2020年根岸S 予想。


まずは馬場状態ですが土曜日は朝から稍重で行われ、最終レースまで良馬場には回復しませんでした。金曜日発表の含水率はゴール前10.5%、4コーナー11.8%でした。土曜日午前5時計測の含水率は8.9%、9.6%です。 土曜日は7レースのダート戦が行われたのでかなり水分は飛ばされていると思いますが、それでも最終レースまで稍重だったということは気温の低さが関係しているのだと思います。明日は朝から晴れ予報なので良馬場まで回復する可能性が高いと思いますが、含水率は5%前後になるのではないかと思います。昨年の根岸S当日の含水率は1.5%、2.0%でした、これでコパノキッキングが1:23.5で走りきっているので、明日の走破時計の予想は1分23秒ジャスト、もしくは22秒台に入ってくる可能性もあると思っています。

◎ミッキーワイルド
○コパノキッキング
▲ワイドファラオ
△スマートアヴァロン
★ノボバカラ
xモズアスコット
xダノンフェイス
3連複 ③=⑤⑥⑦⑩⑪⑮=⑤⑥⑦⑩⑪⑮ 15点

3連単 ③-⑤⑥⑦-⑤⑥⑦⑩ 9点

3連単 ⑤-③-⑥⑦⑩ 3点

3連単 ⑤-⑥⑦-③ 2点

逃げるのはノボバカラ、外からドリームキラリが2番手に押し上げ、ワイドファラオが内から3番手、外からヨシオが中段の前あたりまで押し上げられるかどうか。中段の前からミッキーワイルド、その内にテーオーヘリオス、テーオージーニアスが続いて、中団からコパノキッキング、モズアスコット、最内からブルベアイリーデ。中段の後ろからになりそうなのがワンダーリーデル、ダノンフェイス、後方からスマートアヴァロ、サンググラス、カフジテイク、アードラーという並びを想定。

近走逃げていないノボバカラですが今回は久々に内田騎手に乗り替わります、2016年カペラSでハイペースの逃げで圧勝しているので、同じように乗ってくる可能性があると思います、2019年栗東Sでも逃げ争い気味に先行して僅差でしたが押し切っています。外枠からドリームキラリがいつものように上がってくると思いますが、ドリームキラリはスタートが良い方ではなく、二の足もそれほど速くないので行く気になればノボバカラが逃げ体制を築けると思います。

逃げても良いワイドファラオが前の2頭を見る位置からで、やや間隔をあけた3番手あたりを追走すると思います、前走先行して押し切っているヨシオが外からどこまで押し上げて来られるか。中段の前を取れそうなのがミッキーワイルドで、スタートがあまり良くないのですが今回は前に行きたい馬が少ないので、楽に中段の前辺りが取れると思います。ミッキーワイルドを見る位置からコパノキッキングが進めると思います、 マーフィー騎手なので先行よりも中段からの差しを選択するのではないでしょうか。

初めてのダート戦になるモズアスコットはコパノキッキングを見るような位置取り、武蔵野ステークスで強かったワンダーリーデルとダノンフェイスは中段の後ろから、スマートアヴァロン、カフジテイクはいつもどおり後方からだと思います。

4コーナーから直線入り口にかけてです、ノボバカラが逃げていれば中緩みを作ることはないと思うので、馬群は凝縮せずに後方からでも大きなコースロスなく直線に入ってくると思います。この辺りからミッキーワイルドやコパノキッキングは外目に進路を取ると思います、これは内に居るドリームキラリやヨシオが下がってくるリスクを避けるために早目にコースを確保する動きです。ブルベアイリーデもテーオージーニアスの外に進路をとるはずでワンダーリーデルはやや狭くなるかもしれません。

スマートアヴァロンは内枠を引いているので4コーナーからスムースに外に出せない可能性は十分にあると思います、その場合は無理に外に出さずに内のスペースを狙う可能性も考えられます。アードラーは4コーナー出口から外に進路を取り直線は外から追い込む作戦、カフジテイクはアードラーを外に張りながら直線に入っていくか、内にスペースを見つけるようならばインコースをついてくる可能性もあります。

直線L2標識付近です、ワイドファラオの福永騎手がノボバカラを可愛がり過ぎれば、ノボバカラとの間にやや間隔が空いていると思います。福永騎手は差しに回ると仕掛けが遅くなる所があるので、ノボバカラにとっては展開が向く可能性が高いと思います。休み明けが良くないドリームキラリはこの辺りから徐々に後退して行くと思います、替わって外からミッキーワイルドとコパノキッキングが差し脚を伸ばしてくると考えています。

初ダートのモズアスコットは2ヶ月以上間隔をあけてのレースなのでこの辺りでスピードが鈍るのではないでしょうか、同じくワンダーリーデルも間隔を空けてのレースはピリッとしないのでこの2頭は後続にとっては邪魔な存在になりそうです。

直線L1標識付近です、ノボバカラがどこまで粘れるか、ワイドファラオは58kg の斤量と福永騎手の仕掛け遅れた時に届かない危険があります、この辺りで明確に後退するのがドリームキラリとヨシオではないかと思っているので、直線中目の進路を取りそうなスマートアヴァロンやブルベアイリーデ、カフジテイクまでは前が壁になる危険をはらんでいます。

56kgの斤量でミッキーワイルドが外から差し切りを狙ってきます、58kgを背負うコパノキッキングがどこまでミッキーワイルドを追い詰められるのか、同じく58キロのワイドファラオがどこまで粘れるのか、この辺りが馬券の焦点ではないかと思っています。

では1頭ずつ見ていきます。

◎ミッキーワイルド ・心肺機能は高く、パワーもある、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適正。 悪材料:特になし。栗東坂路40.3-12.2、単走強め、バランス良い。

2019年プロキオンSが好内容で稍重でハイペースバランスを前半3F33.3で入って、後半しっかりとバテ差しを決めて2着でした、この時は間隔を詰めて使っていたのでロードカナロア産駒であることを考えれば、休み明けの今回はさらなるパフォーマンスアップが期待できます。霜月ステークスを勝っているようにコース適性も良く、ダート戦では未だに3着以内を外していないので抜群の安定感が魅力です。今回は前に行きたい馬が少ないので中段よりも前を楽に取れるのではないかと思っています。ワイドファラオ、コパノキッキングが58kgを背負うのに対し、こちらは56kgで走れるのはかなり恵まれたと思います、この斤量差に期待して本命を打ちました。

○コパノキッキング ・心肺機能がやや低くパワーと瞬発力の両立型。・トップスプスピードの質はまぁまぁ、持続力は高いが制限あり。好材料:コース適正、騎手強化。 悪材料:58㎏の斤量。栗東w36.9-12.4、単走持ったまま、バランス良い。

昨年のこのレースで1着になっている人馬なのであえて粗を探す必要はないと思います、強いて挙げるとすれば58kgの斤量くらいのもので、前走のカペラSでも58キロを背負って勝ち切っているので大きな不安はないと思います。もちろんミッキーワイルドが56kgなので差し切れない危険はありますが、マーフィー騎手なので凡走までは考えにくいと思っています。昨年よりも含水率は高くなるはずなので、昨年以上に速くなった時に対応できるのかどうか、この点もやや不安な材料です。

▲ワイドファラオ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁで持続力は高い。好材料:1400mへの短縮、コース適正。 悪材料:初の58㎏。栗東坂路37.7-12.1、やや強め併入、バランス良い。

2019年ユニコーンSでダートに矛先を変えていきなり勝ち切ってしまったほどダート適性が高い馬です、そのユニコーンSが府中のマイルなのでコース適正は悪くないと思います、もちろんユニコーンSが芝スタートに対し、今回はダートスタートなので前半のポジション取りが一つの鍵になると思います。もう一点気になるのが58kgの斤量です、今年の根岸Sは2月開催になるために4歳馬の斤量は56kgが基準になります、1月開催であれば57kgで出走できたことを考えると、運が悪いとしか言いようがありません。 運が悪いということがレース結果にどこまで影響するか分かりませんが、昨年のチャンピオンズCでは例年よりも1kg軽い斤量で出走したクリソベリルが勝ち切っているので、走る前からやや流れが悪いなという感じがします。

△スマートアヴァロン ・心肺機能は低く、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・間隔空けると良くない。好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路41.2-12.8、単走やや強め、バランスは良い。

2019年霜月Sでミッキーワイルドとタイム差なしの接戦を演じたのはこの馬で、この時はこちらが1kg重かったのですが、今回は同じ56kgでの出走になります。展開次第の馬にはなりますが後方からバテ差しが届く展開になれば、末脚は確かなものを持っているので初めての重賞挑戦でも侮れないと思います。

★ノボバカラ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:・・・。 悪材料:クラス負けの危険。栗東坂路38.4-12.7、やや強め半馬身遅れ、バランスはまぁまぁ。

この馬はハイペースで逃げた時に良さが出るタイプで、2016年カペラSで逃げ切り勝ちしています。この時は1200mでしたが1400mの2019年栗東Sでも逃げ争い気味に2番手で先行して僅差でしたが押し切っています、カペラステークスを圧勝した時の内田騎手に手が戻るので、同じように逃げてしまえば粘って3着以内に入ってくるかもしれません。

 xモズアスコット ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は高くない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力も高い。好材料:距離適正。 悪材料:初ダート、休み明け。栗東坂路38.0-12.3、持ったまま併入、見劣り。

この馬は非ノーザンF生産でもともと休み明けは良くない馬です、今回も追い切りがピリッとしませんでした。初めてのダート挑戦になるので新たな面を見せる可能性もありますが、休み明けであることとフランケル産駒のダートの成績があまり良くないので、一応印を回す程度の評価です。 ルメール騎手のダート複勝率が5割を超えているので、全く無印にすることはできませんでした。

 xダノンフェイス ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。好材料:コース適正。 悪材料:クラス負けの危険、騎手弱化。栗東坂路39.3-12.4、単走持ったまま、バランス良い。

武蔵野ステークスで人気薄ながら3着に入ったのがこの馬で、もちろんこの時はかなりのハイペースバランスをバテ差しで届くと言う、展開が嵌ったとしか言えないレースでした、 ただ2018年を丸々一年以上休んでからの成績が徐々に上がっては来ています。前走のすばるステークスはレベルの低いラップ推移になっていますが、それでも勝ちきったこと自体は評価しないといけないと思うので、最後に印を回すことにしました。追い切りが非常によく持ったまま楽にL1で12.4を出してきたので、体調は良いのだと思います。あとはクラス負けをしないかどうか、タイムの裏付けのある馬ではないのでスピード負けしないかどうかだと思います。

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