2019年スワンS 予想。前走疲労で凡走したトゥザクラウンの巻き返し。


まずは馬場状態ですがまたしても微妙です。24,25日の15時までに74.5㎜の雨が降っています。秋華賞の時は前日18時までに108㎜でした。これで秋華賞は稍重で1:59.9と良馬場と言ってもいい程のタイムは出ていました。この日は10Rの三年坂特別2勝クラスマイルで1:33.7、勝ち馬の上がり3Fが34.3で一番時計でした、京都は乾いていく過程で直線の渇きが遅れる印象があるので、明日も直線以外は良馬場くらい、直線だけ稍重位という想定をしています。

◎ダイアトニック

○トゥザクラウン

▲モズアスコット

△グァンチャーレ

★スマートオーディン

☆ロードクエスト

Xキャナルストリート

xアマルフィコースト

3連複 ⑨⑰=⑦⑨⑩⑰=①⑥⑦⑨⑩⑬⑮⑰ 24点

3連単 ⑰-⑨-①⑦⑩⑮ 4点

逃げるのマルターズアポジー、外からイエローマリンバが2番手に上がり内からアマルフィコースト、トゥザクラウンまでが先行、グァンチャーレ、モズアスコット、キャナルストリート、カルヴァリオ、マイスタイル、セイウンコウセイ、キングハート、ダイアトニックまでが中段。タイムトリップ、ロードクエスト、ムーンクエイク、ノーワン、スマートオーディン、モーニンが後方から。

マルターズアポジーは松若騎手へ乗り替りですね、モズスーパーフレアでハイペースの逃げに持ち込んで2着、ダンビュライトで一本調子の緩めないペースに持ち込んで2着と、逃げに関しては良いレースをしています。ここでも強気に乗ってくれば前半33秒台もありそうで、このペースはアマルフィコーストにとっては嫌なペースですね。かと言ってマルターズアポジーも緩めて直線勝負に行くほど瞬発力とトップスピードの質を持っていないのは明らかなので、行くだけ行くでしょうね。

枠の並びでいい枠を引いたなと思ったのは、まずはモズアスコットですね、前走は好スタートからなぜか後方まで下げる謎騎乗で、安田記念を見ていないのかと疑いたくなる騎乗でした。今回は岩田騎手へ乗り替りなので、札幌記念のサングレーザーのようなイメージで乗れると良いのですが。もう一頭はダイアトニックですね、恐らく中段を取ってくると思いますが、前走もスタートがやや遅かったし、ダービー卿CTでは使い詰めの疲労で大きく出遅れていました。リカバリーできる外枠は良いと思いますし、前走も直線でやや詰まっていますから、外からスムースに加速できる馬群の中段外を確保しやすい枠はプラスだと思います。

スマートオーディンも阪急杯のイメージで乗ると思いますが、あの時も外枠から後方待機で4コーナーからスムースでした、同じように外枠から後方待機でしょうから、内枠から捌く必要の無い外枠は良いでしょうね。

4コーナーから直線入り口です、マルターズアポジーがまだまだ頑張っていて、大きな隊列の変化はないと思います。トゥザクラウンが福永騎手でこの辺りから進路確保に動けるかどうか、マルターズアポジーとイエローマリンバは全く信用できないので、この辺りで進路を決めておかないと内の馬は詰る可能性が出てきますね。流石にマルターズアポジーもここで緩めることはないと思うので、大きくブレーキを踏まされる馬は居ないと思いますが、内から早目に仕掛けたい馬は狭くなりそうですね、ロードクエストや、グァンチャーレ辺りは待たされる可能性があると思います。

直線L1標識付近です、この辺りでマルターズアポジーとイエローマリンバが一杯になり後退していくと思います。ここでアマルフィコーストの進路が無くなりそうで、上手く捌けるのか不安ですね、坂井騎手だし。トゥザクラウンが抜け出すところをモズアスコットが付いて行く、その後からグァンチャーレが続けるかどうか、イエローマリンバの外へ行かないといけないので、4コーナーをタイトに回ってしまうと外に出すのに苦労しそう、合流点で内へ行っても瞬発力が高い訳ではないので、L1でマルターズアポジーの前に居られるかどうかは未知数です。

外からスムースなのがダイアトニック、キャナルストリート、スマートオーディンでこの3頭が外からどこまで伸びるか、特にスマートオーディンは上がり33秒台前半でやっと3着に届くかどうかだと思います。

では1頭ずつ見て行きます。

◎ダイアトニック 好材料:コース適正、休み明けでフレッシュ、騎手強化。悪材料:クラス負けの危険。栗東は坂路37.8-12.7、持ったまま2馬身先着、バランス良い。ロードカナロアの産駒で使い減りしますし、休み明けでフレッシュな方が良いのははっきりしていますね。ノーザンF生産馬なので休み明けでも問題ないですし、揉まれない外枠はプラスでしょう。前走も直線でやや詰まっていたので、外からスムースならこのクラスでチャンスはあるはずです。

○トゥザクラウン 好材料:距離適正、休み明けでフレッシュ。悪材料:コース適正。栗東w38.7-12.2、強め2馬身遅れ、バランスは良い。前走は使い詰めの疲労が出たような負け方で、直線で一杯になり投げ出すように下がってしまいましたね。休み明けは宝ヶ池特別で4着でしたがこの時はマイル戦でしたから、参考外でいいと思います。ノーザンF生産馬なので休み明けでも問題はないはず。直線が重くなりそうなのもトップスピードの質よりもパワーと持続力で勝負したいこの馬には向きそうで、すんなり先行出来れば押し切りもあると思います。

▲モズアスコット 好材料:コース適正、休み明け2走目。悪材料:近走の成績の悪さ。栗東坂路37.5-11.8、やや強め2馬身先着、バランス反応良い。前走は後方からだったので上がり2番時計は評価しても意味が無いのですが、その前、安田記念の内容はなかなか良かったですね。しっかり中段を確保して早目に動き出せば、やや重い馬場も味方すると思いますし、復活もあるかと。調教も凄く良かったのは近2走と一緒で体調はいいはずなんですが…。

△グァンチャーレ 好材料:コース適正。悪材料:休み明け。栗東坂路38.1-12.6、単走一杯、左に流れてバランスもまぁまぁ。昨年3着の馬ですが実は4着がベステンダンクでクビ差だったんですね、なので休み明けの今回もあまり高い評価はできないと思います。安田記念が良い内容だったので、力を付けているのは事実だと思いますが、次が本番ですからね~。

★スマートオーディン 好材料:距離適正。悪材料:休み明け、コース適正。栗東坂路38.3-12.3、単走強め、バランス良いが反応がイマイチ。隠れノーザンなので休み明けでも問題はないはずです、休み明けだった京王杯SCが7着でしたが上がり1番時計で32.6でした、なので届くかどうかだけですね。

☆ロードクエスト 好材料:コース適正、距離適正。悪材料:使い詰めの疲労。美浦w42.1-13.2、持ったまま併入、バランス良い。久々の1400mと昨年1着のコース適正、同じローテーションとここまでは良いのですが、最終追い切りが全く違います。ここが大きく引っ掛かったところで、今回は美浦で追い切っています、つまり輸送があるんですね。昨年のスワンSでは栗東で追い切っていますし、4着に好走した阪急杯も栗東で追い切っていました。金杯、シルクロードSは美浦で追い切っていて凡走しているので、ここは大いに不安ですね。

Xキャナルストリート 好材料:休み明け2走目。悪材料:初輸送。美浦w39.3-12.8、持ったまま併入、やや外向きでイマイチ。京王杯SCが0.2差5着なのでこのメンバーで見劣りすることはないですね、気になるのは初輸送と2016年9月以来3年振りの右回りで、調教も左回りだったので得手不得手が分かりません。

xアマルフィコースト 好材料:コース適正、休み明け2走目。悪材料:超ハイペースになると息切れする。栗東坂路37.6-12.3、単走持ったまま、まっすぐ走っていない。直線コース取に苦労しそうなことが大きな不安材料ですね。もう一点マルターズアポジーが33秒台のペースで逃げた時には、この馬の心肺機能では苦しくなる可能性がある、距離こそ違いますがヴィクトリアMで33.7をやや離れて追いかけてL2の途中で一杯になりました。みちのくSは33秒台で先行しましたが1200mでギリギリ持った感じだったので、マルターズアポジーだけでなくイエローマリンバも居るので、今回はペースが合わないかも。