います、アメリカズカップ、プリンスオブペスカ、アルメリアブルームはいつも通り後方からのレースをするのではないでしょうか。

前半の位置取りで別の展開も考えられるのが、ガンコが無理やりに逃げ体制に持ち込んだ場合です、この場合ガンコを行かせてドレッドノータス以下はやや離れて追走するのではないかと思います、この時プリンスオブペスカにコースが空いていればガンコを追いかけて2番手あたりを追走する可能性があります。ガンコが単独で逃げ体制を築いた場合は、ドレッドノータス以下がかなりのスローペースになると思うので馬群は凝縮する可能性があります。

4コーナーから直線入り口です、ドレッドノータスが先頭を引きステイフーリッシュがその後ろを追走する形は変わらないと思いますが、このあたりからガンコが遅れ始める可能性があります、ガンコは休み明けが良くない馬で、前走の巴賞でも休み明けで4コーナー一杯になり凡走してしまいました。カレンブーケドールの進路を塞ぐ形でクロノジェネシスが外から蓋をすると思うので、カレンブーケドールの進路取りは難しくなると思います。ただし土曜のレースを見ていると内が荒れていて外に進路を探す馬が多かったので、4コーナー出口から直線入り口にかけて馬群が外に広がる可能性もあります、そうなればカレンブーケドールの進路は開くことになるので、瞬発力の低いカレンブーケドールでも好走の可能性は上がります。

ペースを作るのがドレッドノータスであればL3で緩めることはないと思います、その場合には馬群が凝縮することなく縦長のまま直線へ入っていくので、後方に居るアメリカズカップ、アルメリアブルームなどは中段馬群に取る付くことができない可能性が出てきます。ここで遅れてしまうことでトップスピードの質が問われない馬場もあって届かない可能性が高くなってしまうと思います。

直線L2標識付近です、この辺りでステイフーリッシュがドレッドノータスを交わして先頭に立つと思います、これに続くのはノーブルマーズだと思いますが、ガンコが下がってくることでカレンブーケドールの進路がなくなる可能性は十分にあります、この時にカレンブーケドールが内へ進路を取ってしまうと下がってくる可能性のあるドレッドノータスと交錯するかもしれません、それを嫌うようならばノーブルマーズの後ろでガンコが下がるまで待たされてしまうことになります。この辺りは明日の馬場状態と少頭数であることで馬群が外にバラける可能性もあるので、考えすぎのきらいもありますが津村騎手なので・・・。

馬群の外目を回すと思うクロノジェネシスはスムースに直線に入り加速体勢に入ると思います、外からアルメリアブルームが得意の馬場を活かせればスムーズに伸びて来られるのではないでしょうか。

直線L1標識付近です、ステイフーリッシュが抜け出したところにクロノジェネシスが捕まえにかかります、ノーブルマーズが追いすがるところをカレンブーケドールが交わせるのか、アルメリアブルームが外から捕まえられるのかと言った展開を想定しています。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ステイフーリッシュ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質はやや低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。好材料:コース適正。 悪材料:騎手弱化。栗東坂路38.3-12.6、持ったまま併入、バランス良い。

昨年2着でコース適性はとても高い、京都2200mは京都新聞杯も勝っているコースなので相性は抜群だと思います。前走のAJCCから中2週でですが、昨年は使い詰めの中で2着と好走しているので、今回は昨年のチャレンジCから2ヶ月の間隔をあけてAJCCに出走したので、実質的に休み明け2走目になることから疲労の心配はないと思います。岩田騎手はテン乗りになりますがドレッドノータスがうまくリードしてくれる形になると思うので、直線入り口で仕掛けをためらわなければ不安は少ないと思います。この馬は今回斤量56㎏です、これまで勝てるレースを再三落としてきたので、この斤量はとても優位だと思います。

○クロノジェネシス ・バゴ産駒でかなり掛かる、外枠は危険。・強烈な瞬発力がありトップスピードの質は高く持続力はまぁまぁ。・心肺機能も高いがハイペースバランスでは割引。・パワーも有り坂でも加速できる。好材料:コース適正、休み明けでフレッシュ。 悪材料:特になし。栗東w37.9-11.9、持ったまま併入、バランス良い。 

今回は昨年のエリザベス女王杯から2ヶ月強の休み明けになります、休み明けは秋華賞を勝ち切っているので全く問題ありません、ノーザンF生産馬なのでこの辺りには一切不安はないでしょう。外目の枠でかつ少頭数になってしまったことで、良馬場では掛かる可能性があると思っていましたが、明日は未明から雨が降り続くようなので重馬場まで悪化すると予想できます、これで掛かる心配はなくなりました。北村友騎手の継続なので特に不安はありませんが、変にカレンブーケドールを意識して仕掛けが遅れてしまった時、逆に仕掛けが早すぎた時に持続力でやや足りない部分を見せることがあるので、勝ちきれない可能性を考慮しました。

▲ノーブルマーズ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質は低く持続力は高い。・休み明けは良くない。好材料:コース適正。 悪材料:特になし。栗東坂路38.4-12.8、単走持ったまま、バランス良い、調教一番。

前走の中山金杯が非常に良い内容で、先行してしっかりと4着に粘りました、直線入り口で前が壁になってしまい非常にもったいないレースになってしまいましたが、近走明らかに体調不良が見て取れたので完全に復調したとみています、今回は調教の動きも非常に良くそれも体調が良い表れではないでしょうか。2018年の宝塚記念を稍重馬場で3着しているように、トップスピードの質を問われない時の方が良いと思います、外目の枠に入ってしまいましたが、重馬場になれば前半から馬群がバラけると思うので、うまく内に入り込めばコースロスなく勧められると思っています。後は短期免許の外国人の中ではあまり期待ができないシュタルケ騎手が上手く乗ってくれるかどうかだけでしょう。

△カレンブーケドール ・心肺機能はまぁまぁ、パワーはやや少ない、瞬発力はまぁまぁ・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・休み明け良くない。好材料:・・・。 悪材料:休み明け。美浦w40.7-12.9、持ったまま併入、バランス良い。

前走は重馬場のジャパンCで古馬相手に2着と大健闘をしました、そこから3ヶ月の間隔を空けての出走になります、道悪適性は前走、前々走で見せているので不安はありませんが、この馬は社台Fの生産で休み明けがあまり良くありません、オークス以来だった紫苑ステークスで先行しながら3着と勝ちきれなかったことはとても印象が悪いと思います。この辺りがノーザンファームとの外厩の差になっているのではないでしょうか。加えて今回は次走がドバイのレースと言う事で、100%の仕上げではない可能性もあります、ジャパンCの時の最終追い切りは「美浦w38.3-12.7、持ったまま併入、バランス良い。」でしたから、今回は明らかに軽い調教です。斤量は優位ですが不安の方が勝ってしまいます。 

★アルメリアブルーム ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。・疲労には弱いが3走目くらいなら我慢できる。・道悪で。好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険、馬場適性、騎手弱化。栗東坂路38.7-12.5、単走持ったまま、バランス良い。

前走重馬場の愛知杯で2着に好走して今回が引退レースになるようです、抜群の重馬場適性を見せているのはこれまでの実績通りで、大原Sも稍重で勝ち切っています、2017年の堀川特別でも不良馬場の中に2着に好走するなど道悪になれば無条件で期待値が上がります。豊騎手からの乗り替わりなので不安はあります、フォーリー騎手は短期免許の外国人ジョッキーの中でも期待できる方ではないのであまり高い評価はできませんが、少頭数なので直線で詰まる心配はありませんし、再三書いている抜群の道悪適性を考えればこの印が妥当ではないかと思います。

☆ドレッドノータス  ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:コース適正。 悪材料:休み明け。栗東w39.9-12.2、持ったまま併入、やや左傾。

ノーザンF生産馬ですが休み明けがピリッとしないタイプで、この馬はハービンジャーの産駒です、なので休み明けよりも使いつつ良くなっていくのはこれまでの成績が示していると思います。加えて今回はステイフーリッシュよりも1㎏斤量が重いと言うかわいそうな条件になってしまいました、矢作厩舎の馬なのでステイフーリッシュを勝たせるようなレースをしてくるのではないかと思っています。ただしコース適性は高く逃げ・先行ならば後続次第で残ってしまう可能性は十分にあると思います。

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