2020年スワンS 予想。外からの差し馬で。


金曜日の馬場情報 良馬場

含水率 ゴール前11.2% 4コーナー11.0% (9:40)

クッション値 8.9 標準 (9:40)

馬場状態ですが金曜の朝は上記のような数値でしたが、木曜日に散水をしているので土曜日は更に乾く可能性があります。お天気も晴れ予報なので、クッション値も上がり”やや硬め”まで上がるかもしれませんね。JRAの馬場情報ページに画像がある通り、内はかなり荒れています。先週もはっきりと外優位の馬場でしたから、直線のコース取りは重要だと思います。

◎アルーシャ

○サウンドキアラ

▲ベステンダンク

△スマートオーディン 

★シヴァージ                                    

☆アドマイヤマーズ                 

Xステルヴィオ                                    

Xカテドラル                                      

馬連 ①⑭=①②⑥⑦⑨⑭⑮⑯ 13点                   

3連単 ⑭-①②⑥⑦⑮-①②⑥⑦⑮ 20点 

逃げるのはロケット、外からプロディガルサンが並んで先頭、サウンドキアラとベステンダンクが続きここまでが先行勢。アドマイヤマーズとステルヴィオが中段の前から、ボンセルヴィーソ、タイムトリップ、カテドラルが中段から。中段のやや後ろからレインボーフラッグ、メイショウオーパス、アル―シャ。中段の後ろからキングハートで、後方からカツジ、シヴァージ、スマートオーディンという並びを想定。

逃げるのはロケットとプロディガルサンで、ゴリゴリの逃げ争いまではしないと思います。まずロケットはそこまでテンが速くないし、プロディガルサンも関越Sで速過ぎて失速しているので、ある程度はコントロールしてくるはず。この辺りは国枝厩舎なので、テン乗りですが指示は出していると思います。問題はロケットと並んで逃げ体勢が出来た時に、必要以上にペースを落としてしまうと、中緩みどころかスローバランスになってしまう可能性があること。緩んだ時にサウンドキアラとアドマイヤマーズの2頭が減速に巻き込まれる可能性があります、これを避けるためにはサウンドキアラがスタート出して行って、プロディガルサンのすぐ後ろくらい、外にスペースを作っておかないといけませんが、松山騎手にそれが出来るかどうか。

アドマイヤマーズはサウンドキアラの外に張り付く可能性もありますね、ステルヴィオが外から中段の前まで上がると思いますが、池添騎手なので後方からという可能性も捨てきれません。その場合はボンセルヴィーソが中段の前に居そうです。中段以降は外からカテドラルとアル―シャ、この2頭はスタートがあまり良くないのですが、このレースは後方から行きたい馬が多いので案外ポジションが取れるかもしれません。スマートオーディン、シヴァージ、カツジはいつも通り後方からでしょうね。特にカツジは岩田騎手なので、内を狙う騎乗をしてきそうですね。

直線L2標識付近です、コーナーでロケットとプロディガルサンがどこまでペースを落とすか、酒井騎手と国分優騎手なのでペースはかなり不安ですね。中緩みがあれば当然外から押し上げて来る組は楽に前に取り付けますし、前で減速に付き合う組は瞬発力を問われてしまいます。サウンドキアラとアドマイヤマーズは瞬発力が高い方ではないので、減速には付き合いたくないですね。

L2標識付近からベステンダンクが抜け出すはず、この馬はマイラーズCで見せたようにスローからの瞬発力は良い物を持っています。アドマイヤマーズはこれに続くと思いますが、サウンドキアラは外へ行けずに、内へ行ってしまうと馬場が悪く伸びない可能性も。ロケットとプロディガルサンがどこで一杯になるかですが、内を回す馬はコース取りに苦労するシーンがありそうですね。カツジは岩田騎手で内枠ですから、わざわざ下げて外に出すとは思えないので、馬場が荒れていようがお構いなしに内を突きそう。

外からスムースなカテドラルにアル―シャが続いて、スマートオーディン、シヴァージ、メイショウオーパスもスムースに直線に入れると思います。なのでここからはトップスピードの質が問われるはず、内の先行勢が中緩みで減速すれば、外からスムースに勢いのまま直線に入ってきますから、これら5頭は瞬発力を問われることはないと思います。

直線L1標識付近です、L2で出し抜く瞬発力を持っているベステンダンクが抜け出し、外からアル―シャがスムースに差し切り態勢、外からこれに続くのがスマートオーディとシヴァージ、カテドラルはトップスピードの質がそこまで高くないので、スムースでもジリジリしか伸びないと思います。メイショウオーパスもトップスピードの質は高くないし、明日は良馬場想定なので伸びてはこないと思います。

内ではアドマイヤマーズが58㎏でどこまで伸びるか、この馬も瞬発力は高くないし、減速に付き合うと再加速できずに凡走する可能性もありますが、コーナーでのコース取りはサウンドキアラよりも自由度がありそうなので、外に上手く出して早目にスパートしてしまえば押し切りもある。サウンドキアラが馬場の良いコースを通せるかどうか、ボンセルヴィーソもロケットとプロディガルサンを上手く交わせるかどうか、この辺りは木幡育騎手が大きな不安材料だし、この馬の場合は斤量も不安ですね。

では1頭づつ見て行きます。

◎アルーシャ ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力は低い。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・3歳時は掛かることもあった。好材料:距離適性、54㎏。 悪材料:特になし。美浦w41.9-13.2、持ったまま併入、バランス良い。

昨年の京都牝馬Sで詰まりながら4着なのでコース適性は良いですね、外枠を引けたので今の京都なら伸びると思いますし、豊騎手なのでスムースな競馬をしてくれるはず。特に今回は54㎏が好材料で、この馬は54㎏以下での好走率が異様に高いので、斤量負けするのでしょう。馬場状態、枠、騎手、斤量と条件は揃ったと思います。

○サウンドキアラ ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力はまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、心肺機能はまぁまぁ。好材料:コース適性。 悪材料:休み明け。栗東坂路39.1-12.7、単走持ったまま、やや右傾でバランスまぁまぁ。

ヴィクトリアMの2着はかなりの高評価で、8分の出来でも54㎏なら勝ち切って不思議はないと思っています。ただ内が荒れている今の京都で、よりにもよって1番枠と最悪の枠を引いた感じ。松山君がどこまで外を意識した乗り方をするかどうかですね。

▲ベステンダンク ・心肺機能は高く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質は低く、持続力は高い。好材料:コース適性。 悪材料:特になし。栗東坂路40.0-13.4、単走強め、バランス良い。

この馬は休み明けでも走ることはマイラーズCで見せていますね、そのマイラーズCでスローからのL2最速戦で2着、インディチャンプには0.3差つけられましたが、3着のヴァンドギャルドにも0.2差を付けているので、体調万全ならば8歳でも十分対応できると思います。テン乗りですが北村友騎手なので、悪材料にならないと思います。

△スマートオーディン ・心肺機能とパワーの両立型で瞬発力はあまりない。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高いが、掛かりやすく自滅している。好材料:距離適性。 悪材料:届くかどうか。栗東坂路39.5-12.5、単走持ったままバランス良い。

近走届かないレースが続いていますが、この馬自身のトップスピードの質は落ちていませんから、あとは展開次第ですね。外枠に入れたので馬場の良い部分を通せると思いますし、前が中緩みを作ってくれれば十分にチャンスがあると思います。

 

★シヴァージ ・心肺機能は高い、パワーはある、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質はやや高い、持続力もまあまあ。好材料:・・・。 悪材料:届くかどうか。栗東w39.2-11.8、単走強め、バランス良い。

藤岡佑騎手では北九州記念を勝っているので好材料でしょう、この時も外からスムースに差し切っているので、手は合うはずです。藤岡佑騎手は外からスムースに追い込む競馬は上手いですね、昨年の阪急杯でスマートオーディを勝たせたのも藤岡佑騎手でした。今回は休み明け2走目ですし、内・前が馬場の悪いところを通せば、馬場の良い外からスムースに伸びるのではないでしょうか。

                                    

☆アドマイヤマーズ ・ダイワメジャー産駒で心肺機能とパワーの両立型、一本調子の展開や消耗戦向き。・瞬発力はあまりなく、トップスピードの質はまぁまぁ、持続力は高い。・スタートで左に寄れることがある。好材料:距離適性。 悪材料:特になし。栗東坂路38.3-12.7、単走持ったまま、バランス良い。  

ノーザンF生産馬ですが休み明けがピリッとしないんですよね、富士Sは3歳で57㎏なので可哀想でしたし、安田記念も海外帰りだったので大きな不安材料とは言えないと思います。問題は58㎏でしょうね、さすがにサウンドキアラと4㎏差は厳しいかもしれません。川田騎手が上手く馬場の良いところを通せば、持続力は高いので押し切りもあると思います。

               

Xステルヴィオ ・心肺機能はやや低く、パワーは有る、瞬発力はやや低い。・トップスピードの質は高い、持続力もある。・休み明けでも走る。好材料:距離適性、コース適性。 悪材料:特になし。美浦w38.0-12.3、やや強め併入、バランスは良いが反応がイマイチ。

1400mは阪急杯で5着と適性があるかと言われると疑問ですね、1200mの高松宮記念も良くなかったので、前半が速くなると後半失速するのだと思います。中緩みが出来そうなので、後半のトップスピードの質があればチャンスはありますが、この馬はキンカメ系で5歳なので、不安はありますね。

                                    

Xカテドラル ・心肺機能はまぁまぁ、パワーは有る、瞬発力は現状ではまぁまぁ。・トップスピードの質はまぁまぁ、持続力もまぁまぁ。好材料:距離適性。 悪材料:クラス負けの危険、届くかどうか。栗東坂路39.1-12.2、単走やや強め、バランス良い。

前走1400mの朱鷺Sを差し切っていますが、新潟で上がりタイムも良くないんですよね、3歳時にNHKマイルCを3着していますが、古馬になってトップスピードの質が下がった感じなので、馬場の良い外からスムースでもスピード負けしそうですね。

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