2020年AJCC 予想。オールカマーの再現に期待。


まずは馬場状態ですが金曜日の発表時点では稍重でしたが、土曜日の5R最初の芝レースから良馬場で行われていました。 最終レースは1勝クラスのマイル戦で1:34.7とクラスを考えるとまぁまぁのタイムが出ています。このレースは前半800mが47.1とややハイペースバランスになっていて、L1も12.1とあまり落としていません、1着から3着までの馬はすべて中段よりも前にいた馬で、逃げたフジマサディープも4着に粘っています。10Rの東雲賞ではスローバランスでL 2最速戦になったこともあり、後方待機のスーパーブレイクが差し切ってしまいました。L 2最速戦になり瞬発力の足りない先行馬がトップスピードの質で見劣ったのに対して、4コーナーで外からスムーズに加速したスーパーブレイクが突き抜けてしまうという展開でした。

明日の天気ですがウェザーニュースでは雨の確率をかなり高く予想していますが、雨量自体はそれほど多くなく 毎時1ミリぐらいとの予報です。天気ドットコムでは雨のマークがなく0~20%の降水確率になっています。なので雨はないという前提で予想を進めていこうと思います、降ったとしてもパラパラと降る程度だと思うので馬場状態にはさほど影響しないと思います。

◎スティッフェリオ

○ブラストワンピース

▲ラストドラフト

△サトノクロニクル

★ステイフーリッシュ

☆ミッキースワロー

Xグローブシアター
3連複 ⑤⑪=②③⑤⑧⑩⑪⑫=②③⑤⑧⑩⑪⑫ 25点

3連単 ⑤-②⑪⑫-②③⑩⑪⑫ 12点

3連単 ⑪-②③⑩-②③⑤⑩⑫ 12点
逃げるのはスティッフェリオ、外からグローブシアターが二番手に切り込みサトノクロニクルが3番手の外、内にラストドラフト、ステイフーリッシュが外から中段のやや前に上がり、これをマークする形になりそうなのがブラストワンピース。最内の中段にウラヌスチャーム、馬群の中からマイネルフロスト。ミッキースワローが中段やや後ろの最内、ニシノデイジーはブラストワンピースの後ろで中段のやや後ろから、ルミナスウォリアーとクロスケが後方からという並びを想定しました。

オールカマーでも逃げているスティッフェリオは同じ丸山騎手なのでここでも逃げを主張すると思います、他にどうしても逃げたい馬もいないので楽に先手を取れる可能性が高いでしょう。こうなるとオールカマーの時と同じように前半はかなりスローなペースになるのではないでしょうか。これに続くのがグローブシアターでラストドラフトがマーフィー騎手なので中団からのレースを選択することが多く、枠の並びからは二番手が楽に取れるラストドラフトですが、グローブシアターに譲る形で3番手に収まりそうです。外からサトノクロニクルが3番手あたりで先行しそうですが、長期休養明けと大野騎手への乗り替わりでこの位置を取ってくるかどうか未知数です。

前走中段から進めてトップスピードの質で切れ負けしているステイフーリッシュは、ルメール騎手への乗り替わりで前走よりは前のポジションを取ってくると思います、当然外からブラストワンピースが主張してきても譲ることはないはずなので、ブラストワンピースは必然的にステイフーリッシュの後ろからになりそうです。スタートがあまり良くないニシノデイジーが外目の枠なのでブラストワンピースの後ろからになりそう、ここで無理をしてしまうとかかる可能性があるので前に馬を置いて中段のやや後ろから進めると思います。

内枠を引いたウラヌスチャームはスタートが良くなくラストドラフトの後ろあたりをすんなり取れるかどうか疑問ですが、ミッキースワローよりは前になると思います。そのミッキースワローは前半無理をすると良くないので中断よりも後ろから、3コーナーの手前辺りで外に出してくるのではないかと思います。ルミナスウォリアーとクロスケはいつも通り後方からになるでしょう。

4コーナーから直線入り口です、前半がスローになればL4あたりから11秒台のラップに入るはずでL2でスティッフェリオは出し抜く形でグローブシアターにややリードを広げると思います。 オールカマーの時もL3、L2で11秒台前半を叩き出して後続にリードを広げているので、ここでも同じように乗ってくると思います。2番手のグローブシアターは動き出しがやや遅く引き離されてしまう可能性が高いと思います、それぐらいスティッフェリオの出し抜きというのは鋭いものがありますからね。

4コーナーから直線入り口にかけてはラストドラフトが1頭分外に出してグローブシアターを交わしに行くと思います、サトノクロニクルも動き出し自体はそれほど速くありませんがグローブシアターよりはスティッフェリオの出し抜きに対応できるのではないかと思います。ステイフーリッシュは内から3頭分くらい外、ブラストワンピースはそのステイフーリッシュの真後ろからになり、ニシノデイジーとミッキースワローが更に1頭分外を回すことになりそうです。3コーナー過ぎから4コーナーにかけて11秒台前半のラップを踏まれた時に、外を回した組が苦しくなる可能性は当然あると思います。逆に今日の10RのようにL2最速戦になれば、外からスムーズに加速できるステイフーリッシュやブラストワンピース、ミッキースワローにチャンスが出てくると思います。

直線L1標識付近です、スティッフェリオが出し抜きリードを築いたままサトノクロニクルがこれを追いかけます、ラストドラフトがサトノクロニクルとステイフーリッシュの間に進路をとりスティッフェリオ、ブラストワンピース、ニシノデイジー、ミッキースワローが外からどこまで届くかという展開。内で粘りそうなのはグローブシアターですが、このクラスで良馬場になるとスピード負けしそうです。ウラヌスチャームも内でスムースだとは思いますが休み明けなのでトップスピードの質が鈍る可能性があります。

では1頭ずつ見ていきます。

◎スティッフェリオ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。栗東坂路38.3-12.9、強め併入、バランスは良い。調教があまりよく見えませんでしたが、オールカマーの時も「栗東坂路37.9-12.5、強め半馬身先着、見劣り。」と元々調教ではあまり良さを見せないので気にする必要はないと思います、そのオールカマーで勝ち切っているコースでもあり同じ丸山騎手なので、同じように乗ることができればチャンスは十分だと思います。 L 2最速戦にしてしまった時にトップスピードの質で見劣る可能性が高くなるので、その場合は凡走の危険が高まりますが、過去の丸山騎手のベースメイクを見れば L 2最速戦にする可能性は低いと思うので、逃げ切りに期待して本命を打ちました。

 

〇ブラストワンピース  ・心肺機能はやや高く、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質は高くない、持続力は高い。・休み明けでも走る。美浦w38.1-12.6、持ったまま併入、バランス良い。調教のタイムは有馬記念を勝った時とあまり変わらない内容で出来に文句はありません、休み明けでも走るのは札幌記念を勝ち切っていることで証明していますし、コース適性も有馬記念を勝っているので全く問題ないと思います。 ただ海外帰りなので疲労が抜けきっているかどうか、調子が万全かどうかは未知数です。外枠を引いてしまったので3、4コーナーで11秒台前半のラップを踏まれてしまうと、苦しくなる可能性があります。これは大阪杯でも11秒台を連発された中で外から捲って行って甘くなっているので、自身は11秒台前半を連発するような展開で筋持久力が一杯になってしまうのではないでしょうか。スティッフェリオの作り出す展開がまさにこの展開になった時にブラストワンピースは苦しくなると思います、逆にスティッフェリオが L 2最速戦にしてくれれば外から力でねじ伏せてしまう可能性が高まります。 

▲ラストドラフト ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。美浦w38.2-11.8、単走持ったまま、バランス良い。昨年の京成杯を勝っているように、この時期の良馬場でも力のいる馬場は得意だと思います、もちろん同じ中山コースなのでコース適正も良いですし、休み明け3走目も問題ないはずです。この馬は社台F生産馬なので休み明けはあまり良くないので、前走2着に好走した反動さえなければ体調は問題ないと思います。内枠を引けたことですんなりと中段の最内から進められるはずですし、マーフィー騎手なのでコースロスなく乗った上で直線もスムースに馬群を捌けると思います。もちろんこのクラスは初めてですからクラス負けの危険はあると思います。 

△サトノクロニクル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは高い、瞬発力は低い。・トップスピードの質はやや低く、持続力は高い。栗東坂路38.4-12.1、やや強め1馬身半先着、バランス良い。1年と5ヶ月弱の間隔を空けていますが調教は非常に良く見えました、2017年のセントライト記念で3着があるのでコース適性は良いですし、長期休養と言ってもノーザンF生産馬で池江厩舎所属であれば特に心配することはないと思います。唯一の不安材料は騎手ですが、3番手あたりで先行できれば流れ込む可能性は十分にあると思います。昨年のシャケトラの例もあるように最近では長期の休み明けでも問題なく仕上げる技術が確立されてきた感じがするので、グローブシアター共々好走しても驚けません。

★ステイフーリッシュ  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はない。・トップスピードの質はやや低くロンスパ向き。・休み明けでも走るが疲れやすい。栗東坂路38.7-12.9、持ったまま併入、バランス良い。トップスピードの質が足りないために中段からになれば差し切れず、先行してもスパートのタイミングが悪く何かに差されてしまうというレースが続いています。前走も中段からになりトップスピードの質で見劣り凡走してしまったために、満を持してルメール騎手に乗り替わりです、当然好材料になるので低い評価はできませんが、外枠を引いてしまったことはやや割引だと思います。スタートが早い方ではないのですんなりと先行できるかどうかがカギになると思いますが、グローブシアターやサトノクロニクルを行かせてからになるとどうしても中団からになってしまい、3、4コーナーも外を回されるはずなので苦しい展開になってしまいそうです。

☆ミッキースワロー ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はあまり高くない。・トップスピードの質は高く、持続力も高い。美浦w39.6-12.5、単走持ったまま、首が高くバランス良くない。調教がやや気になりました、L1はオールカマーの時と遜色ないタイムが出ていますが、3Fで見ると今回は39秒6、 オールカマーの時は37秒5でした、今回は4コーナーを回っている時に首が高くややバランスが悪かったことも気になった点です。オールカマーで2着になっているのでコース適性は問題ありませんし、横山典騎手は何度も乗っているのでこの馬の特性は掴んでいるはずです、その上でオールカマーの時と同じように内枠を引いてしまったこと、天敵とも言えるスティッフェリオがいることなどを踏まえると、3、4コーナーで外を回された上でどこまで届くかというのが課題になると思います。 

Xグローブシアター  ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。・トップスピードの質は高くなく、持続力は高い。栗東w39.3-12.0、一杯1馬身遅れ、バランスは良いが反応がイマイチ。11ヶ月ぶりのレースになりますが調教自体は悪くなかったと思います、ただ元々瞬発力が低いので調教でも反応がイマイチでした、これでスティッフェリオの出し抜きに対応できるのかどうかが課題だと思います。持続力は高いのでスティッフェリオが5F戦に持ち込んでくれるようならば、自慢の粘り腰を生かして好走する可能性があると思います。昨年のシャケトラと同じノーザンファーム生産の角居厩舎所属、さらに石橋騎手が鞍上ということまで一緒なのでその再現があるかもしれません。