<ミッキースワロー>・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はあまり高くない。
・トップスピードの質は高く、持続力も高い。
”2017年セントライト記念”ではスローバランスを中段から、直線は外からスムースに加速して、L1最速の11.0で差し切り、この時の2着がアルアインでトップスピードの高さを見せた。”2018年AJCC”ではスローバランスを離れた追走集団の中段から、L4から前を追いかけたがL1で甘くなって2着、この時の3着が逃げたマイネルミラノで半馬身差なので、持続力はやや低い感じ。”2018年大阪杯”ではスローバランスで後半ロンスパを後方から、4コーナー外から押し上げて行ったがL1で甘くなり5着。”2018年札幌記念”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、直線は全く伸びず、心肺機能の低さを見せた。”2018年ジャパンC”ではスローバランスで後半ロンスパを後方から、直線外からスムースで上がり3F33.9は最速だが、勝負にはなっていない。”2019年新潟大賞典”ではスローバランスを中段の後ろから、直線やや狭くなったが馬群を割って伸びて2着、この時は57.5㎏を背負わされていたし、3F戦でしっかり伸びた。”2019年エプソムC”ではスローバランスを後方から、直線スムースだったが伸びず、トップスピードの質で見劣り凡走。”2019年七夕賞”ではハイペースバランスを離れた追走集団の中段やや後ろから、自身平均バランスくらいからL4手前で上がって行って、外から捲って押し切り。”2019年オールカマー”ではスローバランスを後方から、3,4コーナー外を回して直線スムースだったが2着まで。”2019年福島記念”ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して直線スムースにバテ差したが3着まで、この時は58.5㎏。
「AJCCへ向けて」好材料:コース適正、斤量減、騎手強化。 悪材料:特になし。
正直よく分からない馬で、2019年七夕賞では稍重で自身平均バランスからロンスパの捲りで勝ち切ったし、2019年エプソムCでは同じ稍重でスローバランスから、直線全く伸びずに凡走している。2年前になるがセントライト記念が強い勝ち方で、L1最速11.0という珍しい展開を中段から差し切ったのは驚いた、2Fくらいを11秒を連発するような脚質なのかな~と。それはロンスパになった2018年AJCCや2018年大阪杯で甘くなっているので間違いではないと思うし、2018年札幌記念でハイペースバランスを全く良いところなく凡走しているので、心肺機能は高くはないはず。2018年ジャパンCでは後半のロンスパで5着にはなっているが、全く勝負にならない位置に居たし、超高速馬場だったことも心肺機能に余裕があった理由ではないかと。
問題は勝ってしまった2019年七夕賞で、もちろんローカルGⅢで相手は弱かった、2番人気が初重賞のクレッシェンドラブだからね。それと稍重で離れた追走集団の中段の後ろからと、自身の1000m通過は目視60.0くらいで平均バランスだった。福島競馬場は全面にエクイターフが採用されていて、その上から洋芝がオーバーシードされている、雨には割と強い馬場のはずなので、恐らくこれらの点からも心肺機能には余裕があったと思う。その上でL4から11.8-11.8-12.1-12.1とあまり落としていないことからも余裕のある勝ち方だったのではないでしょうか。
ジャパンCで5着があるので左回りが苦手ということはないが、ジャパンCの時も直線入り口で外に顔を向けて大外まで出していた、これはエプソムCでも同じようだったし、2着に好走した新潟大賞典でも直線入り口では外へ流れていた。なので左回りはやや割り引いた方が良いと思う。
2018年札幌記念の凡走は勝負所の直線入り口で、前をモズカッチャンにカットされている。もちろんその前に進路を確保したかったが、動き出しが遅かったので瞬発力がやや低いのかもしれない。道悪に関してはトニービンの血がある馬は、重馬場でも問題なく走る馬が多いので不安材料にはならないと思う。
2019年オールカマーでは後方からスローバランスの4F戦になり届かなかった、2019年福島記念ではハイペースバランスを中段の後ろから、3,4コーナー外を回して捲って行ったので自身L3から11秒台に入っている可能性が高く、58.5㎏の斤量も含めて強い内容だった。自身平均バランスくらいで心肺機能は求められていないが、持続力の高さは見せている。どうしてもスタートが遅いので中段の後ろからになり届かないレースが続いているので、展開に左右されてしまう。
好材料はコース適正で2017年セントライト記念1着、2018年AJCC2着、2019年オールカマー2着と好相性、2018年有馬記念はさすがに距離が長かったと思う。前走はハンデ戦で58.5㎏とかなり背負わされたが今回は別定で56㎏、スティッフェリオやブラストワンピースに1㎏貰えるのは好材料だと思う。菊沢騎手から横山典騎手への乗り替りなので当然好材料でしょ、テン乗りでもないし親戚内で情報共有もできているはず。悪材料は特になく、スティッフェリオがオールカマーのような展開に持ち込んだ時に届かない危険が有ることくらいかな~。
<ラストドラフト>・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。
・トップスピードの質は低く持続力は高い。
“新馬戦”ではスローバランスを中段の内から、直線前が壁になり抜け出すのに手間取ったが何とか1着、トップスピードの質と瞬発力で見劣り。”京成杯”ではスローバランスを2番手から、出し抜けないが坂で粘って1着。”弥生賞”では重馬場の平均バランスを逃げて凡走、前半消耗した感じ。”皐月賞”では平均バランスを中段から、終始中目を回して直線はジリジリまでで7着、平均バランスだが上位には楽なペースの割に伸びがイマイチ。”2019年オクトーバーS”ではスローバランスを後方から、直線は外からスムースだったが伸びずに凡走、この時が休み明け。”2019年中日新聞杯”ではスローバランスを中段から、直線入り口で一瞬待たされたがL1で抜け出し2着。
「AJCCへ向けて」好材料:コース適正 悪材料:クラス負けの危険。
新馬戦では中段から差して1着だが、京成杯では2番手から先行して抜け出し、中山の急坂をしっかり登って一着だった、パワーと持続力の高さを見せているがトップスピードの質はあまり期待できない。 弥生賞では重馬場を逃げたが直線でいっぱいになってしまい凡走、重馬場が合わなかった可能性が高い。皐月賞では平均バランスを中段から進めたが、直線では伸びがイマイチで7着に終わっている。この時は平均バランスだが上位の馬には楽な流れで、同じ位置から直線に入ったサートゥルナーリアにはトップスピードの質、瞬発力、持続力で大きく見劣った。
2019年オクトーバーSではスローバランスを後方からになり全く勝負にならなかった、前残りの展開だったことで 展開が噛み合わなかったこともあるが、そもそもこのクラスで通用しない可能性もある。この時は休み明けで本来の力を出せなかったのかも・・・、この馬は社台F生産馬なので休み明けは良くない。2019年中日新聞杯ではスローバランスを中段から、直線入り口で待たされてしまったが、前が空いてから抜け出しまぁまぁの瞬発力とまぁまぁのトップスピード、高い持続力を見せた。流石にトップスピードの質では見劣ったがマーフィー騎手騎乗で新味を見せた。
好材料はコース適正で京成杯で1着とこの時期の重い馬場を勝ち切っているのは好材料、弥生賞は休み明けだったし、皐月賞は先行出来なかった上にトップスピードの質が問われる展開だった。休み明け3走目になるが社台F生産馬なので休み明けよりはよいはず。マーフィー騎手の継続騎乗も好材料で、今年も好調で複勝率597ですからね。悪材料はクラス負けの危険でこのクラスは初めて、前走斤量差があったもののサトノガーネットに差されているので、通用しない可能性はある。
<ルミナスウォリアー>・心肺機能は低くパワー型。
・瞬発力とトップスピードの質も低い。・休み明けでも走る。・重馬場大好き。
”2017年AJCC”では後方から3,4コーナーで外から捲って直線で先頭に並びかけるが坂で失速して4着。”2017年金鯱賞”では中段のインコースから4コーナーで外目に出してジリジリで5着。”2017年函館記念”では重馬場、中段の外で折り合って4コーナーから捲り気味に先頭に並びかけ直線抜け出して1着、重馬場で後半はほとんど12秒台のラップになって息が持った感じ。”2018年福島記念”ではハイペースバランスを離れた追走集団の後方から、終始最内を回して直線スムースにバテ差し5着、持続力を見せた。”2019年オクトーバーS”ではスローバランスを中段から、直線外目からスムースだったがトップスピードの質で見劣り凡走。”2019年福島記念”ではハイペースバランスを中段やや後ろから、3,4コーナー中目を回して直線入り口で狭くなり凡走。
「AJCCへ向けて」好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険。
重賞では函館記念を勝っている、この時は重馬場でトップスプスピードの質を問われなかったことが幸した、パワーと持続力で勝負する馬ですね。トップスピードの質で見劣ったのが2019年オクトーバーSで、中段から進めて直線スムースだったがハッキリと見劣ってしまった。重馬場でユッタリ入ってトップスピードの質が問われずに、持続力で勝負できるときに台頭する。
好材料はコース適正で2016年ディセンバーS2着、2017年AJCC4着と中山コースは好相性。重馬場予報も嬉しい情報。悪材料はクラス負けの危険で、GⅡでは結果が出ていない、9歳になり力も落ちてきたので得意の重馬場でも苦しいと思う。